投稿者「にらめっこWeb版スタッフ」のアーカイブ

vol.201 プレゼントコーナー

1-あなたが人の優しさを感じた時は?
何気ない、小さな出来事でもOK! あなたの温かくなった気持ち、教えてね。
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望を必ずお書きください)
 ※B、Dは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:5月25日 当日消印有効。

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A-シャボン玉 酸素系 漂白剤 引換券
和楽様より…3名様

漂白、除菌、消臭の効果がある酸素系漂白剤。色柄物の洗濯や染み抜きにも使えます。成分は過炭素ナトリウムなので、塩素系漂白剤のようなツーンとした臭いもなく、塩素ガスが発生する危険もありません。商品は引換券をお持ちの上、和楽さん(愛知県一宮市時之島丸先2-12)店頭でお受け取りください。


B-写真集「ばあちゃん ぼくが継ぐ」
  加藤 麻美様より…5名様

新連載の「南の島よりハイタイ」著者、加藤麻美さんの写真集。800年前から変わらぬ製法の山中和紙の手漉き職人、柏木一枝さん(83)とその家族の姿を追い続けました。にらめっこ編集室でお受け取りください。


C-CINEX 映画招待券
 シネックス様より…ペア3組様

本編前に流れる予告編、多くの映画チラシ、パンフレットなど、映画館ならではの楽しさをぜひ味わってみて!
写真は「旅立つ息子へ」より。柳ヶ瀬のシネックスでご利用になれます。


D-にらめっこ産 鞍掛豆(くらかけまめ)200g
にらめっこより…2名様

黒い模様が馬の背に掛けた鞍のような鞍掛豆。長野県の地方野菜で 希少とされている豆を、にらめっこ農園で化学肥料、農薬不使用で育てました。塩ゆでなどでいただけば、箸が止まりませんよ♪にらめっこ編集室でお受け取りください。


vol.200 子育て・基本のき ゴリラの子育て


Prologue
 私は何か落ち込むことがあると、東山動物園のゴリラに会いに行っていました。なぜだかわからないけれど、ふぅ〜と肩の力が抜け、ホッとするのです。その当時はイケメンゴリラ「シャバーニ」(写真・下)はおりませんが、そんなことはどうでもよくて、ゴリラと対面するとなんか包み込まれるような大きな力を感じられたのです。どっしりと構えて、向こうもこちらも見ています。まさに対面。私は自分の不甲斐なさや、自信喪失の原因を、一人でブツブツと対面してくれたゴリラに話しかけていたように思います。そして彼(彼女?)はちゃんと聞いてくれていたように思いました。そうすることで、なぜかスッキリして帰路につくことができたのです。

今、東山動物園の人気者・シャバーニ

 その後、各務原に住むようになり、「にらめっこ」を創刊したのが1987年。私自身が子育て真っ最中でリアルタイムにさまざまな問題が降って湧いてくる日常でした。そんな時、ゴリラの子育ては大いに学ぶべき要素が多いと聞き、犬山にある京都大学の霊長類研究所の山際寿一先生をたずねました。そこで、ゴリラについて色々なお話を伺ったのです。そしてこの話は、今まさに子育て真っ最中のお母さんたちにも聞いて欲しいと強く思い、山際先生の講演会を企画し先生にお願いをしました。快くお引き受けくださったお話の内容は、にらめっこVol.20号に掲載されています。約30年も前のこと!子連れでの講演会はとても賑やかで、山際先生もちょっと困惑顔でしたが、印象に残る話をここでおさらいをしてみたいと思います。
 ゴリラの子育ては「子育ての基本のキ」。30年経った今もその基本は変わらないと思いました。


 今日は「ゴリラの子育て」について話します。あとで子育て中の皆さんの感想を聞かせていただきたいと思っています。
 私がサルの研究をしているわけは、猿は人間が進化してきた道を知るのに都合のよい対象だからです。人間の過去の恋愛、社会、子育てを知る参考になるからです。
 現代の人間社会は高度に文明化されていてお互いに接触しあわないで生活できます。直接、面と向かって話したり、身振り、目などのコミュニケーションが家族の中で非常に大切であるにも関わらず、電話などに頼って忘れているように思います。人間の生活の中で過去から変わらない部分があると思うのです。そしてそれを失ってしまったら言葉で納得しても体が納得しないということがあるのではないか、とそんなことを考えながら私はゴリラの研究をしてきたのです。
 ゴリラはいままで考えられていたよりずっと穏やかであることがわかりました。

 一頭のオスのゴリラと数頭のメスのゴリラからできています。メスは乳児を持つゴリラと、持たないゴリラに分かれます。乳児を持つゴリラはその間、3年間発情しません。子どもは母ゴリラが発情期になると群れをでて行きます。
 オスは「ひとりゴリラ」になり、メスを見つけて新たに群れを作って行きます。メスは「ひとりゴリラ」にはならず、他の集団に入るか、またはひとりゴリラを一緒になります。

 ゴリラの社会では遊びは非常に重要な働きをしています。遊びを通じてお互いの社会関係を維持しています。ゴリラはよく笑います。笑うことによって相手に自分の喜びを伝えるのです。
 大きなゴリラが何か食べているところに、小さなゴリラがやってきて顔を見つめられたりするといたたまれなくなって食べ物を譲ってやることがあります。このように、大きなゴリラ、強いゴリラは遊びを通じて小さいもの、弱いものに同調することを覚え、社会関係がうまくいっているのではないかと思われます。
 また、大きなゴリラが、小さなゴリラに手を出したことを、第三者の小さなゴリラがいさめることもあります。その場合3頭は見つめ合うだけで、暴力はありません。大きなゴリラは小さなゴリラの仲裁を受け入れます。大きなゴリラほど自制心を持っているようです。

  動物の社会では父親が認知されていないため、例えば息子サルが大きくなると、大人のサル同士としてしか、認知できません。しかしゴリラ社会では父親が育児に参加するため、子どもたちは生涯父親を認識していると思われます。育児関係にあったオスとメス(母親と息子、父親と娘)は配偶者関係を持てません。

  ゴリラの一生は50年くらいですが、ある年齢に達するとオスのゴリラの背中に白い毛が生えてきます。そのため「シルバーバック」と呼ばれます。群れを率いるシルバーバックは、群れを守り、メスには優しくし、子どもの保護者となります。そして他の群れのオスに対しては恐ろしい存在でなくてはいけません。

 シルバーバックの子育ては、子どもと一緒に遊んでやり、子どもを保護するもので、母親のおっぱいを通じてのそれとは違っています。父と子が、必ずしも血縁関係があるとは限りません。
 しかし、これによりメスに過大な負担となっている子育てが分担され、メスは自由になり、出産、授乳などで失われた体力を回復することができます。あるいは乳離をした子を置いて他の集団に移ることもできます。
ゴリラの集団の中で、乳児の時に母親が死んだ場合、他のメスがおっぱいをやりますが、授乳期を終えた子どもはシルバーバックが面倒をみます。
 ゴリラは毎晩ベッドを作って寝ますが、5歳くらいまでは自分では作れません。母親のいない子は、シルバーバックが自分のベッドに入れ、そして抱きしめてやり、彼の大きなお腹で遊んでやります。小さい子には接触が必要で、足りないとフラストレーションを起こすのです。

 子どもがシルバーバックになつくには、メスの巧みな戦略もあります。成長した子どもは次第に重くなり、自分が食事に行く時に連れていけないので、シルバーバックのそばにそっと置いていくのです。他のメスも同じことをするので、シルバーバックの周りは保育所のようになります。初めは泣いていた子どももシルバーバックが優しく、よく遊んでくれるので次第に関心が母親からシルバーバックに移ります。そうするうちに夜もシルバーバックの周りにベッドを作るようになり、母離れしていきます。その後、シルバーバックと子どもたちは遊びながら、かなり長い間、大人になるまで親密な関係が続きます

   ゴリラの社会の中で、子どもたちが父親母親から独立していけるのは彼らが小さい時に非常に熱心なケアを受けているからではないかと思います。人間とゴリラ社会を一緒にすることはできませんが、人間が古い時代から持っていた親の子結びつき、別れといったものをゴリラ社会が譲り受けているのではないかと思うのです。

にらめっこvol.20に一部加筆したものです。


Epilogue
編集を通じていろいろな方にインタビューをさせていただきました。ゴリラと意思疎通は叶わなくても、対面するだけで気持ちが落ち着く…そう!この対面が重要なんですね。それはまさに「にらめっこ」です。笑ったら負けよ!あっぷっぷ〜、のにらめっこ。ネーミングの由来はここ。忙しくても1日に一度はちゃんと目と目を向き合って、話をしようって。200号という機に改めて子育ては自分育てであるとともに、社会が育つ一役を担うことだと、思うのです。


ゴリラはなぜ胸をたたくの

ドラミングの秘密
ゴリラといえば、2足で立ちあがってこぶしで胸をたたいている姿を想像しませんか。これはドラミングと呼ばれています。まるでドラム(太鼓)を叩いているように見えるし、音もぽこぽこ、ぽこぽことあたりに響きわたるからです。 でも、実はゴリラはこぶしで叩いてはいません。 よく見ると、手の平で叩いています。人間のドラマーだって太鼓をたたくときは手の平を使います。そのほうがいい音が出せるからです。
叩き方だけでなく、ドラミングは昔から大きな誤解を受けてきました。それは、ドラミングはゴリラが攻撃するときのサインだという考えです。
 19世紀の半ばごろに欧米人の探検家がアフリカで初めてゴリラに出会ったとき、勇壮なドラミングを見て肝をつぶし、ゴリラがとても暴力的な生き物だと誤解したのが始まりです。以来、100年以上もの間ゴリラは獰猛な野獣と見なされてきました。1930年代に製作されたキングコングという映画はゴリラがモデルになっていて、薄気味悪い笑いを浮かべて胸を叩きます。
でも20世紀の後半に野生のゴリラの研究が進むと、ドラミングは決して攻撃の前触れでではなく、むしろ相手と戦わずして引き分けるための表現であることがわかってきました。私もゴリラの群れの中で何度もドラミングを目撃しましたが、決して危険を感じることはありませんでした。
 胸をたたくとき、オスは慎重にあたりを見回して仲間にぶつからないように気を使っています。人間でも自己主張をしたいとき、机をドンとたたいたり、足をふみならしたり、腕を振り回したりします。ゴリラのドラミングも自己主張のために行われるのです。おとなのオスばかりでなく、まだ1歳になったばかりの子どもから大人のメスまであらゆる性・年齢のゴリラが胸を叩きます。ゴリラは生まれつき負けず嫌いです。胸に太鼓をもっていて、不満を感じるとすぐに胸を叩く。そう考えたら、ゴリラもドラミングも正しく理解できるだろうと思います。 (写真・文 山極 寿一)

Q&A 山際先生に聞いてみた!

Q:ゴリラを見ていてすごいと思うことは?
A:行動の美しさです。特にオスは自分の相手にどんな効果を与えるか、ちゃんと頭に入れて行動しています。ですから、全ての行動がピタリと型にはまって美しいのです。それが、相手に与えるインパクトは大きいと思います。人間も昔は自分の行動の効果を計算して生活していたと思いますが、現代では政治家か役者くらいです。こういうコミュニケーションというものを、人間は忘れてはいけないのではないかと思いました。

Q:6歳と3歳の男の子が母親にベッタリです。人間は甘やかしすぎですか?
A:ゴリラも個体差がすごくあります。母離れができないゴリラは遊びが下手です。あまり仲間と遊びません。多分、複数のゴリラとの間で、自分をコントロールする勉強ができていないのでしょう。

Q:動物園の動物が子育てをしなくなっているのと、今、人間の子育てがよく取り上げられ、問題とされるのは、同じ原因なのでしょうか?
A:動物園では早くから親から離すため、子育てを学習する場がないのです。学習する機会を与えれば上手にできます。1回目はうまくいかなくても2回目は大抵うまくできるようです。
人間の方はもっと複雑なことが原因と思います。ゴリラ社会で
は生活集団=家族です。人間社会では、他のいろんな集団遍歴をするときのベースになるのが家族です。人間の家族は単独では成り立たないのです。そういう中で問題が起きてきたということは、単に母親の資質、能力、経験といったものだけでなく、社会のネットワークそのものが崩れつつあるのではないかと思うのです。特に価値観です。「何が一番大事か」ということがわからないのです。昔は価値観がしっかりしていたから、それにそって子育てをしていけばよかったのです。しかし、今はそれぞれの社会習慣や生活様式によって色々な方法論があるため、完全なものを見つけ出すことが困難なのです。そこに問題があるのではないかと思います。  にらめっこvol.20に一部加筆したものです。


山極 寿一(やまぎわ じゅいち)
1952年、東京都生まれ。霊長類学・人類学者。京都大学総長。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月から京大総長、2017年6月から2019年6月まで国立大学協会会長、2017年10月から日本学術会議会長を兼任。『「サル化」する人間社会』(集英社インターナショナル)、『京大式おもろい勉強法』(朝日新聞出版)、『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』(毎日新聞出版)など著書多数。


vol.200 いきあたりばったり食堂

課題:フードロス、生ごみの循環を確立し堆肥に、捨てられる・もしくは土に埋め戻される規格外の野菜の価値を再認識したい。 
① 貧困をなくそう ② 飢餓をゼロに ⑪ 住み続けられるまちづくりを
⑰ パートナーシップで目標を達成しよう

いきあたりばったり食堂

捨てられてしまう運命だった野菜たちがこんなに見事に食卓に並びました。

 「いきあたりばったり食堂」が2021年1月19日にスタートしました。
 訳あり野菜(規格外、売れのこり、採れすぎ、自然災害や獣害などで出荷できない)から「創作料理」として食卓を豊かにできないか、そんな思いで開設された「いきあたりばったり食堂」。ネーミングの由来は、いつどんな形のお野菜が私たちの手元に回ってくるかわからないから、メニューも決まらないので、いきあたりばったり感覚で料理しよう!というもの。今回はスタートラインではあるが、準備の段階。調理要員とシュミレーションをかねて短時間に10品目をつくった。

 実際、訳あり野菜は・破棄される・加工品になる・安売りをする、というのが現状。農家さんの心情を思うと、この流れは回避したい。商品価値がないというだけで簡単に破棄されることが多い現実に、スタッフは心を痛める。
この循環を断ち切りたい、好転させたい!
 訳あり野菜の有用な使い道があれば商品価値は残るはず。いきあたりばったり食堂は、地元の「ソウルフード」を作るべく、みんなで素材を目の前にしてレシピを開発していきます。参加者が一緒につくることでレシピも覚えられ、食べ物の背景も知る機会にしたいとのこと。そんな一挙両得な食堂。しかも、無農薬野菜ばっかり!!!こんなすごい食堂、他にあんまりないんじゃない?とスタッフはちょっと誇らしげ。
 「いつかはランチ提供とお惣菜販売とかやれたら面白いかもね。」「ここには広縁があるので、えんがわカフェ!なんかもいいなぁ。」と未来に夢をつないでいく話は尽きない。

 初回は、大根、人参、小松菜、里芋、かぶ、じゃがいも、キャベツ、お米、賞味期限すれすれの油揚げ、もやし、頂き物のりんご…、いろんな食材が集まりました。それらの素材の旨みを生かそうと、調味料は最小限。バジル塩、ローゼル塩、甘酒、しょう油、麹などで味付け。
 「どうやって食品ロスをなくすか、人の意識を変えるか、SDGsの観点からも考えながら続けていきたい。」と「つくろ!の会」代表 各務亜紀さん。大きなテーマに見えるが、できることから始める。Think Globally Act Locally(地球規模で考え、足元から行動しよう)
がここにも芽生えています。

「いきあたりばったり食堂」は毎月第1•3火曜10時〜 にらめっこフリースペースにて 参加希望は、つくろ!の会まで

連絡先
ここね・つくろの会 代表 各務亜紀
☎ 070-2626-6675 Mail/inotitoegao@gmail.com
つくろの会 公式LINE thhp://lin.ee/i9wviWr
ライン登録すると「つくろの会」の最新情報が送られます。


vol.200 わたしのSDGs


1.2              (ベイべりー 今瀬 桂子)

① 理由:ものが溢れている。物が作られて消化されるまでの負担が軽視されている。
② 懸念:商品には作る責任も使う責任もあることを感じる。原材料から商品になり、梱包され(目に見えない梱包材などの商品)、移動しながら(エネルギーの消費)、購入してもらうためのパッケージがされ(時に過剰包装)、そして消費者が利用し消費(廃棄までのエネルギー)、在庫処分までもエネルギーが使われていく。今の商品の多くにはその点が重く受け止められていない。
③ 取組:素材を知る。商品を知る。商品の消費されるまでの一連の流れを読む。そして案内をして知ってもらう。必要な分を時に都合の良い容器に分けられる(素朴な)スタイル。包装が過剰にならないように心がけ、利用者さんにも持ち運びに気を配ってもらう事を提案することで、取り扱いの知恵や商品への気持ちを持っていただき「使う責任」を共に添いたいと思っている。


3.14.15        (開運プロデューサー 長岡 永峰)

① 理由:現代人の心と体の健康について心配。
② 懸念:いろんなことに依存している社会(薬物、ゲーム、ギャンブル、買い物等)。子どもの将来に危惧。(ゲーム、パソコンのブルーライトによる視力の悪化、依存、社会性の欠如)。保存料や添加物が人の体を蝕んでいると思う。産業廃棄物やゴミが世界中で大量に海に流れている。マイクロプラスティックやペットボトルの環境への問題。自然界に多大な影響を与え、生物の命が奪われている。発展途上国などの大量の森林伐採の問題。日本も便利さを追求し、大量に輸入している。何でも使い捨ての文化に危惧しています。
③ 取組:なるべくコンビニ食を避けるとか、物に依存しすぎないよう心がけている。添加物を避けた商品を扱っているお店を利用する様にしている。できることは少ないが、レジ袋削減、物の再利用、大事に使うことに心がけている。


1.2.3.4.5.8. 10. 12.13.14.15.16.17 (わらべ村 桜井 祐子)

① 理由・懸念:「この地球と、ここに生きるすべての生き物がいつまでも健やかで幸せでありますように。。。」創立当初からの変わらぬ想いです。コロナによる影響で、特に「社会的弱者」と呼ばれる方々の貧困や格差などが悪化していること。誰ひとり取り残すことなくSDGsの目標を達成するために、関心を持つ人、取り組む人がもっと増えていくことを願っています。
③ 取組:健全な生態系や水資源につながるオーガニックの食べ物や衣類、発展途上国の経済的自立や学校教育の促進につながるフェアトレード品、障がいのある人々の自立した生活の支援につながる福祉作業所の授産品、そうした製品と消費者さんをつなぎ、持続可能な消費を広げていくことを今後も大切に取り組んでいきたいです。


3.17            (ゆりかご助産院 赤塚 庸子)

① 理由:健康とは体だけではなく、心や精神状態も健康である状態が真の健康だと考えます。心も体も健康な時、人は自分以外の人や物や環境に配慮できるのではないかと思います。共生共存を考えた時、すべての人の健康と福祉は欠かせない大事な事のひとつだと思います。
依存ではなく支配でもない、強制でもなく我慢だけでもない。お互いがパートナーシップの精神をもって目標に向かった時、納得のいくゴールにたどりつけるのではないでしょうか。
② 懸念:自分の身体へのいたわりに配慮が少なく、頑張りすぎている方が多い様に感じます。誰かに管理され盲目的に従う、幼い頃からそうならないような思考のはぐくみ方が弱いのではないかと感じます。
③ 取組:開業助産師をしています。その方なりの健康を維持増進するためにどのようなサポートができるかを考えています。また、常に「あなたはどうしたいと考えていますか?」と問いかけをして対象者と一緒に考えていくということを意識しています。


7、11、12、13、14、15 (つくる みらいの会 今尾 幸子)

① 理由:環境汚染、資源の搾取、畜産や漁業による過度な開拓により、地球が今、悲鳴をあげている。一人一人が気づき、自分ごととしてとらえ、自然や動物、まわりの人にほんの少し優しくなることで、世界は変わっていくのではないかと思います。
② 懸念:今年、日本政府からもゼロカーボン宣言がなされました。CO2を減らしていくという動きはとても期待しますが、そのことにより、原子力発電を再稼働する方向にいかないことを願います。
③ 取組:まずは自分ができることを、自分の足元からということで、ごみ拾い、生ゴミ堆肥づくり、畑活、洗剤をなるべく使わない、マイボトル、マイバッグ、魚、肉類を減らす。買い物は投票だと思うので、販売元に注意してみるようにしています。


16       YAO(持続可能な暮らしのすすめ)

① 理由・懸念:人は平和の中に生きるために生まれてきたから。それぞれの意識がクリアになっていれば公平で、平和な人間関係のなかに生活していけると思う。でも現実は、見た目で人を判断したり、対等にかかわりあうことができていない。
③ 取組:先住民の人たちと話すことで、どんな肌の色であっても、どこから来たとしても、みな人間であるという意識をもって、かかわりあえる。たとえ合意ができなくても、おたがいを理解して、結論を出し合う。ACTIVE LISTENING, ACTIVE SPEAKING。積極的に聞き、積極的に話す。今に集中できるように意識しています。


4          (横山モータース 横山 智紀)

