vol.222 えんぴつカフェ 藍染

新鮮な藍の葉を使って叩き染めをやってみました。トンカチで叩くだけ。媒染液はアルカリ性の石鹸を水が白くにごるまで溶かしたもの。15 分以上、強くこすらず、よく洗い、液を染みこませます。媒染液をよく水ですすぎ、絞らずに、ぬれたまま、日陰で完全に乾くまで乾かします。

「ジャパンブルー」その意味は?
外国では“日本の色” とされる青。 それは「藍」より生まれたものでした。 明治時代にイギリスから招かれた科学者ロバート・アトキンソンが日本に降り立ち、その街という街で見られた藍色を『JAPAN BLUE』と呼び世界に知らしめました。

藍染で有名な県は?
徳島県。北部を流れる吉野川の流域は、藍染料の日本一の産地。

藍を食べる。その効果は?
やけど、口内炎、唇荒れ、腫れ物、毒⾍の刺し傷、肋膜炎、月経不順、便秘など、 解熱、解毒、痔、⿂やキノコの中毒に効果がある。徳島県には古くから「藍商人は病気知らず」という言葉が伝えられています。体に不調を感じると藍を摂取していたのだとか。

藍染 緑から青なぜ?
藍の生葉をしぼった汁 の色は葉緑素の色(緑色)ですが、藍の葉の汁を布に染みこませてから空気や水、太陽の光 にふれると、汁にふくまれる無色の「インディガン」から青色の「インディゴ」というもの ができるから。

藍染は色落ちする?
藍染製品は本染技法を使ってしっかり染色しても、繊維が染料を吸収できる量には限界がある為、繊維が吸収しきれずに付着している染料は色落ちします。
(今回の体験では色止めに酢を使用しました。前回体験された人の話「2度、3度水洗いしたあとは、色落ちも他のものに色移りすることもなくなった」とのこと)

藍染めはリメイクに向いている?

シミや汚れが目立たなくなり、染め重ねるごとに深い藍色に近づいていきます。草木染めなどの緑や紫など、一種類の植物から染めることが難しい色も藍を混ぜることで実現されてきました。

汚れたら捨てるのではなく、染め直してとことん使いきる。
藍染めは古い技術なだけではなく、このような時代だからこそ、藍染めを楽しみながら衣服を長く愛して使っていくことには新しい価値があると言えるのではないでしょうか。

剣道で藍染するのはなぜ?

天然染料である「藍」の特徴として、汗による酸化に強く、布地を丈夫にして、防虫機能、抗菌作用があること。剣道稽古の打ち身や傷の化膿止めの役目もあったといわれています。