雑穀は補気しながらも、老廃物を排出させたい時にピッタリ!
そもそも雑穀は、縄文時代前期(今から5500年前)には栽培されていたのではないかと
言われています。雑穀は土壌や気象条件が不良でも成育し、長期間の保存に耐えられる作物
なので、多くの地域で主食として食生活を大きく支えて来ました。古代からの伝統を
持つこの食物の生命力が、今こそ必要なのです。
雑穀の魅力
やせた土地でも育つ雑穀は、元気になるパワーのかたまり。
お米とブレンドすると栄養価がアップ、独特の粘り気と味わいが出て、食べやすくなります。
■雑穀の素朴な味→おだやかなコクのある美味しさ。
■たくましさ→ 水田を必要としない雑穀なら空き地があればどこでも栽培を始められます。
■優れた栄養バランス→食物繊維とミネラルが抜群に多く、良質のたんぱく質と植物性脂肪が含まれ、栄養バランスも最高に優れた食べ物。さらに、免疫力を高める様々な物質も豊富に含まれています。
米が白いと書いて「かす・粕」
米の栄養価のほとんどは、外皮、ぬか、胚芽にあるので、精白米は重要な栄養素を捨てたことになります。
玄米は、精白米に比べビタミンB1は4倍以上、食物繊維は5倍、カルシウムは2.5倍、ビタミンB2は2倍など、栄養価がかなり高いという特徴があります。
つぶつぶご飯の代表格!
■いい素材のものを選ぶ
安全なものは味も良いもの。毎日食べるものだからこそ、無農薬のものを購入しましょう。
■よく噛んで食べる
よく噛む習慣をつければ、少ない量でも満腹感が得られ、太りにくくなります。もちろん、よく噛めばそれだけ甘みが出て美味しくなるのは言うまでもありません。玄米と相性がいいのは…
■味噌汁・味噌にはお米には含まれない必須アミノ酸が含まれていて、お互いに栄養価を高め合います。つまり、玄米と一緒に食べることで栄養面がパーフェクトになるのです。
■お漬物・梅干しは、身体のph(ペーハー)バランスを整えてくれます。
そしてぬか漬けは、野菜の食物繊維を効率的にとれるうえ、乳酸菌が腸内環境を良好に保ってくれます。
これらに、葉野菜のおひたしや、噛みごたえがあって玄米と相性のいい根野菜の煮物、さつまいもなどのいも類、あずきなど豆類の小鉢……。現代の高カロリーでボリュームたっぷりの洋食に慣れた人には、最初は物足りなく感じるかもしれません。でも、昔ながらの日本食は世界に誇れる健康食・長寿食なのです。
個性豊かな雑穀たち
きび……穀物では一番の低カロリー
黄色くて丸い形が愛らしいきびは、炊き上がるとほのかにやさしい甘みが感じられます。もちきびとうるちきびとがあります。特有の苦みとほのかな甘みを持っています。
・スープやご飯と一緒に炊くのがお手軽です。
もちあわ……食物繊維が豊富なフワフワ雑穀
ぜんざいやお団子など、和菓子の材料としてお馴染みのあわ。奈良時代には米とあわが正規の租税として扱われるほど、最も早くから価値を認められ、長い間主食になっていたようです。もちあわとうるちあわの2種類がありますが、これはでんぷんの性質による違いです。クセがなく食べやすいので、はじめて雑穀を食べるという人におすすめ。
・鮮やかな黄色の粒粒はドレッシングや衣がオススメ。
ひえ……稲よりも古い日本最古の穀物
小さなグレーの粒で、少しほろ苦くさっぱりとした味。炊くとホクホクっとし、煮込むとトロトロのクリーミーな味になります。日本では縄文時代から栽培されていたと言われます。冷害や干ばつに強く、不作のときに備える作物として重要な
役割も果たしてきました。
・サラっと溶けてとろみを出すので胃に優しいヒエ粥がオススメ。
そばむき実……そばに含まれるすごい成分「ルチン」
そばの種子の殻を取り除いたものです。そば米とも言われます。奈良時代に朝鮮半島から伝わり、生育期間が短いので、夏と秋に収穫できます。消化が良く、栄養も豊富で使いやすい雑穀のひとつです。
・煎ったものはスープの浮き身やサラダのトッピングに。
はと麦……代謝を促す美!美!美!の雑穀
女性にうれしい体内の水分や血液の代謝を促してくれる。代謝の活性化は、むくみ、老廃物排出、解毒、イボ取りなどに効果があり、また胃腸を整え、腎臓の働きを促すのでシミ・そばかす等肌荒れにも効果的。中国では「ヨクイニン」と呼ばれ、漢方薬としても利用されている実力派。
・コロっとした存在感の麦はスープやサラダの具がグー。
アマランサス…バランスの取れた栄養で雑穀の王様!
バランスの取れた高い栄養価で世界中で驚異の穀物と大人気。小粒だが、不足しがちな鉄、カルシウム、食物繊維を多く含む。良質なタンパク質をもつことから未来食として、食物アレルギーの代替食品として、現在世界中で積極的な研究開発が行われている。
・クセのない小粒な雑穀。ポテトサラダや衣が美味しい。
たかきび…ミネラル豊富で若さ維持をサポート
バランスよく豊富な栄養が含まれることから間伐地帯で主要穀物として今もなお栽培されている栄養たっぷり雑穀。赤い色素にはポリフェノールが含まれ、病気や老化の原因となる活性酵素を抑える効果がある。また、熱気をとり体を冷やす効果があるとされ、夏ばて防止に効果的。
・弾力のある食感がひき肉に似ている。ハンバーグのようにして食べることもでき、料理のレパートリーは無限大。
キヌア……NASAが認めた未来食!!
NASAが「21世紀の主食」と奨励したほど高い栄養バランスを持つ。良質たんぱく質、ミネラル分、食物繊維、ビタミンはもちろん穀物で不足しがちな必須アミノ酸をすべて含んでいる。非常に魅力のあるスーパー雑穀。高地の人の主食となっていて血圧を下げる効果もあるとされる。クセがなく非常に食べやすい。
・パラっとしてクセがないのでピラフでも何でもオススメ。
紫黒米……美味しさもハイレベルな古代米
滋養強壮や美肌、造血に効果的とされ、かの ・楊貴妃が食していた美容ビタミンがたっぷり含まれる古代米。黒い色素に含まれるアントシアニンには、老化・発ガンの誘因となる体内酸化の抑制や動脈硬化の予防にも効果的であるとされ、大注目の美容健康米。
・白米に少量混ぜるとモチモチで食味Up!
発芽玄米…ギャバ効果で血液サラサラ血圧ダウン
発芽玄米に含まれる「GABA~ギャバ~」は血液をサラサラになる、血圧が下がり安定する、中性脂肪の増加を抑える、などの現代病に効果的とされており、非常に注目がされている。玄米を一定の温度に一昼夜浸して発芽させた芽の部分に多くの栄養(特にギャバ)が含まれ食べ易さもあって大人気。
・プチプチした食感はライスコロッケやピラフがグー。
白麦(はくばく) 食物繊維豊富!食べやすい麦
押し麦と同じ大麦であるので、食物繊維が非常に豊富で便秘解消に効果的。抗酸化作用がある栄養を含んでいるいる為、動脈硬化や糖尿病などの誘因を抑える。白麦は大麦を精白する際溝に添って割った麦を押しつぶしたものである。パラッとした食感と小さな麦粒は目立たず非常に食べ易い。
・パラッとした白麦はスープやピラフがグー!