ヒメシジミ
鱗翅目シジミチョウ科の蝶。小型で開張2.2~3.3cm。雄の翅の表面は青紫色で黒色の縁取りがある。雌の表面は暗褐色で外縁部に橙色の斑紋列が現れる。裏面は、雄は白色,雌は褐色,外縁部に橙色の帯がある。ヨーロッパから中国北部、日本に分布し,北海道,本州,九州に見られる。北海道以外では分布は局地的。明るい山地の草原や湿原に発生する。食草はアザミ・ヨモギ・ヤマボクチ・オオイタドリなど。食草があっても、山地性が強いことに加え環境がよくないと見られない。自然環境を考えない開発や農薬により多くの地域で絶滅した。環境省指定 準絶滅危惧種。
岐阜県では6月から8月に見られる。飛騨と奥美濃、東濃の中津川市、恵那市、瑞浪市、土岐市に生息していたが、今では東濃地方では見ることはほとんど出来なくなってしまった。
ヒメシジミを恵那市岩村で確認したのは2007年6月であるが、その数は長野県下伊那での確認数とは比較にならないほど少なかった。ヒメシジミのような草原性の昆虫が激減したのは採草地が激減した事が原因である。最近、農村では大規模な除草剤の使用や緑色の防草シートで草地を覆う事が見られる。生物多様性に及ぼす影響が計り知れない。また、草刈機のような機械を使用する場合も数度に分けて刈り取るなど、生き物たちと共に暮らせるような農業の方法を考えなければいけない。
写真・三輪芳明(みわよしあき)プロフィール 1952年 関市生まれ。仲間と岐阜県では絶滅したと考えられていたコイ科の魚類ウシモツゴを発見、人工的な大量繁殖させ野生復帰に成功する。岐阜・美濃生態系研究会 二ホンミツバチ協会 日本チョウ類保全協会。
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アルトサックス:長屋和彦、テナーサックス:山口隆三、ベースギター:長屋金宗、リードギター:高井 浩、トランペット:榎本一幸、ドラム:大村和幸。(敬称略)
平均年齢を60歳を超えたエビスバンドのメンバー。活動は今年で8年目を迎える。おやじバンドの先駆け!?と聞くと「いやぁ、最近のおやじバンドは40代から50代なんだよねぇ。僕らはオジィバンドかな」(笑い)
いずれにしても、アマチュアバンドとして年に4〜5回、演奏を頼まれて会場に足を運ぶ。写真は5月1日、郡上市大和町にある、道の駅「古今伝授の里やまと」での演奏。昭和歌謡からラテンまで6曲。耳なじんだ曲になると、観客も口ずさんだり、リズムをとったり・・・大型連休のまっただ中で、いろいろな世代の方々が生演奏を楽しんでいました。
エビスバンドの前身は「スウィング オール 板取」がスタート。「名前だけはかっこよくと思って、でも全然ジャズじゃないんだけどね。個人的にはラテンが好き」とリーダーの長屋さん。そのことばの通り、ライブの曲目にはラテンの軽快な曲が入ります。
練習は毎週土曜日。リーダーの経営する社屋の二階。完全防音、ミキサーもドラムも、キーボードもずらりと揃ったスタジオで、約2時間シビアな練習が始まると思いきや「まずこれこれ!」とビールを片手に音楽談義!?エビスバンドの名前の由来も実はビールからとか。
頃合いを見計らったリーダーが「そろそろやろかぁ!」のかけ声で一斉に立ち上がり、各持ち場についてスタンバイ。取材当夜は、翌日に依頼された演奏のリハーサルを兼ねた練習となりました。
曲目は、ベサメ・ムーチョ、キエンセラ、オリーブの首飾り、ある恋の物語、ダンシングオールナイト、慕情。
依頼されればどこへでも!だが、それぞれ仕事があり、日程が合えばという条件はやむを得ない。今まで、子ども会から、敬老会、飲み会の余興などさまざまな場を経験してきた。「昭和歌謡曲がいちばん受けるかなぁ。みんなが知ってる曲だし、口ずさむこともできるし、手拍子もしやすいしね」「会場がノリノリになってくれるとこちらも乗りやすい」「でも本番という緊張感はあいかわらずありますよ。特にソロの時。間違ったらどうしようと思っていると案の定間違ってしまう。それをどうやり過ごすか・・・」観客は気づかないのでは?と言うと「たぶんメンバーは気づいてるね。まぁ、数をこなして本番に慣れるしかないですかね」。とメンバーは口々に話しますが、どこか楽しげです。
好きな事でなかまとつながって、演奏していろいろな人たちともつながっていく。音楽は文字どおり、音を楽しむ。聞いている人も演奏する人も楽しめる。
何より演奏しているご本人達が一番楽しんでいるように思えました。
取材当夜は元プロドラマーの飛び入り参加。
なごやかな雰囲気もドラムの合図でみな演奏モードに。
エビスバンドの演奏はYou Tubeで聞けます。
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「ORIGAMI」
ただ折り紙をたのしむひとときを
たとえば、子どもが自立して自分の時間ができた女性、ご自身の能力もあるし、外社会とつながりたい気持ちもある。でも、きっかけがない。また、サークルやNPОの活動に興味はあるけど、決まり事や人間関係がわずらわしそうで行動にうつせないという高齢の方。そんな話しを聞いていて、もっと気軽でフランクな居場所みたいなのが作れないかと思ってできたのが「ОRΙGΑΜΙ」です。
家にこもりがちな人も月1回は家を出て「ОRΙGΑΜΙ」で交流しましょうと呼びかけています。ここではただ折り紙を折るだけ。意識は手先に集中していますが、おしゃべりにも花が咲きます。すると、そんな中で日ごろの自分の思いや、悩みなどがぽつぽつと出始めます。話すことで解消できることに気づいて、気が楽になったり。
女性限定で始めようと思っていましたが、男性からの問い合わせがあり、すべての人を受け入れることになりました。その方、半端なく折り紙が上手なんですよ!
回を重ねるごとに、それぞれ得意な分野があることがわかり、容れ物、動物、花、昆虫などを互いに教え合ったりするようになりました。そんな頃、聴覚障がいの方、全盲の方が参加されました。みんなが「この方達のペースでやろう!」と呼びかけると、競うように折っていた雰囲気ががらりと変わり、時間がゆったり流れはじめました。うまく折ることを目的とするのではなく、楽しみましょうと。
折り紙は集中力も根気も要りますが、折り紙をしていて怒ったりする人はいません。外国の方、障がいのある方、ご高齢の方、いろんな人と折り紙を通して触れ合います。参加した人が友だちを連れて来てくれたりして、回を重ねる毎に人数も増えています。関心のある方、遊びに来ませんか?
「ОRΙGΑΜΙ」は毎月最終金曜日、午後一時から三時まで。
場所はメディアコスモス1階。
問い合わせは 080-9494-4354 (市來)まで。
※7月10日(日)「ハローギフ・ハローワールド」(柳ヶ瀬わくわく広場)の会場で、ОRΙGΑΜΙのなかまたちが子どもたちに折り紙を教えるコーナーがありますよ。