vol.222 やってみた

 ワーキングホリデーで来日したヒコちゃんは、ダイナランドスキー場での仕事を得ました。浜崎あゆみの大ファンで、日本に来たら会える!と本気で思っていました。スキー場では、リゾートバイトで働く杉山さん(P-14 熱中人 参照)と同じ寮で過ごしたのが縁で、結婚することに。

「高校の時から落書き感覚でイラストを描いていました」。結婚したあとも、当時、バイトしていた病院でも、時間があると描いていました。ある時、夫である杉山さんの個展の時に、イラストをポストカードにしておいてみると来場された人から、「かわいい」「いいね」と、評判を呼び、カードを手に取ってくれる人が買ってくれるようになりました。
 風の芸術村(P-10参照)の第一回アートキャンプの時、「想像の動物を描いてみよう」をテーマに、創作活動をした。その時に描いた絵がこちら(上段)→
ヒコちゃんは言います。「どうしても平面的にしか書けない、ほんとは立体的に描きたいんだけど・・・」と。 しかしそこはすかさず杉山さんが「ヒコが描きたいように描けばいい」「立体的に書くことを知ってしまったらヒコの絵からヒコらしさがなくなる」といって、技術的なことは一切覚える必要はない、と言います。それを理解したのか、ヒコちゃんは飄々と絵を描いています。それがイラストの魅力となっているのはまちがいないですね。


イラストの他にも「ヒコTV」を定期的に発信することも精力的です。やりたいことはいっぱい!と語るヒコちゃんは、今度は自分が描くキャラクターを動かしてみたいとか。アニメ!ですね、それは楽しみ。それにしても、ヒコちゃんのキャラクターのネーミングがまたまたおもしろい!ますます目が離せません。

 

 

「てんしんらんまん」とも違う、「ひょうきん」ともちがう、ヒコちゃんの雰囲気がなんとも落ち着くのはなぜだろう。日本語が得意ではないというけど、コミュニケーションは問題ないし。。。でも、インタビューしてて気づいたこと。それは、まっすぐこちらを見つめる「目ぢから」かもしれない。目力というと強い印象ですが、その目線がなんとも柔らかいんです。「熱中人」の杉山 大明さんとは、本当に補い合ってる。いいコンビだなぁって思いました。