vol.194 未来に続く暮しの学びPrt-35

自然の魔法

 まだ、ところどころ山火事が続くオーストラリア。 私たちの住むエリア「バイロンベイ」には数週間前にやっと雨が届いてくれて、付近の火事も収まりました。滝が流れ、川が流れ、気も流れ始めレインフォレスト復活という感じです。それとともに、夏らしい蒸し暑さが戻ってきました。亜熱帯気候特有の、昼間は太陽のエネルギーが強く、湿気もあり、暑い。でも夕方になると夕立が訪れて、すべてを落ち着かせてくれます。
 雨が降って、気持ち的にやっと落ち着いたというか、まず生活の面で水の心配をしなくてもよくなったことにほっとしました。畑の水やりも心配なくできることにも感謝です。草も樹も、もちろん雑草も大喜びで、すくすく伸び放題。でも、それが自然な反応なのだなと思いじっくりと観察しています。

 動物たちもほっとしているところだと思います。雨が降りいつもの自然が戻ってくることで、彼らの動きも活発になってきています。コアラ、イグアナ、ウォーターリザード、鳥たちが私たちのエリアにも現れるようになり、共存共有の生活をより意識するようになりました。

 この土地とともに暮らすことで気づくことはたくさんあります。まず自然の変化やエネルギーに敏感になり、たまに魔法みたいな体験をさせてもらったり・・・・私たちも、人が本来持っている自然の部分を開けば開くほど、自分自身とつながり、人と人が調和し、あらゆるものを共有しやすくなるんだろうな、なんて思ったりします。
 学びの多いこの2か月間。様々な変化を受け止めながら、その変化に対応できるよう心がけてきました。日々、自然というおおきな存在のなかで暮らしていられることに感謝し、自然のサイクルをからだ全体で感じながら生活をしていこうと思うこの頃です。