冷えないための工夫
冷え性の改善はとってもシンプルです。硬くなっている体をやわらかくする事。そして、体の中をキレイに掃除する事です。
血液が体の隅々までいきわたるように、「体の中」を改善していくことで、冷え性を確実に治す事ができます。
改善のための5つのステップ
ステップ1<感動>心をワクワク・ドキドキさせる
心をワクワクドキドキさせることも、一つの方法です。
たとえば、ミュージカルに感動して涙したり、心がドキドキすることで、体は自然と内側から温まっていきます。
家で体を温め続けるのではなく、そんな楽しい心や行動から、体は温まっていくのかもしれません。
ステップ2<運動>足の筋肉を使って、体中を温める
体中の血管をつなぎ合わせると、地球の約2周半。全身の血の巡りをよくしようと思ったら、心臓だけでは追いつきません。
そのお手伝いをしているのが、「筋肉」です。人間の体温の40%は筋肉から生まれます。じつは筋肉をギュッギュッと縮むことで、それがポンプ代わりになり、血の巡りがよくなるのです。
運動不足などで日ごろから筋肉を使っていないと、熱を生み出す力が弱くなり、体は冷えてしまいます。半身浴をしたり、重ね着をして、暖房のついている家でじっとしていれば、その場は温かいかもしれませんが、よけいに筋肉は衰え、体は冷えやすくなるのです。
外から暖めることよりも、筋肉を使って、血液を循環させることが、根本的な冷え症の改善につながります。
ウォーキング ふくらはぎは第2の心臓
そこで、ウォーキングがおすすめです。体温をつくる「筋肉」の70%が下半身についています。なので、足を動かす運動を続けることで、冷え性をより改善しやすくなるのです。
走ることも良いのですが、ウォーキングの方が、深い呼吸をすることができ、デトックス効果が高まるので、血液をキレイにできるというメリットがあります。
血液をキレイにすることで、血のめぐりが良くなり、冷え症改善の効果をより高めることができます。しっかり呼吸を意識しながら、できるだけ足を使った運動に挑戦してみましょう。
ステップ3<食事>食事の工夫と食べる時間の工夫
冷え性の改善のために色々気をつけるのはいいことですが、あまりにも自分に制限を作りすぎてしまうと、ストレスになってしまうことがります。
ストレスは体の血管を縮める働きがあり、結果的に冷え性を悪化させてしまうかもしれません。健康のために自分を追い込んでいた事を、たまには止めてみたり、全く逆のことをやってみるもの面白いものです。
とはいえ、それだけでは冷え性を改善できないので、食事に関して気をつけたい、2つのポイントをご紹介します。
ポイント1、12:00~20:00の間に食事をとると手足が温まる
体の中の消化活動が活発になる、12:00~20:00間に食事をする事で、消化の効率をあげることができます。
胃腸への血液の集中を、できるだけ最小限にすることができれば、手足にも血が巡りやすくなります。この時間帯に、ランチやディナーなど、1日のメインになる食事をとることがおすすめです。
4:00~12:00 =排泄が活発になる
朝は排泄の邪魔をしないためにも、消化のいい果物をいただきます。好きなだけ食べていただいてかまいません。
20:00~4:00 =栄養を吸収して、体の修復をはじめる
夜は血管などの細胞を修復するために、食事をやめて内臓を休ませましょう。
ポイント2、生野菜は冷え性改善に効果的
冷え症の人は、「体を冷やさないように、加熱した野菜を食べましょう!」と言われていますが、その効果は一時的で、冷え性を根本的に治せている人は、あまり多くありません。
じつは、冷え症の人に避けられがちな「生野菜」には、冷え性を根本的に改善するための2つのメリットがあります。
生野菜のメリット1:消化しやすく、手足を冷やさない
先ほど、消化に時間がかかると、手足が冷えやすくなるとお伝えしましたが、生の野菜や果物には、自らを消化する力を持っています。
ですが、この力は熱に弱いという弱点があり、46~60℃で効力を失ってしまいます。ようするに、加熱した野菜はこの効力が弱く、生野菜よりも消化に時間がかかるのです。
生野菜を食べて、消化へのエネルギーを軽減することで、手足に血へ血が巡り、冷え性を改善しやすくなります。
【消化にかかる時間の目安】
- 20分~30分…果物 ・1時間~2時間…野菜
- 8時間~12時間…炭水化物(米・めん類など)
- 10時間~24時間…タンパク質(肉・魚など)
生野菜のメリット2:豊富な水分が血液をサラサラにする
さらに、生野菜には豊富な水分があります。生野菜がもっている良質な水分や、豊富な栄養があなたの血液をサラサラにして、体中に熱を運びやすくなるのです。
温めるための加熱野菜も大切ですが、消化しやすく、血液をサラサラにしてくれる、生野菜にも大きなメリットがあります。
ステップ4<呼吸>1分間、息をはき続ける
内側から温めるための呼吸エクササイズ
- 鼻から息を吸いながら、右手の拳に思いきり力を入れ、そのまま10秒間キープ。
- 口を軽くすぼめて、ゆっくり息をはきながら、手の力を緩める。1~2を5回ほど繰り返す
右手と左手の感覚の違いがわかるでしょうか?おそらく右手の方が温かく、重くなったのが感じられると思います。
軽く汗ばみ、ぴりぴりした感じがする人もいるのではないでしょうか。これは、毛細血管が広がり、血流が良くなったためにおこる感覚です。
ステップ5<ストレス解消>日常から離れてみる
じつは、ストレスを感じていると、体が戦闘モードに入り、血管が縮むので、体は冷えやすくなります。
それが何ヶ月も、何年も続けば、慢性的な冷え性にもなりかねません。たまには日常から開放されることが大事です。
たまには日常から開放されて、無重力空間に旅立つのも良いかもしれません。 ハンモックで包まれたり、程よいゆれを感じると、お母さんの子宮の中にいるときと似た状態になり、安心して眠れるそうです。
おわりに、
感情と情報をノートにストックすると、心が軽くなる
今日の反省や、これからしていきたいことなどの記憶は、すべて紙に覚えてもらえるように、任せるのです。
心にたまった感情や毎日の気付きを書きとどめておくことで、頭がすっきりし、また明日から新鮮な気持ちでスタートすることができます。
自分の中で「いるもの」と「いらないもの」をしっかり区別しておくことが、きれいな心でいるための秘訣です。
そんな心のデトックスを通して、体のサイクルを取り戻すことで、血のめぐりも良くなり、冷え性も改善されるはずです。
Zigen健康の知恵がよくわかるサイトより抜粋
vol.160 暮らし上手「食&医」「冷えないための工夫」