「エシカル消費」とは?
「エシカル消費」という考え方は、「より安い」を見直して「より良い」を選ぶこと。これを知っておくと、地球や社会に配慮した暮らしを積極的に実践することができます。
チョコレート1箱を購入する場合を例に考えてみましょう。
重視するのは「価格が安い」「おいしい」の2つでしょう。自分の好みに合う味で、価格が手ごろな商品を選択する。その他の判断基準としては、「ポリフェノールが多い」「糖質が少ない」のような健康への配慮や、「パッケージがかわいい」といった付加価値を重視する人も。エシカル消費では、このような今までの基準に加えて、「人・環境・社会にやさしい商品か?」を考えます。
チョコレートの主原料であるカカオは、アフリカのコートジボワール、ガーナ、東南アジアのインドネシア、南米のブラジル、エクアドルなど。2000年代に入り一部の開発途上国のカカオ農園では、子どもたちが学校に行くかわりにカカオ農園で働いているという報告がされ問題となりました。
こうした生産地では農園で過剰な農薬使用や森林伐採で環境破壊が進行していることもあります。こうした実態はなぜ起きているのかといえば、「カカオを安く調達するため」です。つまり、より安い商品を選ぶという一人ひとりの行動が、巡り巡って子どもの人権問題や環境破壊の原因になっている可能性があるのです。
ただし「安い」「おいしい」チョコレートを選ぶのはダメというわけではありません。より安くておいしくて、自分が欲しいと感じるチョコレートを買うのは消費者の権利です。それを前提に、商品選びの基準にエシカルな 視点をプラスしてみる、といったスタンスで、自分の生活にエシカル消費を取り入れていくことが望まれます。
できることからはじめよう!
まず、私たちが常に消費している物やサービスの生産背景を知ること。そこには児童労働などがなく、公正な取り引きが行なわれている物や、環境負荷の低い物を買うという行動を取ること。それ自体が社会問題の解決への貢献なのです。
以下は茨城県取手市の取り組み、私たちも見習いたいですね。
エシカル消費の行動例
・マイバックを携帯する
・地元の産品を購入する
・被災地の商品を購入する
・食べ残しを減らす
・マイボトルを持ち歩く
・商品棚の手前から「手前取り」
・省エネや節電につながる行動を実践する