① 理由・取組:教育の本質は、幸せになること。そして幸せを感じられるには3つのポイントがあると思います。1つ目は、『人の役に立っている』と実感していること。お客様の役に立つ(ありがとう)をいただける活動を通して、この一つ目は手に入れる事が出来ます。2つ目は、『帰属意識』。仲間と共に作り上げる、人間関係が良好である状態の実現です。そのために選択理論心理学をベースにした教育を通して、良好な人間関係を実現し、仲間意識の芽生える組織づくりを行なっています。3つ目は、『自己成長』。9つのプロジェクトチームがあり、全て運営は社員主導で、自由に理念実現のための活動をするものになっています。積極的にチャレンジして経験を積む事で、社員の成長を支援しています。
③ 懸念:この3つのコンセプトへのコンセンサスが中々取りにくいというところです。


6、11     すべてに関心があるのですが…(匿名希望)

① 理由:6は私自身が教育に携わっているので。教育はより良い自分、より良い社会を創っていくのに不可欠だと信じています。11は今住んでいる街の風景や自然が気に入っているからです。
② 懸念:6は教育格差。11は街の過疎、高齢化。
③ 取組:6はより良い教育のため、私自身が学び続けていくことが大事。11は地域に還元される消費活動を心がけています。朝市で買う地元産の新鮮な野菜は身体も元気になる気がします。


読者から届いた「わたしのSDGs」

「13」 気候が大きく変わることで、私たちが生活しずらくなるのはもちろん、自然環境で生きている動植物たちにも大きな影響がある。これから先もずっと、きれいで美しい地球でいてほしい。 (各務原市 Yさん)

「11、12,14、15」 自然に関することは重要視したい。各務原は自然をこわし続けています。広い道路、大きなお店必要ない。境川から岐南への堤防の道路沿い、イオンの周辺、心が痛いです。 (各務原市 Oさん)

「1、4、8、10」 貧困が全ての元凶だと思います。そのためにどんな社会にするとよいかを、現状と理想を学校で教えることが大切。お金・働くこと・心穏やかに生活できる社会について、学校で教え、子どもたちで話し合える教育をすれば、世の中は変わると思います。「子どもこそ希望」だと思います。 (岐阜市 Nさん)

「1、2、3」 貧困、飢餓、健康と福祉。生きていく上での基本。すべての人に守られてほしい、お金ばかりでなく精神的なものも含めて。人と人とが繋がりにくい世の中へどんどん進んでいってしまっているので。(関市 Yさん)

「7、13」 原発はすぐに永久停止して欲しいです。気候変動が人為的というのは眉唾だと思っています。特にCO2が原因というのは原発推進に利用されてきたのではないでしょうか。小出先生、養老先生、等様々な方達もCO2は原因ではないと言っています。 (関市 Hさん)


vol.200 わたしたちのサスティナビリティ

東京大学 助教 工藤 尚悟

 サステイナビリティ(持続可能性)という言葉を耳にする機会が増えてきました。背景には国連が提唱する持続可能な開発目標(通称:SDGs)があり、目標時期の2030年が迫ってくるなかで、いよいよ本格的に動き出す必要があります。
 
 しかし、このサステイナビリティという言葉が意味するところについては、もやっとした掴みどころのなさを感じている方が多いのではないでしょうか。意味のところでひっかかってしまうので、実際の行動となるとますます距離を感じてしまうのではないでしょうか。
 
 ここでサステイナビリティの意味をその語源から確認したいと思います。サステイナビリティの語源はラテン語の”sustinere (to hold upright)”であり、その意味は「下から支える」です。ちょうど水をすくうために両手を広げたときのような格好で、何かを下から支え、手渡していくという意味です。
 
 さて、この広げた両手に何をのせて次世代へと手渡していきたいのでしょうか。またその実現のために、私たちは何をすればよいのでしょうか。こう考えることがサステイナビリティに取り組むことの本質です。
 
 サステイナビリティに取り組む時にもう1つ大事なことは、「どの主語で考えるか」ということです。私は、ここで「わたし」という個人ではなく、「わたしたち」という複数人の主語を用いることがとても重要だと考えています。
 
 なぜなら、「わたし」が大事にしたいものの追求は、時として他のわたし(=他人)が大事にしたいことと衝突してしまうからです。この時に起きがちなことは、どちらが正しいのかという正義の押し付け合いか、お互いを尊重するが故の不干渉です。これでは気候変動などすべての人々に関わる課題に取り組むことが困難となってしまいます。このような状況を回避するために、「わたしたち」という主語を用いて、次世代に手渡して行きたい物事や価値観を考えていくことが大切です。
 
 「わたしたち」という主語を使って、私たちがこれまで大事にしてきたことをまもりながら、次世代が暮らす社会において大切にされて欲しいことがきちんと大切にされるような仕組みをつくり、更にそのような考え方を次世代につなげていくこと。これが、わたしたちのサステイナビリティを実現していくことだと考えています。

工藤尚悟(くどうしょうご)プロフィール:秋田県出身。東京大学大学院新領域創成科学研究科・助教。サステイナビリティ学博士。研究テーマは「人口減少社会における持続可能な地域づくり」               https:///www.shogokudo.net


オンラインで、サステイナビリティ学博士工藤さんと対話しよう!この指とまれ〜

 私たちが住む地域をより良い形で次世代にバトンタッチしていくことを考え行動することが、サステイナビリティを実現していくことにつながります。前号の工藤さんのコメントの中にあった「まもる」「つくる」「つながる」をキーワードに、できることはたくさんあると思います。最低5人以上集まれば、「オンラインで工藤さんと対話する会」を実施したいと思います。
主催:つくる・みらいの会 (今尾)058-383-8666


vol.200 しょうがいをみつめる vol.11

共感すること、その人に向き合うこと

 音楽の授業で自分の好きな曲を紹介するコーナーを設けています。
 アニメの主題歌やガールズグループの踊れる曲、流行りの歌まで、毎回その子らしい個性豊かな音楽が紹介されます。聴いた後はその曲の好きなところ、いいなと思ったところを互いに発表し、素敵な曲を紹介してくれてありがとうとみんなで言って終わります。
 紹介する子はもちろんまわりの子たちも「今日は誰の番?」「どんな曲だろう?」とワクワクする、子どもたちにとって楽しみな時間になっています。

 ある時、先生たちのおすすめの曲を紹介するという日をつくってみました。
 洋楽や昭和から歌い継がれている名曲など、子どもたちが普段聴かないような曲が並びました。もちろん私も紹介しましたよ。改まって人に好きな曲を紹介することってちょっと照れますね。でも、真剣に聞いてくれる子どもたちの姿や「いい曲だね」と言ってもらえたことに、心がほっこりあたたかくなりました。
 ああ、自分の好きなことを知ってもらって、それを受け入れてもらえることってのは、こんなにも嬉しいことなんだ、と実感した瞬間でした。

 先日、研修を受けている時にこんな話を聞きました。
 「自閉症の子は人の心が分からないとよく言われる。それは、彼らが触覚過敏で抱っこされるのが苦手だったり、水の流れや換気扇の回転など特定のものに異常に固執したりと独特の感覚を持っていて、共感された経験が少ないから。自分を分かってくれる相手に出会った時、彼らも自分が好きなその相手のことを知りたいと思う」のだと。
  
 子どもの問題行動に直面すると、なんでこんなことをするのだろう、どうしたら言うことを聞いてくれるのだろう、と思ってしまいます。だけど本当に彼らが必要としているのは自分のことを分かってくれる相手なのかもしれません。
そしてそれは障がいの有る、無しに関わらないのではないのではないでしょうか。好きなことにイイねと言ってもらえて私が嬉しかったように、自分のことを分かってもらえるというのは、誰にとっても嬉しいこと、安心できることです。
 「障がいに向き合うのではない、人格に向き合うのだ」と元滋賀県立八日市養護学校の荒川智先生が教育実践の中で語ってらっしゃいます。
 理解しにくいことかもしれないけど、子どもの好きにイイねをしてあげること、ありのままの姿を認めてあげること、そこから関係をつくっていくことの大切さを学びました。  S.I



vol.200 niramekkoGallery「いれもの」

莉理子ちゃんは不思議な子。運動系のクラブチームに所属したので、時間通りには創作できない。なのに、いつの間にか完成してる。この日は作陶の色つけ。お重のお弁当箱のようにも見えるとっても楽しい造形に、内にも外側にも、底にも色をつけた。カラフルに絵付けされた作品は、お弁当箱?でもいいし、ペンケースにしてもいいなぁ、ちょっとした小物入れにもいいかも、と想像をかきたてられる。アートの原点は、想像力を誘導すること。落ち着いて創作したらどんな絵を描き、どんなものつくりをするのかしら…目が離せない!


vol.200 人生これから!

「やってみた」シリーズ第5弾

東奔西走!今日もバイク日和〜
    赤間 桂さん(60代)

落合集落(徳島県)

 バイク歴42年。とにかくタフな女性だ。通勤は自転車、遠出はバイク。四輪の免許を持たないがゆえに自然とそうなる。だから、冬だろうが、多少の雨でも、しっかり装備して走る。雨ニモマケズ、風ニモマケズ…走ることを本当に楽しんでいる。ただ、タフな彼女に付き合える人はそうそういない。それはそれでオーケー、ソロツーリングを楽しむと決めている。「ソロも気楽でいいですよ。でも4年前に紀伊半島一周をした時のこと。レディースプランでとっても豪華なホテルに格安で泊まれたの。瀟洒な建物で、ラウンジから見下ろす風景はナイスオーシャンビューでとてもロマンチック。時は夕暮れディナータイムじゃん。そこにポツンと私一人、フランス料理のフルコースを一人で味わうのは今回限りにしたいわ」と思ったそう。「やっぱり、美味しいね〜とか、夕日が綺麗!とか心の動きを共有できる人がいるとその旅は2倍も3倍も楽しめると思う」。というわけでバイク仲間ただいま募集中!と笑う。

UFOライン 瓶ヶ森林道(高知県)
四国カルスト(愛媛県)

 数年前、四国ソロツーリングを計画した。職場に休みを申請して、いざ出発という時に豪雨!で断念。数週間ずらしてリベンジ!しかし、まだ道路はズタズタで復旧しておらず、で断念。翌年、今年こそ念願の四国へ、と計画を練り直しいざ!という時に今度は台風。またしても走れなかった。西は鬼門か!?なんて冗談を飛ばしつつ、次の年、準備万端整え、職場の人に「行ってらっしゃい!お土産お願いね〜」と見送られて、気分はルンルン〜で出発。「やっと四国に行けるぞとはやる気持ちを抑えていつになく安全運転で走行していました。そろそろ神戸、そのあたりで、なんかおかしい、バイクの様子が変!路肩に止めて点検しようとしていたら、プスン、プスンとエンジンが悲しそうな音を立てて止まってしまった…ありゃりゃ?どうしたんだろう…」その後二度とエンジンはかかることはなかった。またしても断念か!したたる鼻水をすすりあげ、JAF に連絡してバイクをお見送り。自身は新幹線で帰る羽目に。

しょんべん小僧(徳島県)

 職場の人に「たらいま〜、とつぶやくと力が抜けちゃった。まったく、なんてこと!ここまで続くともう笑うしかないわ。」と高らかに笑う赤間さん。しかしついに昨年、四国ツーリングは実現した。おめでとうございます!!!実に七度目の正直。その時の写真が左。愛車にスリスリしながら、満面の笑み。(と言ってもヘルメットで笑みは見えませんが…)
 今年の計画は?と尋ねるとすかさず「北海道!」。バイカーなら一度は走りたい地である。
 取材後、彼女の愛車に乗って軽やかに走り去る姿を見送りました。北海道、私もご一緒させていただきま〜す。

募集中!

あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!


<手放したいけど手放せないものって?>

Shi) 密閉容器のフタだけがたくさんあります(笑)。いつか本体が出て来たら、と思うと処分できなくて。
Nishi)思い出、というか写真。本ももらってくれる人がいるならと、処分ができてません。一時期“収納”にはまっていたときがあって、収納ボックスをたくさん買いましたが、入れ物があると物が減らなくて。とりあえず何かあったときのために、家族に伝えたいもの、保険証書や通帳などは一つの箱に入れてあります。
I)古い年賀状や通帳が、個人情報が気になって捨てられずにいます。あと、母が残した着物もたくさんあって。私が着ようと思えば着られるし、いいものらしいから洋服にリメイクしてもいいな、とは思うのですが、なかなか。
Naka)物のない時代を経験してきた母が布切れや紙袋等を大事に保管していて、それが大量で困っています。
Ya)食器がたくさんあって。娘家族が来た時に要るし、お正月にはちょっといい食器を使いたい、と思うとなかなか整理できません。
Mi)写経したものを気安く捨てちゃダメと聞いて、どうしたものかと処分できずにいます。
Hashi)物に対する執着心がネックなのかな、なかなか処分できません。

<解決策は?>

Ta)大切な物はしまっておかずに使った方が、物も生きて喜ぶと聞いた事があります。ちょっといい食器も普段に使って、イマイチと思うものは処分したらいいと思います。
I)リサイクルショップに両親の食器をずいぶん買い取ってもらいました。以前、各務原市の広報に「あげます、ゆずります」というのを利用したこともあります。
Hase)昔のものは質が良い着物が多く、同じ品質のものは今ではなかなか手に入らないそうです。そんな着物を譲ってもらい、着物を勉強している若い人に渡して着てもらう、という方に寄付したことがあります。
Si)知っているキリスト教会が、古着を開発途上国に送る活動をされているので、そちらに届けることをしています。
Hashi)お嫁さんがメルカリであれこれ出品してくれて少しスッキリしました。

専門の方に聞きました。

長岡:何をどのように手放すかは、それぞれの感性ですよね。私としては、人形、印鑑、表札など、長年使っていた物は供養してから処分するのがお勧めです。印鑑のふちが欠けたら縁起が悪い、とよく言いますが、欠けたら持ち主に起る災いを印鑑が肩代わりしてくれた。でも一回は肩代わりしてくれても次はないです。ヒビが入ってしまった木の表札も、長年自分の代わりに家の表にいてくれた。そのように捉えると供養してから手放そう、と思いますよね。人形は、定期的に人形供養を受け付けている葬儀会社や神社などがありますから、そこで供養してもらうのもいいでしょう。ただ、中には人形供養の料金だけ受け取って供養せずにゴミ処理してしまうような業者もいますから、信頼できるところへ持って行く事が必要です。それには、こういう場に参加して情報交換することもいいですし、行政書士さんなどは業者さんと繋がりをもっている方も多いですから、そういう方に聞くのも方法と思います。写経したものも、処分してくれる神社やお寺があります。また、風水的には、手放す物を白い紙に包むと悪い気が外に出ないとされています。

 

            


vpl.200 えんぴつカフェ 3月は0円マーケット

日時:3月18日(木)13:30~15:30

にらめっこ フリースペースにて
(各務原市蘇原新栄町3-15)
 参加費500円
☆マイバッグをお持ちください。
☆駐車場は限りがあります。できるだけ乗り合わせてお越しください。
☆ご自分の持ち込み品が繰越しになる場合はお持ち帰りいただきます。


13:30
持ち寄り開始 品物を縁側に並べます。受付を済ませ、ポストイットに一言コメントを記入してから並べます。
14:00
参加者が揃ったら、 並べられた品物を物色します。気に入ったものを手に持った人はお礼のコメントを書いていただきボードに貼ります。椅子にかけて、皆さんが揃うまでお待ちいただきます。
14:30
お茶タイム品物を公開しおしゃべりします。ここは貴重な情報交換の場。手放したことで感じた気持ちや、手に入れて感じたことなど、シェアします。
15:00
ライフデザインノート『ゼロの昇天』のP-10に手放したもの、手放してもいいと思うものを書き込んでいく。
15:30
かたづけてお開き。

ここではお金を介さずに品物をシェアします。家にあるもので自分では使わなくなったもの、誰かに使ってほしいものを持ち寄ることができます。ここでは以下の3つをお約束いただきます。
・食品や開封済みの化粧品などはご遠慮いただきます。
・物々交換ではなく、ゼロ円でのシェアであること。
・みんなで楽しもうという心持ち。
集まったみなさんで、お話ししする時間を設けます。それまであまり話したことがない人でも、モノが間に入ることで話しかけやすくなるのでは? 「なにか面白いもの見つかりましたか?」など といったことからはじまる会話を楽しみたいと思っています。
大切なことは、物を通じて交流が生まれることです。

参加希望の方は、下記・「人生これから!」までご連絡をお願いいたします。担当・三上


えんぴつ・カフェとは・・・
毎月1回おしゃべりしながらライフデザインノート『ゼロの昇天』を書き込むために集うカフェです。お茶を飲みお 菓子をつまみながら、持ち寄った課題をみんなで考えます。話題は多岐にわたります。「人生これから!」を基本に、やがて迎えるであろう「そのとき」まで、 どう生きるかを念頭に置いて書き込んでいきます。ちっとも筆が進まない、というのが現状ですが、みんなの話を聞いて、回を重ねるごとに、少しづつイメージ が湧いてきます。そんなカフェです。

主催:NPO「人生これから!」
問い合わせ 090-5638-7044(田辺)・ 090-7854-4561(三上)


vol.200 熱中人 井上 愛さん

人•モノづくり•地域•つながる•広がる

愛知県豊山町にFLAM(フレーム・ 生活介護施設)を開設する
NPO法人motif理事長 井上 愛さん

 「まず最初に、この商品かわいい!って思ってもらって、調べてみたら、『あ、障害のある人が作り手だったんだ!』そんなふうにお客さんと作り手が自然な形でつながったらいいな」。
 福祉施設ではあるけれど、フレームは「モノづくり」が先にある。そうして生み出されたものをキチンと商品化し、社会に送り出していく。そんな生活介護施設「フレーム」での対象となるのは、18才以上の障害者手帳をもっている人。知的、身体、精神、発達、難病の支援区分3以上と、比較的重度とされる人たち。
 「生活介護事業というのは、就労とは違って、働いてもいいし働かなくてもいい。お話しに来るということでもいい。リハビリ的要素のある事業所もありますが、うちはモノづくりがまずあって、そこに障害のある人の手仕事を絡めていけたらいいな、と思っているんです」と井上さん。

思いがいっぱいの「FLAME」完成予想模型

 フレームに来られる人には、絵を描く人がいるかもしれない、染色、陶芸、刺繍などモノづくりをする人もいるだろう、などを想定してそれぞれスペースも設けた。
 「ギャラリースペースも用意しているので、地元の様々なジャンルの作家さんたちに展示や作品展などを開いていただこうと思っています。そして、あら、ここには障害のある人もいるの?では一緒にコラボレーションしようか、などと展開したり。そこに、思ってもいなかったような化学反応的な素敵なものが生まれたらいいな、と思っています」。
 地元作家だけではなく、障害の有無にかかわらずモノづくりが好きな人にも来てほしい。モノやアートを通して、多様な人たちと自然な形で関り、つながっていく空間にしていきたいという。さらに豊山町に住む障害のある人、若い人、学齢期の子を持つお母様たちに気軽に来ていただいて、相談できる場でもありたいという井上さんの強い思いがそこにある。
 そして、かねてより地場産業に興味があった井上さんは、尾州の毛織物などの地元の素材や技術、人、というのを大事につなげたいとも。ゆくゆくは有松絞りのような地元の産業、九州にある障害者施設で作られた木工など、各地の伝統産業や障害者施設ともつながって一つのブランドとして多くの人に手にとってもらえたら、と構想は広がる。

 障害のある人の生活を思った時に、選択肢が少ないと常々感じているという井上さん。本当はこんなこともできるよ、こういう物差しだってあるんだよという選択肢をたくさん用意したい。そんな思いから、モノづくりの好きな人が集える場所として生まれたフレームは、その中にたまたま福祉事業というサービスもやっている、そんな位置付けだ。
 「先を見通すのがすごく苦手という人も結構いて、障害の有無に限らず、いろいろなニーズにじっくり向き合いたいと思っているんです」。だからフレームは最初に人ありき。
 「始めに『こんなことをやります』ではなく、集まった人の思いをすくって、そこで私はなにが出来るか、集う人によって柔軟に対応できるようにしたい。一人ひとりの声を大事にしたいから。福祉に入ったきっかけがそんな思いなので。だから始めに来た人は得ですよ(笑)」
 人がモノやアートを目にしたとき、その作り手と背景に思いを馳せ、作り手とつながり共に広がってゆく…。そんな役割を果たしていくフレームは、今年6月に始動する。

NPO法人motifの事務所(名古屋市)に置かれた3Dプリンターで作られた自助具など。「障害のある人の、例えば『座る時にここがちょっと痛いんだよね』という声にみんなで『どうしたらいいんだろう』って考える。

