食を囲む
人が集う場で平和と調和に満たされた関係性を築くには…。私は最近こんなことを考えています。同じ土地で、コミュニティとして持続可能な生活を探求しつづけてはや8年半。
2022年を迎え、過去2年もの間コロナの社会的影響を受け、厳しい規則の中で軌道修正を余儀なくされていたように感じます。でも持続可能な暮らし方は心の奥で待機している。と、いうことで、ここでの暮らしも新しい方向に舵をとる起点に立った気がしています。
実際に同じ方向を目指して、この土地(エリア)の全住人がそれぞれの生活があるなかで、共通点や、近所同士のつながりを求めています。
今年にはいり、月に一度はみんなで顔を合わせようと夕食会を開くことにしました。住人すべてのひとに共有できることとは…やはり「食」。そこで一品持ち寄り会をすることに。食ならみんな共有できる。食を中心にすることは、私たち人間が生きるための根本的な要素だと感じます。畑でとれる野菜をつかったレシピを紹介したり、なにがここの畑では育っているのかを、共有できるいい機会。とても和やかな会になってほっと一息。よくよく考えてみたら、先住民族に限らず私たちの先人たちも、収穫祭を行ってきた。実りの祭りとして、食を中心に集まるのは必要なことと改めて感じています。特に今年はローカルブッシュフードのバニャナッツの豊作の年なので、それを調理してみたり。先住民族の人たちは収穫祭として、わざわざ遠くに住む地域の部族も集まってくるという。テクノロジー世代の私たちでも、顔と顔を合わせることで、「土地を共有している」という意識が芽生え、それだけでも価値がある。私は今それを強く感じ、これからもお互いのつながりを大事に、ここの土地での生活を日々を感謝して過ごしていこうと思います。
YAO