vol.201 人生これから!

「やってみた」シリーズ 第6弾

パン作りにハマってみた
加藤晃裕さん(40代・男性)

 きっかけは勤務する会社のある日の朝礼のことだった。ひと言スピーチの女性社員の「最近パン作りが楽しいです。みなさんもぜひ挑戦してみてはどうでしょう」という言葉に、どれどれと生食パンにトライ。
 なるほど、小麦粉をこねる感触はもちもちと気持ちよく、発酵で膨らむ姿、オーブンで焼き上がる様子も面白い。いい匂いが漂う中、焼き上がったものは家族に大好評。「何これ、美味しい!」高校生の息子、中学生の娘も喜んで食べてくれた。パン好きで、今まで高級食パンをよく買っていた加藤家。だが、焼きたてほかほかの自家製パンの美味しさを知ってしまった。もう既製品には戻れない。
 以来、加藤さんは休日のたびにパンを焼く。ドライフルーツやナッツが入ったハード系、チョコレートなどの入った甘い系、ソーセージ入りの惣菜パンなどなど何にでもアタック。仕事から帰って、翌朝のパンがないとわかり、急遽シナモンロールを焼いた日も。
以前は趣味のキャンプによく出かけたが、諸事情で休日も出かけられず、ちょっと寂しい気もしていたが、これなら家に居て充実した時間を楽しむ事ができる。さらに娘はお菓子づくりが好きなこともあって、難しい年頃だというのに父と一緒にパン作りもするし、材料の買い出しにも同行もしてくれる。
 パンは小麦粉で作る事は知っていたが、全粒粉、ライ麦粉、準強力粉、など種類も銘柄も多岐にわたり、それぞれに持ち味が違う事も初めて知った。小麦粉を大量に買い、道具もあれが必要これも、とイロイロ買いそろえた。これはいわゆるハマった状態と言える。前述の女性社員とパンができる様子をLINEで報告しあい、試食を交換しあう。そんな情報交換も楽しい。
 ただ、初心者ゆえ成功ばかりではない。ある時は何故かカッチカチに焼き上がり、まるで食品サンプルのようだったし、ある時は膨らみが足りずしょんぼり。失敗作は当然のように子ども達は食べてくれず、ひたすら自分で消費した。
 だからこそ成功したときの喜びはひとしおだ。温かい焼きたてパンをほおばれるのは手作りならでは。そして家族が喜んでくれると本当に嬉しい。子ども達の「この前のあれ美味しかったからまた作ってよ」のリクエストに、自分の作りたいものは後回しにしてしまう。
 これから加藤さんが挑戦してみたいパン、それは長〜いフランスパン。そのための型を今度購入しなくては。こうして加藤さんのパン作りの腕はますます上がってゆく。

あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!

モノにもう一度命を吹き込む努力をする

3月18日(木)13:30〜 にらめっこフリースペース

3月の「えんぴつカフェ」は
不要なものをくるくるっとリユースしよう!

 私には不要となっても、誰が必要としてくれて、モノの命をつないでくれることができる、そんな0円マーケット。受付では持ち寄ったものにそれぞれの思いを付箋に書き込みます。「もらってください!」と手放す人の思いを一言。譲り受けた人は「ありがとう!譲り受けた理由を一言」。付箋をペアにして、ボードに貼って、みんなでシェアしました。モノの命がきちんとバトンタッチできて、めでたしめでたし。ここでは一切お金は存在しません。捨てることを潔しとせず、ものを大切にする気持ちで人と人が交流できることを目的としました。

0円マーケット参加者の感想
・ 電気ポットをいただきました。お茶の生産・販売をしているので重宝しそうです。和紙のブラインドも雰囲気がよくて気に入りました。(Na)
・ パステルカラーの鍋セットを一目見て気に入りました。他のものが目に入らなかったくらい。とっても嬉しいです。(Iti)
・ 深いおたまが欲しかったのでいただきました。今使っている難あるものを手放すきっかけができました。(Ino)
・ いつも押し寿司をタッパで作っていたので、押し寿司セットでちゃんと作れそうです。白い布を吊って代用していたところに、いただいた和紙のブラインドをつけたら部屋がちゃんとします。こんなに良い物本当にいらないの!?(O)
・ 木の温もりが大好きで、手彫りの器とお盆をいただきました。歩行器を持ってきましたが、子どもの物って使える期間は短いので、元気いっぱい使っていたのにほとんど傷みはなく、どなたかに使ってほしかったので良かったです。(Ni)
・ 歩行器を孫に欲しくて、人に聞いたり、買わなくちゃいけないと思っていたところだったので、いただけてラッキーでした。(S)
・ 娘が一人暮しを始めた時にかわいい鍋のセットを買ったのですが、娘は気に入らないと使ってくれず、そのまま眠っていました。使ってもらえて嬉しいです。いただいた物は額です。私の好きな色で、何を入れて飾ろうかとワクワクしています。(Naka)
・ 木の菓子鉢、すてきです。和紙のブラインドも雰囲気が良くてうれしいです。(T)
・ 香典袋、いつも慌てて買いに走るのでありがたいです。(K)
・ 手作りの布バック、刺繍もかわいらしく、娘が孫の物を入れるのに絶対気に入ります。小物入れもバックの中を整理するのに使います。(M)

モノを回した感想をひととおり述べた後は、フリートーク。
 来年岐阜市で開催される全国紅茶サミットの話し、学校給食をオーガニックにする署名について、などから、給食をオーガニックにするにはオーガニック食材を生産する農家、農家の収入を確保する為の販路が必要。無農薬と農薬不使用とオーガニックの違いとは?など、モノだけではなく、情報の交換もしました。また、次回のえんぴつカフェのテーマ「わたしのトリセツ」から自分を知るには?占いは?と話しは多岐にわたりました。
 参加者は手放したモノ、受け取ったモノだけでなく、多くの情報も交換することができました。今後も0円マーケットは定期的に開催します。みんなでモノの命も情報もくるくる回しましょう!

参加者の一人から、くるくる回る収納ボックスをこんな風に利用してます、とメールをいただきました。使う人が変わればモノの役割も変わりますね!Nさんありがとう!





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創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

配布地域

岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
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