★2021年3月〜5月☆クラウドファンディング・リリース!
★家で眠っている使わない職業用ミシン、アイロンがあったらお声かけください。

いのうえ あい
障害者入所施設勤務時代に手織りを趣味として始め、その後手織り教室を3年経営。NPO法人ひょうたんカフェを設立。手織りを仕事にするべくショップや作家、ブランドやメーカーなどに繋げる(ふりや)役割を担う。 2020年8月NPO法人motifを設立。2021年6月開設に向け愛知県豊山町にFLAMEを只今建設中。https://www.motif


vol.200 夢か悪夢かリニアが通る!vol.29

東京都調布市の住宅街で昨年10月18日、陥没事故が起きました。地表部分で約5メートル×約3メートル、深さ約5メートルの大穴が子どもたちも行き交う市道に開いたのです。地下47メートルの「大深度地下」ではほぼ1か月前、高速道路「東京外郭環状道路」(外環道)のトンネルを掘る直径16メートルの巨大なシールドマシンが通過、住民が振動や騒音などの被害を訴えていました。その後も3か所で空洞が見つかり、住民は不安な日々を送っています。NEXCO東日本は12月18日、工事との因果関係を認め謝罪しましたが、同じような被害はこれから進められるリニア中央新幹線の「大深度地下」工事でも起こる恐れがあるのです。                                井澤宏明・ジャーナリスト

大深度工事で陥没

住宅直下でも補償なく

調布市の陥没現場ではボーリング調査が行われ、物々しい雰囲気に包まれていた(2020年12月2日)

 今回陥没事故があった外環道工事は「大深度法」(大深度地下の公共的使用に関する特別措置法)という法律によって行われています。大深度地下とは、通常は使用されないおおむね深さ40メートル以深のこと。この法律により、国の認可を受ければ、事業者は地権者の同意を得たり、補償をしたりすることなく、住宅の真下であろうと大深度地下を使用することができます。
 リニア工事でも、大深度法によって東京、神奈川、愛知3都県の計約50キロの大深度地下工事が2018年、国に認可され、今春にも工事がスタートする予定です。騒音や振動、電磁波、地盤沈下や地下水への影響、地価の下落などが心配されていますが、JR東海は「問題になることはない」などと、これらを否定してきました。
 ところが、調布市の陥没事故の原因が大深度地下工事だったら、「大深度地下については、 通常は補償すべき損失が発生しないと考えられる」(国土交通省パンフレットより)という大深度法の前提が崩れ、リニア工事も見直しが必要になります。
 12月18日に開かれた記者会見では、事故を受けて設置された有識者委員会の小泉淳委員長(早稲田大学名誉教授)が中間報告を公表。「シールドトンネルの施工が、陥没箇所を含む空洞の要因の一つである可能性が高いと推定される」と、工事と陥没事故の因果関係を認めました。一方で、工事は「特殊な地盤条件下において行われた」という一文を入れることも忘れませんでした。

「特殊な地盤」と言い訳

陥没事故直後の様子(NEXCO東日本ホームページより)

 記者会見で小泉委員長に質問しました。「『特殊な地盤』 という言葉がたびたび出てきますが、言い訳にしか聞こえません。これを今回、先生方のような専門家が見抜くことができなかったんですよね」。「そういうことになりますね」と小泉委員長はうなずきました。
 小泉委員長は大深度地下の権威です。2009年に編者を務めた「地下利用学 豊かな生活環境を実現する地下ルネッサンス」で大深度法誕生の背景を次のように説明しています。「地下掘削技術の進歩により、大規模な構造物の地下であっても地上にほとんど支障を与えず、掘削可能となった」
 会見ではこの文を引用して尋ねました。「この認識は変えざるをえないですよね」。ところが小泉委員長から返ってきたのは「普通の地盤であれば、経験しているような地盤であれば、ということ」という答えでした。
 「それは言い訳にしか聞こえません」と畳みかける私に、「そう言われると、『自然をすべて説明しなさい』と言われているようなものですよ」と小泉委員長。たまりかねた私はこの日、最も聞きたかった問いを発しました。「(特殊な地盤が事前に予測できないの)であれば、大深度地下の工事を続けてはいけないんじゃないですか」。今後の外環道工事だけでなくリニア工事もストップしかねない問いに「権威」がどう答えるのか、固唾をのんで見守りましたが、その答えは呆れ返るようなものでした。「そうしたら、我々は地上に住んじゃいけないんじゃないですか。いつ星が落ちてくるか、いつ何が起こるかわかりませんよね」
 陥没事故があったのは、小説家の武者小路実篤が晩年を過ごし、記念館もある閑静な住宅街です。外環道工事がやって来るまでは平穏に過ごせていた土地です。「特殊な地盤」という言葉を繰り返し、住民が愛してきた土地を侮辱するかのような小泉委員長の発言には学者の「矜持」どころか「保身」しか感じられませんでした。




vol.200 ボーダーレス社会をめざして vol.59

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

生きがい見つけ?って

 障がい福祉の世界に、「障がいのある人に生きがいを見つけてあげなくては・・。」という流れが一時期ありました。しかし、ある講演会で「人の生きがいを見つけるなんてお節介だ」と言う人が現れました。長野県の福岡さんと言う人です。
 今まで生きがいを見つけてあげるということが、変だなと思ってきていましたので、その言葉はストンと腑に落ちました。それは、私にとっては衝撃的な事件で、今でもその時のことを思い出します。そうですよね。人の生きがいを見つけてあげるなんて、驕り以外何物でもない。上から目線ですし・・・。
 息子を見ていると次から次へと好きな事を見つけてきます。それは、いろいろな経験をしてきたからだと思うのですが、周りにいる人たちが、そのように経験ができる機会を作るという事が必要なのだろうと思います。私が働いているオープンハウスCANの会員さんの中には、乗馬、和太鼓、水泳、体操、陸上、劇、旅行、パソコンなど好きな事をやっていらっしゃる人が多いです。先日も「障がいのある人が行ける習いごとが、何かありませんか?」と尋ねられた人に、乗馬(ホースセラピー)がありますよと紹介したことがあります。実際にそこに通っている人にコンタクトを取り、連絡先などをお教えしましたら、すぐに予約され、乗馬を楽しまれたようです。
 このように親御さん、周りの人の行動力にかかっています。生きがい見つけではなく、何か障がいのある人の心にヒットするものはないか。親・周りの人の頑張りどころです。障がいある無しに関わらず、人には何か好きなものがあるという事が、人生に彩りをつけてくれます。
 では、私の生きがいは?正直、考えたことがありません。毎日淡々と暮らすことで十分だと思っています。ガンと向かい合った時も、何かのためにどうしても生きなければという思いは一切ありませんでした。しかし、がんで手術をした後に、願いが叶うのなら2、3か月だけでいいから、普通の体に戻して欲しいと思いました。なぜなら、障がいのある人に書道を教えていますが、何も彼らに言わずに書道教室をやめてしまうことはできない。せめて一言だけでもいいから、挨拶をしたいと思いました。その時、障がいのある人の書道教室が、私自身の心の中にウェイトを占めていることを知り、不思議な気持ちになりました。これは、生きがいではなく、やり残したことの一つだったのだと思います。
 今では、この書道教室も後継者作りを始めていて、次にバトンタッチできるようにしています。障がいのある人の笑顔が、いつまでも続くのが私の一番の願いです。


vol.200 半農半X  最終回

希望の種をまこう

 コロナ禍で大変な2020年でしたが、それでもどこか希望の芽を探したい。いつものように年末、「この1年の自分の出来事10」を振り返っていました。いくつか紹介すると、①新潟で3年に1度開催される「大地の芸術祭」作品公募に初応募②台湾と日本をつないでのフォーラムでオンライン初講演③中台韓日をつないでのオンライン東アジア地球村イベントで半農半Xトークに出演、といった感じです。今年の10個のリストアップを終えていた12月末、メールが届きました。ベトナムの出版社より、『半農半Xという生き方【決定版】』(ちくま文庫)を翻訳出版したいというオファーです。拙著が出たのは2003年のこと。半農半Xという種が入ったボトルレターが遠い国に流れ着いたって感じでしょうか。世界に半農半Xの仲間ができるって、とてもうれしいことですね。
 2014年4月、名古屋でおこなわれた「豊森なりわい塾」開講講座に講師として呼ばれました。テーマは「これからの社会のカタチ~シアワセをどこに求めるか」です。この場で「にらめっこ」の三上さんとお出会いをしたことがきっかけで、連載をさせていただくことになりました。「そろそろおいとまをしないと」と思っていたとき、200号のタイミングであることを知り、これを機に紙面も変わるかもと思い、失礼を申し出させていただきました。三上さん、にらめっこ読者のみなさま、いままでありがとうございました。拙い文を読んでくださり、感謝申し上げます。それにしても200号ってすばらしいですね。この間のご努力に、スタッフのみなさんの尊いエックスに、敬意を表する次第です。(半農半X研究所・塩見直紀)

 塩見さん、長い間、連載を心よくお引き受けくださり、本当にありがとうございました。思えば、7年前の講座を聞いて、この思想(もはや半農半Xは思想です、私の中では)を広めたい、知ってもらいたいと思う一心で、塩見さんに駆け寄って連載のお願いをしました。あれから早7年。にらめっこは200号を迎えました。今後は、塩見さんのご活躍をこころより応援させていただきます。  (三上)


塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.200 未来に続く暮しの学びPrt-41

芸術がもたらす魔法

 創造力がもたらす力を、肌をとおして感じたことはありますか?先月、Creative Flow というワークショップを主催したときのことについて今回は書きたいと思います。
 このワークショップの意図は、創造する力はだれでも持っていて、だれでもアクセスできる。その力にアクセスする方法を共有することで、創造力の流れに乗る、というもの。
 インストラクターとともに、フリーダイビングとヨガの呼吸法を交え、まず精神を整える。科学的にいえば脳波のバランスを整える。そして、<私は絵が下手だ。絵が描けない。>という思い込みがちな自制心を外す。恐怖心と自己否定を外すことで、安心感が生まれ、気が流れ出します。
 何かを描こうではなく、意識を鉛筆と筆にもっていくことで、感覚的に描いてみる。少しずつその感覚に慣れてくると、だんだん描きたいものが潜在意識から出てきて、創造力の流れに乗って描きだしていく。最後のシェアリングサークルで、それぞれが体験したことを共有する。
 シェアリングサークルで参加者の体験を聞いていて感じたことは、流れに乗ったらすごく自由に感じられることや、たのしむことができた、ということだった。
 自己否定や自分には無理という判断は自分自身の内側でしかおこっていないことに気づいたり、恐怖心や期待は自分が自分に対して作りだしている。ということに気づきます。
 規制ばかりで、窮屈な世間や環境にいても、この創造力という力の自由さ、楽しさ、美しさ、自分自身とのつながりの仕方の方法を知っていれば、自由という広い空間を内側に感じることができる。これは私たちが生まれながらにして持っている能力なのですね。それを感じさせてくれるキッカケががまさに芸術であると私は思っています。


vol.200 菌ちゃん野菜応援団 vol.21

はーるよこい、はーやくこい

 はーるよこい、はーやくこい、な寒い日々が続いていますね。年明けからグッと寒くなり、漬け物が美味しく浸かるようになったけれど。寒くて畑にいきたくなーい、と寒がりな私はこもっていました。

 そんななか久しぶりに畑をのぞいたら。まぁ、ブロッコリーや菜花が美しい花芽をつけているじゃありませんか! 春に向けて蕾を作り、花を咲かせて、種を飛ばす。次の命ために自分の持てるすべての栄養を蕾に閉じ込めてじっと寒さに耐える様は愛おしくて美しく、また凛としていてジーンとしました。

 とは言いつつ食べるために育てたのですから。。「ありがとうね」といいつつザクッと鎌を入れて刈り取り。サッと茹でてマヨネーズをかけて食べたのでした。これから菜花が旬。食卓に華を添えてくれます。
 生を食べて生きる私達。多くの命に支えられているんだな、と実感する春はもうすぐそこですね。今回の1品は白菜の花芽。取り損ねたり巻きが甘かった白菜はそのまま畑においておくとどんどん花芽がでてきます。直売所などで見つけたら是非お買い求めください。
くせがなく、おひたし、てんぷら、煮浸し何にでも合います。
おすすめはサッとゆでて美味しいお醤油やマヨネーズをかけてそのままがぶり。
あ〜おいしっ!
春の息吹を感じる1品です。


vol.200 ここいく日記 リレートーク はじめの17歩!

今だからこそ、伝えたい!

 2020年度、このコロナ禍で、私たちここいくの「いのちの授業」を学校で行うことは ほぼ壊滅的となりました…

 連日聞こえてくる感染者の数、重症者の数、亡くなった人の数…そのような不安なニュースを耳にしていれば、大人も子どもも 知らず知らずのうちに心も体も疲弊していくのは当然のこと。
 コロナによって人との関わりが難しくなる中で、やっと始まった学校生活においても そのシワ寄せが 子ども達の心と体の成長に大きな影響を与えている…。その現状に危機感を抱いた先生や保護者の方から「今だからこそ、性教育が必要だ!!」と、授業依頼が来るようになりました。
関市の下有知小学校4年生の授業では、目をキラキラさせて食い入るように聞いてくれた子どもたち!!
感じる事は 人それぞれです。

〜アンケートより〜

※人と比べたりせず、自分らしく生きたらいいんだ
※僕たちが生まれてきたのは 奇跡!
※ご先祖さまが一人でも欠けていたら、私は生まれてこなかった。だから命を大切に守ろうと改めて感じました。
※お母さん、私を生んでくれて、育ててくれてありがとう!
※「なくなっていい命はない!」と言った時、ここいくさんはみんなのことを本当に大切にしているのだと分かりました。


  授業を終えた時の子どたちの晴れやかな表情に、私たちも大きなパワーをもらいました!  また、可児市のフリースクールでは「コロナ禍だからこそ『いのちの授業』が必要!!」と、先生の熱意で実施して下さいました。(ここは年間2回の授業を行い 4年経ちます)
 先生は「ここいくの授業を受けてから、子どもたちと恋愛や性のことを自然に話せるようになった。公教育で教えられてきた性教育とは比較にならない内容!これくらい丁寧に伝えることが、どの子にも絶対に必要!!」と、子ども達との関係性の変化も話して下さいました。
 そして、「ここいくさんの授業を受けさせていただく毎に、人としての在り方のブレをしっかり修正してもらえるような感覚になる。本当にありがたいと感じています。」とも仰って下さいました。嬉しくて 涙が出ました!ここいくが大事にしていること「性教育は人権教育」「みんな違って当たり前。自分らしく生きられる優しい社会を作っていく」ことを、コロナ禍だからこそ一人でも多くの子ども達に届けられる日が来ますように!!

担当:ここいくメンバー・横山 里美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.200 トンガからこんにちは! 最終回

生き方を考える

トンガはキリスト教の敬虔な国です。日曜日の礼拝だけでなく、トンガ人の日常生活、考え方、能力、全てにおいてキリスト教の影響を大きく受けているように思います。宣教師が到来したときに、何がそんなにトンガ人の心を捉えたのかは分からないし、今まで会ってきたヨーロッパ人のキリスト教徒とも違うように感じるけれど、トンガ人の生き方は、素敵だと思います。

お祈りの歌を歌う

 朝のミーティングの前や授業の前、宴会の前など、必ずお祈りと聖歌の合唱があります。みんな歌が上手で、誰でもすぐにハモることができます。 音楽の授業がなくても自然にハモる歌唱力を養っているのは聖歌だし、文字を持たなかったトンガ人に読み書きの文化ができたのは聖書を理解するためではないかと感じています。子供のうちから最低週に1回の聖歌を人前で大声で歌っていたら上手くならないはずはありません。私は、月曜日のミーティングのたびに同僚の合唱に(特に男性の歌声に)感動してこっそりウルウルしてました。日本に帰ってきた今、一番恋しい時間の一つかもしれません。
 何と、お葬式でも音楽が欠かせません。お葬式前夜からご遺体をお墓に入れるまで2グループの音楽隊が音楽を絶やさないように交代で奏で続けます。お葬式関連の他の違いは火葬か土葬か、お別れのご挨拶に線香をあげるかキスをするかくらいな気がしますが、徹夜の合奏は見ものです。

 何と、家族の死後、1年間の喪の期間中、毎日毎日黒い服と特別なタオバラ(パンダナスの繊維で編んだ腰巻。男性は日常から。女性は特別なときに。)を身につけます。タオバラやキエキエ(同じく腰に巻く女性用のアクセサリー)はトンガ人のお洒落アイテムでもあり制服でもありと言った感じですが、タオバラにも喪用があるんです。そんなこんなで、街や職場、黒い服を来た人を見ない日はありません。こうして伝統工芸を生活から切り離せない使い方をしているということが伝統を継続させるポイントなのかもしれません。他にも、ご遺体を包む「タパ」(植物の繊維から作った布(見た目は和紙))があるのですが、赤ちゃんが生まれたら包んであげ、セレモニーのときには伝統舞踊のタオルンガの衣装にしたり、マットとして使ったり、と用途は多種多様。伝統が昔の特別なものではなく、「日常」に根付いています。

喪服の人

 そんな一見古風なトンガ人と今まで出会ったキリスト教徒との根本的な違いは、何とも他人任せ、、、いえ、全てが神様任せ!なことでしょうか。病気や死に対してもに「神様の決めたことだからしょうがない、、、」と明るく開き直ります。死は神様の元に行くことを意味することで、特に嫌な感情がないと言うのも聞いたことはありますが、そういう感情を通り越した力の抜け方があります。

 「神様のせいではないよ!生活態度で健康は手に入るんだよ!」と思うと声を張り上げたい時は何回もありました。ただ、その「死や病気を受け入れる」姿勢は、人の生き方として良いなと思う面もあります。例えば、糖尿病が悪化したからと言って透析をすることはありません。日本で透析をしたら約10年は余分に生きられると言われていますが、トンガ人は10年間病院に通い続けるという選択がありません。もちろん、途上国なので医療設備の不備、国や個人の経済的理由(トンガは医療費無料です)はあります。それでもやはりキリスト教の影響を考えると透析も延命になるのかなというのが、日本人同士で考えた答えです。 10年間で環境や経済に与える影響を考えたり、日々のトンガ人の明るい態度を見ていると、健康になることに無関心でもトンガ人みたいに過ごす人生、悪くないなと思えます。何を持って「命の操作」とするかは人によって違うだろうけれど、個人的には過度な医療介入は、道徳、環境、経済的に色々疑問が湧きます。これくらい死に対してさっぱりしているのも、いいなと思うようになりました。

底抜けに明るいトンガの人たち

加藤美希(かとうみき)農的暮らしに落ち着きたいと思いつつ、ついつい旅人人生を送っている管理栄養士です。旅するうちに、「伝統料理と健康の秘 密」が人生の研究課題に。今回のミッションはトンガで蔓延する肥満や生活習慣病の改善。伝統料理の推進と学校菜園を通して、将来トンガの人々が世界に有す る健康大国になることを願って日々奮闘中です。


vol.200 プレゼントコーナー

1- あなたが「まもりたいもの」とは?
 あなたが大切に思い、まもりたいもの、それはなんですか?そのためにしていることがあったら教えてくださいね。
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名
(第1希望・第2希望を必ずお書きください)
 ※Cは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
〆切:3月25日 当日消印有効。

宛先
〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A. CINEX 映画招待券
シネックス様より…ペア3組様

 友人と、家族と、恋人と、あるいはひとりで観ても、その場の観客みんなと映画の世界を味わえるのは映画館ならでは。写真は「天空の結婚式」より。柳ヶ瀬のシネックスでご利用ください。 


B. いにしえのお米(朔月)100g
  自然農縁 月とたね様より…2名様

農薬・肥料は不使用、源流一番水で育て、はざ掛け・天日干しの古代紅米です。卑弥呼様も食べていた最古のうるち米と言われています。普段のお米に混ぜて炊いてご利用ください。


C. 乾燥ローゼルの実5個
   にらめっこより…3名様

にらめっこの畑で収穫したローゼルの実には、1つに20粒前後の種が。4月〜5月に種蒔きすれば、秋に実が収穫でき、ハーブティーやジャムに利用できますよ。
にらめっこ編集室でお受け取りください。


D. 人生これから!Note
  人生これから!様より…3名様

NPO「人生これから!」が作成した“いきいき暮らすヒント”満載のハンドブック。食(薬膳)・運動(ゆる体操)・脳活(歌)・これからの生き方について、など。A5サイズ36ページです。


vol.199 そもそもSDGsってなに?

SDGsとは?

