カタコトの部屋  自然派ママたちの座談会「三つ子の魂って…」

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三つ子の魂百まで

【読み】 みつごのたましいひゃくまで
【意味】 三つ子の魂百までとは、幼い頃の性格は、年をとっても変わらないということ。
【注釈】 「三つ子」とは、三才の子供のこと。転じて幼い子をいう。「魂」が「心」「根性」「知恵」、「百」が「八十」「七十」「六十」に置き換わった表現があり、組み合わせによって多くの句がある。
【注意】 幼い頃に習ったり覚えたりしたことには用いない。誤用例 「三つ子の魂百までだから、音感が良くなるように今すぐピアノ教室に通わせよう」
【用例】 「三つ子の魂百までというけれど、あの子は幼い頃から負けん気が強かった」

~資料を読んでどう思われましたか~

 

01Aさん:昔の人はえらいねぇ。今のように化学的データとかない江戸時代にちゃんとこういうことが知恵としてあったんだね。
Kさん:三歳までは躾や勉強よりも、心なんだ。
Mさん:豊かな人格の土台がないと知識やお金も役に立たないって、確かにそうですよね。
Aさん:昔インドで発見された狼に育てられた少女の話しがあったよね。狼に育てられた少女が発見されて、人間界の言葉や生活をどれだけ教えようとしても、普通の子どものようにはならなかったんだって。やっぱり小さな頃の環境はずっとその人に影響するんだねえ。この資料を読むと3才くらいまでは特定の人、お母さんや誰かが愛を注ぐ事がその子どもの人格形成に大きく関わるってことだよね。
Kさん:うちのパパが子どもに○○教室に通わせろってすごく言うの。自分も小さい頃からやっていて良かった、なんで入れないの?って。三つ子の魂百までもっていうから、本当はもっと早く入れたかったのに、って。でも、これを読むと「三つ子の魂」というのは心や精神のことを言っているので、習い事は違うってことだよね。これでパパに反論できるわ。
Mさん:行ってて良かったってご主人は実感されてるんですよね。
Kさん:学校で勉強がよくわかったから楽だったんだって。宿題も早く終わらせることができて、遊ぶ時間もあって良かったって。私はそれよりも自然の中でのびのび遊ばせたいのに。
Aさん:本人が嫌がらなければ、行かせてみるのもいいかもしれないよ。要は他とのバランスがとれていればいいんだから。こどもがそのうち自分で決めるかもしれないし。本人はどう言ってるの?
Kさん:お外で遊んでいたいって。
一同:う?ん、そうなんだぁ。
Aさん:親って結局見守る存在だもんね。子どもは親の思うようには進まないよね。私、幼稚園の時に、どうしてもピアノが習いたくて、「ピアノ習わせてくれないならご飯いらない!」ってハンストしたの(笑)。でもその後ちゃんと20年間続けたよ。その子が勉強でも習い事でもやりたくなったら、その時に頑張ってやれるようにバックアップしてあげたらいいんじゃないかなあ。

~お子さんに、百まで持っていてほしいものってなんですか~

01Aさん:人って信頼できるもんだよ、自分は愛される存在なんだよ、ってことかなあ。そういう安心感を持っていてほしい。それから、蝶や花、樹や鳥、そういう自然の中で自分も生きてるんだってことも感じてほしい。マヤ文明では、7才くらいから性教育を始めるっていうよね。自分も宇宙の中の一部、というのを腑に落ちるまで学ぶんだって。自分もこの広い宇宙に住む1人だと思えたらみんなとの繋がりを感じて、孤独にはならないと思うの。
Mさん:私はやさしさとか思いやりとかですね。
Kさん:私も自然との繋がりを感じてほしいから、散歩のときなどに「花が咲いたね」とか「虫がいるよ」という自然を意識した言葉掛けをするようにしています。
Aさん:子どもと一緒に散歩する時間を持つと、自然にも触れるし、呼吸も深くなっていいよね。
Mさん:私も子どもと一緒に土を一緒にいじったりしています。最近、父が家の前に家庭菜園を始めたのですが、生ごみをボカシに混ぜて堆肥にして畑へ入れている、そういう命が循環する様子とか、感じてくれてたらいいな、と思います。
Kさん:それから、親戚とか身内の集まりにはなるべく子どもと一緒に行くようにしています。
Mさん:小さい子を連れて身内の集まりに行くとみんなが可愛がってくれませんか?
Kさん:そうなの。それで、おじいちゃんおばあちゃんもすごく喜んでくれるの。
Aさん:お年寄りの方が「子どもってそこに居るだけで場が明るくなる」って言われるのを時々聞くけど、そこに居てくれるだけでいい、て思ってもらえるってすごくいいよね。
子ども自身は育つ力を持っているから、みんなでそれを大事にしたいね。
Mさん:こういうところで話していると、そうだなあと思うんですけど、日にちがたつとついつい、忘れてしまうんですよね。
Aさん:本当にねえ。子どもは天からの預かりもの、社会に返すまで育てさせてもらってるっていうよね。そういうふうに思うと、もっと客観的な子育てができるかもしれないねぇ。
それから、我が家では食べ物も、食材本来の味を憶えてほしいから、おやつのドライフルーツも漂白されてないものを選ぶようにしています。
Kさん:私も食べ物は添加物はできるだけとりたくないから、なるべく自分で作った物を食べさせてあげたいです。
Aさん:というわけで、今日はおやつを作ってきましたよ。みんなでいただきましょう。
一同:わぁ、ありがとう?!いただきま?す!

資料

辞書には「幼時の性質は一生変わらないものだということ」と記されています。実際には、胎児期から3歳までが、人間の一生で脳がもっとも急速に発達する時。育児環境の質の良し悪しが、その発達していく脳の組織と機能に深い影響を及ぼすことが、脳医学の発達に従って顕著になってきています。この発達期に長期にわたる虐待や放置、無視(泣いても抱いてあげないなど)や、一貫しない育児方法、何時も異なる世話人等を経験すると、それは、トラウマ的(心的外傷的)経験として、幼児期に持続する過覚醒反応を起こさせ、脳神経発達や、中枢神経系統に障害を与える。こういった子どもたちには、往々にしてPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が出るようになり、また、愛着と、感情を調整する、眼窩前頭皮質と呼ばれる人間の顔の表情に(例:母親の笑顔など)に敏感に反応する脳の部分が充分に育たないため、衝撃的で暴力を振るってしまう傾向が現れます。これを「愛着障害」といいます。お腹にいるときから、3歳くらいまでの記憶が、一生を左右するといっても過言ではない。「鉄は熱いうちに打て!」と言います。人格形成の一番重要な時期に、特定の養育者(母など)がすべてを受け入れるという「愛」を注ぐことが大切ということでもあります。『江戸しぐさ』などの著書にも江戸のおとなたちは、「三つ心、六つ躾、九つ言葉、文(ふみ)十二、理(ことわり)十五で末決まる」と言って、稚児(おさなご)の段階的養育法を考えて、今でいう全人教育を実践していました。 とあります。この時期、厳しい躾や、英会話など必要ないわけです。知識やお金は豊かな人格の土台がないと、役に立ちません。

つくってみませんか?とっても簡単スコーン

01・小麦粉100g ・ベーキングパウダー小さじ1 ・油30g・砂糖20?30g
・レーズン 大さじ2・水もしくは豆乳大さじ1?2
小麦粉とBPをボウルにいれ、油を加え手でサラサラにする。
その後砂糖、レーズンを加え、水気を加え練らないように生地をまとめる。
2cmくらいの厚さにのばし一口大に切り分け170℃で20分くらい焼く。