VOL.162 中高生、平和を考える 

Peace of peace 小田 奏さん 古川 司さんの報告

Peace of peace
平和について語り合いたいと思って、2013年の春、各務原市内の中学生で作りました。これまで
「自分にとって平和って何だろう」
「TPPについて考えよう」
「核について学ぶ」を開催。
今後も大人と一緒に「平和について」学び合いたいと考えています。

連載第七回

被爆体験を聞く

7月22日の「Peace of Peace」で、5歳の時に長崎で被曝された木戸先生をお招きして当時のお話を聞きました。

はじめに、私と司君が関心を持っていることについて発表しました。司君は、徴兵制について話してくれました。
わたしたちの憲法日本国憲法18条には「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない」とあります。
しかし、石破さんは「徴兵制というのは国を守る仕組みである。そして、国を守るのは国民の責任である」と言っています。そうすると、憲法18条があっても集団的自衛権が決まったら徴兵制も決まってしまうかもしれない。だから、とても不安と話してくれました。

私は、『戦争の作り方』の本を読みました。読んでいて、本当にこのように進んでいるなぁ・・・・と思いとても怖くなり、「なにかしなきゃ!」っと思いました。

皆さんも是非読んでみてください!
本当にこのようにすすんでいますから・・・・

次は木戸先生のお話です。

01先生が被爆されたのは5歳の時でした。空襲警報が解除され、配給所でお母さんと待っていたときに、原爆が投下されました。
そのとき、20メートルほどとばされ、大きな火傷を負いました。
あと3メートルとばされていたら、川に落ちていて命は無かったかもしれないと言われました。その後、良い先生と出会い、薬を塗ってもらって、火傷はそれ以上ひどくはならなかったそうです。「水をくれ~」と叫んでいる人々をみながら逃げていったそうです。

当時、アメリカの飛行機がしきりに飛んできていたので、飛行機の音を聞いただけでどの飛行機がわかったそうです。

木戸先生に、たくさんの写真を見せていただきました。 参加してくれた子の中には、写真を見て泣いてしまう子、写真があまりにもすごくて見ることができない子もいました。私も怖くなり見られませんでした。

私は、去年長崎にいった時木戸先生に案内していただいたフィールドワークの時のお話を思いだしました。本当に大変だったんだなぁ・・・・と思いました。

けど、人ごとではありません。もっと、たくさんの人に木戸先生のお話を聞いてほしいと思いました。たくさんの人が聞き、聞いた人たちが次へ次へと伝えていかなくてはならないと思いました。

最後に「被爆者はお金でもない、物でもない。謝罪をもとめている」と言ってみえました。今もなお苦しんでみえる方、心に大きな傷を負った方はたくさんみえます。その方々の傷は一生消えることはないと私は思います。だから、また同じ過ちを起こしてはなりません。また戦争を起こしたくありません。戦争はとても恐ろしいことです。

憲法9条の解釈が大きく変えられ、集団的自衛権が決定されようとしている今、これは決まってはいけないことです。だから、私たちに今何ができるかを考えなければならないと私は思います。
そのために、私はこの記事を読んでみえるみなさんにしっかり理解してもらえるような記事を書きたいと思っています。私は本当に危機感を持っています。

私は戦争を本当にしたくありません。
戦争をしたい人はいないと私は思います。
Peace of Peaceの交流会も続けていきたい思っています。

是非ご参加ください。

02追記:木戸先生が紹介してくださった写真は、被爆直後に長崎へ入り惨状を撮影された山端庸介さんの写真です。
木戸先生が北へ向かって避難された浦上川の対岸をぼぼ同じ経路で北へ向かって撮影されたものです。
下記のURLで見ることができます。

http://www.peace-museum.org/welcome.htm

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