 SDGsとは、SDGs(Sustainable Development Goals)の略で、持続可能な開発のための国際目標で、17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)。2015年国連サミットで採択後、2017年にダボス会議(政治経済のリーダーズ会議)にてSDGsの巨大な経済効果が発表されました。そこで当時の国連事務総長であった故コフィ・アナン氏がグローバルリーダーたちに人権、労働基準、環境という普遍的な価値観を支持し、企業活動に取り入れるよう呼びかけました。同時にダボス会議では、SDGsに取り組むことで12兆ドルの経済価値、3億8000万人の雇用という推計が発表されたのです。(日本円にして1,200兆円!※1ドル=100円の場合)。日本の企業は、これに驚き「SDGsへ取り組もう!」と、関心を持つようになりました。
 「SDGsに取り組んでいる」というだけで、世界へのビジネス展開もしやすくなる、SDGsへ取り組むことが経済的にプラスになるなら企業も取り組まないわけにはいかない、という流れができました。今は就活においても、SDGsは重要ワードになっています。一方、取り組んでいなければ「社会的責任を果たす意欲がない」と、マイナスイメージを与えてしまう可能性もあり、会社の経営、ブランディング(「ブランド」を形作るための様々な活動)にも大きく関わってきているのが、SDGsなのです。

SDGsの前にMDGsがありました。

 MDGsは開発途上国向けの目標、SDGsは先進国も含む開発目標といったところ。
 MDGs(Millennium Development Goals:ミレニアム開発目標。順に①極度の貧困と飢餓の撲滅②初等教育の完全普及の達成③ジェンダー平等推進と女性の地位向上④乳児死亡率の削減⑤妊産婦の健康の改善⑥HIV/エイズ、マラリアその他の疾病の蔓延の防止⑦環境の持続可能性確保⑧開発のためのグローバルなパートナーシップの推進)は、貧しさに苦しむ国々の課題解決を目標にしたものでした。だから民間企業の関心が低くて、結局関わるのは外務省ばかり。資金面や技術面で、民間企業が入ってくることはとても大切なのに、実際は政府中心の取り組みになってしまいました。

 SDGsでは、先進国にも関係のある内容を大幅に追加しました。例えば、ダイバーシティ(多様な人材を積極的に活用しようという考え方)や環境問題など。
 見てみると分かりますが、全世界の人が“自分ごと”として取り組めるような、身近な課題もたくさん設置されています。政府以外の企業、投資家などにもアプローチをします。そして、ダボス会議で「経済価値がある」と発表されたことで、経済界も「SDGsを取り入れよう」という機運が高まったのです。それまでは投資は利益が出る企業に対して行うものでした。しかしコフィ・アナン氏は投資の世界に手を付け、株主を動かすことで企業を動かそうとしました。

消費者が企業を動かす

 市民や社会が声を上げなければ、企業は動きません。中でも環境問題、地球温暖化は早急に対策したければいけない課題。だからこそ、一般企業や市民のサポートは本当に欠かせない条件となってきたのです。企業活動が環境破壊などにつながっている場合、世界では消費者による不買運動がたびたび起こってきました。
 例えば、2010年、アブラヤシから取れるパーム油の調達が、熱帯雨林を破壊しているとして、ネスレの「キットカット」不買運動が起こりました。事態を重くみたネスレは調達先を変更しました。またスポーツブランドのナイキも、90年代に児童労働や強制労働に対して、世界的な不買運動が起こりました。ナイキが失った売上高は、5年間で1.3兆円にのぼると言われています。
 日本でも最近は、パワハラを行う企業に対する風当たりが強くなったり、日清カップヌードルのアニメCMで大坂なおみ選手の肌の色が「ホワイトウォッシュ」だと批判され、公開中止になりました。
 ブラック企業やジェンダー、人種差別などへの問題意識が高まり、企業が追随せざるを得ない状況になってきたのです。

健康な地球で、みんなが平等に平和に生きる。

 経済界の思惑や政治的な背景を感じつつ、SDGsは、私たちも取り組むべき課題であると思います。持続可能な社会であるために、私たちは何をすべきか、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
SDGsは17の目標と169のターゲットを設定しました。
SDGsは、普遍的な目標として「誰も置き去りにしない」という約束を掲げています。なにかの目標達成の裏で、泣いている人がいないようにと、配慮する気持ちが込められています。例えば、「6. 安全な水とトイレを世界中に」などは、日本で問題になることはほとんどありませんが、世界の貧困地域では、とても重要な課題。日本は先進国として困っている国を助けなければいけない立場にもあることを覚えておきたい課題ですね。


vol.199 なんで今SDGs なのか?

 地球益・・・一つの国の力では解決できない地球規模の問題を抱えていることはみなさんご存知かと思います。今はコロナ禍で世界中が右往左往しています。それに加え、地球温暖化、オゾン層の破壊などの環境問題をはじめとして、民族紛争、核の脅威、南北間の経済格差、性・人種差別など、様々な地球規模の問題に直面している現状で、各国が国益だけを追求することは許されなくなっています。 地球社会が持続的に発展していくためにも、地球益に配慮した活動がどうしても欠かせない、ということです。そこには五つのキーワードがあります。

1)つながり を意識する

 たとえば、ローカル(地域)とグローバル(地球)といった空間的なつながり、 過去・現在・未来といった時間的なつながり、 環境・人権・平和・開発などの諸問題のつながり、 さらには、認識・感情・精神・身体などの個人の内面におけるつながりなど、様々なレベルで、ものごとのつながりを意識する。

2)ちがい を尊重する

ちがいを恐れずちがいを受け入れる力を十分に身につける。

3)未来 を展望する

 過去の事実や蓄積された知識は重要ですが、今私たちは、急速に変化する世界に暮らしています。過去-現在-未来のつながりを意識し、その上で未来を見つめることも大切。

4)プロセス を重視する

 一人ひとりの小さな「気づき」を大切に、「結果」にではなく「プロセス」に学ぶこと。

5)社会参加 を目指す

 現状を変える力、今の自分に何ができるか?自分自身に問いかけることを大切にする。 何も行動しないことでさえ、地球の未来に大きな影響をあたえているということを、私たちは自覚する必要がある。これからはグローバル教育を必要とします。
このようにとらえると、SDGsは必然です。

 持続可能な開発目標、といわれるとなんか難しく考えてしまいますが、自分ごととして捉えると、掲げられている17項目は日常生活の中に深く関わっています。この機会に何がどう自分に関わっているのか、「にらめっこ編集室の日々」から検証してみました。

編集室の1日は、窓を開け放ち空気入れ替え。今日はコーヒー豆を焙煎する日。訳あってこの事務所に置かれることになった焙煎機からはいい匂いが漂います。実はコーヒー豆の背景をたどるとコーヒー豆の産地があるアフリカや中南米では、大手企業など買い手の方が立場が強く、低い賃金で働かざるを得ないコーヒー農家。国際人権団体は経済的な不平等をなくし、「正当な価格」で取引するよう呼びかけています。「正当な価格」(フェアトレード)で取引された商品を選ぶことは、貧困をなくすことにつながります。5「ジェンダー平等を実現しよう」 1「貧困をなくそう」

 毎月第2と第4土曜日に「風の芸術村」という美術教室を開催。発達に凸凹のある方々が集い、創作活動を楽しみます。この創作の中にも、ジェンダーや差別に関わりがあることに気づきました。例えばクレヨンや色鉛筆で「はだいろ」と呼ばれていた色は、「うすだいだい」や「ペールオレンジ」と呼び名が変わりました。肌の色は人によってさまざま。特定の色を「はだいろ」とすると、肌の色による差別意識を助長しかねないためです。さらに「女の子は赤」「男の子は青」といった考え方も、性別による決めつけや差別を生みかねません。「男の子だから泣かない!」「女の子らしく気配りできるように」といった表現を使うのも同じです。また、生まれた時の体と心の性が違う人もいる。誰もが平等に、自分らしく生きることができる社会を、めざしたいですね。
10「人や国の不平等をなくそう」 5「ジェンダー平等を実現しよう」

にらめっこ編集室の庭には畑があります。蘇原新栄町内ですが2丁目から3丁目に引っ越して来て一年。生ごみ堆肥で作った土を畑に入れ野菜などを作っています。柑橘系の木では蝶や蛾の幼虫が葉っぱを食べている光景をずいぶん目にしました。スイレン鉢にはメダカ。このメダカは昔は田んぼや小川でよく見かけましたが、約20年前に国から「絶滅の危険が増している種」に指定されました。水が汚されたり、天敵となる外国の生き物が増えたりして、激減したためだそうです。多くの生き物、特にミツバチなどが失われることは、将来、十分な食料をつくれなくなることにつながります。目標15「陸の豊かさも守ろう」

お昼ご飯の準備でスーパーへ買い物に行きます。買い物では、環境や貧困につながる場面が多いことに気づきました。例えば、値引きされた食べ物や、消費期限の古い方から買うことや、無駄のない買い物をすることは、まだ食べられる食べ物を捨ててしまう「食品ロス」を減らすことになります。多くの人が食品ロスを減らせば、ごみが減るだけでなく、食べ物がなくて困っている人を支えることにもつながるんですよね。特にごみ問題は、前号にも特集で取り上げましたが、喫緊の問題です。プラスチックごみは年々増え続け、今やマイクロプラスチックとして海中に漂い続け海洋生物を脅かし、除去できないマイクロプラスチックを含む塩となって、食生活にも影響が及ぼしています。
12「つくる責任つかう責任」2「飢餓をゼロに」 14「海の豊かさを守ろう」

ニュースやSNSをチェック
 編集には情報は欠かせません。貧困、飢餓、戦争、気候変動、ゴミ問題、人種や男女の格差・・・。世界が直面するさまざまな問題について、気にかけたり、調べたり、話し合ったりすることは、「私たちに何ができるか」「自分には何ができるか」を考えることにつながります。実は、これがGoalにたどり着くはじめの一歩だと思っています。
17「パートナーシップで目標を達成しよう」

「知ること」≠「信じること」

 ただ、一つの情報源だけでなく、出来るだけ多方面にあたり、冷静に情報と向き合うことが大事です。何かを「知ること」とそれを「信じること」は全く別の問題。見聞きした情報の信憑生などを客観的に見極め、選択し、判断する。混沌とした今こそ、メディアリテラシーを高めることが重要です。
 偽情報や裏付けがない情報には一歩距離を置くのも大事。情報の事実確認は難しいこともあるので、色々な人と情報交換するのが望ましいのではないでしょうか。

「その場面もあの場面も、実はSDGs」 朝日新聞デジタルを一部参考。


vol.199 SDGs 私の思い

現在にらめっこ紙面に関わってくださっている方々に思いをうかがいました。(Noは特に関心のある項目)紙面に限りがあるので、次号にも掲載します。

12 (リビング デザイン本田)

①理由:お庭をつくることを生業として、つくる際には、いろんな資材も使うから。
②懸念:最近は、お庭を求める人たちが増えてきてありがたいが、供給する側の人材不足を感じます。特に若い職人や生産者が少ないです。お庭にも流行のようなものがあり、過ぎた後には、壊してゴミになってしまうこともあるので注意したい。③取組:お客さんにだけではなく、若い世代の働く人たちにもお庭にかかわる仕事が、魅力的な仕事であると感じられるようは発信を心がけたい。流行にとらわれずシンプルで長く愛されるデザインと、使う素材も年月を経て育っていくようなものを積極的に使っていきたいです


12  (ミライ工房 九野)

① 理由:VOC(揮発性有機化合物。揮発性があり、大気中で気体状となる有機化合物でほとんどが神経に異常をきたす物質)は知らないうちに身体に影響が出てしまう。健康に住める住宅を提供することは大切だと思うから。
② 懸念:アトピー、喘息などの原因にVOCが起因すると言われています。頭痛でお悩みの方もいらっしゃいます。
③ 取組:VOCを含んだ商品は極力使わず、無垢材、自然素材で内装を作る。耐久年数のある素材で外装を作る。24時間換気を必要としない家づくりをしている。


14、15  (竹炭のじねん屋 後藤)

① 理由:これからこの国を守る未来ある子どもたちに素晴らしい自然を残したい。
② 懸念:経済優先の考え方は飽くことを知らない。このままでは国栄えて山河なしになる。今ある物を利用せず、リニア問題や新築ビル、家が次々に建つ。その原材料はどこから?自然からは必ずしっぺ返しがくる。
③ 取組:もう終わったことですが、8年かけて、京や愛知、豊川の山にグループで炭を撒いてきました。海や山のために。木々は少しづつ蘇りました。人類がどうしようもならない時、人は炭を活用してきました。その時のために炭を貯えつつあります。


1  (コスモスふぁーむ 山岸 謡子)

① 理由:今日本の社会の緊急の課題は、貧困化を止めること。国民も企業もお金が使えなくなってきている。
② 懸念:消費者の需要(=企業の投資意欲)を高めるには消費税を廃止するのが近道です。また堤防や橋を修理し、保育所を充実させなど国がインフラ投資に力を入れれば、失業を減らして、経済の循環を好転させることができる
③ 取組:国を富ませる政策を政治家にやらせるために私に出来ることは声を上げ、正しい政策を掲げる候補者を選挙で当選させることです。そして私たちも学ぶことです。


3、4、10、11、12、16 (M・I)

① 理由:誰かの幸福が誰かの不幸を踏み台にしたものにならないように。
② 懸念:経済最優先のシステムで社会の分断が進み、人々の不寛容が進まないか?教育や文化など生産性で測れないものがますます切り捨てられていくのではないか?
③ 取組:異なる意見であっても、まず耳を傾ける。夢や目標を持っている若者を応援する。ポルトガル語を学ぶ。フェアトレードの商品、生産者の見える商品を積極的に購入する。


6、15   (アースプラン 松浦 利重)

① 理由:生命の水が今、危機的な状況で、今後どんどん豊かな日本でも減少していく可能性が高くなっている。
② 懸念:将来、水不足のために水戦争が起こることが考えられる。
③ 取組:豊かな奥山の水源地が植林や開発によって荒らされている。そのため奥山の森林が大切だということを多くの人に知らせ、復元・保全を行なっていきたい。


4、5、10、11、16 (まなカフェ 古川 明美)

① 理由:格差社会がどんどん広がり生きづらさを抱えた人が増え続け、人が豊かに生きる豊かさが問われている。人は皆自分らしく生きる権利がある。その基本的人権が守られるために何より教育が大切だと思うから。
② 懸念:小さい頃から人と比較され評価され競争の中で生きている。遊びも機械を通すことが多く、人と関わり想像する力がどんどん弱くなってる。子ども達の本来持っている育つ力の芽を摘んでいる。
③ 取組:大人の学び場。みんなで一緒に学び、まなざしを育む「まなカフェ]を定期的に開催。様々なテーマで今課題と思うことを楽しく語り合っています。今後は子ども達の声を聞く場、共に学ぶ場(子どもの権利など)も作っていきたい。


3、4、5、10、11、12、13、14、15、16、17
  各務 亜紀(菌ちゃん野菜応援団 東海支部 )

① 理由:自分の生活に直にかかわってくるものだと思うからです。本当は全部選んでもいいと思うけど、身近なことでやれることを、と思ったときに関われる観点で。
② 懸念:気候変動がどんどん進んでいるのに、それに気づいていない人、もしくは気づかないふりをしている人が多すぎる。人とのパートナーシップより自分のほうを優先する人が多すぎる。
③ 取組:持続可能な社会のために、循環型農業の発信、心と身体に優しい料理やおやつの発信、人とコミュニケーションをとっていくための具体的な視点の発信、医療費削減に向けての各方面からのアプローチの方法の発信、など。


8、9、10、11  塩見直紀(半農半X研究所/京都・綾部)

① 理由:20年ほど前、「使命多様性」ということばが私のなかに生まれました。みんな多様なミッション(生きがい、ライフワーク、特技、大好きなこと)を持っています。それを活かし合う世界になることを願っています。
② 懸念:日本にも、世界にもビジョンがないということ。
③ 取組:半農半Xコンセプトの発展形として、「1人1研究所社会」というビジョンを描いています。幼稚園のこどもから長老の方まで、自分のテーマ、大好きなこと、ライフワークをみんなが生涯探究していくイメージです。研究成果を独占せず、共有し合う世にしたい!


17   加藤美希(トンガからこんにちは!)

①理由:トンガで暮らしてみて、他国に頼って生きていくこともいいかもしれないなと思うようになったから。他国とより良い関係を結ぶことで、自国の問題も改善したり、強化したりする方法を探って行きたいと思うようになった。
② 懸念:コロナによって、国際情勢はどうなっていくのか。グローバル化が進みすぎて、すでに様々な国が他の国無くしては立ち行かなくなっているのに、ここまで「コロナ」に注力していいのだろうか?と思う。
③ 取組:トンガの暮らしから、先進国である私たちが学び取りたいなと思うことをまとめた絵本を製作中


10. 伊藤佐代子(ボーダーレス社会をめざして )

① 理由:障がい福祉の仕事に携わっており、常日頃感じているから。
② 懸念:障がいのある人は、何もできないのではないかと思われている。そうではない。得意な分野、苦手な分野があり、能力を見極めてもらえれば十分な戦力になる。ちょっとの手助けで一般の人と何も変わらない仕事ができる人が多くいる。障がい者を知らないという事が、まず差別を生む。同じ病名でも一人一人症状は違う。障がいのある人をひとりの人として知って欲しい。
③ 取組:・障がいのある人たちで団体を作り活動をしているが、このコロナ禍で活動は休止。・障がいのある人の書道教室を開き、展覧会を通じて魅力ある作品を発表している。障がいとは何か問いかけている。


4、5   中村 暁子 (性教育団体 ここいく)

① 理由:私たちは学校教育で性の正しい知識を教えるべきだと考えているが、今の現状はそれができていないと考えるから。性の多様性やジェンダー平等についても学ぶ機会が少ない。子ども達の知る権利、学ぶ権利が守られていない。
② 懸念:子ども達が性に関心を持つのは当たり前のことだが、学校でも家庭でも教えられないとなると、子ども達はSNSの情報から学んでしまうことが多い。自分の体と心、相手の体と心を守ることができない。被害者にも加害者にもなってしまう可能性がある。
③ 取組:子ども達に正しい知識と、人権教育をベースにした包括的性教育を伝える活動を行なっている。性教育には壁があり、「教えなくて良い」という考えも根強くあるので、そう思っている人たちへ、性教育の必要性も伝えていかなければいけないと思っています。


3、6、11、15   井澤 宏明(夢か悪夢かリニアが通る!)

① 理由:新型コロナ感染拡大の中、「移動」について考える機会が増えました。これまでは人やモノを「速く」「大量に」運べることが良いと思われてきましたが、その行きつく先が瞬く間のコロナの世界的な流行でした。速さを追い求めた一つの形がリニア中央新幹線です。「速さ」や「便利さ」と引き換えに犠牲にされるものを挙げました。
②懸念:最近、「無人駅」が全国の約5割に及んでいるという報道がありました。駅のホームから視覚障害者が転落し電車にはねられ亡くなる事故も相次いでいます。名鉄犬山線の快速特急に乗っていると、乗客の待つ駅を高速で通過し、ヒヤッとすることがあります。「速さ」や「便利さ」と引き換えに、「安全」が軽んじられていないでしょうか。
③取組:東京都調布市の住宅街で10月、陥没事故が起きました。地下では「東京外郭環状道路」のトンネルを掘っており、危険性が指摘されていました。同じことがリニア工事でも起こる可能性があります。どちらも「大深度地下法」により住民の同意を得ず深い地下を使うことができます。JR東海は「騒音・振動の影響はほとんどない」と説明していますが、そこに嘘はないのか、報じていきたいです。


1、2、3 ( カイロプラティック よつは 三戸)

① 理由:健康という土台があってこそ仕事ができる。収入を上げていくことで、貧困や飢餓をなくすことにつながっていくと思われるから。
② 懸念:生活習慣の悪化を放置せず、自分の体の不調に気づき、予防と健康維持に努めること。
③ 取組:体の土台となる、骨盤の歪みを整えて、自分が持つ自己治癒力を上げることで、病気の回復を目指してもらいます。その上で、自分で体のことを勉強してもらうことで、家族や周りの人を健康の向上を助けることができるようになりたい。


1、8、11    (大堀研磨工業所 ひこうきやさい 大堀恵三)

① 理由:1・年配者や 障がい者、病気の人でも働く環境をつくることで、貧困をなくしたい。8・いつもこの製品は、社会にどのように役立っているかを常に意識し、それを知ることで、働きがいとなり、心も豊かになり、品質・効率も良くなり、経済も成長します。11・仕事がなければ暮らせません。地元に根付いた企業でいることが必要です。
② 懸念:経済が、安さを追い求めることが懸念事項で、地産地消や社会への取り組みが価値になる必要があります。
③ 取組:本業とは別に、やさい工場を立ち上げ、メンバーに本業定年後の年配者や病気・障がい者の働き口をつくり、貧困、働きがいや住み続けられるまちづくりに貢献します。


5、17    (みんなのいえ 中村 暁子)

① 理由:男だから女だからという括りで人を見たり、その役割に縛られていることに疑問を感じている。夫婦間や家庭、職場などでも、柔軟に対等な関係で話し合いができれば、子育て、家事や仕事に対する考え方やあり方などが変化し、全ての人が自分らしく生きられる社会になると思うから。
② 懸念:男女の括りに限らず、○○であるべき、○○しなければのような、社会や家庭の中で決められていると思うルール?縛りのような思い込みがあることで、子育て、家事や仕事などの労働を辛く苦しいものと感じる人が多い気がする。
③ 取組:お母さんと子どもたちが集う居場所を毎月3回開催。そこで出会う親子と関わる中で、子育てや夫婦の関係性や仕事などの話題になれば、ジェンダー平等やパートナーシップについて、自分の考えや思いを伝えたり、オススメの本や講座などを紹介するように心がけている。


10、16  (ラボ・パーティ 荒川 明美)

