VOL.161 エコビレッジfromオーストラリア

オーストラリアでエコビレッジの立ち上げに参加している
日本人女性YAOさんのレポート

01

Eco Village “Paradice One Retreat”の目的

  • 持続可能な自給自足の生活をする事
  • 生活を共有するもの同士、お互い高め合って成長する事
  • 大規模なパーマカルチャーのプロジェクトの達成
  • 安全で健康的な食材を、お客様と一緒に共有する事
  • 可能な限り地球上に自然を残せるようにする事
  • ひらめき!を感じてもらえる「暮らしのモデル」を提供する事

イタリアのエコビレッジ Torri superiore

02今回はイタリアでのエコビレッジ滞在の報告をしたいと思います。ここを訪れた目的はペイントのワークショップですが、私にとって、コミュニティがどう機能していて、どう生活しているのかを、客観視できるので、学ぶ事がたくさんあり有意義な時間を過ごせています。

歴史ある小さな街に今年で25周年を迎えるエコビレッジ、トリスペリオーレ。25年前、廃墟同然の石造りの建物を、時間をかけながら自分達で修復し、拡大し、今になってやっとほぼ修復が完了した所。建物の修復も自然素材を使っています。一つの建物に、いくつもの部屋があり、迷路のような通路で繋がっています。

メンバーは子どもを含め20人。6つの家族が一つの家族の様に生活しています。事務、キッチン、畑などセクションごとにチームが分かれていて、それぞれ担当分野のチームが責任を持ち、機能してます。

03働いた分の収入は個人に入って来ますが、ビレッジ自体の収入は主に宿泊とワークショップの開催でまかないます。その収入は、ビレッジ運営経費に回しているようです。また、キッチンスタッフがガーデンスタッフから野菜を買う、という、コミュニティ内での金銭サイクルがある事も教えてくれました。

食事の時間がみんなの集まるコミュニティの時間。週末には地元の人もご飯を食べに訪れるためとても賑やかになります。クラフト市を開催したり、ヨーロッパエコビレッジネットワークに加入したりと、外との繋がりも活発に活動しています。

とくにGEN(グローバル エコビレッジ ネットワーク)の本部も兼ねていて、世界中のエコビレッジ間での情報共有、繋がりをまとめる役割をこの施設が果たしています。

0425年という過程を経てやっと今のグループで13年続いていると言っていました。始まりは大変だと言うこと。焦らず、前を見据えて正しい道を通っていけば、時間とともに築いていくものなんだなと思いました。

何より、グループが一つの家族となり、支え合い、楽しく日々を過ごしている姿を見て、みんなで楽しく過ごせることの大切さ、幸せと愛で満ちた空間を作り上げるには、個人個人の姿勢と、グループとの繋がりと信頼を築くこと。そして自然に対する感謝、土地とともに生活していることを自覚できる環境にいることも重要だなと思いました。

みんなに感謝

 Yao

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