vol.206 人生これから!整理収納術

方付けの順番

① ゴール設定 例えば、パン作り教室を自宅でやりたい。アウトドアをもっと手軽に楽しめるよう整理したい、など。自分らしい暮しができるゴールを設定しましょう。少しでも好き・やりたいがあるなら、それを大事にするとだんだん見えて来ますよ。
② モノの整理 整理とは、必要か不必要かに分けて不必要なモノを取り除くこと。取り除く方法は、
捨てる・リサイクル・リメイク・人にあげる。「捨てる」ことは一番早く整理を進められます。他は「捨てる」よりも何倍ものエネルギーが必要です。それだけのエネルギーを注ぐだけの価値があるモノかを考えましょう。「自分らしく今を生きるために必要なモノと量か」を基準に考えながら整理しましょう。
③ 必要なモノの収納 取り出しやすくて収納しやすい状態にモノを収めること。取り出しやすいことも大事ですが、しまいやすいことも大事です。

小さいスペースからトレーニング

まずは引き出し1個から!小さなスペースから始めてみましょう。キッチンの消耗品スペースは執着がないですから始めやすいと思います。捨てることに慣れるトレーニングをする。捨てられないという人は、自分はモノに執着している、何故なんだろうと考える。自分と向き合わないと先に進めないです。モノの管理はテクニックではなくて、自分が管理できる量にするということ。モノは使ってなんぼ、自分が管理できる量を見極めましょう。

夏休みの宿題を早めに終わらせれば残りの夏休みが楽しめるように、早めに整理すれば残りの人生を楽しめますね。
まずは、お財布の中のいらないレシートやカードを捨てること、引き出しの1つから始めてみませんか?

Q&A

Q.家族がなかなかモノを捨ててくれません。
A. まずは自分のモノをキッチリ片付けることがいいと思います。それでご家族も刺激されるかもしれません。ただ、リビングのように家族の公共スペースにまでモノを持ち込むのはNGとしたいですね。

Q.成人した息子達は大学の卒業証書をいらないと言います。せっかく卒業した証しなのに、と思うのですが。
A. 息子さんたちはハッキリしていますね。とっておきたいならばご自身が保存しておけばいいと思います。何を残すかが大事であって、全部を捨てる必要はないですよ。

Q.押し入れのように奥行きの深い場所の整理のコツは?
A. もしも奥に入れっぱなしで忘れてしまうものなら要らないのかも。必要ならばどこに何があるのか地図を描いておくのもいいです。大きな空間は使いにくいので、仕切った方がいいです。よく使うものは、戸を開けてすぐのところの「ゴールデンゾーン」にしまいましょう。

森口さんの実家のお話し〜実家の遺品整理について〜

13年前に両親が亡くなり、空き家となった実家は石川県にあり、めったに行けません。2年前に整理に手を付けた時、タンス6棹、大きな本棚、応接セット、などなど、2トントラックに山盛り!それでも未だに家の中に残っています。荷物を運んだレンタカー代、処分代、行き来するための交通費ホテル代等、捨てるのにもお金がかかります。やれどもやれども終わらないままコロナ禍となり中断、今もずっと心の負担となっています。私は子どもにそういう思いをさせたくないので、45才の今から整理しています。


もりぐち ゆうこ Hallelujah You(ハレルヤユー)主宰 整理収納アドバイザー
石川県出身・岐阜県可児市在住。「見映えだけじゃない“暮し映え”する北欧収納であなたの暮しにイロドリを!」テーマに活動中。ブログは「アメブロ 森口ゆう子」で検索!