① 理由:ことばは通じなくてもこころは通じ合えるという経験を通して、どんな人も人として尊重されることや、国と国に優劣はなくお互いを認め合って、人を平等に大切にすることに関心があります。
② 懸念:分断や対立は、相手のことをよく知らないことから起こることがよくあると思います。
③ 取組:さまざまな年代の子どもたちが一緒に活動することで、異なる見方や考え方に触れる機会を増やしています。自分も、自分以外の人も大切にし、ともによりよい社会を作り上げていきたいという気持ちを育てることが、平和で幸福に満ちた世界を作ると信じて。


vol.199 SDGs 主語はわたし。

 今回の特集で、サスティナブル(Sustainable・持続可能な)ということばから、どうしたら「自分ごと!」になるのか思いをめぐらせ考えてきました。調べると ① 持続[継続]可能な ② 環境を壊さず利用可能な ③ 〔資源など〕枯渇させず利用可能な…
このようなことばが並びます。でも、なんか持続可能ということばがしっくりこない。さらに調べを進めると、「サスティナブルの和訳!これこそ自分ごとと捉えられるアプローチだ」と思えるある方のコメントにたどり着きました。サスティナビリティ学の専門家、工藤尚悟氏です。(東京大学大学院新領域創成科学研究科サステイナビリティ学教育プログラム)さっそくコンタクトを取りました。その工藤さんからコメントをいただきました。

主語はわたし。

 「私たちが将来にわたって持続していきたいコトを考え、それを守ったり新しく創ったりすること」
 サステイナビリティとは、今まで私たちの社会のなかで大事にされてきたことをまもりながら、これから新しく私たちの社会のなかで大切にされて欲しいことをきちんと大切にできるような仕組みをつくり、更にそのような考え方を次世代につなげる、という概念であると言える思います。
 ここから、サステイナビリティの新しい和訳を考えると、それは「まもる・つくる・つなげる」がいいのではないでしょうか。

 まもるは、守るであり、護るです。
 大切なものを守り保全しながら、外から害を受けないようにかばい保護することです。

 つくるは、作るであり、創るです。
 物理的なものや仕組みを作ることであり、アイデアや価値を創ることです。

 つなげるは、繋げるであり、継承(継いで承る)です。 人々が繋がり「私たち」という主語を持つことであり、世代を超えたつながり・継いで承ることです。

 これまで「持続可能な開発」と言われてきたものも、今日からは「まもる・つくる・つなげる開発」や「まもってつくってつなげる開発」とかいう表現にしていきたいなと思っています。
 こうしておくと「何をまもり、何をつくり、何をつなげていくのか」について、「誰がやるのか」を考えやすくなり、そこには主語が発生します。 それは「私」でもいいでしょうし、「あなた」でもいいと思いますし、または「私たち」で考えてみてもいいと思うのです。


工藤 尚悟(くどう しょうご)
地域のサステイナビリティに取り組む研究者。日本とアフリカを行き来しながら、お互いの地域の風土から学び合うトランスローカル論の構築に取り組んでいる。


vol.199 SDGsを知ることができるオススメムービー

『地球が壊れる前に』
監督/フィッシャー・スティーヴンス 公開年/2016年 製作国/アメリカ 時間/95分 デジタル配信中(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)

俳優・環境活動家のレオナルド・ディカプリオが国連平和大使として世界をまわり、厳しい現状を視察。人々と対話する中で気候変動の今までとこれからを見つめる様子を追ったドキュメンタリー。オバマ大統領(当時)やローマ法王との対談も収録されている。


『コスタリカの奇跡
~積極的平和国家のつくり方~』
監督/マシュー・エディー、マイケル・ドレリング 公開年/2016年 製作国/アメリカ・コスタリカ 時間/90分 DVD 4000円+税(ユナイテッドピープル)

「積極的平和主義」を貫く、軍隊を持たない国、コスタリカ。しかも、世界で初めて「化石燃料ゼロ社会」を実現すると宣言した国でもある。1948年に軍隊を廃止し、軍事予算をゼロにする代わりに無料の教育・医療を実現し、環境保護に力を入れてきたコスタリカ。その奇跡はどのようにして起こったのか。元・大統領やジャーナリスト、学者へのインタビューでその過程に迫るドキュメンタリー。


『フード・インク』
監督/ロバート・ケナー 公開年/2008年 製作国/アメリカ時間/94分 DVDレンタル中(アンプラグド)

安くておいしい食べ物に潜む秘密を暴く、フード・ドキュメンタリー。モノのように大量生産される牛・豚・鶏、野菜より安いハンバーガー、遺伝子組み換え食品……。私たちにできることは?利益優先の裏で軽視されている健康面の配慮、そしてつくり手側に問われるのは命への尊厳です。製作国アメリカでは予想を超える大ヒットを記録し、大きな話題となった。


『いただきます』
監督/オオタヴィン 公開年/2016年 製作国/日本 時間/75分 詳細 http://itadakimasu-miso.jp(イーハトーヴスタジオ)


おいしそうに食べる子どもたちのキラキラした笑顔。健康食として世界でも注目されている和食の力を証明するかのように、本当に生き生きとした子どもたちに元気をもらえます。「私たちは日々何を食べることが幸せなのだろう?」「子どもたちにどんな食を残していくべきだろう?」という問いについて、改めて考えさせられた映画です。
 福岡県福岡市にある高取保育園で、味噌汁や納豆、玄米の給食を食べ、素足で園庭を走りまわる元気いっぱいの子どもたちの日々に寄り添ったドキュメンタリー。


『ALWAYS三丁目の夕日』

監督/山崎貴 公開年/2005年 製作国/日本 時間/133分 DVD 3800円+税(発売元:小学館、販売元:バップ)

 生活レベルは腹八分目くらい、生活に必要なものがどのように手に入るかが日々の体感で理解できる。助け合わなければ生きていけなかった大変な時代だけれど、家屋のデザインから生活習慣まで、日本という気候風土にあった「生きている!」と実感できる暮らし。この先、私たちが大切にしなければならない価値観は何か。そんな視点で観るのもおもしろいと思います。


『バベルの学校』
監督/ジュリー・ベルトゥチェリ 公開年/2013年 製作国/フランス 時間/89分 DVD 4000円+税(ユナイテッドピープル)


20の国からフランスの中学校の適応クラスにきた24名の生徒たち。このクラスでフランス語などの通常の授業を受け、通常クラスに行く準備をする彼らが、先生と共に葛藤を乗り越え、絆をつくっていく様子を追う。最後には、温かな涙が待っている。


『ソニータ』
監督/ロクサレ・ガエム・マガミ 公開年/2015年 製作国/スイス・ドイツ・イラン 時間/91分DVD 4000円+税(ユナイテッドピープル)

ラッパーを夢みるソニータは、アフガニスタンのタリバンから逃れ、イランで暮らす難民だ。しかし両親は慣習にのっとり、会ったこともない男性との結婚を迫る。ソニータの出した結論は? 歌うことで人生を切り開くソニータを見つめる、魂に響くドキュメンタリー。


vol.199 しょうがいをみつめる vol.10

ティーム・ティーチング

 特別支援学校ではティーム・ティーチング(以下、TTと略)と呼ばれる指導形態をとっていることがほとんどです。TTとは複数の教員が役割を分担し、協力し合いながら指導する方式のことで、今回はある年に担任したAくんと、関わった先生方の姿から、TTを考えてみたいと思います。

 Aくんは前年度、同じクラスだったBくんの嫌がることを繰り返し言ってトラブルを起こしていました。自閉スペクトラム症のAくんにとって、相手の立場に立って考えたり行動したりすることは苦手です。ADHD傾向もあり、その特徴の一つでもある衝動性も加わって、ダメだと分かっていても言ってしまうことが止められないのだと推測されました。Aくん自身も叱られることが増え、お互いに辛い思いを抱えていました。
 そんな二人ですが、実はアニメやゲームが好きという共通点もありました。子ども達の心を掴むのが上手なC先生は、二人の好きなアニメのキャラクターを描いたり、ゲームの話をしたりしていつも一緒に遊んでいました。どちらかと遊んでいると、関心のあることですから、もう一人も自然と近寄ってきます。そうしてC先生を介して二人が関わる姿が徐々に増えてきました。好きなことをして夢中で遊んでいるので、Aくんの嫌なことを言う姿はそこにはありません。今では二人だけで遊ぶ姿も見られるようになりました。

 Aくんはまた、さまざまなことに強いこだわりをもっています。例えば時間。授業が始まった途端、いつ終わるのかが気になって、そのことで頭がいっぱいになってしまいます。D先生は経験豊富なベテランです。「何時何分に終わる?」と繰り返し聞くAくんに、「終わった時に終わるよ」と、優しくも淡々と答えます。白黒はっきりさせなきゃ気が済まないAくんに、敢えてグレーで返し続けるD先生。Aくんならばその曖昧さを受け入れられるようになると踏んでの支援です。

 ほかに、勝ち負けや順番にもこだわります。図工で作品を作ると「誰のが一番だった?」と聞くし、「なんで僕を一番に当ててくれないの」と怒ります。生活のあらゆることを競ってしまうAくんですので、体育や遊びなどで勝敗がつくことは大の苦手。かけっこで何度やっても勝てない時には、「自分は足が遅い、どうせ勝てないんだ」とパニックに。そんなAくんにE先生は言います。「負けて悔しい気持ちになるのはみんな同じ。それを次、頑張る気持ちに繋げることが大事だよ」。スポーツをずっと続けてきたE先生らしい言葉です。
 E先生が言い続けてきたこのメッセージはAくんの中で魔法の言葉となり、悔しいことがあると、自分で唱え、たかぶってしまう気持ちを落ち着かせようとする姿が見られるようになりました。ある時には、同じように前に進めず泣く友達に対して、この魔法の言葉をかけてあげるという出来事もありました。

 TTを効果的に機能させるにはそれなりに大変なことも多いのですが、このように教員それぞれの個性を生かして幅のある対応ができるのが良いところでもあります。また複数の目で子どもを見ることで、子どもの良さをより多く見つけ、伸ばしていくこともできます。私自身、周りの先生方から学ぶことがたくさんあります。「TTを生かす」ことは、私たち教員の大事な力の一つです。   S.I


vol.199  niramekkoGallery「さかな」

まぁ君、今日も全力です。真っ白い紙にサインペンで描く。スラスラ、サラサラと淀みなく描く。しかも輪郭から描かない。口とか目のパーツから先に描く。それでちゃんとバランスが取れている。一度見たものは記憶に残り、あっという間にいろんな動物たちが揃い、まるで「さあ、これからみんなで記念撮影だよ」って感じの絵になったりする。たまには水彩で「さかな」を描いたりもする。それもあっという間に完成。どこで見たのか、空想なのか?!だとしたらまぁ君、快挙だ!これまでと違った作風に一同感嘆!


vol.199 人生これから!イエイ撮影会

11月18日(水)「いい遺影の日」えんぴつカフェでは“記念日”に撮影をしよう!」と勉強会を重ね、撮影会を開催しました。

ヘアメイクのミサさんに整えてもらい、フォトグラファーのちいほさんに褒められて、どの人もみるみる表情が輝いていきました。それぞれの個性を引き出してくれるちいほさんの言葉がけに反応する参加者に「すてき!」「うわぁ!」とみんなが楽しい声をあげ、素敵な空気が満ちた撮影会となりました。

※伊勢和紙:神宮御用紙奉製所(伊勢神宮のお神礼など全て伊勢和紙)三重県指定伝統工芸に指定されている。
大豊和紙工業株式会社
特徴:柔らかく温かみを感じる風合い。手に持った時、被写体や温度の感情が伝わる(ちいほ・談)

フォトグラファー:田中ちいほさん
ヘアメイク:鈴木 美沙さん(すずこ美容室)
場所:にらめっこフリースペース

参加者の感想

・ ワクワクしてとても楽しい時間でした。自分を引き出してもらえた感じがします。私ってきれいに撮ってもらうことって好きなんだと実感しました。ちいほさんにお褒めの言葉をいただいて自信が持てました。(Fu)
・ 最近コロナの影響で人と触れ合う事が少なかったので、メイクも撮影もしていただいて、人に触れ合う心地良さを久しぶりに感じました。また、自分を変えるチャンスもいただき、ありがとうございました。(Tsu)
・ ドキドキ感たっぷりのひとときでした。こんな風に撮影してもらったことがなかったので、自分が元気なうちに撮ってもらえて良かったです。(Ama)
・ ちいほさんに撮影してもらい、モデルになった気分でした。メイクも自分ではなかなかできないですが、人にやっていただくと気分が違いますね。演劇部にいた昔を思い出しました。(Hase)
・ ちいほさんに「いいよ〜、いいねぇ」などと言葉をかけてもらううちに、自然にモデルバージョンになって笑顔になれました。良い経験でした。(Ta)
・ 楽しく過ごさせてもらいました。写真を見てビックリ仰天でした。(ka)
・ ちいほさんに言われた通りのポーズや目線をとるのが難しかったです。自分じゃないような、不思議な感じでした。(Sa)
・ 今年70才になったので、今日は2度目の七五三かな。いい記念になりました。次は着物姿を撮ってもらおうかな。(Ha)
・ 楽しかった!初めての事ばかりでなんだか恥ずかしかったけど、メイクさんもちいほさんも、その人らしさを判断するのが早くてさすがと思いました。今、いろんなことにチャレンジしようと思っていて、今日も参加させてもらいました。(Hashi)
・ メイクをしてもらったのは自分の結婚式以来。私は天然パーマの髪がずっと欠点だと思っていましたが、メイクさんが髪のくせを活かしたヘアスタイルにしてくださり、みなさんに褒めていただいてすごく嬉しかったです。(Sato)
・ ちいほさんや他の参加者から「素敵」とか褒められて、テンションが上がりました。プリントしていただいた写真を密かに眺めてはにんまりしております。(Ko)


募集中!!

今号の「やってみた」コーナーはお休みします。
あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!


vol.199 えんぴつカフェ

2021年 1月21日(木)
時間:13:30〜15:30
場所:にらめっこフリースペース
参加費:500円(茶菓子つき)

 不要な物を手放して始末をしたい、そう思っても簡単には捨てにくいものって、ありませんか? 例えば、人形、ぬいぐるみ、印鑑、写真、写経の用紙…など。

 気になりつつ捨てられない時って、なんだか負のエネルギーも一緒に溜めてる?上手な手放し方を知っておきたいですね。
 次回のえんぴつ・カフェでは、専門の方のアドバイスをいただきながら、気になる「手放したいもの」について意見交換をします。

自分の人生の後始末…?ちょっと待てよ、人生は終わってないから、後始末じゃなくて、先始末と言うべきかも。いずれにしても、いろいろなものを先始末して、後世にその処分のために、大変なエネルギーの負担を押し付け迷惑をかけたくないですね。

し‐まつ【始末】物事の締めくくりをつけること。後片付けをすること。処理。

断捨離は人生の先始末!!ヨーガの行法である
・断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、
自身で作り出している重荷からの解放を図り、
身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的です。


えんぴつ・カフェとは・・・
毎月1回おしゃべりしながらライフデザインノート『ゼロの昇天』を書き込むために集うカフェです。お茶を飲みお 菓子をつまみながら、持ち寄った課題をみんなで考えます。話題は多岐にわたります。「人生これから!」を基本に、やがて迎えるであろう「そのとき」まで、 どう生きるかを念頭に置いて書き込んでいきます。ちっとも筆が進まない、というのが現状ですが、みんなの話を聞いて、回を重ねるごとに、少しづつイメージ が湧いてきます。そんなカフェです。

参加ご希望の方は、ご連絡ください
主催:NPO「人生これから!」
問い合わせ 090-5638-7044(田辺)・ 090-7854-4561(三上)





vol.199 熱中人 大明◎さん

反骨精神と向上心を胸に
   作品を生み出し続けるアーティスト

大明◎(ひろあきえん)さん(安城市在住)

 アーティストとして本格的に始動し14年目の今年、第1回安城市若手芸術家応援プログラム「大明◎展(ひろあきえんてん)」で7回目の個展を迎える。これは今までの集大成ともいえるもので、大明◎さんは準備に余念がない。
 「今回の個展では、僕の作品(玉石の明かり)と、6人のアーティストそれぞれの作品とのコラボレーションがメインです。これには大きな意味があって、作家同士って考え方が全然違うけど、一つの枠にあてはめることによって意見の違いだって一つの作品として完成させることができるよ、と」
 言い換えれば、意見の違いから始まる世界各地の戦争や紛争、対立も、多様な存在をそのままに尊重したら、平和な世界としてまとまることができるのでは、ということにもなる。
 時代の流れ、世の中の風潮に対して「それでいいのか?」と自分なりの視点を大切にするアーティストでありたい、それは「反骨精神」とも言えるもので、大明◎さんのどの作品にも表現されている。
 「なので、僕の作品はイメージ的で重く哲学的。観る人の想像力に任せて絵だけで説明できるのが本来なんだけど、本質的なものは伝わりにくいです。だからもう一歩踏み込んで作品を楽しみたい方のために、今度の個展では説明文を多めにします」

 3才頃から絵を描いていたという大明◎さんだが、深い思いを作品に生み出すアーティストとなった今は、絵を描く事がしんどいと言う。
 「しんどいけど絵を描く事を辞めないのは、作品をつくる意義、これはすごく大きい。作品をつくるからいろんな人に会えるし、話しもできる。自分の主張も伝えこともできるし、自分が存在している証明にもなるし、周りの人を楽しませるとか、作品をつくる意義はいっぱいあるじゃないですか。制作中ってたくさん考えるから、その時間はすごく大切だし。絵を描いているその瞬間は辛くしんどいけれど、それ以上にやる意義がある。それに、パートナーと知り合えたのも絵を描いていたからだし」と語る大明◎さんの表情が緩む。
 「それに、絵って描けば描く程うまくなる。自分の成長がわかるからもう辞められないですね。僕は向上心のかたまりというか、ひたすらどんどん良くして行こうという気持ちが強いので、そういう意味でももの作りが性格にあっているのかもしれないです。向上心が止まらないです」(笑)

 反骨精神を持ちながら、アートの世界の開拓者でありたい、という大明◎さんだが、開拓者の後に続くひとりでもあるという。
 「いろんな人たちがいろいろ変えてきたものを僕が受け継いでいるという部分もあるんです。誰かがすごくいい流れをつくっても、他の誰かがそれをがやらないと、止まっちゃうじゃないですか。それを続けていかなくちゃ、という気持ちはすごくあるんです」
 「あきらめないこと、かな。辞めないで続ける」
継ぎ足すように出された言葉に、アーティストであり続ける厳しさ、大明◎さんの覚悟が見えた。

大明◎・ひろあきえん
幼少期より漫画や兄の影響で絵を描き始める。
2006年よりエアブラシを、2013年より油絵を始める。また動画配信や、漫画形式のブログなど、web上での作品も多数制作。現在はそれらの混合技術を用いて、作品を制作・発信している


vol.199  夢か悪夢かリニアが通る!vol.28

リニア中央新幹線を建設しているのはJR東海ですが、全国新幹線鉄道整備法による国の認可を受けて事業を行っています。この認可の取り消しを求め沿線の住民ら781人が国を相手取って4年前に起こした「ストップ・リニア!訴訟」の中間判決が12月1日、東京地方裁判所で言い渡されました。古田孝夫裁判長(市原義孝裁判長が代読)は、原告の約7 割に当たる532人について、裁判を起こす資格のある「原告適格」を認めず訴えを却下、残りの249人の原告適格を認め、裁判は継続されることになりました。        井澤宏明・ジャーナリスト

ずさんアセスを追認

7割を「門前払い」

中間判決を受けて、「不当判決」の旗を掲げる原告弁護団ら(12月1日、東京地裁前で)

 原告らは「原告適格」として次のように主張していました。 ①乗客として安全な輸送の提供を受ける利益 ②南アルプスや自分の住む地域の自然環境を享受する利益や、自然環境の保全を求め、自然と触れ合う権利③ルート上や近辺にある土地、建物、借地、借家、立木トラストなどの権利 ④工事や開業後のリニアの走行による大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、日照阻害、交通混雑、高架橋や駅舎などの設置に起因する景観阻害による健康や生活環境への被害を受けない権利。
 中間判決は、 ①について「乗客になる可能性は潜在的、抽象的なもの」 ②について「主観的な評価によって左右される性質のもので、どのような侵害なら良好な自然環境が毀損されたといえるかを客観的に明らかにすることは困難」 ③について「直ちに利益に制限が加えられるものではなく、『土地収用』も必ず行われるものではない」――として原告適格を否定しました。
 一方、 ④については判断が分かれました。判決は工事や開業後のリニアの走行による大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、日照阻害などにより「健康や生活環境に著しい被害を受ける恐れがあると想定される地域に住んでいる」として、環境影響評価(環境アセス)の対象となった水源の水を飲料水、生活用水、農業用水として利用している地域など一定の範囲の住民249人の原告適格を認めました。

原告団長の川村さん(右奥)や弁護団が記者会見を開き、「なぜ原告を切り捨てるのか」と訴えた(12月1日、東京都内で)

 最も理不尽なのは、今も多くの置き場が決まっていない工事による残土についてです。判決は、JR東海が作成した環境影響評価書には残土運搬車両の運行経路や頻度が明らかにされておらず、国の認可でも運搬車両による騒音、振動、大気汚染が審査の対象になっていなかったとし、「被害を受ける恐れがあると想定される地域に住んでいるか否かを認定するための目安やその他の手がかりを欠いている」ことを理由に適格を認めなかったのです。原告側は裁判で、残土置き場や運搬の経路を明らかにしないまま行った環境影響評価の違法性を再三にわたって指摘し、それを認可した国を批判してきましたが、裁判所はこのようなJR東海や国のずさんなやり方を「追認」してしまいました。
 自身も原告適格を否定された原告団長の川村晃生・慶応義塾大学名誉教授は中間判決後の記者会見で「裁判はこれから証人申請をして立証していく段階。その中で、南アルプスがどういう被害を受けるか、乗客の安全性が守られているのか、原告として立証しようとしていた矢先に、そういう問題ではこの裁判は維持させないんだと裁判官から答えを突き付けられた。極めて不当な判決だ」と怒りを露わにしました。532人は控訴する予定です。

