vol.196 未来に続く暮しの学びPrt-37

変化。受容。進化。

 ここ数か月、外出禁止令や罰金など法律的にかなり厳しく取り締まられていました。スーパーと薬局と銀行以外は締まり、学校も休校、社交生活の機会も途絶え、普段の生活が停止していた期間です。そんな中この地域では、自給自足の意識が芽生えたように感じます。

 まずは畑!!自家菜園、家庭菜園で必要な情報を交換したり、いままで畑に興味をもっていなかった友達も、パラダイスの畑を手伝いながら、野菜の育て方を学んだり、種を集めたり、コンポストの作り方を学んだりし始めました。

 パラダイスのメンバーも、畑に対して愛が芽生えたようで、みんなが参加するようになり、雑草林だったところがすっかりにきれいになりました。たくさんの手が畑に入るとこんなにも変化するものかと、みんなで感心しながら、お互いの顔を見るとつい笑みがこぼれます。

 ここの畑はかなり規模が広いので、すぐ雑草に覆われる場所が多いのですが、この数か月の手入れで、見違えるように美しく変化してとてもうれしく感じています。雑草やつたに埋もれていた、苗木や、果樹の木を再発見したりと、歳月をさかのぼって、もう一度、7年前に始めた畑と向かい合うという作業をしているように感じます。

 果樹の木の成長具合をみて、歳月がたっていることを再実感して、振り返り、ちょっと感傷的にもなったりして。。。。

 ここのメンバーは、ほぼアートを生業として生活している人たちなので、社交生活ができないなら、創作と畑をやるしかないなという感じで、ありがたいことに平和に暮らせています。ま、田舎なのもありますけどね。そこは自然の恵みにほんとに心から感謝です。そんなわけで畑が中心のコミュニティーに変化しました。

 もともと、そうあるべきなのが、土地の管理、経営、運営に手間取りすぎていたんだなと、この数か月を振り返りつくづく感じています。

 少しずつ普段の生活に戻りつつある状況ですが、一度起こった意識の変化は、これから前向きに変化して、進化していくように感じています。自然とともに、安心して生きられる生き方を見つけていきたいですね。

やお