vol.205 はじめよう!腸活 Part-2

体温と免疫の関係 
自分の平均体温を知っていますか?健康な人の平熱は36.5〜37.1度。実は今、36度以下という「低体温」の人が増えているとか。「低体温」は免疫細胞と大きな関わりがあり、放置するとさまざまな病気やがんまでも発生してしまうことがあるそうです。
では、なぜ低体温がよくないとされるのでしょうか?
体温が上がると血流が良くなり免疫力が高まります。血液は私たちの体を構成する約60兆個もの細胞に栄養を送り届け、代わりに老廃物を持ち帰る働きをしています。その血液の中に免疫機能を持った白血球が存在し、その白血球が体の中をめぐることで、体の中の遺物をパトロールしているのです。
つまり体温が下がると血流が悪くなり、免疫力も低下し、体内に遺物を発見しても、素早く駆除してくれる白血球を集めにくくなり、ウイルスや細菌に負けて発病しやすくなってしまいます。
健康を維持してくれる免疫力は体温が下がると低下することがわかっています。まずは、自分の平熱を知り、低体温を克服して、血流を良くしておくことが、免疫力向上につながるのです。 自分の平熱を知るには、3から4日間、朝・昼・夜の体温を測って平均を出します。50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.02度。さて、あなたの平熱は?

現代人に多い「低体温」の原因は筋肉量の低下
50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。家事1つとっても、50年前は全て手作業で掃除、洗濯、料理などを行いその上で畑仕事をするなど、日常的な運動量が大変多かったのです。それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。

運動量の低下に伴って、筋肉量が減少します。筋肉は人体最大の熱生産機関ですから、筋肉が少なくなると、体温が下がり、基礎代謝も下がります。基礎代謝とはじっとしている時でも体内でエネルギーを消費していること。基礎代謝が落ちれば、エネルギーが消費されにくくなって、内臓脂肪が増加してしまうのです。

この内臓脂肪組織から、20種類以上の悪玉ホルモン(アディポサイトカイン)が分泌されていることがわかっています。これらが血管に炎症をもたらすことにより血栓を作りやすくなったり、インスリンの働きを弱めてしまうことにより、がんや高血圧、糖尿病の元凶となることが解明されています。加齢とともに基礎代謝は落ちていきますから、筋肉量を増やす事はあらゆる病気対策に必要なのです。

筋肉量の減少以外では、運動不足に加えてエアコン生活によって汗をかきにくい環境であることも低体温の原因と考えられています。脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、低体温になります。

また、人間関係や経済面の問題、家族問題など、生きていく上で生じるストレスは50年前より複雑化しています。ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによってストレスを緩和するために、ストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということがあります。なんといっても筋肉量の低下が低体温の最大の原因ですから、今日からでも筋肉量を増やす生活を習慣にしてください。

体温アップ健康法1
1日30分必ず歩く
加齢による筋肉の減少率では諸説ありますが年間で約1%。しかし、一日中動かないでいると、一日で0.5%もの筋肉が失われます。という事はたった二日間で一年分の筋肉を失ってしまう計算になります。 筋肉を維持するためには、毎日の生活で適度な負荷をかけ続けることが必要です。人間の筋肉の7割は下半身にありますので、「歩く」という事は、効率よく筋肉を鍛えることになります。
毎日続けられることが大事ですから、無理なく続けられる方法を考えましょう。続けて30分歩くことができない場合には15分を2回に分けたり、10分を3回に分けたりしても良いでしょう。毎日続ければ、必ず3ヶ月後には成果が出ます。
「歩く」ことに慣れてきたら、ウォーキングを習慣に。雨の日も風の日も毎日30分。体温の1番低い朝に行うことで、0.7から1度体温が上昇します。毎朝、一気に体温を高めることで1日の体調が良くなり、30分の有酸素運動で毎日8グラムの内臓脂肪を減らすこともできます。

体温アップ健康法2
体を温める生活をすることで免疫力が活性化します。

入浴 1日1回、お風呂に入って体温を一度上げます。湯船に10分程度つかれば、大体体温が1度位上がります。大切なのは毎日続けることです。最近はシャワーで済ませる人も多いようですが、必ず湯船につかりましょう。

スクワット ふくらはぎや太もも、腰の筋肉をいちどに鍛えることができるスクワットもお勧めです。下半身の脂肪が落ちるとともに、必要な筋肉を作りながら血行を改善できます。入浴後に行えば、入浴と運動で体温を上げることにより、眠りやすくなるという効果もあります。

白湯を飲む 朝は1日の中で最も体温が低い状態なので、冷たい水を飲むと体温が下がりすぎてしまうので白湯を飲みましょう。夜寝る前にも白湯を飲むことで体が温まります。

GABA(ギャバ)を多く含む食品を食べる ストレスによる体温の低下を防ぐために、ストレスを緩和する成分「GABA」を多く含む食品を食べましょう。他にも成長ホルモンの分泌を促す効果もあるので、アンチエイジングの面からもオススメです。玄米、かぼちゃ、じゃがいも、トマトなどに多く含まれます。

腹巻き、カイロ、湯たんぽ 女性に限らず冷えは大敵です。これからの季節、特に体を冷やさない外側からの工夫もしましょう。女性がズボンの下にタイツを履くように、男性もズボン下用の下着を1枚増やすなどして冷えの対策を。      参:サワイ健康推進課





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