「命の水」巡り静岡でも

提訴のため静岡地裁に入る原告団(10月30日、静岡市内で)

 話は前後しますが、中間判決で東京地裁が被害の恐れを認めた「水」の問題を巡って静岡県の住民も立ち上がりました。 南アルプストンネル建設により大井川流域約62万人の「命の水」が減らされるのは生活を脅かす非常事態だとして10月30日、JR東海を相手取り静岡県内の工事(10・7キロ)差し止めを求める裁判を静岡地裁に起こしたのです。
 原告は、茶農家など大井川の利水者ら107人。提訴後の記者会見で原告の茶農家大石和央さん(65)(牧之原市)は「牧之原市はすべての水を大井川に頼っている。大茶園に欠かせない水を断固として守りたい」と話し、コメ農家櫻井和好さん(70)(島田市)は「水が枯れても、トンネルを掘った影響かどうか証明できない」と訴えました。





vol.199 ボーダーレス社会をめざして vol.58

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

書道への思い入れ

 私は障がいのある人と一緒に書道を行っています。現在の私の段位は師範です。長い間かかって取得した資格です。障がいのある人に対しても、一般の方に対してもしっかりした基礎がない事には教えることができません。書道の歴史、文房四宝と言われる「筆」「墨」「硯」「紙」についてそれなりに知っていることが必要だと思っています。筆は色々な種類の毛からできています。羊毛、馬、鼬などなど、これらが使われている筆をいろいろ使ってみて、書く時の感触を知っていなくてはいけません。この感触を知った上で、障がいのある人の筆力、書き方などを考慮し、展覧会の時には、より良い作品を作るため筆を選びます。また、紙も同様です。薄い・厚い和紙、滲む・滲まない紙などさまざまあります。運筆の速さを見て、どの和紙なら合うのか選びます。力が強い人は、紙が破れてしまいます。試行錯誤するのですが、紙もいろいろな種類のものを持っていることが必要になります。旅行に行き、紙屋さんがあるとついつい立ち寄って紙を買ってしまい、大きな包みを持って帰宅するというのは常でした。岐阜県は、幸いにも美濃市があり恵まれた環境にあります。展覧会がある・作品を作るとなると、まず美濃市に行ってそんなに高価ではないもので魅力的なものはないか探します。私がいくら良いと思っても、実際に書かれる人が購入されるので高価なものは用意できません。一般の方は、紙、筆が高価であることをご存知ないのが実情です。障がいのある人の書道教室と謳っている以上は、しっかりとした書を皆さんに見ていただきたい。そのためには労力は惜しみません。最近はお母様たちを巻き込んで、展覧会の展示などをどのようにするのか、知ってもらうため協力をお願いしています。また裏打ちと言って、和紙をピンとさせるために、アイロンで簡単にできる方法がありそれも伝えています。ご家族が子どものために展覧会が出来るように準備をしています。私がいなければ展覧会ができないのでは困ります。ご家族も書道に興味を持って頂き、自分たちである程度まで展覧会ができる力をつけてもらいたいと思っています。書道教室を行っている意義は、何か?自問自答している昨今です。
このコロナ禍の中、書道展を開催します。12月16日(水)~27日(日)JR岐阜駅隣ハートフルスクエアーG1階図書館前壁面(12月22日は閉館日)です。よろしかったらご覧ください。


vol.199 半農半X vol.40

いつか旅したいところリスト

 今年の1月末、佐賀県庁の方が講演に招いてくださいました。依頼内容は半農半Xについての話と、集落の魅力をAtoZでまとめる手法について。僕は半農半Xに関する講演で「47都道府県制覇」が小さな夢の1つです。佐賀の講演を無事終え、「未踏の県」は残り8県(青森、岩手、秋田、山形、長崎、熊本、鹿児島、沖縄)となりました。

 新型コロナウイルス第3波。旅もまたしばらく控えたほうがよさそうです。今夏、草刈りをしていたら、こんなひらめきがありました。「いつか行きたいところリスト」を作ったらいいかも、と。
 僕の場合は、何でもA~Zのキーワードで表をつくります。C=父母ヶ浜(香川)、N=投入堂(鳥取)という感じです。そういえば、O=尾瀬も、N=日光東照宮も行ったことがありません。F=富士山も!名前が同じなので南アルプスの塩見岳(3000M級)もいつか登りたい山です(つれあいからは禁止と言われていますが 笑)。
 みなさんは「いつか行きたいところ」はどこですか?いまは行けなくても、その日が来たら行きたいところを書いてみると、そのメモからいろいろ気づきがあります。自分の行きたいところはこういう傾向があるなとか。僕は未来の旅を「天職観光」と呼んでいます。人生のヒントを与えくれる場所、人、もの、風景を訪ねる旅です。そんな旅ができる日が早く来ますように。            (半農半X研究所・塩見直紀)


塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.199 未来に続く暮しの学びPrt-40

アート・文化・福祉

 オーストラリアでは、州の境界がようやく開き始め行き来がスムースになりました。半年間、芸術鑑賞やコンサートに制限があったため、人々の反応は「芸術に飢えていた」という感じ。今回は2つのコンサートについてリポートします。

 1つ目は、ダウン症の生徒たちの、コンテンポラリーダンス。テーマは、o,How I dreamt of things Impossible. 不可能なことを、どうやって自分が夢見ることができるのか。
 私が心動かされたのは、ダンサーたちの自由な表現力と観客を引き込むダイナミックさ。表現することの楽しさ、喜び、などが伝わってきて、これぞライブならではの臨場感です。それぞれのソロパートでは、個性、色、雰囲気がとても美しく表現されとても感動しました。踊りを通して表現を共有しあう。なんて平和なコミュニケーションだろう!

 2つ目は、文章のない絵本に、ミニオーケストラがサウンドトラックをつけるというコンサート。
 モノクロで書かれた絵本に、音楽が色として加わり、お話の世界に観客を引き込んでいくという構成。絵の持つメッセージ性と雰囲気。ライブ演奏がその人物の感情を引き出し、風景に色付けをし、とても感覚的な体験でした。

 社会的に不安定でその不安を煽るようなニュースばかりのこのごろ。2つのコンサートをとおして感じたことは、アートは社会に中和をもたらすということ。かたよらずに穏やかであれ、と。気持ちが救われる体験となりました。

 芸術がなぜ私たちの暮らしに欠かせないのか。それは、私たち人間が作り出す「美」を全ての人が共有できるからだと思います。四季折々の自然が織りなすアートに触れて心が癒されるのと同じように、人が作りだすアートに触れることでも、私たちの心は十分ほぐれるのだと、改めて芸術のもつ力を深く認識する体験となりました!


vol.199 菌ちゃん野菜応援団 vol.20

ようやく寒くなってきて冬の気配。

 夏に蒔いた白菜や大根が大きくなって、瑞々しいばかり。
夏野菜の片付けをしながら冬野菜を愛でる。

 たくあんの仕込みをしながら春のためにイチゴの苗に水をやる。草をどければそこには大きくなったカブトムシの幼虫もいて。家ではゆず胡椒をつくったり、おぜんざいを作ったり、ちょっとした浅漬けが本当に美味しかったり。
大地と繋がっているってこんなにもワクワクすることの連続なんですよね。

 今年の冬野菜は苗ではなく種蒔き用土を初めて買い、苗を作ってみたりもしました。うまくいったのもあり、行かなかったのもあり。結局ちゃんと微生物と繋がっているか、栄養がそこの土にあるか、それだけなんだな、と思わされます。次こそはうまくやるぞ!!と思いつつ、来年の土作りに励んでいます。あぁ、ヤミツキ(^^)


今回のレシピはさつまいもとリンゴの重ね煮。

 うまくいくと塩だけであまーいあまーいおやつになります。アクの少ないお芋、カチッとしたリンゴを選んで作ってみてくださいね。

厚手のお鍋に・塩・さつまいも・レーズン・りんご・塩の順で並べます。塩はパラパラっと。レーズンは軽くひとつかみ。
りんごとさつまいもは350~500g、各同量。ごく弱火でトロトロと火をかけ、あまーい少し焦げたような匂いがしてきたらできあがり!!
そのまま食べても春巻きや餃子の皮に包んで揚げても美味しいです‼


vol.199 ここいく日記 リレートーク

性教育団体「ここいく」
10周年記念イベントを終えて

「ありがとう ありがとう 生まれてきてくれてありがとう ~♪ありのまま ありのままあなたはあなたのままでいい ~」

 私たちが大切にしてきたメッセージが、岡田健太郎さん(写真上)の優しい歌声とピアノの演奏とともに会場に広がり、ここいく10周年イベントは始まりました(^^♪

 今回のイベントは、私たちがこだわり続け大切にしてきた、それぞれの年齢に合わせた「いのちの授業」ではなく、幅広い年代の多くの人に「性教育とは?」を知ってもらうこと。そして、「性教育って大切だなぁ」と思ってもらうことを目指しました。
 当日は、今まで授業を積み重ねてきたここいくメンバーの底力とチームワーク、健太郎さんの歌とピアノ、山本文子先生の心に響くメッセージ、皆で作り上げてきたイベントに対する愛やエネルギーみたいなものが相乗効果を生み、本来の私たちの力以上のものを届けることができたと思います。イベントに関わっていただけた全ての方に感謝します。

 15年前、私は「息子に性のことを伝えたい!」と思っている一人の母親でした。
大切なわが子に、生きる術として小さいうちから「性」のことや「身体」の仕組みをちゃんと教えたい!そう思っていました。
でも、小さなわが子にどんな言葉でどんな風に、何から話せばいいのか?その方法がわからなかった。
 その頃、各務原子ども劇場の「いのちの授業」を知り会員になりました。ここでは、会員のお母さんたちの誰かが「こんなことやりたい!」と言うと、そのことに賛同する人が集まって、それを形にしていくことが日々の活動の中で当たり前に行われていました。そんな中で、必然的に性教育に興味があるお母さんたちが集まり「いのちの授業」の活動が始まりました。
 最初は「自分の息子に」としか思っていなかった私の気持ちが、子ども劇場で仲間と出会えたことで、「多くの子ども達に伝えたい」に変化し、「仲間と一緒にやっていく!」という道が開けました。そして、恩師 坪内先生との出会い。
 先生は、私たちの授業の軸でもある「あなたはあなたのままでいい」をいつも体現され、私たちのありのままを受け止め、やりたい気持ちを尊重し、見守ってくれたから今の私たちがあります。
 人は、大きな愛に包まれ、自分の思いやあり方そのままを受け止めてもらえれば、ありのままの自分を生きられ、自分の持てる力を存分に発揮し成長していけると思うのです。
10周年のイベントの感想で、
 「こんなに大きな愛を受け取ったステージは初めてです。何か大きな愛に包まれている感じ。受け入れてくださる安心感が、私が感じる大きな愛かもしれないです。今日のステージは、私のことをこんなにも受け入れてくださる人がいるって安心感があったのかもしれません。」そして、「帰宅してから、日々生活していて色々なことがなぜか受け入れられるようになってきている自分がいる。自分の中の偏見やこだわりを少しずつ認識してそうじゃないことを良いじゃないかと思えるようになってきている。」とも書いています。
 これを読んで涙が止まらなかった。この方が感じ受け取ったことは、私たちがこの10年で、恩師からありのままを受け入れてもらえたことや、性教育を学び生き方や考えが変わり、自分らしく生きられるようになったことと同じだと感じました。
 10年かけて恩師から頂いた大切なもの、学び考え続けることで身についてきたことと同じようなことを、私たちはこの方に届けることができた嬉しさと、私たちが大切していることをここまで受け取ってもらえたことが何よりも嬉しかったのです。参加された方々の心に何かしらのきっかけや光を灯せたとしたらこれ以上の喜びはありません。
 今回のイベントに参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。そして、ご縁をいただけた全ての皆さまに感謝いたします。

担当:ここいくメンバー・中村暁子でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)



vol.199 トンガからこんにちは! 連載-5

国際協力の第一歩とは!?

トンガくらいグローバル社会を素直に楽しんでいる国は他にあるだろうか?トンガ人と話していると、そんな風に思えるくらい、色々な国の人との関わりを楽しんでいるように見えます。そして、そんな風にできるのは、トンガが豊かで、「トンガ王国」という国が大好き!という自信からくるのかと思います。

トンガ人にとってオーストラリアやニュージーランドに出稼ぎに行き、家族を養うことが当たり前のようになってます。家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。トンガ人は家族がとっても大切。だから、家族の中で何人かがお金を稼いで、何人かが畑で作物を育てます。お金を稼ぐ方法の一つとして、果物収穫などの出稼ぎがあるんです。そうやって、お隣に大きな国が人材を必要としていて、お金がしっかりもらえるという立地状況はとっても貴重な環境だと思います。トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立って居る理由の一つです。 家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。お金を稼ぐ方法としては、伝統工芸品の販売やオーストラリアやニュージーランドへの出稼ぎがあります。お金を稼げる人が家族を養うことが当たり前のようになってます。近くの先進国が人材を必要としていて、お金が必要になれば稼ぎに行けるということは、トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立っている理由の一つです。そのまま住み着いて、お金を家族に送り続けることもよくあるようです。トンガ人にとってオーストラリアやニュージーランドに出稼ぎに行き、家族を養うことが当たり前のようになってます。家族の中で働いていない人がいても、関係ありません。トンガ人は家族がとっても大切。だから、家族の中で何人かがお金を稼いで、何人かが畑で作物を育てます。お金を稼ぐ方法の一つとして、果物収穫などの出稼ぎがあるんです。そうやって、お隣に大きな国が人材を必要としていて、お金がしっかりもらえるという立地状況はとっても貴重な環境だと思います。トンガ自体に産業がなくてもトンガ人の生活が成り立って居る理由の一つです。

Falekoloa (ファレコロア) というコンビニのような店が国中にあるのですが、その多くは中国人経営。トンガ人には「中国人て本当に働き者!朝6時から夜9時くらいまでお店を開けてるなんて、トンガ人はそんなに一生懸命働けない!!だからみーんな中国人経営に変わっちゃった。私たち、商売は苦手みたい。」と大きな声で笑って説明されました。

 それから、中国はトンガ輸出用に安い缶詰を作って販売したり、広大な果物畑を開墾・果物供給したりしていて、トンガ社会に深く関わっています。個人的には中国製品への質が好きになれなかったけれど、「もの」がないトンガでは、そんな中国製品が貴重な存在だということには変わりありません。

さて、トンガで活動していた青年海外協力隊とトンガ人の関わりは、文化度の高い技術移転が多いように思います。そろばん教師、日本語講師、コミュニティ開発(糖尿病やがんなどの非感染症対策)、音楽や美術教師です。トンガが豊かな国であるということへの表れだと思います。そろばんに関しては3年生から5年生まで毎朝10分間のそろばんタイムがあります。面白いのは、そろばんができるようになっても、日本語ができるようになっても、大手の日系企業があるわけではないから、仕事につながることがほとんどない事です。

だからこそ、日本人でもやらないそろばんを毎日弾いていると思うだけで、なんだか嬉しくなります。だって、「毎日〇〇をやる」とか「毎週必ず〇〇をやろう」なんてトンガ人は絶対思いつかないことを知っているから。日本人の行動特性や習慣まで体験するって、相手のことを知る上で、同じ言語を交じり合わせるよりも大切なことのように思います。元々は、王様が日本の天皇家と親交が深かったから始まったことのようですが、「分かち合う」時の姿勢を見せてもらったように感じています。

トンガ人の誇りの高さや伝統を今でもしっかり受け継いでいる姿をいつも見ていたから浮かび上がる疑問。その答えをトンガ人に聞いても「そんなの考えたことないよ」とケタケタと笑われそうですが、私は、トンガ人として揺らがないものがあるからこそ取れる態度なんだと思います。
私が、YouTubeでみたズンバをやっても、笑われるだけだったのに、トンガの曲に合わせて「芋掘り」「果物狩り」「素潜り」「魚釣り」「ココナッツ投げ」、、、とトンガの生活の様子をダンスで繋げると、とっても喜んで何回も何回も踊っていました。その体力といったら、、、。

トンガ人が大好きな言葉「’ofa atu(オファ アトゥ)」(相手を思いやったり、お別れをいう時に使う言葉)が日本人にも灯ったらいいな。そんな温かな国が世界中で増えて、もっと相互にありがとうって言い合える協力が生まれていって欲しいなと思います。


加藤美希(かとうみき)農的暮らしに落ち着きたいと思いつつ、ついつい旅人人生を送っている管理栄養士です。旅するうちに、「伝統料理と健康の秘 密」が人生の研究課題に。今回のミッションはトンガで蔓延する肥満や生活習慣病の改善。伝統料理の推進と学校菜園を通して、将来トンガの人々が世界に有す る健康大国になることを願って日々奮闘中です。


vol.199 プレゼントコーナー

1- あなたが気になる「SDGs」(17項目のグローバル目標)何番を選びますか?複数選択もOK!その理由も教えてね!
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
 タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望 を必ずお書きください)
 ※C、Dは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、 家族構成

ハガキまたはe-mailで、上記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。〆切:2021年1月25日 当日消印有効。

宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.いにしえのお米(朔月)100g
自然農縁 月とたね様より…2名様

農薬・肥料は不使用、源流一番水で育て、はざ掛け・天日干しをした古代紅米です。卑弥呼様も食べていた最古のうるち米と言われています。普段のお米に混ぜて炊いてご利用ください。


B.CINEX 映画招待券
シネックス様より…ペア3組様

大きなスクリーンを夢中で観るうちに、100年前の時代にタイムスリップした気分に!写真は「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」より。柳ヶ瀬のシネックスでご利用になれます。


C.書籍「ご存知ですか、自然エネルギーのホントのこと」
にらめっこより…3名様

日本国内だけでなく地球規模で設置拡大され続けている風力や太陽光による発電。あなたは、自然エネルギーのホントのこと、知っていますか!?驚愕の一冊です。命と直結した課題に対して多岐にわたり活動される山田征さんの著書です。
にらめっこ編集室でお受け取りください。


C.オーガニックコーヒー豆200g
ボンガ珈琲様より…2名様

自家焙煎の東ティモールのオーガニックコーヒーです。香り高く、味わい深い逸品を豆でお渡しします。美味しいコーヒーでほっとひと息、そんな時間をお楽しみください。にらめっこ編集室でお受け取りください。(写真はイメージです)




 


vol.198 シンク•グローバリー アクト•ローカリー

 大きな視野で考えて、実際の行動は地道なところから取り組む。よく使われる言葉ですが、それを実践することはなかなか難しいですよね。自分のことに当てはめても「Think local,Act Local」的なことが多いのでは?と感じます。
 でもこれからは、むしろ「シンク・ローカル 、アクト・グローバル」が大事だと思いますが、皆さんはどう思いますか?

 地球温暖化や世界の紛争など、大きなことを考えても、行動に結びつきにくいものです。まず身近なことをしっかり考える。好奇心や探求心が動き出すような、自分が心から興味を持ったことは、必ず行動となります。行動すれば人とのつながりが生まれます。今の時代、そのつながりはおのずからグローバルなものになっていくのではないでしょうか。
 また、自分の生まれたところ、自分が出会ってきた人や出会ったものたち、つまりローカルな情報に愛着のある人ほど、グローバルな視野があったりすることに気付かされます。世界とは何かを知るためには、自分とは何かを知る必要があるようです。何かとても哲学的な要素を感じますが、むずかしく考えないで、まずは自分が住むエリアのことをもっとよく知ることに焦点を当ててみたいと思います。

地球規模で学び考え、地域(現場)で動く。身近な社会(家庭・地域)身近なフィールドを大切にする。

 身近なフィールド?例えばゴミ。毎日台所から出るなまゴミから、産業廃棄物まで、範囲は広いけど、ここでは今大きな問題となっているプラスチックゴミを考えてみます。
 レジ袋が有料化され、消費者である私たちの意識も環境への負荷をなくす方向に少しづつシフトしていると思います。ですが、プラスチック製品はもはや生活の一部となっています。そこで「足元から行動しよう!」の第一歩として「安易に購入し安易に捨てる」、この習慣をまず見直すことから始めませんか。今すぐにでも始められる取り組みは、マイバッグ、マイボトル、マイカップを持ち歩くなど選択肢はいくつもあります。

 さて、下の写真(1)は1192の島々からなるモルディブ諸島の一部を空からとらえたものです。この小さな島国の砂浜や沿岸の海域には、世界で最多水準のマイクロプラスチックがあるという報告です。これは対岸の火事ではありません。巡りめぐって私たちの食生活を脅かすことになります。もう一つ大きな問題もあります。海洋生物にも生死に関わる大きな影響が出ていることです。((2)(3)はほんの一例)

9割の食塩からマイクロプラスチックを検出?!

