VOL.160 エコビレッジfromオーストラリア

オーストラリアでエコビレッジの立ち上げに参加している
日本人女性YAOさんのレポート 01

Eco Village “Paradice One Retreat”の目的

  • 持続可能な自給自足の生活をする事
  • 生活を共有するもの同士、お互い高め合って成長する事
  • 大規模なパーマカルチャーのプロジェクトの達成
  • 安全で健康的な食材を、お客様と一緒に共有する事
  • 可能な限り地球上に自然を残せるようにする事
  • ひらめき!を感じてもらえる「暮らしのモデル」を提供する事

持続可能な暮らしとは…

持続可能、自給自足を目指した生活を始めて、この5月で1年。
たくさんの事を学んだ。共同生活の仕方、コミュニティーという形態、持続可能な自給自足できる生活には、なにが必要なのか。

将来へのプランを考えながら、この環境で栽培できる野菜を育てることを主軸に、自分たちの生活を組み立ててきました。人が生きて行くには、空間(土地)、水、エナジー、まずこの3つがあれば生活できる。本当はとってもシンプルな事だという事に気づきました。

同時に、私たちの生活は物であふれている事、無意味な物の流れが支えている経済と物質主義。そのような生活がふつうだと思い込んでいたのだとつくづく思います。

電気や水を無駄に使い、ゴミをたくさん出す、欲で支配しようとするシステム。そしてそのシステムをコントロールしている権力・・・そういった事に気づく事ができた一年でした。

 

01客観的に自分たちの今までの生活を見つめ直し、精神面をどう未来にむけてシフトして行くべきなのかも、この一年で学んだ事の一つです。

いきなり変えようとすると、反発が起きたり、逃げ出したくなったりします。今まで当たり前だった事が、よく考えると、自己中心的な考え方だったり…。

今までの、習慣を見直して、新しい習慣に変えて行く。ここでの生活もまだまだ、古い習慣のなかでの生活です。なので、今は変容の期間。自分たちのどの部分を見つめ直し、どう変化させていくか。

たとえば、中毒や悪習慣。それらを見つめ、それから抜けだすのは簡単な事でありません。でも、持続可能を考えたときに、その習慣をし続けるのは不可能だと気づいたらそれは、あきらめるしかないのです。

具体的な例を挙げます。住人の一人が毎日お酒を飲むのが、日々の習慣だとします。自給自足、持続可能を考え、自分たちでアルコールを生産できて、今と同じ量を毎日飲むほどの量を生産できれば、特に問題ないですが、もし毎日飲むほどの量が作れなければ、あるときしか飲めないという現状を受け入れるしかない。という事です。

01ガーデンウォール
試しでやってみた立体型の畑。
レタス類はこの方法でも育つことが検証できた!高さがあれば、ワラビーやヘビとかの動物からは守れる!

お酒に限らず、喫煙や、主食もお米や小麦を十分に生産できなければ、炭水化物は芋類、トウモロコシなどで補っていく必要があるという事を、いまから頭において生活をするようになりました。

自給自足で生活するという事は、欲しいものは買えばいいという環境ではなくなるという事です。とはいえ、ストイックな生活を求めている訳ではありません。

出来る限りバラエティーに富んだ作物を自分たちで育てようと思っています。あれも、これも育ててみたいと、どんどんと想像が膨らみ、楽しくなります。先月は果物の木を数本植えたので、数年後がとっても楽しみです。

生きる事に感謝をこめて

(YAO)

vol.160 エコビレッジfromオーストラリア





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