VOL.206 連載-6南の島よりハイタイ

 

前回に引き続き、今回も浦添市在住の素敵な方をご紹介しましょう。
浦添市でカフェを営みながら、シーグラスで作品を作っていらっしゃる島田春奈さんです
皆さんは、シーグラスをご存知でしょうか。割れた瓶から生まれるもので、波にもまれて角の取れた小片となり、曇りガラスのような風合いが特徴です。水にぬれると キラキラと輝き、海の宝石とも呼ばれているとか。
そのシーグラスの作品を初めて見た時の感動は、忘れられません。捨てられた瓶が長い年月を経てアートに。それと同時に、海から流れ着いた他のものにも関心を持つようになりました。カフェの前に広がる砂浜には、シーグラスと共に様々なものが漂着します。ペットボトルやレジ袋、発泡スチロール、そしてたばこの吸い殻が多いのには驚かされました。冬は北風が強いので、遠くからのごみも漂着しますが、街中のごみが、排水溝や川を通って海に流れ着くことを初めて知りました。
海が好きで15年ほど前に偶然見つけたシーグラスの美しさに魅せられ作品を作り始めた春奈さんですが、それが、人や海に住む生き物がけがをする危険なものだと知ってからはビーチクリーンも行うようになったとか。
「マナティ」これは、沖縄生まれのクリーンアップでつながるプロジェクトです。企業、ホテル、観光協会、民宿、共同店等々、そして、春奈さんのカフェ(隠れ家カフェ清ちゃん)もパートナーさんです。参加費一人500円で、集めたごみは、パートナーさんに任せて、手ぶらで参加し、手ぶらで帰れる仕組みになっています。海岸だけでなく、那覇の国際通りなどでも、街マナティが行われています。
自分の今、使っているものに目を向け、ペットボトルの飲み物を買わずにタンブラーを持ち歩く。たったこれだけのことでも、実行する人が増えれば、世の中いい方向に向かっていくのでは。「マナティを通じて、一人ひとりが自分の生活を見直すきっかけになり、ごみを減らす工夫に目を向けられるようになればうれしいですね。
人工的に全く手を加えない、海岸にたどり着いたまんまのシーグラスを、パーツを合わせて作り上げる春奈さんのシーグラスの作品に触れ、今の海の現状に思いをはせることも素敵ですね。


かとう まみ プロフィール
岐阜市生まれ。桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業 ・2015年5月:写真集「奥飛騨に響く種蔵の里」(岐阜新聞社)出版 ・2019年6月:写真集「ばあちゃんぼくが継ぐ」(岐阜新聞社)出版・個展3回 岐阜市美術展委嘱作家岐阜市美術展部会推進委員・岐阜県写真作家協会会員・二科会写真部岐阜支部委員・ギフフォトクラブ会員





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