Q:テフロン加工のフライパンは使う油が少なくてすむからヘルシーなんじゃないの?
A:確かに、少ない油で調理できると、その料理のカロリーは低くなります。でもカロリーさえ少なければヘルシーでしょうか?適量で良質な油は大切な脳のエネルギー源として必要ですし、鉄の調理器具は、鉄分補給にも役立つことは以前から知られています。私は鉄のフライパンに使う油の量よりも、前ページにあるようなフッ素樹脂加工のリスクが気になります。
Q:テフロン加工のフライパンを買ったばかり!気になりつつももう少し使いたいです。
A:テフロン加工のフライパンを使うなら、高温で熱しないこと(特に空だきは厳禁!もしうっかり空だきしてしまったらすぐに火を止め、窓を開けて換気しましょう!)、固い金属ヘラやステンレスたわしなどでこすらないことを気をつけてください。これらは購入時に注意書きに記載されていると思います。そして、少しでも早く鉄のフライパンに替えることをお勧めします。
Q:鉄のフライパンをうまく使えなくて、さびが出たり、こびりつかせてしまったら使えなくなってもったいないわ。
A:さびが出たり、こびりついたからといって捨てないで!こびりつきはお湯でふやかした後木ベラなどでこそげ落とす。さびは紙ヤスリやスポンジタワシなどで落とす。その後は洗って水分を拭き取ったら、しっかりガスコンロで焼き、油をなじませれば見事に復活しますよ。そして、使い続けるうちにだんだんと油もしっかり馴染んでいきます。どうぞ、長く使ってください。
テフロン加工はフライパン以外にも!
まず、炊飯器の内釜、ホットプレート、ケーキ型、電気ポット、なんと傘の生地にも!生活の中でテフロン加工商品を全て排除することは、なかなか難しいのが現状のようです。
ではせめて、調理器具の見直しを。中でも、高温になりやすく、使用頻度の高いフライパンはぜひ見直したいもの。新たに選ぶ時、ステンレスのものはニッケルの含まれていない製品(磁石がくっつけばOK)を選びましょう。セラミック加工のものは高温でも有毒ガスは出ませんが、衝撃に弱い、金属ヘラや金属タワシの使用ができない、という面があります。長く使用するならやはり鉄製がいいようです。
炊飯器はフライパン程高温にならず、こすったり空だきするという事もないのでやや安心して使えるのですが、土鍋などに変更できればベストです。高価ですが、一部メーカーでは鉄の内釜の炊飯器もあるようです。
◆テフロン◆私たちが日常購入している商品には、限定されたメーカーの商品(商標)名が他社品も含め、その商品の総称名の様に使われている物もあります。クリープ、バンドエイド、サランラップなどなど。これは、商標名が一般化してしまって、総称名より分かりやすいからです。
実は「テフロン」も、これと同じ。アメリカの化学会社「デュポン社」の商標名が一般化してしまったもので、同社が販売するさまざまなフッ素樹脂に使用される商標なのです。
◆シルバーストーン◆特殊配合フッ素樹脂により、テフロンよりも性能向上を実現したデュポン独自の高密度3層構造のこと。
◆ノンスティック◆テフロン、シルバーストーンの他にスミフロンというものもあります。これらの加工方法はほぼ同じですが、コーティング材の強度や、土台となるアルミ鍋が板物か鋳物かにより、耐久性に若干の差があります。