スペースがないなら屋根に植えてみる? スペイン発、環境でも観光でも注目の屋上緑化バス「Phyto Kinetic」
rom Espana
今年の夏も暑かったですが、温暖化やヒートアイランド現象の影響で都市の気温が高まる今、都市緑化はとても重要なテーマになっています。しかし緑を増やそうにも、肝心の場所がない…そんな課題を解決しようとするのが、今回紹介する「Phyto Kinetic」です。
♪都市の中で新しい場所を見つけるのが難しいなら、もうすでにあるスペースを使えばいい。そこで思いついたのが、交通機関の屋根でした。♪と語るのは、「Phyto Kinetc」を開発したスペイン在住の風景画家、Marc Granen(以下、マルクさん)。
目の付けどころがユニークなだけではありません。夏の暑い日には車内でエアコンが使われますが、そこから排出される水を再利用して、自動的に屋上に水分を送ることもできます。また、屋根に植物があることで、車内の温度が3度以上も下がることもあり、節電にも大きく貢献してくれるのです。
♪僕たちのゴールは、都市に緑を増やしてCO2削減を進めることだけでなく、交通機関の中に新しい観光名物をつくることです。「Phyto Kineic」が都市に住む人と自然との新しい関係をつなぐものになってほしいですね。♪
あなたの車の上にも植物を!とは簡単にはいきませんが、ちょっとしたアイデアで周りの緑、増やしてみませんか?
ポリ袋がライフジャケットに! 身近なもので救命道具をつくるデザインプロジェクト「THAI THAI DAIJOBU!」
from Thai
子どもたちがしがみついているモノ、何だと思いますか?実は救命用具なのです。しかも、何百本ものペットボトルを、魚をつかまえる網でしばってできています!
救命用具といえば、浮き輪やボート、ライフジャケットを思い浮かべます。でも、それらは多くの場合、災害時にすぐ手元にはない場合もあります。「Design for Disasters」は、自分で命を守れるよう、日用品を活かした洪水への対策術を紹介する「Thai Thai Daijobu」という取り組みを広めています。
タイでは2010年に大規模な洪水が起こりました。特に世界遺産にも認定されているアユタヤ地方では、低い丘地にある大きな河に近接しているなどの理由から、深刻な被害を受けたのです。この現状に立ち向かうべく、ウィパーウィーさんたちは、「外からの助けを期待する前に、まず自分自身を救う方法を教えなければいけない」と動き出しました。
そこで思いついたのが、誰もが、どこでも手に入るモノを使い、すぐに作ることのできる救命用具。「Design for Disasters」のメンバーがつくり方や使い方をレクチャーする活動もしているので、誰でも簡単につくることができます。
“七色のマメ”が大阪と東北をつなぐ! 納豆の魅力を伝え、納豆のイメージを変える「710TVプロシェクト」
from Japan
「おもしろいことを本気でやろう!」その一念で、3人の男たちが大阪で始めたのが、納豆の魅力を面白く自由気ままに伝える「710TVプロシェクト」です。
♪大阪では、納豆は野球の巨人みたいなもんなんです。本当は好きな人がたくさんいるのに、変な圧力があって言い出せない。そんな状況を変えたかった。♪
3.11がスイッチを入れてくれた
♪何か自分たちにできることがないかと、アイデアを出し合いました。それで見つけたのが、僕たちのいる大阪府“福島”区から、気仙沼が710(ナットー)kmの位置にあるという事実と、復興支援のための諦めない納豆「ネバー(粘ー)ギブアップ納豆」というアイデアです。そのとき、東北にむけたプロジェクトをやろうと決心しました。
食べたマメーをマネーにする「カラフル納豆」
「納豆を作って売って食べて、東北の力になろう!ネバネバギブアップや!」そんな意気込みとともに、関西での納豆の悪いイメージをこわし、さらに納豆の故郷、東北の力にもなれるような「ネバーギブアップ納豆」をつくるプロジェクトは動き出しました。そのなかで、ひとつの案に過ぎなかった「カラフルな納豆」というアイデアが「七色の納豆」へと昇華されました。七色というのは、大豆・うずら豆・青大豆・黒大豆・赤大豆・えんどう豆の7種類。
710TVチームは、これからもまたまだ仕掛けていくとのこと。特に7月10日には注目です。震災から2年経った今年も「福島ネバル」をやろうと、チームも地域も、新しい試みを考えている真っ最中だそうで、楽しみですね!