新しい実例をつくるためのイベント
毎年、パラダイスワンで行うイベント。今年は4日間。
参加者全員がイベントのために「なにか」を提供する。交換をしない。ギフトで成り立つ社会をどう実現するかということを、多人数で体験するというイベントです。
キーワードは、「自分のもっている、ほかの人のためにできること」。
参加希望者に事前に招待メールを送り、自分のしたいギフト、参加の形を書いて申し込んでもらいました。参加の内容に応じて、プログラムやシフトを組み、イベントを進めていきます。ミュージシャン、マッサージ、ワークショップ、シェフ、ペインター、ダンサー・・・などなど、多種多様な申し込みがありました。
毎年いろんな出来事が起こるこのイベントは、新しい人とつながり、コラボレーションがうまれ、お互いを認め、感謝しあえる素晴らしい体験となります。そして人生の学びにつながります。同時に、たくさんの課題も見えてきます。
いろんな参加者がいます。酔っぱらって騒ぐだけの人、エントリーに書いた内容を実行しない人、ただ楽しみにくるだけの人、自我を押しつける人・・・その現実を見て、集団としてこの問題とどう向き合っていこうかと、あちらこちらで議論がはじまります。この議論がとても重要です。なぜかというとヒントがいっぱい出てくるからです。単なるイベントで終わるのではなく、この仕組みを日常に取り入れるにはどうしたらいいのかと・・・。
調和のとれた生活。素晴らしいですが、簡単ではありません。まず試行錯誤でも始めることが必要です。今こそスタートする時期だと思います。
そこでEthno Orchestraをご紹介します。15か国からミュージシャンが集まり、それぞれの伝統的な音楽を共有し合うというプロジェクトです。私たちはそのホスト役を担ったのですが、自分たちの文化を共有し、音楽というツールでつながりオーケストラで美しい音楽を作り上げる。このオーケストラが奏でる音を聴いていると、それぞれの国の音楽が融合して、新しいけれど、どこか懐かしさも感じて、さらにイメージが広がり美しい情景が見えるようでした。
自分ができる「なにか」をツールとして、国境を越えてつながり合える。それはこれからの私たちの暮らしにとっても重要なことだと、あらためて感じました。
その「何か」をこれから探りたいと思います。 live in Paradise