vol.213 人生これから 認知症を理解する 摘み草料理会

 この「認知症のことで知っていてほしい5つのこと」という冊子には、① 認知症と診断されて変わってしまうのは、本人ではなく周りの人たち?② 重度な人の情報ばかり流れるが、色んな人がいることや、重度だと思われる人でも、色んな顔があることを知ってほしい。③良かれと思って先回りしないでほしい。普段と変わらないように接してほしい。④認知症と、ひとくくりにしないで。病名で人を見過ぎずに、ひとりの人として見てほしい。⑤なんでも認知症のせいにしないでほしい。と、認知症に関わる人に知っておいて欲しい5つのポイントが簡潔に書かれていますが、この5つの根底には共通しているものがあると私は思っています。
 30年ほど前は、徘徊する、暴力をふるう、暴言を放つ、そういうのが認知症の全てで、軽い人も同じに思われ扱われていました。今では軽度認知症(MCI)という分類もできました。認知症もそういう点では今すごく変わってきているんです。
ですが今も、認知症というだけで、その人は特別な人、何もできない人と多くの人が思っています。確かにできないことはいっぱい増えてきます。でもできることもたくさんあるんですね。ある方は、買い物に自分で行くこともできるし、美味しいご飯も作れるのに、お湯を出せなくてお風呂に入れない。そこは少し誰かがお手伝いしてお湯が出るようにしてあげればいいですよね。
また、5分前のことを忘れるというのは認知症アルツハイマー型の特徴です。例えば「お風呂に入ってね」、と言っても、「入らない!」ということもあります。そういう時、5分経ってからもう一度言うと、すんなり入るということがよくあります。認知症の人はお風呂が好きじゃない人が多いです。それにはいろんな理由があって、例えば服を脱ぐのが面倒、風呂上りに服をどうやって着たらいいのかわからなくなる。上下逆に着ちゃったり、裏返しで着たり、下着より先に上着から着たり、そんなことが起きる。それをいちいち直されたりするというのはとても苦痛なんです。また、お湯の温度が嫌、風呂桶をまたぐのが怖い、という人もいます。ひとくくりに「入らない人」としない方がいいです。「お風呂気持ち良かったよ」って言ってもらったら入る気になるかもしれないし、服を着る順番にきちんと重ねてあげて、ちょっと声をかけてあげるだけでできるかもしれないです。こちらの思いを通そうとすると無理なことをしてしまいがちですが、その人を理解して、上手に対応すれば困ることはそんなにありません。冊子に、“当たり前のことですが、認知症と診断されているだけで、一人として同じ人間などいないのです。”とありますが、そこを理解して、周りの人が関わり方をちょっと気をつけるだけで、問題なくものごとが過ぎるということはありますよね。

春は柔らかな新芽や若葉が次々に顔を出し、
暖かな日差しを浴びて、野草摘みも楽しくできます。
野草料理に挑戦するのにもってこいの季節ですね。

持ち寄った野草
ふきのとう、つくし、よもぎ、せり、なずな、スズメノエンドウ、ノビル、ホトケノザ、ハコベ、タネツケバナ、タチツボスミレ…などなど

・数種を刻んでオリーブオイルで
炒めて、マカロニパスタ
・スズメのエンドウはコールスロー
サラダの彩りに
・ふきは定番の蕗味噌・つくしはごま油と醤油でキンピラに

・サラダの青みに季節外れのキュウリを買わなくていいんだと目からウロコだった!
・雑草とひとくくりにしていましたが、これからはそれぞれの名前や、食べられるのか、調べてみます。
・抜き捨てていたものがこんなに美味しくいただけて、効能があるものも多いなんて。今まで損していた気分です。
・身近な野草が食べられると知っただけで楽しくなってきました。
・季節を変えてまたこういう会がしたいなぁ!

 

 

 





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