vol.172 カタコトの部屋 防災ピクニック

防災ピクニック題字
防災持ち出し袋は用意しているけれど、中身はこれでいいのかな?
いざという時、ちゃんと役にたつかな?
ちょっと不安なママたちが集合!!
参加したのは、大人8名、子ども6名。
5月24日10:30〜、愛知県一宮市の大野極楽寺公園と
その周辺の約1kmを各自の防災リュックを背負い、
災害時を想定しながら親子で歩いてみました。
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さあ、歩いてみよう!
当日は午前中からすでに気温は29℃の真夏日!参加者に妊婦さんが2名、子どもも全員が3才未満の幼児。休憩を入れながら無理のないよう、歩きました。
「この塀が崩れたらここは通れないね」「この空地は一時避難に使えそうだね」「暑くて飲み水が足りないわ」などなど。実際に歩いてみるといろんなことがわかります。
この日、参加ママたちの防災リュックの重さはそれぞれ5kg〜6kgでした。抱っこをする子どもの体重が10kgとすれば、15kgをママが避難所まで運ばなければなりません。平日昼間の避難となればパパは会社、足場が悪い中を更に上の子どもも連れて自分一人で避難所まで歩けるかしら?日頃からよく運動し体力をつけておくことが必要だと痛感!また、子どももたくさん歩くことに慣れさせておくといいと思いました。

非常食deランチ
この日の目的地、大野極楽寺公園に着いてほっとひと息。今日のお弁当は非常食です。まずはそれぞれが持ってきた常温で食べるもの。カンパンは水分がなく食べにくく、そのままでは食べられない子もいました。缶詰のお惣菜は味も濃く、子どももよく食べるけど、とっさに家族分を持ち運ぶのにはちょっと重い。中には離乳食は持って来たのに、スプーンを入れ忘れて食べさせるのに苦労していた人も。
その後、火や電気を使わず、発熱剤と水でレトルト食品や缶飲料を温めることができるヒートパック、お米を研がずにご飯が炊ける簡易炊飯袋などの紹介がてら実演していただきました。
暑い日だったのに、温かい食事は本当に美味しく、しみじみと癒されました。東北や熊本で被災された方が「温かいものが食べたい」と言われたのも分かる気がします。便利で軽くてコンパクトな防災道具もあることがわかったので、わが家の持ち出し袋にぜひ追加して、緊急時でも温かい食事がとれるようにしたいです。防災カレー
ただ、とても美味しいカレーライスでしたが、小さい子は服を汚しやすいので、汚さず食べる工夫や着替えが必要です。もし避難所内で食べるなら香りが強く、周りに気を使いそう。ただ、自宅敷地内で食べるなら、食も進むし、良いと思いました。
非常食を買い揃えるとき、わが家の好みの味であるか、子どもが食べられる形状であるかなどの吟味する必要がありそうです。
また、日頃から非常食を食べ慣れておけば、避難時の食事に「いつもの味」が並ぶことになり、安心して食事ができるそうです。災害の備えは特別なことではなく、日常の延長線上なんですね。
非常食というと、腹持ちするものをと選びがちですが、コーヒーやお菓子のように絶対必要では無いけど、毎日当たり前に口にしている物が、不安や緊張感の高まっている災害時には大人も子どもも救いになるそうです。
非常食は、空腹を満たし体力をつけるだけでなく、心の健康をサポートしてくれる大切な備え。そして食事の時間は、癒しの時間であることを改めて実感できた防災ピクニックでした。

参加ママの感想IMG_4655
・準備していると、あれこれも必要と思って重さだけが増してしまいますが、実際に行動してみてやっと絞り込むことができそうです。
・特別防災対策をしていなくて悩んでいましたが、日常の中に活用できる事や物があることに気づき、意識して生活できそうです。
・家に帰って、夕飯で温かい食事を机に並べられたことが嬉しく感じました。
・MMK(面倒、もったいない、お金がかかる)で準備したものは使えない、または機能性の低いものが多かった。
・防災用ヘルメットはパパのバイク用ヘルメットでいいって思っていたけど、いざかぶってみたら、重いし音が聞こえない!
・防災意識を持つのは特別なことではなく、家族全体に生きる力や今の生活のあり方を振り返る良い機会になると実感しました。

防災ピクニックとはとことこ
家族や友人とのピクニックを、防災仕様にアレンジした防災術のこと。
ピクニックのコースとして避難ルートを歩いて避難所の場所を確認したり、河原などでお弁当の代わりに非常食を食べたりして、自分の備えが自分や家族に合ったものかどうかを検証します。トライ&エラーを楽しみ、失敗を学ぶことで、より防災力を高めることができます。

防災リュックの非常持出品リスト
懐中電灯・予備電池、携帯電話・充電器、マッチ・ライター、ヘルメット・防災ずきん、ティッシュ・ウェットティッシュ、軍手、マスク、ホイッスル、携帯ラジオ、雨具、下着・着替え、ビニール袋、油性ペン、医療品、貴重品・現金、保険証・免許証・権利証書、飲料水、非常食
妊婦・子どものいる家庭
子どもが食べられる非常食、スプーン・哺乳瓶、母子手帳 検診ページのコピー、子ども医療費受給者証のコピー、アレルギーや大きな病歴があれば検査結果のコピー、家族写真、気持ちを表現できるおもちゃ(指人形、描くもの、絵本など)、お気に入りのおやつ

※上記は標準的なリスト。これを基本に、小さいお子さんやご高齢の方がいる家庭、アレルギーや持病のある方、ペットがいる家庭、眼鏡やコンタクトレンズが必要な方などなど。各家庭オリジナルにカイスタマイズした防災グッズが理想です。「防災ピクニック」をレジャーとして楽しみながら、家族で防災について考えてみませんか?実際に体験することでどんなモノ・コトが必要なのか、試行錯誤できます。失敗をくり返しながら「わが家オリジナルの災害への備え」を身につけたいですね!

7月・8月は、「防災キャンプ」をします!
日時など詳細は未定ですが、興味のある方、tocotocoまでお問い合わせくださ〜い!

子育てコミュニティ toco toco
一宮市を拠点に活動する子育てコミュニティ。子どもと働く、助産師とのつながり、食べることは生きることの3つの柱を基盤に、砂糖や膨張剤を使わないおやつ作り、農薬や化学肥料を使わない野菜作り、自然な子育て学び合い会など開催。子どもへの関わりを通して、各世代が繋がり、それぞれの役割を発揮できる地域社会を目指して。
活動案内はfacebookで紹介
お問い合わせ tocotoco.enjoyhug@gmail.com   090-9902-7151(せんごく)





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