VOL.169マザーグースの部屋 いいこといっぱい!よ〜く噛もう!

マザーグースタイトル169
よく噛んで食べるとこんなに体に良い効果!
「卑弥呼の歯がいーぜ」

・肥満の防止
満腹中枢に対して“食欲抑制メカニズム”が働き過食を防ぎます。
・味覚の発達
唾液がたくさん分泌され、食べ物の味が溶け出しより深く味わえるようになります。
・言葉(発音)の発達
顔の筋肉が発達し発音が明瞭になります。また、表情筋も発達するので顔の表情も豊かに若々しくなります。
・脳の発達
脳細胞が活性化され、子供はより賢く、大人は脳の老化進行の防止に繋がります。
・歯の病気(虫歯・歯周病)の予防
唾液の分泌が促され口中がきれいになって、歯肉も丈夫になり歯の病気にかかりにくくなります。
・がんの予防
唾液中の酵素が直品中に含まれる有毒物質の発がん作用を弱めます。
いー・胃腸快調(胃腸の働きをよくする)
よく噛んで食べ物を細かく砕くことで、胃腸への負担を和らげ、活動を活発にします。
・全力投球(全身の活力を生む)
全身に力が入り体力や運動能力の向上に繋がります。
※卑弥呼の時代(弥生時代)の人びとは、1回の食事に約4000回も噛んでいたそうですが、現代人の1回の食事では噛む回数は、約600回といわれています。

噛めば出る。だ液は体を守るスーパーヒーロー!
だ液は通常寝ている時はほとんで出ません。起きている時でも何もしないと、だいたい1 分間に0.3~0.5ml程度しか出てこないのですが、23_smilybaby噛むとその5倍~10倍も出てきます。だ液の中にはムチンというネバネバした物質で、胃を保護し食べ物を飲みやすくする成分がありますが、それ以外にも大切な成分がいろいろと入っています。例えば、アミラーゼ/ご飯やパンを分解して麦芽糖にする酵素。リゾチウム/炎症をおこした時などはバイ菌の増殖を抑える。ラクトフェリン/細菌の発育の抑制をする。スタテリン/歯を石灰化して強くさせる。など。
他にもだ液には、皮膚を若々しくする作用や、血管・粘膜・臓器などあらゆる細胞の増殖に関係することがわかっています。噛んでだ液を出すことが体を若くし、特に皮膚や胃腸粘膜を良くし、元気に顔もツヤツヤにするのです。
「ヨダレの多い赤ちゃんは良く育つ」といわれますが、まさにその通りなんです。

よく噛んで食べるためのひと工夫
*材料を大きめに切る。yjimage-6
*根菜類やきのこ、海藻など、食物繊維が多い食材を使う。
*ナッツや大豆などの硬い食材をサラダなどの料理に加えて。
*硬めにゆでる。
*野菜や果物は皮付きで。
*食事中の水分はお味噌汁のみで。お茶や水などがあると、よく噛まないまま食べ物を流し込むもとに。

噛むには元気な歯があればこそ!元気な歯にするには?
kids_4歯は食事やおやつなどで溶けますが、だ液の力で修復もします。溶ける時間よりも修復する時間が短いと虫歯になりやすいです。
虫歯を防ぐには、何回もおやつ等を食べて、そのたびに歯を磨いて食べカスを取り除くのか、おやつの回数を減らして溶ける時間を減らすのか、のどちらかが重要です。
話してわかるような年齢の子なら、説明して子ども自身に選ばせてもいいですね。
また、意外に知られていないのが、「口呼吸」の弊害。鼻で呼吸せず、口で呼吸することを「口呼吸」といいます。舌の位置
これは、体や口の健康にとっては、とても良くない習慣です。
口を開いていることによって、歯と歯茎の周囲が乾燥しがちになるからです。歯周病菌はじめ口の中の細菌は、乾いた環境で繁殖しやすいため、口呼吸が歯周病や虫歯を進行させる原因になるのです。また、歯並びも悪くなりがちです。

口呼吸から「鼻呼吸」になおすには、下の「あいうべ体操」が手軽に実行できてオススメです。舌や口の周りの筋肉を正しく使えるように鍛えましょう。
舌の本来の位置は、上あごにぴたりとついている状態です。舌の先が、前歯の裏に当たっていたり、舌の両側に歯形がついていたりする方は、舌の位置が低下しています。
「あいうべ」体操で、舌の位置を元通りにしていきましょう。早い方で3週間、遅い方でも3ヶ月程度で改善しますから、あきらめずに頑張りましょう
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お口を閉じて家族の健康を守る
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私の3人の子どもたちは現在歯の矯正中です。歯の矯正というと高価なイメージがありますが、やり方によってはそんなにも掛からないものです。というか、実際そんなに掛かっていません。かかりつけの歯医者さんから言われていることは「大切なことはベロの位置を正しい位置に戻すこと」です。ベロの位置が正しい位置に戻らないとキレイな歯列に揃って矯正が終了しても、しばらくすると元に戻ってしまうそうです。ベロの位置を正しい位置に戻すには「あいうべ」体操。これならタダで小さな子どももできます。この「あいうべ」体操をさらに効果的にする方法をお伝えしますね。筋トレはまずストレッチをしてから負荷をかけていくとより効果的。「あいうべ」体操もお口の周りの筋肉をストレッチしてからやってみましょう。やり方は簡単です。両手を口の周りに引っ掛けて色々な方向に伸ばすだけ。ベロの位置が正しい位置に戻って、口が閉じられれば唾液の分泌が良くなり虫歯もなりにくくなります。歯列が揃うので更に虫歯になりにくくなります。
そして口を閉じると良いことがもう一つ。口呼吸から鼻呼吸へと人間本来の機能が使えるようになるので免疫力が上昇します。岐阜県内の小・中学校でも「あいうべ」体操をしてからインフルエンザウイルスの罹患率が減ったというデータがあります。口の中を意識するだけで体全体の健康状態が変わってくるのです。
口の中を見て健康状態を観察してくれるような歯医者さん、歯科衛生士さんとの出会いに感謝しています。
 渡邉雅美(健康管理士・食育アドバイザー・マザーグース主宰)





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