ご家族を見ていて、あれ?認知症かな?と思ったらどうするか。認知症かどうか診断してもらうことも一つの方法ですが、他に病気の影響もあるかもしれないので、脳の検査もしておくといいですね。認知症は、脳細胞が正常に働かなくなることで、記憶力や判断力が低下します。でも、だからと言って、「何もできない」と思うのは誤りです。
私の今までの経験で言えることは、「できないことを数えるよりもできることを数えてほしい」ということです。その人ができることをとりあげないで、どんどんやってもらって、「ありがとう、助かったわ」と伝える。その人を大切にする声かけをしてほしい、ということです。その人の心に寄り添う関わり方をし続けることで、認知症の進み具合もゆるやかになっていきます。
実例として、買い物や料理、掃除や洗濯などの家事一般はできるのに、娘さんなど身近な人が認知できない。買い物もお料理も上手にできるのに、物を盗られたと思い込んだり、冷蔵庫の中には時期が過ぎ傷んだ食品がいっぱい、という認知症の方もいらっしゃいます。グループホームに入って欲しいとご家族が希望されても本人がそれを拒むケースもあります。実際、グループホームに入所するには認知症の診断書が必要です。ただ、認知症かどうかの診断はしてもらえても、その人がどういう人なのかは医者にはわかりません。よく「人を変えることはできないが自分を変えることはできる」と言いますが、ご家族の考え方や対応が変わることで、ご本人が変わってきた、という例を私はたくさん見てきました。
Q.姉の行動で、もしや認知症のはじまりかも、と思ってしまう出来事がありました。本人は全く自覚がないので、検査をしたら?と言いにくいです。
A.明るくさらっと「私もいい年頃になって気になるから、お姉さんも一緒に検査してみない?」と誘うのはどうでしょう。「検査しないと!」とか、本人が傷つくような言い方は決してしないでください。
Q.怒りっぽくなるのも認知症の始まりの一つの特徴と聞いたことがあります。優しく接しなくてはいけないとわかっていても、怒られてばかりでは、辛いです。
A.確かに辛いですよね。そういう人は自分の話を人に聞いてもらうといいですね。話すことで自分の気持ちも整理できるし、心も軽くなります。認知症の方のご家族にとって大切なことは、自分1人で抱え込まないこと、話せる場所に行くことです。
えんぴつカフェ 9月20日は「野菜染め」にトライ。みぢかな野菜で一体どんないるに染まるのか…
前回、藍染め体験をして染めの面白さにはまってしまい、今回は、野菜染め。よもぎ(春に採って乾燥保管したもの)、ごぼう、玉ねぎの皮。媒染は焼きミョウバン、重曹、酢で試しました。定番の玉ねぎの皮はみんな綺麗に染まりました。ごぼうは重曹を入れるときれいな萌黄色に。でも、絞って見るとすっかり色が落ちてしまい、うっすらと色が残る程度。よもぎは酢で色止めしてベージュ色。布によっても染まり方が違います。今回は自然素材で染め体験をしましたが、媒染も鉄やアルミを使うとまた色の変化を楽しめるようです。
参加者感想
・ 初めての体験で、知らないことばかりでした。楽しかったです。
・ でき上がるまでどんな色合いかわからないところが面白かった!
・ ごぼうやよもぎの色が薄くて意外でした。玉ねぎはしっかり染まって嬉しかったです。初心者向きは玉ねぎかな。
・ 他のいろんな野菜で試したくなりました。