vol.197 ぎむきょうるーむ 熱中症対策

「熱中症」の症状とは?

熱中症は、高温多湿な環境に、
私たちの身体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気
・汗のかきかたがおかしい
・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない
・体温が高い、皮ふの異常
・水分補給ができない

 お盆休み明けは特に熱中症に注意が必要なタイミング

 これから先、「お盆休み明け」は熱中症患者が増えやすい要注意タイミングです。休み前は体が暑さに慣れていますが、休みの間に快適な環境で過ごす時間が増えることで、体が涼しさに慣れてしまうのが主な原因です。休日の生活リズムから平日モードへの変化も相まって、夏バテや休み中の疲れが溜まりやすい時期であることも影響します。例年、お盆休み明けはまだまだ残暑が厳しい時期なので、注意が必要です。
 熱中症にかからないようにするために、以下の対策をぜひ実践してみてください。

対策1 シーズンを通して、暑さに負けない体づくり

 熱中症を予防するためには、暑さに負けない体作りが大切です。気温が上がり始める初夏から、日常的に適度な運動をおこない、適切な食事、十分な睡眠をとるようにしましょう。

対策2 日々の生活の中で、暑さに対する工夫をしよう

 暑さは日々の生活の中の工夫や心がけでやわらげることができます。適度な空調で室内の温度を快適に保ったり、衣服を工夫することで、熱中症の危険を避けやすくなります。また、日よけをして直射日光を避けましょう。自分のいる環境の熱中症危険度を常に気にする習慣をつけることも重要です。

対策3 特に注意が必要なシーンや場所で、暑さから身を守るアクションを

 炎天下でのスポーツや、空調設備の整っていない環境での作業時などでは、熱中症の危険からしっかりと身を守るアクションをとることが必要です。適度な水分と塩分の補給をおこない、こまめに休憩をとるようにしましょう。

知っておきたい 熱中症の応急処置

 もし熱中症かな?と思うサインがあったときは、すぐに応急処置を行い、場合によっては救急車を呼ぶなどして医療機関に連れて行きましょう。

熱中症の応急処置 大切な3つのポイント

(1)涼しい場所へ移動する
 まずはクーラーが効いた室内や車内に移動します。屋外では、風通りのよい日かげに移動し安静にしましょう。
(2)衣服を脱がし、体を冷やして体温を下げる
 衣服をゆるめて、体の熱を放出しましょう。氷枕や保冷剤で両側の首筋やわき、足の付け根などを冷やします。皮ふに水をかけて、うちわや扇子(なければタオルや厚紙)などであおぐことでも体を冷やすことができます。
(3)塩分や水分を補給します
 できれば水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクなどを飲ませます。おう吐の症状が出ていたり意識がない場合は、誤って水分が気道に入る危険性があるので、むりやり水分を飲ませることはやめましょう。
 救急車を待っているあいだにも、現場で応急処置をすることで症状の悪化を防ぐことができます。熱中症は命に関わる危険な症状です。甘く判断してはいけません。

よりパーソナルな診断ができる
「熱中症セルフチェック」
 適度な水分・塩分の補給やこまめな休憩といっても、具体的にどれくらいの量や時間なのか分からない、という方も多いと思います。そんな方のために、「熱中症ゼロへ」は、年代・活動内容・現在いる場所の環境に応じた「自分だけ」の熱中症情報を提供する「熱中症セルフチェック」をウェブページで公開しています。無料で簡単に診断できますので、ぜひご活用ください。

https://www.netsuzero.jp/selfcheck

 コロナ禍で、夏休みが短縮となり、暑い時間帯の登下校、授業中の換気、マスクの着用など、熱中症がとても気になります。各務原市では、教育委員会が「冷感タオル」、「塩タブレット」の配布を決定。アレルギー等で塩タブレットを食べられない場合の代用として「アクアソリタ」(500ml)を熱中症対策として用意しているとのこと。この決定事項をどう受け止めるか。保護者に聞いてみると、「食育の絶好のチャンス!この機会に、丈夫な体を作ることに焦点を当て、学校全体、地域全体で取り組んでほしい」「子どもの意見、保護者の意見をきいて対策を共に考えたい」「熱中症対策として、塩タブレットや冷感タオルを配布してもらっても、体力がなければ乗り切れないから、ここはやはり“体つくり”に取り組むべきでは?その第一歩が食育と思います」「塩タブレット以外の選択肢もほしい。うちの子は梅干しがいいと言っています」などなど。柔軟な対応を望みたいですね。

 コロナ禍で、色々な課題が噴出して、そのつど保護者たちは真剣に話し合いを重ねています。子どもを取り巻く環境は大人の働きかけで大きく変わります。地球温暖化、エネルギー問題、ゴミの問題、教育の問題・・・それらをひも解いていくと、根っこはみんな繋がっていることに気づくことになるでしょう。大きな問題に立ち向かう、とーちゃん、かーちゃんの姿はともてかっこいい!子どもはちゃんと見ています。小さなことでも、変だと思うことに「異議あり!提案あり!」と声を出すことは貴重な情報発信にもなります。そんなことを踏まえつつ、まずはこの夏を乗り切りましょう!





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発行日:偶数月の第4月曜日
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