 数年前、海塩からマイクロプラスチック(プラスチックごみが顕微鏡サイズにまで小さく微細化したプラスチックの破片、以下MP)が初めて見つかった。しかし、調味料として身近な塩に、プラスチック微粒子がどのくらい含まれているかについては、分かっていなかった。新たな研究で、世界の食塩の9割にMPが含まれているというショッキングな結果が報告された。
 この研究は、韓国の研究者グループと環境保護団体「グリーンピース東アジア」の合同チームが、塩に関する既存研究を活用してまとめたもの。その分析によると、調査対象となった食塩39品目のうち、36品目でMPが検出された。MPが含まれている割合は、地域ごとにも違いがあった。密度が高かったのがアジア産の塩で、インドネシアで販売されたものが一番MPを含んでいた。アジアはプラスチック汚染が進んでおり、中でも5万4720キロメートルの海岸線を持つインドネシアは、2015年の別の研究でも、世界で2番目にプラスチック汚染がひどい国とされた。生産された場所別に見ると、MPの含有レベルが一番高いのが海塩で以下、湖塩、岩塩の順になる。

そもそもプラスチックゴミがなぜ海に漏れ出すのでしょうか?

 毎年,世界中で捨てられるプラスチックごみのおよそ2%〜5%が海に漏れています(中間値で3%)、漏れ出たプラスチックは2010年の時点で800万トン(中間値)と推定されています。
 ダンプカーいっぱいのプラスチックを1分毎に海に投棄するのと同じです。プラスチックごみが,海洋動物に絡まり、あるいは誤食され,野生動物の死を招いていることはよく知られています。目に見えるプラスチックごみよりもずっと危険なのは、MPです。化粧品やケア用品に含まれるマイクロビーズもMPです。排水溝に流れたマイクロビーズは,下水処理場をすり抜けて、やがて海に流れていきます。これら小さなプラスチックは、PCBやDDTといった有害な化学物質をスポンジのように吸着します。そして動物プランクトンや小魚、貝などの海洋動物に食べられ、食物網に入って汚染物質を濃縮していくのです、めぐりめぐって、あなたの食卓に紛れ込んできます。MPが汚染物質の運び屋になっているわけです。
 増え続ける海のプラスチックごみが今後どんな影響を及ぼすか、まだ誰も知りません。でも2つだけたしかなことがあります。
 このままのペースでプラスチックを生産し消費し続けると、海に蓄積するプラスチックの量は生息する全ての魚よりも多くなること。そして誰かが捨てたプラスチックごみは、MPとなってあなたの体に入りこむという事実です。
                         ナショナルジオグラフィックより 

 私たちの生活に欠かせない様々な製品にプラスチックが使われています。そして破棄される大量のプラスチックごみ。それをどう処理するのか。低温度で焼却すればダイオキシンが出るし、リサイクルにも相当のエネルギーが必要となります。製造元が責任を持って回収するデポジット制度はどうでしょう。しかし、日本全体では8割の自治体が賛成しているものの、回収した容器の保管場所、対象とした商品の価格が上昇することなど、様々な問題があり実施に賛成の自治体は少ないようです。何れにしても、土に還らないもの作りは未来が見えません。
 個人でできることは限られていますが、できるだけ購入しない、使用しないことが求められます。私たち一人ひとりが暮らしにきちんと向き合うことで問題の解決に繋がっていくのではないでしょうか。

  


vol.198 ゴミゼロを実現した町

“ごみ”ではなく“資源”。未来に残したい町づくり

宣言文
1. 地球を汚さないひとづくりに努めます!
2. ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋  め立て処分をなくす最善の努力をします!
3. 地球環境をよくするため世界中に多くの仲間を作ります!

美しい町の保ちかた

 34にも分別されるごみ。一体どのように収集されているのだろう、とても気になります。
 実は、上勝町では、収集車でごみの回収はしていません。その代わりに、町じゅうのみなさんが、各自ごみをここまで持ってきてくださるんです。そして、ここ、ごみステーションでは、なぜそうするのかを納得して協力して頂くために、運搬、焼却、灰の埋め立てに至るまでのコストをしっかり算出し、数字でわかるように記しています。
 34分別を行う場所には、ごみ見本やわかりやすいイラストや数字での表示が掲げられているため、子どもからお年寄りまで楽しみながら参加できるような仕掛けになっています。
 ごみステーションには、子どもが成長して着られなくなってしまった子ども服など、「持ち主にとっては不要になったけれど、まだまだ使える物たち」がずらりと並んだリユース推進拠点、「くるくるショップ」も併設。このショップは、町内の人だけではなく、この町を訪れた人々で欲しい人が自由に持ち帰ることができるという、なんとも素敵な場所なのです。
 そして、隣接する介護予防活動センター内には「くるくる工房」というショップがあり、センターのおばあちゃんたちが不要になった素材を活用してつくったリメイク商品が販売されています。
 考えずに捨てて、まとめて燃やしてしまえば「ただのごみ」。だけど、少し考えて視点を変えれば、そして、付き合いかたを変えれば、繰り返し使える大切な資源。
 ごみを減らし、資源として再活用するための仕掛けが、この小さな町には、たくさんあります。あなたの町では、どんなふうに「ごみ」が扱われていますか?

住民の手によるゴミの減量化
ごみの3割を占める生ごみを堆肥に

 毎日の生活の中から出るごみは、分別することが困難で、燃やすか、埋め立てるしか処理のしようがないものが溢れており大きな障壁となっています。ごみの問題が解決されないのはどうしてなのでしょう?それは、使わなくなった物の処理が自治体の責任になっており、消費者が負担を持つしかけになっているため、処理するときのことを考えずに様々な物が作られているからです。

 上勝町は1994年に「リサイクルタウン計画」を策定し、ごみを減らす知恵を絞ぼりました。ごみの組成と排出量を調べると、最も多いのは重量比で3割に当たる「生ごみ」でした。水分量の多い生ごみを焼却するには、補助燃料として化石燃料も必要になる。そこで、生ごみを堆肥化する方法を考えました。現在、上勝町では、町民の協力でコンポストもしくは電動生ゴミ処理機の普及率が 98% に達し、残りの家庭では直接、畑などを利用して堆肥にしています。また、商業施設でも、 業務用の電動生ゴミ処理機を使用しており、生ゴミのリサイクル率はほぼ 100%となって、 町は生ゴミを回収する必要がなくなったのです。町民にとっても、生ゴミの回収を待つ必要がないため衛生的で、作られた堆肥は自宅で利用することもできるなど、メリットはたくさんあります。

NPO法人ゼロ・ウェイストアカデミー 
4代目理事長・坂野さんのお話より

 TOPIC
全米の中でもエコ活動が盛んなニューヨークでは週一回、生ゴミの集積場所を設置します。基本的に動物性の以外の生ゴミや残飯は全て入れてもOK。市が回収し、別の場所にある大きなコンポストサイトへ移します。環境に無害な方法で処理をして再利用するのです。基本的には“土に返せるもの”が基準になっています。

ごみを出さないようにするには
1)不要なものを家の中に持ち込むことをやめる。
2)必要なものを減らす。
3)買ったものや、今あるものを繰り返し使うこと。
4)資源化(リサイクルは再加工のために貴重なエネルギーを要する。
5)有機ごみを時間をかけて分解し、養分を土に返す。
  この5項目を順に実行していきましょう。そうすれば家庭
ごみにまつわる大半を吹き飛ばすことができるでしょう。

ごみ拾いを始めた"つくる・みらいの会” 代表•今尾幸子さん

 今尾さんは今年の春、コロナ禍で自粛生活に入った時、自分にやれることはないか考えた。以前から気候変動がすごくに気になっていて、ごみも無関係ではないと知り「ごみ拾い」を始めた。
 「拾うごみの9割以上がプラスチックごみです。用なしになったらすぐに手放す、そんな感じです。だから、菓子パン、弁当容器、ペットボトル、ビールやジュースの缶、タバコの吸い殻・・・テイクアウトが増えてごみも増えたように思います。汁が出るし持ち歩けないんでしょうか、交差点の片隅にきちんと置かれていたり。」
 ごみと気候変動とどんな関係があるのか。プラスチックは太陽光にさらされ劣化する過程でメタンなどの温室効果ガスが発生する。このガスが実際どれくらい温暖化に影響しているかは研究途中なのではっきり言えないが、地球や自然界に大きなインパクトを与えているのは確か。
 「ゴミは風が吹けば飛んでいくし、用水路に落ちたり、川に流れ、やがては海にいき海洋生物を脅かし、更にマイクロプラスチックとなって海塩に混ざると除去できないんです」。
 ゴミ箱がないなら持ち帰る。この当たり前のことができないのはなぜだろう。そんなことを考えていても始まらない、とにかく「目の前のゴミを拾おう!」と決め行動に移した。すると、声をかけてくれる人や、一緒に拾ってくれる人も現れた。印象深いのは、友人の大学生の娘さんが参加してくれて、彼女が卒論にゴミ問題のことを書こうかな、と言ってくれたこと。少しづつ手応えを感じている。
 自分自身、買い物のスタイルが変わり、トレーなど出来るだけゴミになるようなものは買わないようになった。「量り売りのお店がもっと増えるとうれしい。あとは再利用ですね。生ゴミは堆肥にするとか」
 アクト・ローカリーがここにもあった。小さなことでも、行動をすることで、アクト・グローバリーにつながる。


vol.198 コロナ禍と戦争〜真の抑止力とは何か? 

日本国憲法公布74周年記念・学習講演会
主催:「ぎふ平和のつどい実行委員会」

講師 池内 了さん(名古屋大学名誉教授)

コロナ禍を戦争に譬 (たと)える

 今やコロナの問題をからめないと何も議論が出来ない状況です。これまで約9ヶ月程続いてきたコロナ禍の中で、各国の代表は戦争に譬えています。マクロン大統領は、「我々はウイルスと戦争状態にある」、「この戦争で国民はひとつにならねばならない」。トランプ大統領は「私はこの戦争に勝つ」、「見えない敵を打ち負かすんだ」と言い、安倍前首相は「これは第三次世界大戦と認識している」と言った。そのあと「見えない敵に対して国民の協力なしでは戦いに勝つ事ができない」とも。このように困難な事柄があると戦争や国難に例えるのは、国を率いる権力者たちが使う常套手段です。

戦争や国難に譬えるのは

 要するに国を守る事によって国民を一致団結させるわけです。一切の矛盾を無視して「この敵に勝たなければならない」と人々を結びつけていくわけです。だから協力しないと「負けるぞ」と脅迫、すると国の言う事に従わせる事が簡単にできる。そして、国民の間で生じたのが、国民同士のバッシング、自粛警察。国の方針に一致団結しなければならないという論点ですね。感染した者は敗北者で、一致団結を破る者は非国民で村八分。それは権力者にとっては実に都合のいいことなんですね。特に気になるのは「優生思想」で、役に立つ人間であることが強調されているんです。戦争が近づくと必ず役に立つ人間が重要視され、自国優先主義、排外主義、優生主義になっていく。この点を私たちは常に押さえておく必要があります。

コロナ禍と軍拡のパラドックス

 新型コロナウイルスは自分で栄養を作りだす事はできないけど、遺伝子情報は持ち増殖していく半生物です。その半生物的な存在に対して核兵器もミサイルもステルスF3戦闘機も無意味ですよ。人間を含む全生命体を抹殺しないと、ウイルスは撲滅できない。しかし世界はせっせと軍拡に励み、物理的破壊のための兵器をどんどん作っている。これを私は「コロナ禍と軍拡のパラドックス」と言っていますが、ウイルスは軍事力では全滅できません。その軍事費を医療体制の充実とか、感染症対策に使うという事が、ウイルス禍に対する人類の戦い方ではないかと思います。ニュースで韓国が国防費を1600億円を削減したと報道がありました。すごいなあ、と思いましたがコロナとの戦いのために軍事費を減らしたのはこれが唯一なんです。

軍拡を煽る3つの要因

 なぜそんなに軍拡が世界中にひろがっているのか、これは僕は3つの要因があると思っています。
 1つは先程の「国家の団結のため」。抑止力のため、敵に攻められないために国は武装することが大事だ、ということが底辺にある。そこには必ず仮想敵国の存在がある。つまり自国第一主義で、自国の軍事力を最大限に強くしたい。安倍前首相が使った「積極的平和主義」という言葉は、国家を団結するためのキャッチフレーズと言えると思いますね。
 2つ目は、軍と産業界。アメリカの政治を背後からコントロールしているのは軍産共同体と言われています。その軍産共同体の圧力があってトランプ大統領は日本に兵器を暴買いさせるという構造になっています。日本の防衛費のうちのほぼ2兆円をいろんな軍需産業が担っていて、常に政府に圧力をかけている。また技術的に敵国よりも有利な状況を保たなければならないと、技術的優位を常に追求しているのが経済である、と。
 それから3つ目。軍拡を煽る要因は国民の「自衛論」である。そこをじっくりと考えてみたいと思います。
 科学者と話していると、「自分は戦争に反対だから軍事研究はしたくない、兵器や核兵器を作りたくはない。」かたや、「防衛力もそれなりの兵力を持つべき。」とも言う。世論調査では国民の6割7割は自衛隊は必要だと答えます。特に災害救助の面で必要だと。武器を持つ自衛隊は私自身は必要ないと思っています。それは、日本の自衛の方針が変わってきてる気がするからです。
 集団的自衛権の行使が、安倍内閣のもとで閣議決定されました。それは同盟国がやられそうになったら、兵を送り戦うってこと。ミサイル防衛は撃って来たのを撃ち落とすんですが、それでは生ぬるい、向こうのミサイル基地をこちらから撃てるようにしなければならない。「敵地攻撃能力」。今それが議論されつつあるわけです。これがさらに進んで行くとどうなるか、「先制攻撃」になります。撃たれる前に撃っとけ!それが「国民を守るための抑止力向上に関する提言」、ここに抑止力と言う言葉があります。

国を守る意識と軍拡

 抑止力は基本的には軍事的抑止力の事。自衛、防衛、国防は安全保障です。抑止力は仮想敵から攻撃を押さえる力の事。侵略したら強烈な反撃をくわえるぞ!と脅すことなので、必ず敵よりも上まった軍事力が必要となる。そうなると敵は攻撃を強化するだろう、すると我々はもっと強くしなければならない。 これはまさしく戦後の「冷戦」と呼ばれた、アメリカとソ連間の軍拡競争の戦争です。軍拡は必ずエスカレートし、最後に核を用いた抑止力に行きつく。日本もこのままずっとエスカレートして行くと核兵器を持たなければいけない状況になっていくであろう、と。日本は「最小限の核兵器の保有と使用は憲法の禁止するものではない」ということを2016年4月に安倍前首相が閣議決定をしています。それはまさに、自衛論の究極は核兵器、核抑止である、ということの表明みたいなものだと私は思っています。

しかし、戦争は「ほぼ」終焉している

 そんなことはない、世界で数多くの戦争が起っているじゃないか、とみなさんはお思いでしょ?いろんなところで血を流す動きが確かにたくさんありますが、よくよく見れば大きな国同士の戦争は起っていない。小さな国同士の確執は、例えばインドとパキスタン、中国とモンゴル、中東ではヨルダンとかシリアとか様々な国々が戦争状態にあるように見えるし、イスラム国や、IS、そういうやっかいなものが国をかく乱し、そこにアメリカやロシアが介入して力の後押しをするからよけい対立状況はひどくなっています。小さな国内の反体制勢力、テロ、それの小競り合いもしょっちゅう起っています。ですがそれは世界を巻き込むような大戦争に発展していく様子はない。最新鋭の兵器を投影した戦争は終わったのではないか、これは甘いと思われるかもしれませんが、私はそう思っています。

なぜ戦争は終焉に向かっているか?

 要するに、攻めるのは無意味だから。世界は政治的、社会的、経済的、文化的、学術的にいろんな意味でつながっています。例えば日本と中国、日本と韓国の間もいろんな文化交流などでつながっているわけですね。そこであえて戦争なんてことはありえない。それから国連という存在。国連は限界はあるけれども機能しているというのが私の見方。何か問題が起ると、国連で議論する習慣ができている。国連で議論するという事は世界の世論がその移りゆきをちゃんと見守っているぞ、ということです。
 今、核兵器禁止条約があと5つの国が批准すれば発効するところまできています。核の保有国、核の傘下にいる国は入っていない。しかし、それでも50か国で発効して、それらの国々が核兵器保有国に迫って行ったらどうか?むろん時間はかかりますよ。しかし、それがちゃんと発効して国連という舞台では核兵器禁止が当たり前なんだ、という事がまさに世界の世論となっていくということは非常に重要なことであります。要するに国連が世界的な世論とか、世界の理性的な発想が少しづつ大国を締め付けて行く、そういう場があること、これが戦争が終戦に向かっている重要な要素であると私は思っています。

人間力による抑止を!

 個々の人間の生命・生活・人権を守る、それを最優先することこそ我々が求めている安全保障です。軍事的抑止力から「人間力による抑止を」、と私は思うわけです。実は1956年くらいから自民党が、憲法の主旨は「座して破滅を喚起することではない」と言い続けている。しかし、私は「座して平和を待つのではない」と言いたい。やはり私たちは、立って動いて行動して平和を作りだして行かなければならない。国家間の紛争や意見の対立、不同意、齟齬、そういうものがあると交渉や話し合いや説得などの外交的手段と国民間の友好的交流を通じて平和を保つ。それこそが憲法の趣旨であると。憲法九条はそのための基本条件です。そこからより積極的に踏み出して、戦争を抑止するための一番の力として力をそそぐ、というのが私の言いたい事で、これは真の抑止力であると。
 例えば北朝鮮のミサイル発射について。私たちは北朝鮮がどういう状況になっているか、まったくわからないわけです。台風が北朝鮮に多くの被害を及ぼしている可能性が非常に高くて、稲作などに多大な被害を与えていたなら、何らかの援助をするという事もあっていいんじゃないか、それがミサイルを飛ばすのを押さえる力になる、という事です。そんなふうに私自身は人間同士のつながりを最大限大事にして、そのつながりの中で平和を作っていく。人間付き合いがあったら絶対にそんなに無茶しないですよ。そういうつながりこそが世界においても求められているのです。

Q&A

Q:日本も世界もそんなに楽観的に見ていいんですか?
A:敵地攻撃能力についても世論調査では60%の人が賛成している。こういう状況で私の言っていることがほんまかいなと、みなさん当然思われるでしょう。これに関しては、歴史はジグザグであること。前進するときもあるし後退するときもある。全体としてみれば自然に成長していく。その局面局面では確かに大変なことに相対するけれど、時間が経ってみてもやはり全体としては進歩しているんです。ちょっとでも進歩する方向へ力添えするのが、我われの役割ではないのか。憲法9条がほんとにあぶない状況でもなんとか止められているのは、我われがなんとか踏ん張っているのであって、それがまた若者に影響を与えている。自分たちが正しいと思う方向へバトンタッチするしかしょうがないんですよ。長い目で見た世界の流れを、きちんと見て、押さえて、そしてそれを周りの人に、伝えていって次世代に伝える。ということを積み重ねる以外にないんじゃないかなと。だから管政権に対しても、我われは筋道を追って、おかしいことはおかしいと言い続けることです。それが結果的に世の中を変えてくんです。

Q:戦前も不戦条約があり戦争禁止の流れがあったけど、第二次世界大戦が起きた、今と何が違うか?
A:国際連盟が有効に機能しなかった時代と、世界の世論を常に感知する役割を持っている国連が今はある。国連を中心に世界が結びついている。世界は対立するよりも仲良くすることの方がやすらかなんです。だからこそ戦後75年の間、世界大戦は起こらなかった。それはこれからも起こらないと私は思ってます。ジグザグはあるけれど我われは、全体の流れとしての方向は明確に見えているんだから、その方向に自信をもって、一歩でも前に推し進めていく方に力を注ぐべきではないかと思う。というのが今日の私の結論みたいなことです。
 私ももうすぐ76になりますが、唯一誇っているのは、私が生きている時代に、私が考えていることが実現できるとは思わないけれど、これを言い続ける。で、子どもとか孫が、「じいちゃんがんばったね」って言ってくれることを楽しみにしている。原発のゴミとか、一千兆円もの借金を作ったとか、我われは罪作りな世代なんですよ。せめて、罪を軽くすることを続けたい。その罪を軽くできるようなことを我われは続けたいじゃないですか!私たちがやっていることをよい方向へ流れるために動くことが大事かなと思います。

池内 了(いけうち さとる)プロフィール
1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻修了。理学博士。北大・東大・名大など各大学で教職を執り、現在、名古屋大学および総合研究大学院大学名誉教授。世界平和アピール7人委員会委員。軍学共同反対連絡会共同代表でもある。著書に、「科学者と戦争』『科学の限界』『物理学と神』『寺田寅彦と現代』など多数。中日新聞連載記事『時のおもり』の著者の一人。


vol.198 刻の罠 その後

自分が変えられる 知らず知らずのうちに? 過去が塗り替えられていくことに気づかない。
知るチャンスさえなかったの?

