【Vol.165】こどもが作る“お弁当の日”  

ƒvƒŠƒ“ƒg

大人は子どもが包丁を使い、火を使うことを「危ない」「失敗したら」などと心配し、あるいは親が「やった方が早い」「教えるのは面倒」と手を出してしまいがちです。自信がなくて親に手伝ってもらう子どももいます。」でも「全部自分で作った」という友達を見ているうちに「次は自分だけで作ってみよう」と決心するときがやってきます。子どもには自分で伸びようとする力が備わっていることを思い出してほしい音です。大人はじっと見守ってあげてほしいのです。じっと見守ることができるのは大人の力です。
“弁当の日”の体験を通じて、子どもたちは食べることが、濃密Hな「命のバトンリレー」であることを学んでいきます。自己肯定感が生まれ、目が輝き始める子がいます。遠い日の家庭でのぬくもりを思い出す親がいます。子どもが地域への感謝に気づくこともあります。そして、想像力が培われ、感性が磨かれ、人に喜ばれることをうれしいと知り、ものごとを感謝とともに受けとめられ、この世界をまっすぐな目で見つめられるようになるでしょう。だから、ひろがれ”弁当の日!

羽島郡笠松町・松枝小学校の取り組み

PTAの母親委員会が中心となって呼びかけ、竹下先生(※)の講演会を開いた。PTAの方々が“弁当の日”を実践しようと一生懸命取り組んでこられました。
年に3回の弁当の日は、どんな日に設定を?
初回は6月の家族参観日(土曜日)。一時間目を家族でいっしょに弁当を作る時間に充て、二時間目から授業参観に。第2回目も土曜日。5年生が宿泊研修で自炊しまから、それに伴い授業参観にして弁当の日に。第3回目は3学期(後期)ですが、普通の授業日を給食をなしにしてお弁当の日にしました。
5,6年生対象ですか?
うちは全校生徒が体験します。基本的に低学年には難しいかもしれません。米飯給食の日には“おにぎりのつくりかた”の実習などをしています。弁当の日には、それぞれの家庭で考えて弁当つくりに関わりましょうという日にしています。
子どもの反応は?
今日は卵焼き焼いてきたとか、今日は回鍋肉だとか、それって、レトルトだろ?(笑い)自分でつくる事が大事ですから、細かいことはなるべく言わないようにしています。
先生達はどうですか?
もちろん弁当持って来ますよ。自分でつくって。子どもたちが先生が作ってきた弁当をのぞきに行って、教師と子どものふれあいもできるし、とってもいいことだと思いますね。
家庭の事情はさまざま、中にはお弁当を作れない家庭もあるのでは?保護者の反応はどうですか?
中にはそういう方も見えると思います。実はね、うちの学校でも、弁当ができないからって“弁当の日”に欠席する子がいるんですよ。1人とか2人くらいね。その子どもにたとえば民生委員が関わったりします。辛い思いをしている子がいるのも事実です。いろんな家庭があるので、そこのフォローはきちんとしないと、と思っています。弁当の日を実施したからこそ、そういう子どもの存在が浮上して見えることになる。
松枝小学校さんの場合はPTAの役割が大きいですよね!
PTAすごいですよ。もう一生懸命です。役員会でアイデアを出し合うんですが、どんどん広がっていく。今年度3年目で弁当の日もちょっとマンネリ化しちゃうかも…どうする?そこから弁当の日のキャラクターのアイデアを募集しようと言うことになり一学期に声をかけて、アイデア作品が集められて夏休み前にコンクール。子どもたちに投票させて、この作品がナンバー1と決まった。それでおしまいかなと思ったら、それをPTAの役員の方が着ぐるみをつくっちゃった。(取材当日は修理中でお目にかかれませんでした)キーホルダーもあります。年に3回くらいあるあいさつ運動に役員さんたちが着ぐるみを着て「おはようございます!」と校門の前でハイタッチ!みんながそれで盛り上がってます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
PTAの活動から、それを後押しされる校長先生、学校全体の雰囲気もずいぶんと変わってきたのではないでしょうか?
竹下先生の「弁当の日で、子どもたちが変われば、大人が変わる。家族が変わる。地域が変わる。社会が変わる。そして、日本が変わる。」まさに、弁当の日の「夢」の実現ですね!!(’15/3/3 刈谷校長にお話しを伺いました)
※右上写真、ゆるキャラコンテストでNO.1になった作品が学校の玄関でお出迎えしてくれています。

竹下和男(たけしたかずお)1949年香川県生まれ。子どもが作る“弁当の日”提唱者
「親は決して手伝わないでください」「弁当作りの基礎的な知識と技術は学校が責任もって教えます」と訴えてスタートし、2013年度で13年目を迎える(詳細は『“弁当の日”がやってきた』に)。子どもの発達段階を配慮し、「教育の不易」の技法を生かしたこの食育実践は少しずつ広がりを見せ、テレビや雑誌で紹介されることも増えた。平成27年2月23 日現在、45都道府県、約1,432校での実施となった。幼児期の食育のあり方も含めての講演も46都道府県になり、「“弁当の日”で日本を変える」と訴えてきたことが現実になりつつある手ごたえを感じている。

にらめっこ読者アンケート   弁当の日、あなたは賛成?反対?

● 賛成:子どもがつくる弁当の日がのはじまりが2001年と知り驚きました。最近はじまり、広がったと思っていたので14年も前から始まっていたんですね。子どもが通う学校では実施されてはいませんが、子どものためにはいい取り組みだと思い私は賛成です。確かに、買い出し、調理、片付けまでを子どもにすべてをまかせると親が口出し手出ししたくなるのは確実です。でも、あえて子どもにすべてをまかせる、そして親は見守るのみと固く覚悟をしての取り組みだと思います。毎日ではないので、ある程度は楽しみつつ親と共に成長するよい機会と思います。
美濃加茂市 41才女性・娘(12才)息子(8才)
● 賛成:子どもが自分でつくることはよいことですが、家庭の事情でできない子どもが気になりますが…
各務原市(65才男性)
● 賛成:家族で一緒にする、愛を感じるとき。そして次世代へ家の文化の継承ができるから。   可児市(男性)
ƒvƒŠƒ“ƒg





About Niramkko



にらめっこ


〒504-0855:岐阜県各務原市蘇原新栄町2-25
TEL・FAX

058-383-8666
Email

info@niramekko.com
情報誌情報

創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

配布地域

岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
設置場所

幼稚園、図書館、児童館、郵便局、教育関係などの公共機関、 大手スーパー、スポンサー様の窓口