VOL.218 えんぴつカフェ 認知症予防ゲーム


認知症の悪化を防ぐ!ゲームやレクに期待できる効果

【脳が活性化する】
脳細胞は年齢と共に減少し、健康な人でも記憶力や思考力が低下していきます。失われた脳細胞は再生されることはありませんが、良い刺激を与えれば脳神経のネットワークが強くなり、脳機能低下を防げると考えられています。
ゲームやレクは、言葉や手先、体を使うものが多く、普段あまり使われていない脳の部位を活性化してくれます。脳への良い刺激は、すでに認知症を発症している方の進行を遅らせる効果も期待できます。

【身体機能がアップする】
年齢を重ねると健康な人でも体力や筋力が
衰えるものですが、認知症になると通常より活動量が低下し、身体機能が急激に衰えやすくなります。身体機能の低下は転倒による骨折を招きやすく、寝たきりになる可能性を高めてしまうため要注意です。その点、ゲームやレクで楽しみながら適度に手足を動かせば、体力・身体機能の向上が見込めます。

【人との関わりが増える】
人とのコミュニケーションは脳に刺激を与え、脳機能の低下を防ぐことにも役立ちます。
認知症になると人との関わりが面倒になり、引きこもりがちになる人が多いです。そして、コミュニケーションが極端に少ない生活は認知機能のさらなる低下を招きます。
ゲームやレクを一緒に楽しむ仲間がいれば、自然とコミュニケーションが増えて脳の活性化につながり、人との関わりを楽しめるようになれば、引きこもり傾向も改善するかもしれません。

【生活にハリが出る】
ご本人の精神状態にも良い作用が期待できます。ゲームやレクは自然と笑顔になれるものが多く、「楽しい」「またやりたい」とポジティブな気持ちにもなりやすいです。生活にハリが出て、心身に好影響を与えられるでしょう。また、認知症の方の心身が安定すれば、介護をする方の負担軽減にもつながります。

「安心介護」より