基本の虫よけ対策
スプレーなど虫よけアイテムを、と考える前に、危険を回避するとても大事な虫対策。蜂対策はできるだけ薄い色の服で!黒や赤など、濃い色の服は蜂に狙われやすいと言われています。理由は定かではありませんが、白や水色など、薄い色の服のほうが無難。帽子もできれば色の薄いものを。また、蜂が近くに飛んで来るとつい手で払ったりしがちですが、これはNG。蜂が攻撃されていると勘違いして、反撃してくる可能性があります。静かに、じっとして通り過ぎるのを待ちましょう。
靴やバッグの中身をよく確認
海のキャンプで靴の中にムカデが入っていることに気づかず、そのまま履いて刺された経験、ありませんか?ムカデに限らず、靴やバッグの中に虫が潜んでいる可能性は十分にあります。靴を履くとき、バッグの中から洋服を出して着るときは、必ず虫がいないことを確認してからにしましょう。
持って行きたいアイテム
・ケガに
絆創膏/消毒液/包帯/ガーゼ/創傷被覆材/サランラップ/固定テープ
・やけどに
冷やしタオル/鎮痛薬/非ステロイド軟膏(患部に塗ると治りが早まります)/コップ、ビニール袋
・虫除けに
虫よけスプレー/虫よけキャンドル/蚊取り線香/ステロイド軟膏/抗ヒスタミン剤/ポイズンリムーバー
ポイズンリムーバー
一家にひとつ持っておきたいのがポイズンリムーバーです。傷口に吸い出し口を当て、レバーを引いたり、ピストンを押すことで、皮膚の下にある毒を吸い出せます。蜂やムカデなど強力な毒を持つ虫に刺されたときの応急処置に、用意しておくとよいアイテムです。
刺されたら直ぐにポイズンリムーバーで応急処置!
蜂:ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなど。中でもオオスズメバチの危険度は高く、土の中に巣を作ることが多い。
ムカデ:刺されると30分くらいは動けなくなるほど痛い! 山よりも海辺のキャンプで多く見かけます。
ブヨ:蚊より大きくハエより小さい。人の身体を口で噛んで吸血します。蚊より痕が大きく強いかゆみが残る。
蚊:「困った虫」の代表格。池や水たまり、川の流れが弱い淵の近くに発生しやすく、テントはできるだけ離れて設営したほうがよいでしょう。
マダニ:藪に潜む小さな虫は、対策は潜む場所に「近寄らない」こと!
スズメバチは決して手で払わない!怒らせるだけ。その代わりにこれを試してみよう。
粉コーヒー
ボールに粉コーヒーをとり、ライターで少し燻しましょう。煙がスズメバチを遠ざけます。
にんにく
スズメバチはにんにくの芳香油も苦手。にんにくを割って置いておきましょう。
茶色の紙袋
これは面白い方法です。大きめの茶色の紙袋を置いておくと、スズメバチは他のハチの巣があると錯覚して戦いを避ける為に近寄らないのです。
つくってみよう!カンタン虫除けスプレー
ハッカ油で虫除けスプレー!
市販のものより虫除けの威力は落ちるのですが、日常的に使うのであれば安心して使えコスパも良い「ハッカ油」で虫除けスプレーを使ってみませんか?ハッカが苦手な虫は【ゴキブリ・蚊・コバエ・アリ・ダニ】など。
◎ 用意する物
・無水エタノール(10ml)・ハッカ油(20~40滴)・精製水(90ml)
・スプレー容器(ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かしてしまいますので「ポリプロピレン(PP)」「ポリエチレン(PE)」「ガラス製」「陶器」「耐油性」「耐アルコール性」の容器を)
◎作り方
①-無水エタノール10mlとハッカ油20~40滴を良く混ぜる。 ②-スプレー容器に移し、精製水90mlを加え良く混ぜる。 ③-使用する時は良く振って。使用期限は約1週間から10日。しっかり虫除けをしたい時はハッカ油の濃度を上げる。
◎使い方
コバエ・ゴキブリが出そうな台所・ゴミ袋・エアコン周り・部屋・車の中◎ダニがいそうな布団・カーペット・畳◎蚊や虫が入りそうな網戸、玄関にスプレー。
◎ハッカの効用
抗菌効果:メントールに高い抗菌性。
覚醒効果:神経を落ち着ちつかせイライラや眠気・ストレスに効果的。
殺虫効果:ほとんどの虫が嫌いなハッカの香りで虫を寄りつかないようにします。
消臭効果:天然の芳香剤になるハッカは人間とペットにも優しい成分。部屋のダニには100%の殺ダニ効果があると報告もされています。梅雨時期からしっかり掃除をしていても体が痒く感じる時には、布団やカーペット、畳にハッカ油スプレーをしてみて下さい。
虫に刺されたらハッカバーム
「ハッカ油」バーム(軟膏)
◎ 用意する物
ワセリン(10g)ハッカ油(6滴)容器
◎作り方
ワセリンとハッカ油を混ぜるだけ。密閉容器で保存。混ざりにくく感じた場合は、湯煎したり、ドライヤーで溶かします。ワセリンは、不純物が少ない「白色のワセリン」で日本製を選びます。
虫さされのほか・軽い切り傷・かゆみどめ、肩こり・頭痛・鼻づまり・心身疲労・乗り物酔いにも効果があります。