VOL.153 カタコトのへや・自然派ままたちの座談会「花粉症の話」

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■みなさん花粉症はどうですか?
<Mさん> 私は花粉症にはなったことがないんですが、もともとアレルギー性鼻炎で、鼻が年中詰まっている感じです。家族も今は大丈夫ですが、今後わかんないですよね。
<Oさん> 私は若い頃しっかりと花粉症でした。その頃は病院に勤めていたし、薬を飲んで症状を抑えていました。長男が生まれて、食生活を基本、玄米菜食にして、添加物をなるべくとらないように変えたら治りました。それで「花粉症も食べ物の影響だったんだ」って思ったんです。
でもさすがに今年は鼻水がずるずる。それは花粉の量が今年は多いからなのか、最近前ほど食事に気を使わなくなって添加物も摂ってるからなのか、わからないですけど。
<Tさん> 私も子どもの頃から4月5月くらいになるとよく鼻が詰まっていて、母親もいろいろな療法を試してくれたけど、なかなか良くならずに、鼻の奥の骨を一枚抜くという手術をしました。なのに、結局今年また蓄膿に…。
食事は気をつけてるんですけど、なかなか改善されないので、今模索しているんですけど。今、食事で良くなったって聞いて、びっくりしちゃって。
<Oさん> でも、正確には食事だけでないんですよ。花粉症ってコップに溜まった水によく例えられるけど、体の中に入ってきたものをいかに出すかがポイントなのかな。
<Aさん> 私は5歳の頃から花粉症です。
<一同> え~!?
<Aさん> まだ花粉症という言葉もない頃からで、親が製薬会社だったから毎年2月くらいから薬をいっぱい飲め飲めって。蓄膿になると今度は抗生物質も。でも、治らなかった。結婚して、病院通いも薬もやめて、でも症状は変わらなかったので、あの薬は何だったんだろうって思いました。
今年は母乳をあげてるから特に食事に気を使ってるんだけど、でも、いつもより花粉症がひどいですね。私は少し冷え症だし、授乳しているとき前屈みになるし、抱っこして歩くから体の前面のあたりがパンパンに腫れているし、咀嚼不足で肩こりもあるし。そういうのが積もり積もって体がカチカチになって、老廃物を流せないからかな。
家では、長男が一番花粉症がひどくて、体も冷え冷えのカチカチ。そばにいるだけでヒヤ?っとする。あれ、危険!って思ったよ、子どもなのに。体にはアレルギーラインっていうのがあるんですけど、そこを触っただけで痛がってぎゃーぎゃー怒って泣いているんです。

01■具体的にしていることはありますか?
<Tさん> 昨年5月から郡上に湧き水を汲みに行って、口に入る物は全部その水を使ってるんです。私は10月くらいにもいつも症状が出るんだけど、昨年の10月は大丈夫だったんですよね。だから「水がよかったんだあ!」って。
<Oさん> 薬は飲みたくないし、出かけるときにはマスクの内側にユーカリかペパーミントのアロマオイルをつけています。ですがこの前、鼻水のすごい日があって、今年はダメだぁ、と思いかけたけど、「あかん、負けとっては」と思い直したんです。で、光の玉に包まれた自分が花粉をプルルン!って振り落とすのをイメージして「花粉症にはなりません!」って宣言して(笑)。その後バイオリンのCDを聞いてリラックスしていたら鼻水がその日のうちに止まって、それから調子いいんです。私の心が知らないうちにトゲトゲしていて、それがリラックスしたから止まったのかな。
<Aさん> 春は肝臓が疲れやすいそうです。肝臓が疲れている人はイライラっとしていて、気持ちが上に上がってるんだって。肩の肩井(けんせい)ってツボをグー!っと押すだけで気が下がって鼻水が少し楽になりますよ、って聞きました。ということは怒り肩になってるってことだよね。肩甲骨も閉じてるだろうし。肩こりって咀嚼不足からくる事もよくあるっていうから、よく噛む事もいいのかなって思ってます。
<Oさん> よく噛むと万病が治るっていうね。
<Mさん> 意識して噛んでもすぐ忘れていつも通りになっちゃうんですよね。
<Aさん> 最初の一口だけでも30回って言うよね。
<Mさん> 最初の一口だけでいいんですか?
<Aさん> それだけでもやると唾液が出るスイッチが押されるらしいの。噛んで細かくする事も大事だけど、食べ物を唾液とよく混ぜると全然違うよって聞きました。よく噛むと消化吸収しやすくなってストレスが減って、それだけで体も柔らかくなるよね。
<Oさん> 消化に使うエネルギーが一番大きいって言いますよね。

■いろいろ民間療法はあるようですが?
<Tさん> 気になってるんだけど、鼻洗浄ってどうなんですか?
<Mさん> 私もやりたいけど、プールで鼻に水が入ったときに痛いから、あれかぁと思うとちょっと…。
<Aさん>生理食塩水(塩分0.9%)をぬるま湯にしてやると痛くないっていうよね。鼻洗浄をするだけで一日の汚れと言うか、そういうものを全部浄化できていいみたい。やり方は、洗面器にお湯を張って、塩を入れて片方の鼻の穴を押さえて開いている鼻の穴から吸って口から出すんだよね。以前、鼻が詰まるってどういうことですか、って耳鼻科で聞いたら「鼻の穴は粘膜で動きがあるから、粘膜が腫れるから詰まっちゃうんだよ」って言われました。
<Oさん> 塩水で洗う事でだんだん炎症も抑えられるんだね。
<Mさん> 去年友人がびわの葉の焼酎漬けを綿棒で鼻の穴に塗ったら通ったって言ってました。
<Aさん> びわの葉の焼酎漬けは、肌の炎症を抑える効能があるから、私は虫さされの時に使ったり薄めてお風呂に入れたりしています。鼻の穴に塗ると粘膜の炎症を抑えていいのかも。
<Oさん> おむつかぶれや傷にもいいって言うよね。
<Tさん> 足ツボで、足の親指の横のところを押さえるととりあえず鼻は通るって聞きました。お風呂に入った時とかにツボを触っていると変わってくるかもしれないですね。右の鼻を通すには左の足、と反対側だそうです。
01<Aさん> それ言うよね。はい、ツボ押し棒持ってますよ。やってみようよ。
<Mさん> 痛い!!あ、でも詰まってたのに通って来た!でも痛い!
<一同> (笑)

 

<花粉症をふんわりのりきるコツ>

4月に入ってちょっと花粉がおさまった方もいれば、ヒノキに反応する、なんていう方もいてまだまだ花粉症が辛い時期ですね。花粉症をふんわりのりきるコツは「ゆだねる」と「手ばなす」。自分の中にため込んだものを上手に手ばなせない不器用さや、人にお任せしてしまえない生真面目さが 花粉症をひどくさせてしまうこともあるんです。ようするに「命が萌えいずる春。目、耳、口、首、股関節などなどがふんわり緩んでくる時期にそうさせてもらえない身体が宿主に対してボイコットしている」状態なのが花粉症なんですって。そこでおススメなのが「座布団投げ」と「金魚体操」。座布団のような幅広いものを肩幅に持って「えいっつ!」と投げる。肩甲骨が程よく開いて楽?になります。次に横になって誰かに足をゆらゆら揺らしてもらっちゃいましょう。うまくお任せできると頭の芯まで気持ちよく揺れてじんわりとほぐれてきますよ。このごろちょっと疲れているな、なんて時も体は硬くなっているもの。簡単なのでぜひ試してみてくださいね。(Aki)