vol.213 こころとからだのつながり

 生きている以上、感情に変化はつきもの。健康とは、体だけでなく心の健やかさもあらわしますから、感情と病気、そして内臓がつながっているのは、自然なことかもしれません。
内臓の状態と感情の 5 タイプとは、内臓と感情を含む全ての物事を、分かりやすく5つに分類しています。

この図は、感情と内臓の関係をあらわす「心と身体の相関図」です。 これでみると、怒り=肝臓、喜び=心(臓)、思い悩む=脾(臓)、悲しみ=肺、恐れる=腎 (臓)であることがわかります。 つまり、長年、怒りの感情ばかりを持ち続けていると、肝臓に不調があらわれやすく、逆に、肝臓にトラブルがあると、怒りっぽくなってしまうというわけです。肝臓が弱ると、ちょっとした風にあたっただけで涙が出たり、爪が欠けやすくなったり、またみけんのシワとして表面化します。眉間のシワは不機嫌顔の象徴。定着させないためには、日ごろのストレスにくわえて暴飲暴食を避け、肝臓への負担を減らす必要があります。 それでは、他の臓器についても詳しくみていきましょう。

怒ると肝臓が弱る!?
:怒り過ぎると気が上昇し肝が傷つき弱る。肝が弱ると筋がつったり痙攣する。肝が弱ると目が疲れ視力が低下する。怒り過ぎる人はよく手を握り締める。
:喜び過ぎると気が緩み心が傷つき弱る。心が弱ると血流が悪くなり心臓病や動脈硬化などひきおこす。心が弱ると味覚異常など舌に影響がでる。喜び過ぎる人はよく喋る。
:思い考え過ぎると気が固まり脾が傷つき弱る。脾が弱ると脂肪に栄養が回らずに痩せ、しわが増える。脾が弱ると唇の艶がなくなる。思い考え過ぎる人はよく、えずき、しゃくる。
:悲しみ憂い過ぎると気が消えて肺が傷つき弱る。肺が弱ると皮膚に異常がおき肌が荒れる。肺が弱ると嗅覚が低下や鼻の炎症を起こす。悲しみ憂い過ぎる人はよく咳がでる。
:恐れ、驚き過ぎると気が下がり乱れ腎が傷つき弱る。腎が弱ると骨や歯が弱り腰痛も起こりやすくなる。腎が弱ると耳が遠くなったり耳鳴りがしたりする。恐れ驚き過ぎる人はよく震える。

<食生活の見直し>
・栄養に偏りのないバランスの良い食事を心がける
・塩分、動物性脂肪、糖質、カロリーを摂り過ぎないようにする糖尿病の三大合併症といえば、網膜症、腎症、神経障害ですが、近年は「認知症」もその一つとして注目され始めています。認知症の3から4割が糖尿病が強く疑われる結果が出ている。
・早食いは禁物。噛むことは脳を刺激します。
・DHAやEPAを積極的に摂る。(イワシやサバなどの青魚に含まれる )

<運動の見直し>
・適度に負荷のかかる運動を継続的に行う・ウォーキング ・ジョギング ・水中ウォーキング ・水泳・ヨガ ・踏み台昇降運動・自転車
・意識して有酸素運動を行う。まずは1日10分程度の時間で気分転換になりそうな軽いものから始めましょう。 例えば、ウォーキングなどを行うのも1人で行うのではなく、できればご家族や友達と会話をしながら歩くことが有効です。会話をすると、その分負荷がかかり酸素を多く身体に取り入れる事が出 来るから。また、外に出て歩くことで、周りの景色が変化し、それに合わせて目から入ってくる情報を脳が判断する為に働くという効果も見込めます。週に2 ~3日1回約30分の有酸素運動を取り入れて行きましょう。

「涙」には意外なチカラがある?
【Q】よく笑う人は心臓病や脳卒中などが少ないという話もあるとか。では、泣くことと健康にはどんな関係があるのでしょう?
【A】泣くことは、笑いと同じように健康に良いと言えます。涙は大きく3つの種類があります。目を潤すための「基礎分泌による涙」、ゴミが目に入ったときなどに出る「反射性の涙」、脳にストレスがかかったときに出る「情動の涙」です。

その成分は微妙に異なるといわれています。基本的には涙には酸素や栄養素が含まれています。目の表面の細胞には血管がないためです。また、細菌感染予防のためにリゾチームと呼ばれる物質が含まれています。これは、細菌を保護している膜を攻撃する酵素です。さらに、目の表面の傷を治す成分などが
含まれています。

タマネギを切ったり、ゴミや煙が目に入ったり、強い光を見たときに分泌される反射性の涙は、
三叉神経と呼ばれる目や顔などにある
神経や視神経への刺激を受けると、脳内の
涙腺核を通して副交感神経を経て涙腺から涙が出ます。目の表面の傷を治すための物質が多く含まれています。

情動の涙は脳の中の前頭葉皮質が刺激されて出る涙です。このときコルチゾールといったストレス物質を低下させる作用があるとされています。つまり、感極まって流す涙にはストレスを解消する働きがあるというわけです。

泣くことはストレスによって生じる苦痛を和らげる「エンドルフィン」やそれと似た物質を増加させる一方で、人の攻撃性や怒りっぽさ、不安に関連するとされる体内の余分なマンガンを体外に排出することで気持ちを落ち着かせる効果もあるとされています。

私たちの心と体は繋がっています。
心が辛い時は、体に症状が現れます。その反対に、体が辛い時は、心に症状が現れる。心の状態を見ることって、なかなか難しいですよね?自分では大丈夫だと思っていても、実際はたくさんの問題を抱えていたり。そうこうしているうちに、許容オーバーになってしまったり。そんな事が多々あります。そうなる前に、体に出ている症状から、心に問題を抱えていないのか?

体の部位別!あなたの心の症状は?
頭に辛さがある→自分自身の抱えてる問題について整理してみる
喉→言いたいことを飲み込んでいませんか?
首→問題が大きすぎてどうにもならないと感じているのかも。
肩→過剰な責任を背負いこんでいる?
ひじ→意地を張っていたりしてませんか?
お腹→怒りなどの感情を抑え込んでいるのかも…

自分の抱えてる問題を知ることが第一歩ですね。

「病は気から」の根拠は、観察より