vol.226 防災に役立つアウトドア知識

川や丘陵地にいるとき
逃げる時は、高台に:川にいるときには、上流にダムがある場合、ダムが壊れる場合があります。その時には、上流や下流に逃げず、川と直角の高台に逃げましょう。また、河口付近にいる場合も、すぐ高台に避難しましょう。
がけ崩れから逃げる: 地鳴りがしたら、すぐ高台へ逃げましょう。間に合わない時は、土砂をかぶらないよう大きな木の下に隠れるなどが必要です。

海岸やウォーターフロントにいるとき
すぐさま逃げる:震源に近いところでは津波情報が出る前に津波がくる恐れがあります。その場合、海岸では、高台に逃げましょう。高台がないところではできる限り海から離れましょう。弱い地震でも長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときには注意が必要です。津波情報を確認しましょう。
津波警報などは、各自治体に設置してある防災行政無線や、テレビ・ラジオなどで情報を得られます。緊急速報メールの受信設定をしておけば、メールで情報を得ることも可能です。

観光地等土地に不案内な場所にいるとき
防災行政無線等による避難指示の放送などに従う。
観光地等の土地に不案内な場所にいるときは、デマ等に惑わされることなく、防災行政無線等による避難指示放送等に従い、適切な行動をとるようにしましょう。

車を運転しているとき
急ブレーキはかけないで:運転中に地震を感じたら、あわてて急停車することなく、ハンドルを取られないようしっかりと握り、徐々に速度を落とし、消火栓等をさけて道路の左側に停車して様子を見ましょう。ラジオ等で交通、火災、津波などの情報を聞くことも大切です。
車のキーはつけたまま:やむを得ず自動車を置いて避難する場合は、火災を引き込まないように窓を閉め、 キーをつけたままドアをロックせずに避難しましょう。

緊急車両の通り道をあけておく: 緊急車両が通行できるよう道路の左側に停車し、エンジンを止めましょう。また、 トンネルの入り口や交差点には停車しないようにしましょう。

消防庁総務課  消防庁ホームページ  http://www.fdma.go.jp

災害時に使えるアウトドアグッズ
ランタン:停電が起こりやすい災害時。LEDのライトは長持ちしやすく、電池があれば特別な燃料は必要ありません。周りを明るくするだけでなく、防寒対策にもなります。ヘッドランプなら両手が使えるので、ぜひ備えておこう。
カセットコンロ・バーナー:キャンプ用のバーナーやカセットコンロは、屋外で調理しやすいようにデザインされています。
充電器:電力を確保できるモバイルバッテリーがあると安心。非常時に備え、こまめに充電しておくことも大切。
簡易トイレ:ライフラインが止まってトイレが使えなくなる恐れあり。簡易トイレは最低3日分、できれば1週間分の量を備蓄しておくと安心。
クッカー:フライパンやお鍋の代わりになる調理器具。コンパクトに折りたためるものが多いため、持ち歩きやすい。
非常食:アルファ米や缶詰、ビスケットなど、長期保存可能なものを用意。
クーラーボックス:食料や飲み物を保冷・保管する際に便利な道具。使用するシーンを想定しながらサイズを決めるとよい。

避難所で生活では
リュック:飲食物や日用品など非常時に必要な道具が入った防災リュック。
キャンピングマット:厚みのあるキャンピングマットがあれば、床に直接座るよりも体への負担を軽減でき、冬場は床が冷たいため、マットを敷くことで冷え対策も。
寝袋:全身をすっぽり包んでくれる。しっかりと睡眠を取れる。
新聞紙:新聞紙は高い保温断熱効果があり、軽く丸めた新聞紙を寝袋に入れることで中が暖かくなります。
アルミホイル:丸めてタワシのようにして食器を洗ったり、何枚か重ねてお皿の代わりにしたり。
ラップ:臭いが気になるものを包んだり、手袋の代わりにしたりと、使い道が豊富。食器にラップを巻いて使用すれば食器が汚れないし、洗い物を減らす。
ラジオ:情報収集や災害時の連絡手段として。
現金:電子マネーが使えなくなる可能性があるので、小銭を準備しておくと安心。
衛生用品:ウェットティッシュやトイレットペーパー、生理用品など、衛生面を考慮した備えが必要。
救急セット:応急処置に必要な薬やバンドエイドなどを準備しておく。
その他:ほうきやちりとり、ブルーシート、アルミシート、ホイッスルなども、災害時に役立つ。

まとめ
アウトドアグッズの中には、非常時や避難所での生活を快適にしてくれるアイテムが多数あります。日本は自然災害が多い国のため、災害時に対応できるようきちんと準備をしておくことが大切です。
「備えあれば憂いなし」ですからね。

参考:iyomemo・モンベル