昨年末、コロナ感染が落ち着くと一気に「いのちの授業」の依頼が殺到し、嬉しい悲鳴。
しかし、束の間の終息でした。今年に入り一気にオミクロン株感染拡大。1月2月の「いのちの授業」は続々キャンセルでほぼ全滅です。そんな中、終息期間に開催できた授業の感想が次々と届きました。
<小学校6年生の感想です。>
・僕は、精子を出すことや、勃起をすることは、恥ずかしくないんだなと思いました。
・私は赤ちゃんはチューしても生まれないことがわかった。
・命って大切だなって思った。数多くある中から1つの命が誕生した。もし違う精子だったら生まれてなかったと知って生まれてきたことに感謝して幸せに思うままに生きたいなと思った。
・私が生まれてきたことはラッキーなことなんだと思いました。今まで好奇心?で死んだあと どうなるんだろとか、首をしめてみたりとか、自分の命を軽く見るようなことをたくさんやってたりしたので大切にしていきたいです。
<中学3年生の感想です。>
・たくさんの奇跡が重ねってある自分の命、他の人の命を大切にしていきたいと思いました。ここいくさんたちが何度も「生まれてきてくれてありがとう」と言って下さって嬉しかったです。
・私はとても勇気をもらいました。人権を守るよう歌を使ったり映像を使ったりとても分かりやすかったし、自分らしく生きていいんだと思いました。一つの命は一つの宝物ということが分かりました。
・僕はもう両親を亡くしてしまって、辛い時もあるけど自分の命を大切にして親の分まで生きたいと思いました。
こんな素敵な感想をたくさん読みながら、受験生刺殺事件で逮捕された高校2年生の報道が頭をよぎりました。
「医者になれないなら死のう」と思ったそうです。
なぜ医者になりたいと思ったのだろう?医者を目指していたのに「いのち」を大切しない選択をしたのはなぜだろう?質問してみたいと思いました。
そして、こうなる前に出逢い「いのち」の話を伝えたかったな・・・とも思いました。
高校2年生、入学してずっとコロナ禍です。人との距離を置く新しい生活様式の中で、学校行事の多くが縮小され、仲間と共に創り上げる苦労、達成感、感動など、心に火をつけるような体験を少しづつ失い、勉強ばかりの日々が続いていたのではないか? 決して許される行為ではありませんが、どんな環境だったのだろうか?なぜそこまで追い詰められていたのか?と思いを馳せていました。
こんな時だからこそ、私たちの「いのちの授業」が少しでも役にたてるのではないか?
いや役に立ちたい。「いのちの授業」を届けたい。そんな思いが増して、相次ぐキャンセルが悔しいです。
子どもの2年と大人の2年は全く違うのに、子どもたちの掛けがえのない日常の時間を、あまりにも過小評価している気がします。大切な時間を子どもたちから奪い、何を守っているのか疑問です。
今こそ、人間の体の素晴らしさ、心の健康、人権、食の大切さを「いのちの授業」包括的性教育で伝えていきたいです。
担当:ここいくメンバー・古川明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)