「食べることは生きること」が大きなテーマのtocotoco。
家族の健康や環境を考えて、食品や調味料は選びたい。
でも、何を基準に選べばいい?
8人のママたちが座談会形式で情報交換しました。
Aさん:わが家では、不飽和脂肪酸という体に良いものが含まれていると聞いたので、オリーブオイルを料理のメインに使っています。でも、選び方がよくわからないの。
Bさん:科学溶剤を使用しないで抽出したオリーブオイルには『エ キストラ・バージン』とか『バージン』と表記されているそうなので、私はそういう物を選んで買ってるわ。
Cさん:オリーブオイルだけじゃなくて、菜種油やごま油なども、科学溶剤を使ったものと、昔ながらの圧搾製法で搾油したものがあるよね。どの油も、圧搾製法を選びたいね。
Eさん:菜種って日本で昔から使われていたんですよね、惹かれる わ!
Fさん:菜種油でも、サラダ油は体によくないらしいよ。
Dさん:私は菜種の遺伝子組み換えや、農薬が気になるなあ。
Bさん:原料が遺伝子組み換えでないものでも、農薬や除草剤を使用していないか、外国産の物は、どんな状態で運ばれて来たのかとか、気になることは多いね。
Gさん:私は容器も気になるの。プラスチック容器は避けて、遮光できる色付きのビンに入っているのを選んでます。
Bさん:原料のこと、工程のことなどを明らかにしてくれるとか、搾油を昔ながらの手作業でしている生産者さんって信頼できると思う。
Hさん:昔からの製法で今も作り続けてくれている生産者さんは、とても有り難い。大事にしていきたいね。
Cさん:美容や健康をキャッチコピーに大々的に宣伝をしている商品もあるけど、すぐ飛びつかないで、じっくり見極めたいね。
私たちの身体を構成する細胞を包む細胞膜(さいぼうまく)は油で出来ています。脳の60%は油で出来ています。水をお肌につけると弾きますね。油は染み込みますね。お肌の表面は油という事です。
「サラダ油を飲むことが出来ますか?」
飲むことが出来ない方がほとんどですね。サラダ油の問題点は製造の過程で多くの薬品が使用される事と、トランス脂肪酸(マーガリンやショートニングなどに含まれています。悪玉コレステロールを増やし様々な不調のもととなり、最近では子宮内膜症や不妊症など婦人科系のトラブルの原因としても注目されています。)を含むという事です。商品成分表示に植物性油脂、食用精製加工油脂、食用植物油としか表示はされていません。それは化学反応によって変えられた不自然な油。市販のマヨネーズやマーガリンなどにも使用されているので避けていただくと良いでしょう。
まずは悪い油を口に入れない事から見直してください。特に6歳までに90%の脳細胞が出来ます。幼少期に溜まった油が将来の病気の原因になるかもしれません。
油はエネルギー源としての役割と、身体の組織を正常に機能させる働きがあります。毎日の口に入れるものを変えてご自身の細胞を守ってあげてください。
子宝先生の漢方の野崎薬局 薬剤師鍼灸師 野崎利晃
(にらめっこ163号コラムより抜粋)
Eさん:砂糖って、原料や色の違いなど種類が多くてどれを買おうか迷うわ。
Fさん:子どもの腸を整えるというオリゴ糖が気になるのだけれど、どうなのかな?
Aさん:オリゴ糖という名前の商品でも、オリゴ糖より砂糖の方が多く含まれている商品もあるよ。人工甘味料や酸化防止剤、香料、保存料などが入っている物もね。
Cさん:もし甘みで腸内を整えたいなら、私だったら生の加熱 していない蜂蜜を選ぶかな。
Bさん:てんさい糖が良いと聞いて使っていたけど、遺伝子組み替えのてんさいだったり、農薬が使ってある物もあるので、てんさい糖ならなんでもいいわけじゃないんだなぁって思ったわ。
Dさん:砂糖でなくても、蜂蜜や麦芽あめ、甘酒など、色々な甘みがあるし。
Gさん:おやつにするなら、干し芋や干し柿も甘くて子どもは好きだよ。子どもと一緒に手軽に作れるしね!
Cさん:そうそう、うちでは、砂糖は全く使わないよ。甘みがどうしても必要な時は、みりんや甘酒、米ぬかを使ってい ます。
砂糖・甘味料の種類
白砂糖、グラニュー糖、ざらめ、氷砂糖など精製されたものは、消化吸収が早い分、消耗も早いので血糖値の上下が激しく、低血糖症がおこりやすいと言われています。
三温糖は、白い砂糖を精製したあとに残った糖液をくり返し煮詰めて作ったもので、茶色い色は焦げてついた色で、成分的には白砂糖とほとんど変わりません。
黒砂糖・きび砂糖・てんさい糖など精製されていないものは、 ゆっくりと消化される分、血糖値の上下が緩慢で、 かつ吸収に時間がかかるので少しの糖分で長い時間もちます。
その他、砂糖以外の天然甘味料として、蜂蜜・米あめ・メープルシロップ・あま酒などがあります。
注:乳幼児には蜂蜜、黒糖は避けましょう。「乳幼児ボツリヌス症」になるリスクがあります。
人工甘味料(アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテームなど)はノンカロリーですが、長い目で見ると太る。また、発がん性、不妊症、化学物質過敏症、血液のがん、てんかん、また精神的な病気などのリスクが高まるものもあるとされています。
砂糖を始めとする甘味には、強い依存性、低血糖症の原因、肥満の原因、虫歯の原因、胃腸を弱くする、栄養欠乏になる、免疫力の低下、うつなど精神的な影響、などが言われています。
日頃から甘い物は食べ過ぎないようにして、砂糖を使うときは精製された白砂糖、グラニュー糖、人工甘味料などはできるだけ避けましょう。
参加ママの感想
★とても勉強になりました。まずは、今日話しに出た食材を可能な範囲でこだわってみたいと思います。
★岡本よりたかさんの本で、農薬だけじゃなく肥料も気に掛け、有機なら安心ってことではないんだな、と読んだことがあったけど、実際の買い物に生かしきれていないことに気付けました。
★有機、無添加という文字につられて買うのではなく、その言葉の意味や背景を知ることが大事だと感じました。
★楽しくてためになるお話がたくさん聞けてよかったです。ただ、私はあまり突き詰めていくと続かないタイプなので(金銭面も含め)バランスが崩れない程度に実践していきたいです。
こんな映画みつけたよ!
「シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ」
子どもの健康を心配する1人の働く母親である女性監督が、砂糖と闘う自らの家族の生活と、行動する姿を5年間に渡り記録した究極のセルフ・ドキュメンタリー。ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、3大陸8ヶ国を巡って、科学者や研究者、医師、糖尿病の患者、健康食を推奨する人たち、政治家、食品関係のジャーナリストや弁護士、砂糖業界の関係者らを取材。精製された砂糖が身体と精神に及ぼす作用を探り、砂糖の歴史をひも解き、多国籍企業と医療関係者、政治家らが一体となった強大な砂糖業界の闇に迫る。
子育てコミュニティ toco toco
一宮市を拠点に活動する子育てコミュニティ。子どもと働く、助産師とのつながり、食べることは生きることの3つの柱を基盤に、砂糖や膨張剤を使わないおやつ作り、農薬や化学肥料を使わない野菜作り、自然な子育て学び合い会など開催。子どもへの関わりを通して、各世代が繋がり、それぞれの役割を発揮できる地域社会を目指して。活動案内はfacebookで紹介 http://www.facebook.com/tocotocodream
問合せtocotoco.enjoyhug@gmail.com 090-9902-7151(せんごく)