韓国に来て約半年が経ち、2月末でこの留学も終えることとなりました。今韓国のニュースは、新型コロナウィルスのことばかりで、日本に関する事はほとんど見られません。
僕がこの留学を通して、一番伝えたいのは、僕が日本のニュースで見てきた韓国は、韓国で起きた一部分であり、それが全てではなかったという事。一部の切り抜いた情報だけで、韓国に対して悪いイメージを持つ人が日本には多いのでは、と感じました。
日本では「韓国は反日教育をしている」と今でも言い続ける人がいますが、僕は逆に日本の方が反韓教育をしているんではないかと思ってしまいます。韓国の歴史を学ぶ上で、当時の日本に対して悪いイメージを持つのもわかります。教える先生にもよると思いますが、韓国で周りの人に聞いてみても、「反日教育?なにそれ?」と言う人がほとんどでした。僕の周りの韓国の人を見てみると、日本にワーキングホリデーに行く若者も沢山いるし、旅行に行くという人も沢山います。韓国に来て半年、そんな人たちの中で暮らしているからでしょうか、僕自身が“反日”と感じた事は今までありませんでした。
一方、デモなどは減ったそうですが、日本製品の不買運動はまだ続いてるそうです。そういった活動をする人の中には、日本の事が嫌いだからという人もいるのでしょうが、ほとんどが、韓国と仲良くできない安倍首相に対する反対の運動だと聞きました。
僕はこの留学でたくさんの国の方と出会いました。中国、台湾、ベトナム、モンゴル、マレーシア、ロシア…。どの国の人も本当にいい人で出会えてよかったと心から思っています。日本人だけが優しくて親切というわけでもない。韓国も日本も他のどの国の人も素晴らしいし、自分の国に誇りをもっている。世界中のみんなが、尊重しあえるといいなと思いました。
平和について語り合いたいと、各務原市の中学生でつくったPeace of peace。主要メンバーの古川司さんは、2019年秋から韓国へ語学留学した。日韓関係が危ぶまれている状況の中で彼の「見たまま・感じたままリポート」を韓国からお届けします。
韓国は朝鮮半島の南半分に位置する東アジアの国で、非常に厳しい軍事境界線が北朝鮮との間にあります。韓国はまた、桜の木や数百年前に建てられた仏教寺院が点在する緑に覆われた丘陵地帯や、海辺の漁村、亜熱帯の島、首都ソウルのようなハイテク都市でも知られています。