vol.207 ここいく日記 はじめの24歩!

“生きること”全てが性教育

はじめまして、ここいく新メンバーの廣瀬です。普段は、助産師として働いています。日々、お母さんとパートナー、そのご家族と関わり、いのちを育み、産み、育てる様子を見守らせていただいています。
ここいくに参加しようと思った経緯は、私自身子どもながらに、教育課程の中で受けた性教育は的を得ていない、知りたいことが結局分からないという印象でした。元々、性教育の大切さや必要性については感じていましたが、助産師として働くと、望まない妊娠が想像よりも多かったこと、そして、パートナーや家族の反対で泣く泣く中絶するなど、女性が傷つき、弱者になっている姿を見ると、やっぱり性教育って大切だよなぁと想いが強くなりました。
性教育は、身体の仕組みやSEXのこと、いのちを育むことと思われがちですが、性教育には、生きること全て含まれています。助産師としてお母さんと関わっていると、窮屈に、他人に遠慮して、他人の顔色を伺って女性は色々なことを選択していると感じることがあります。何においても女性が主体的に選択できること、女性とパートナーがお互いのことを知り、対等な関係で、協力し合えること、赤ちゃんも1人の人なんだということなどなど、もっとみんながハッピーに生きられるようになるといいのになぁと感じることがあります。
性教育の普及はもちろんですが、幸せに自分の人生を生きられる人が増えるといいなぁと思い、ここいくに参加させてもらいました。(私が助産師なので、「女性が」となっている部分がありますが、性別を超えて誰もが、と思っています。)
実際に、ここいくの性教育を見学させてもらうと、学校ではやらない(やれない)、でも本当に大切なことを熱い想いで伝えている姿に感動。そして、性のことはもちろんですが、自分を大事にすること、自分が決めていいこと、言葉の重み、相手を思いやること、環境のことなど大切なメッセージばかりで子どもだけでなく、大人も聞き入ってしまう。
ここいくメンバーの「伝えたい」という想いに、初めは照れやふざけていた子達も、途中から真剣に聞き入っていました。私自身、教育課程の中でここいくの愛のメッセージの数々を聞けたら、もっと楽しく、ハッピーな教育課程を過ごせたのかもしれない、そう思いました。
学校では、指導要綱でSEXなどNGワードがあり、本当に大切なことがひた隠しにされています。命をつないでいく子どもたちに本当の大切なところを教えず、どうやって子どもたちの身体と心は守られるのか。子どもたちの身体と心を守らずして、どうやって次の命を育むのか。本当に恥ずべきことは、性教育自体ではなく、性教育をひた隠しにしようとしている大人たちなのではないか。自分の身体のことを知ることは大切なこと。知りたいって思うのは当然のこと。その本当に大切なことを、子どもたちが分かるように真剣に伝えれば、誰も、性教育=エッチなこととはならない。身体のことを教えることがなぜいけないことなのか、私には分からない。性教育に対する大人の在り方とは、子どもが初めて知るその時に、正しいことを伝える環境を整えることではないのでしょうか。
学校や市町村、園など、どこででも授業の依頼を受け付けております。感染対策として、少人数での開催もやっております。質問や相談などお気軽にお問い合わせください。


担当:ここいくメンバー・廣瀬 碧でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)





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