VOL.160 アウトドア特集「夏の夜はロマンチックに」

アウトドア特集

真夏の夜はロマンチックに

夏休みの季節は、星の観察が思いっきり楽しめる季節です。それは明日の学校や仕事のことを考えずに夜更かしができるから。

星空の暗く澄んだ高原や海辺へ出かけて普段、見ることの出来ない天の川や星座、星雲、星団を見てはいかがでしょうか。また夏の大イベントとして8月中旬にペルセウス流星群も見られます。

今年の夏は、星をキーワードにアウトドアを楽しんで行きましょう。

夏の大三角

夏の夜空の星座探しの目印となる、3つの1等星が作る巨大な三角形です。 わし座のアルタイルとこと座のベガは、夏の天の川をはさんだ2つの輝星で、それぞれ七夕の彦星と織姫星です。 これらに加えてはくちょう座のデネブを結んだ二等辺三角形が「夏の大三角」です。

夏の大三角は、日本ではほとんど天頂高く見ることができます。

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夏の流星群

夏の星の観察で見逃してはいけないのが流星群。

この夏には「みずがめ座デルタ流星群」と「ペルセウス流星群」が
7月中旬から8月上旬に見ることができます。ぜひこの神秘的な流星ショーもじっくり見たいですね。

星座の探し方

01星座の探し方のコツは夜空を見上げたときにまず明るい星を見つけます。

その星をじっくり凝視してしまうと見にくくなるので少し視線をそらすと見えやすくなります。

だんだん目が慣れてきたら、星座早見表と照らし合わせて一つ星座を確認していきましょう。

一つ見つかればその周辺をさがしていくと見つけやすくなります。

※ 夜は夏でも冷えます。必ず長袖を準備しましょう。
また,この頃は野生動物が活動します。タヌキやイタチなど観測しているとよく遭遇します。観測中は注意しましょう。

■みずがめ座デルタ流星群 7月中旬~8月中旬 ピーク7月28日

夏の流星群のトップバッターは、「みずがめ座デルタ流星群」で、
7月中旬から8月中旬まで、長い期間、流れ星を見られます。

ピークになるのは、7月28日ごろ。この日は月明かりもなく一晩中観測は好条件です。

■ペルセウス流星群 7月中旬~8月下旬 ピーク8月13日

夏の風物詩ペルセウス座流星群。明るい流星が多く、夏休みということもあり寒くなく観測しやすい
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7月下旬~8月中旬にかけてペルセウス座の
γ(ガンマ)星付近を背景として現れる。
8月12日~13日にかけてその量は最大になり、
1時間平均60個ほどの流星が観測できた記録もあります。この夏大注目の流星群です。

ピークは8月13日未明。満月過ぎの月明かりがあり、月を視界に入れないことが何よりも重要です。
夜半前は西側、夜半頃は北側、夜半以降は東側を見るのがいいでしょう。

星観察ベンリグッズ

01 ■ヘッドランプ
観察スポットまでのアプローチや星座表を見るときに使います。両手が使えるようヘッドランプがやはりおすすめ。赤いセロハンやフィルターをつければ瞳孔が狭くならず暗闇に慣れたままの目で星が観察できます。

01■コンパス
今自分はどの方角にたっているのかなど正確な方角を確認するときに。

■マット
01夏休みの星の観察は、じっくりとできるのでマットやシュラフなど用意して寝ながら観察すると首が疲れません。

■星座早見表
01これがあると星座の並びを確認したり、確定したりするときにとても重宝します。使い方は見たい時刻に月日をあわせ方角を確認。そしてそれを頭上にかざすと星座早見表の星座と同じ形をした星座が発見できます。