自分を変えられてしまう・・・

文化、芸術の立ち位置が明瞭にあるかないかで
左右される私たちの生活、暮らし。

 衣食住は必然で欠くことができないものと言われてますが、それと同じくらい重要なのが、文化、芸術。この分野があるかないかで、大きく変わる私たちの暮らし。
例えばイメージを具体的な言葉で表すと、
・こころがほぐれる
・ほっこりする
・あんしんする
・こころがうごく
・こころが刺激を受ける
・刺激を受けると発想が豊かになる
・クリエイティブな暮らしか楽しくなる
・価値観が変わる
・こころが動くことを優先したくなる
・衣食住もクリエイティブになる
・世の中の仕組みに違和感を感じて
・食べるものに留意し、
・土を意識し始め、
・手の仕事に価値を見出し、
・貨幣の価値観から距離を置く。
・すると、世界を見る目が変わる。
・貨幣に支配されていることに疑問を持ち、
・支配から距離を置く。
・こころも体も開放感にあふれ、
・こころも体も歓びにあふれ、
・暮らしがより豊かになる。
・文化、芸術がいつのまにかくらしに息づきはじめ、
そして、ついに・すべての人がアーティストになる!

 全ての人がいつのまにかアーティストになる?そんな素敵な罠ならかかりたいと思う。仕掛け人もかっこいいじゃない?!が、「刻の罠」はそうじゃない。
 都合の悪いことには蓋をして、なかったことにしてしまおうという企みが潜み、知らず知らずのうちに「自分が変えられていく」。命の歴史の中で、人は平和を求めながらも、今なお争いや戦争を止めることができず、核や放射能への不安、飢餓や貧困は続いている。「忘れろ!つじつまの合わないことは山ほどあるし、些細な不一致ってことさ」、とささやく声が聴こえる…

「なぜ?」

 罠という漢字の成り立ちを調べると、「民」という漢字は、全体で目を表し、そこに焼いた火箸を突き刺している様子を描いた象形文字で、「ものを見る目を失わされた人」。民の上の「罒」を現在では(よこめ)(よんがしら)などと呼び、「冂」の形の枠に糸を「×」型に無数に編みこんで作った「網(あみ)」を描いた象形文字で、《目の見えない者》を《網》を張って仕掛けるから「罠(わな)」となったもの、とある。『刻の罠』はささやく声に耳を傾けるうちに、本当のことが見えなくなってしまうというシビアなテーマである。しかし舞台では「なんか変だ」、「みんな目を覚まして!」と、小学5年の千杜(せんと)と中学2年の七海が舞台で駆け巡り、メッセージを送る。

刻はひと時も途切れることなく、本当のことを伝えられてきただろうか…記憶を書き換えられてはいないだろうか?

 舞台では、いのちをつないでいく間に起こった大事なことを忘れてはいけない、人はそれぞれに幸せに生きる権利があるし、誰もそれを奪うことはできない。作為的な雰囲気に飲み込まれない、罠にはまったりしないという深層部分を太鼓と芝居で表現している。

 「舞台は言葉が中心だけど、言葉で表現できないこともある。その時に太鼓やしの笛が言葉の代わりに表現する」と座長の末永克行さんはおっしゃったが、言葉と楽器の相乗効果が舞台に現れる。するとその舞台に奥行きが生じる。まるで3Dのように。演者の表現が四方八方から体に届く。文化、芸術の真髄とも言える“心が震える”感覚を覚え、同時に今まさにこの感覚に飢えている自分を自覚した。太鼓の音、太鼓の振動は体にある毒を排出させてくれるようだ。音が皮膚から入って、振動が体の奥に浸透してから出ていく。それは体が浄化されていくイメージ。そこにしの笛の音色。これは頭のてっぺんから入ってきて骨の髄に染み込む。そしてそれは体に溶け込んで出ていかないのだ。あの繊細な音色は体の細胞に溶け込んで、太鼓とは違う部分を浄化させてくれる。

人は自然と離れていては生きていけない、これは哲学

 太鼓は土の香りがする。私は、人は「土」と離れては生きていけないと思っている。インタビューの中で、末永さんが「人は自然との関わりなくして成り立たない。これはもう哲学だね」と語っていたが、まさにその通りだと思う。
 そして私が感じたのは、この舞台にはとても深い人間賛歌が込められている気がしたことだ。人は気づくことができる、コトを起こすこともできる。今を生きる私たちは、先人たちの英知を受け継ぎ、時を刻みながら学び未来に活かすことができる。決して悲観はしない。戦争を忘れない、核や放射能はいらない、飢餓や貧困をなくしたい、平和は自分たちで作ることができる。自分を変えることなく、信じたことを貫くことができる!そのことを「たまっこ座」という三世代がつながって舞台を作ることで見事に伝えてくれたと思った。
 末永さんは今回の公演で「コロナ禍で何ヶ月も舞台ができなかった。半年ぶりに目標ができ稽古にはいつもとは違う熱が入った。目標があると、こんなにも日々の気持ちが違うのかと思った。希望があれば生きていける。支えてくれる人がいると、自分の力がどんどん引き出される。この公演があったから僕は生きられた。」とコメントされたのが印象的だった。

果敢に取り組んだ「つくる・みらいの会」

ワークの後・たまっこ座のみなさん

 たまっこ座は1985年に創立してはや35年。気がつけば末永さんらは孫たちとともに舞台を踏んでいる。親子三代にわたる編成は世界でも稀有な存在。孫世代は子どもバンド「Baby Boom」としても活躍している。親の背中を見て育つ、まさに環境が人を育てることを伝えてもくれた。
 そして、コロナ禍で公演を実現させた「つくる・みらいの会」の決断に賛同して観劇をした人も多かったのではないだろうか。目に見えない「罠」を感じ取ってほしい、『刻の罠』という舞台で、今みんなとシェアしたいという熱い想いで繋がったメンバーたちが一丸となって、念入りな準備をして公演を実行したことこそが本物の気づきなのではないかと思う。さらに公演の後の交流会(9月5日)で、は「親とか、大人とか子どもとかではなく、一人一人が自分の責任を果たす。本気の大人の中で、子どもは本気でやりたいと思うようになる。表現は自由ですし、誰でもいいたいことが言えるようになる。」と末永桂子さん。熱くて濃い時を持てたことで「よし!今を生きよう!」と思えた夏だった。

 私たちは今こそしっかり目を見開いて、国の政治を見つめ直す時なのかもしれません。真実を見せられぬまま、罠にはまってはいないか。「罠」という漢字のなりたちを知った今、私たちは決して「もの見えぬ民」ではないということを、改めて目を見開いて、自覚すべきかもしれませんね。

太鼓と芝居のたまっこ座
1985年創立。魂を揺さぶりぐんぐんと力の湧いてくる作品創りを目指し、子どもからお年寄りまで楽しめる和太鼓やお芝居の舞台として、文化庁の巡回事業を始め、ヨーロッパや北米、アジアの国々でも「時代や民族の壁を越える芸術」として高い評価を得ている。

つくる・みらいの会
「子ども達の未来を守りたい」「政治は暮らし」をスローガンに、自分たちが動くことが大事だと気づいた女性が中心に活動している市民団体。2016年から活動。

積極的に感受するとは:時には、社会に役に立たねばという意識から解き放たれて、鳥を数えた1日や、星が見えたことが最高だねと思えることに価値がある。みんな、この世を感受し存在足らしめる仲間です。あなたには、今日、話しかける木はありますか?(ドリアン助川さんの言葉より)


vol.198 しょうがいをみつめる vol.9

スリランカで 出会った子どもたち

 スリランカ という国に住んでいたことがあります。紅茶とカレーと「スリジャヤワルダナプラコッテ 」という長い首都名で有名な、インドの東に位置する島国です。
 今回はそんなスリランカ の特別支援教育についてお話したいと思います。

スリランカ の特別支援教室の風景

 スリランカ は1983年から2009年まで26年間にわたって内戦状態にありました。戦争が終結してようやく10年が経ったばかりの発展途上国です。そのため、学校設備などのハード面に関しては課題だらけです。私がスリランカ にいたのは何年も前ですが、その頃は、電気やシーリングファン(熱帯の国なので空調のためには必須)といった基本的な設備がない教室があったり、壊れたままの机や椅子がいつまでも直されずに放置してあったりということが普通にありました。
 一方で、教育には厚い国とも言われています 。公立学校であれば小学校から大学まで学費は無料で、初等教育の就学率は97%、識字率は91%にのぼり、アジア全体で見ても極めて高い水準となっています。

 そんなスリランカ にも障がいをもつ子ども達はおり、特別支援教育も存在しています。ただ、その数は圧倒的に少なく、専門の教員も足りません。地方ではこの傾向がさらに顕著で、支援が必要な子ども達全てに教育が行き届いている訳ではありません。NPOなどが私立の特別支援学校の運営や教員養成を行っているケースもあります。
 また、衛生的でない水道設備や貧しい教育インフラのために通学、在学が困難な状況に置かれている子ども達(特に身体に障がいのある子)や、家庭的な事情(距離が遠すぎることや親の特別支援教育への関心の低さ)から学校に通えていない子ども達も多くいると想定されています。
 このような厳しい環境の中ですが、私がスリランカ で出会った子ども達は皆一様に明るく、元気な子ばかりでした。教室に行けば、「一緒に遊ぼうよ」「名前書いたんだよ」などと声をかけてくれる子がいたり、話しかけるとはにかんでしまう子がいたりと、賑やかな毎日。珍しい外国人という目で街の人達から見られることの多かった私にとっては、日本での教員生活を思い出してほっとできる場所でした。

文中にも出てくるDくんとその学級

 ある学校で出会った一人の男の子(Dくん)がいます。Dくんは障がいが重く、言葉を話したり、文字を書いたりすることができませんでした。身体の動きもゆっくりでぎこちありません。机に向かって読み書き、計算の学習が中心の学校では、先生達もどう教えていいか分からず、ただでさえ教員不足の中、Dくんは教室の隅でただ座っていることが多くありました。現地の言葉であるタミル語が不自由だった私は読み書きを教えられる訳でもなく、自然とDくんと関わることが多くなりました。片言で話しかけ、一緒に色塗りをし、ハイタッチであいさつをし…。そんなことを繰り返していると、それまで下を向いていることの多かったDくんとも目が合うようになり、彼からハイタッチを求めてくるようになり、笑顔を見せることも増えてきました。そんなDくんの変化とともに、現地の先生達の様子にも変化が見られ、一緒にダンスを踊ったり、キャッチボールをしたりと、Dくんと関わりが豊かになりました。

 日本とは全く異なる環境のスリランカでも、子ども達の笑顔とひたむきな先生達の姿は変わらずにありました。1日でも早く支援を必要とする子ども達がふさわしい教育に出会えることを、今も日本から願っています。   S.I



vol.198  niramekkoGallery「三種の城」

始まりは数字だった。紙の上に数字を並べ、計算も得意で九九を歌うようにそらんじてたともき君。陶芸クラスでは時計を作り、数字があちこちで踊っていました。数字の次は線路。どこまでも続く線路にはやがて橋がかかり、トンネルもできて、ともき君の物語がどんどん膨らんでいきます。その次は、タワー。工作室から見えるツインアーチの138タワーを見ては描く。何枚も何枚も描く。長い紙に思い切り書いた時の満足そうな顔が今でも忘れられません。(写真上)そして、今のともき君のブームは?なんと「歌」なんですって。そういえば、パプリカを歌った時、クラスのみんなが反応して大合唱になったね。ともき君の興味関心が創作の原点。今後も目が離せません。


vol.198 人生これから!

「やってみた」シリーズ 第4弾

油絵からアクリル絵画に挑戦!  長谷川達子さん(60代)

 描き始めたのは48歳くらいの頃。旅行仲間と旅先でスケッチしてる人を見かけ、「あんな風に描けたらいいね」、が始まりだった。それを口にした途端、友人の一人が、「使ってない部屋があるからそこを使って!」と持ちかけてくれた。月に3回関市を流れる長良川畔の素敵な家の地下室で、お酒を飲みながらお菓子をつまみながら、描きはじめた。某銀行ロビーでのグループ展を2回、北海道ビエンナーレにも応募した。「惜しくも賞を逃しましたが昨年なら確実に入賞してましたよ。今年は賞の数を減らしたのに応募がかなり多くて」、と温かい慰めの言葉が付いて絵が返ってきて苦笑いしたとか。
 そんな頃、仲間の一人が突然京都の芸術大学に入学した。それで絵画クラスは一旦休止。それから10年ほどブランクがあったが、仕事の後輩から「中古住宅を買ったので、その2階をアトリエにしたら?」と勧められ、また絵を描ける環境が整った。
 絵を描くのは一人でもいいと思っていたが、仲間がいるともっといい。あっという間に8人が集まり、京都芸大に通う友人からアクリル画の先生を紹介され、月一回来てもらうことになった。「本当は油絵を描きたかったのですが、油絵は揮発油を使うので、お借りしたアトリエは無人のことが多く、高温になると引火する可能性もあり断念しました。」
 アトリエのこともあり油絵からアクリル画に転向した長谷川さん。まずはデッサンから。鉛筆で光りと陰を表現する。何枚も描いた。「細かく丁寧に書くこと。崩して描くのは10年早いと先生に言われてしまいました。私らしく描くのはちょっと早かったみたいです。基本は大事ですしね」。
 そんな再スタートだったが、コロナでまた休止状態に。その間は自主練。描いた絵をメールで先生に送り、先生が添削してくれる。
 「6月から再開しましたが、色つけや道具なども必要で、やはり先生に来てもらうとはかどります。」
 特に色つけは先生の指導が必須と話す長谷川さん。アクリルは水彩画のようなにじみも表現出来るし、油絵のような重ね塗りもできる事に魅力を感じた。

次は自分が描きたい
モチーフで
 モチーフ選びも結構難しい。変化のある大きいものを選ぶよう先生に言われ、自分が考えたモチーフを写真に撮って先生に見せ、意見をもらう。
 仕事より、絵のことを考えている方が楽しくて、描き始めると夢中になる。気がついたら楽しみにしていたジャズライブの約束の時間に遅れたこともあったとか。
 「絵も音楽も日頃のことを忘れさせてくれるから、私にとって精神衛生上とっても必要な要素なの。歳をとると子どもに戻るっていうでしょ。私、子どもの頃から絵を描くことが好きだったんですね。だからこういう人生になったって気がしてます。自分の思い描いていた人生に近づいてきたなぁって。コロナで仕事に出られない生活でも楽しみを見つけたので、仲間と幸せだねって言い合ってます。」  蘇原中央町在住

あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!


えんぴつカフェ 今回のテーマ
<お墓について。あなたはどうしたい?>

「お墓はいらない」、とか「夫とは一緒の墓に入りたくない」、とか
「墓守をする人がいないし」、とか様々な意見がありますが、
あなたはどう考え、どうしたいですか?それを実現するためには?
様々な意見がありました。その一部をご紹介します。

9月17日(木)「お墓について」

・2年前に母を亡くしました。自分は生前親に迷惑をいっぱいかけてきて、一緒の墓に入ってまた迷惑をかけたくないので、自分の時は海に散骨してもらうよう、あま市の業者にすでに申し込んであります。
・山の上に先祖の大きな墓がたくさんありましたが、管理どころか、そこに行くだけでもとても大変。ご先祖様には申し訳ないですが、私の代で終わりにしたいと、墓じまいを済ませました。お骨は納骨堂に入れてもらいました。
・今はいろんな情報が手に入るけど、経験者の生の声が一番と思って今日は参加しました。私は、死んだら意識もないし、お骨もゴミとして処分してもらってもいいとさえ思っています。なので、子どもたちの判断にまかせようと思っています。
・自分では私と夫のお墓は造らない、と思っていたのですが、3年前に夫が亡くなった時に子どもたちが「お墓が欲しい」というので造りました。お墓は造った以上お守りしなくてはいけない、その辺がこれから先どうかな、とは思います。
・実家は熊本で自分は長男。自分の息子は東京住まいで岐阜に来るつもりはない。お墓に関してはどうしたもんかと悩んでいる真っ最中です。
・墓じまいを済ませました。義姉が、「自分たちの下の世代に迷惑をかけないようにしよう」と。お骨は供養塔に入れていただいたので、そこでお参りをしています。
・自分たちのお墓のことは、妻とは時々話題にしますが、子どもとは話していません。自分としては樹木葬もいいかな。両親の月命日ごとの墓参りには子どもたちと一緒に行っていたので、親のそういう姿は見せることができたかな。
・私は夫の父親とは心が離れているので、一緒のお墓には入りたくないです。実家のお墓に入りたいです。
・代々のお墓のある家の次男さんが亡くなったとき、長男さんが「こっちに入ればいい」と言われ、そうされました。次男だから実家のお墓に入れないではなくて、それぞれの家庭の事情にあわせて決めていけばいいと思います。
・お墓の土地は購入したけど、今はお墓を造る気がないです。考えも時代によって変わって行くし。
・お墓ってどうして必要なのか、両親が亡くなったとき自分のためにあるのかな。すると自分がどうしたいのか、と考えないといけない。近くにあるのがいいのなら、お骨をペンダントにするということでもいいのかな。
・ある人が「俺が死んだら散骨してくれ」と生前言っていたので、遺族は遺志を尊重し散骨しました。しかし、その方の奥さんは生前何も伝えてなかった。お子さんたちは「供養塔に入れてほしい」という事でした。「ここに来ればお母さんに会えるね」と。今までのつながりを考えたとき、何も残らないというのはどうなのかな、と思いました。
・ある知的障がいのある方のケースです。ご両親のお骨をいつまでも手元に置いたままでした。それではいけないと、周りのサポートで供養塔に。すると、「これでお父さんお母さん褒めてくれるかなぁ」とひと言。それを聞いて、「ずっと気にされていたんだなぁ」と感じました。事前に子どもにしっかりと話しておくことはすごく大事だと思います。

えんぴつカフェは毎月第3木曜日 13:30-15:30
にらめっこ編集室にて。



vol.198 えんぴつカフェ

ポジティブに「死」に向き合う

これまで遺族が選ぶことが多かった遺影を生前に自分で用意する人が増えています。お気に入りの服や着物を着用し、モデル気分で華やかな写真を撮影。自分で死後に備える「終活」が定着しつつある現在、遺影をめぐる価値観も変わってきているようです。そこで、NPO「人生これから!」ではプロカメラマンによる撮影会を開催します。

専門家が、対話しながら、あなたがあなたらしく撮影に臨めるようヘア・メイクを担当いたします。また、肌色をよく見せるため、普段より鮮やかな口紅を使うことや、眉毛を鮮明に描くことなども同時に参加者にアドバイスをします。

フォトグラファー:田中千穂( ちいほ)
Chiiho photograpy & works
愛西市在住(196号の熱中人 掲載)

えんぴつ・カフェとは・・・

毎月1回おしゃべりしながらライフデザインノート『ゼロの昇天』を書き込むために集うカフェです。お茶を飲みお 菓子をつまみながら、持ち寄った課題をみんなで考えます。話題は多岐にわたります。「人生これから!」を基本に、やがて迎えるであろう「そのとき」まで、 どう生きるかを念頭に置いて書き込んでいきます。ちっとも筆が進まない、というのが現状ですが、みんなの話を聞いて、回を重ねるごとに、少しづつイメージ が湧いてきます。そんなカフェです。

参加ご希望の方は、ご連絡ください
主催:NPO「人生これから!」
問い合わせ 090-5638-7044(田辺)
      090-7854-4561(三上)



vol.198 熱中人 ミナタニ アキさん

物事を深く考え、言葉で伝えてゆく
  そこから生まれるものを大切に

「犬てつ」(犬山×こども×大人×てつがく×対話)主宰
ミナタニ アキさん(犬山市在住)

 犬てつは大人とこどもが一つのテーマについてじっくり一緒に考えることを通して、思考を広げ深めていく「てつがく対話」を中心に活動している。
 「こどもが対話に加わるとすごく面白いんです。例えば『家族』というテーマでも、『なんでそもそも家族があるんだろう?』って、大人が思いもしないことを子どもが投げかけてくれて、すると『なんでだろう』って、ぐっと考えが深まるんです。こどもがいるからこその会話が生まれる瞬間に、毎回出会います」とミナタニさん。
 答えは一つではない、最後にまとめるということもしない。参加者は、発言するしないは自由、ただ聞いているだけでもいい。
 「重要なのはその場だけで終わらず、持ち帰って『考え続けること』。それが一番大事な事かな。対話中には全然話さなかった子が、帰りの車の中でお母さんと話したというエピソードをよく聞きますが、それでいいと思うんです。学校ではなにか発言しないと、というプレッシャーのようなものがあると思うんですけど、ここではそれがない。自由でいられる場みたいなものを意識的につくろうと進行役の方と一緒に考えてやっています」。
 だから時間中に遊ぶ子もそのまま受け入れる。最初は簡単な質問でさえ親の顔を見たり、緊張して言葉を出すのに時間がかかった子どもたちにもひたすら言葉を待った。
 「3年目には、みんなで話しを継いで言葉を深めていくということが出来るようになってきました。そういう楽しさを子ども自身がわかってきた。大人以上にうまくなってる感じです。すごいことだと思います。」

 2019年2月には、犬山市男女共同参画市民会議とのコラボを企画し、男と女何が違うのか、「ずるい」をテーマに対話。その時には学校の制服に対して、なんで女の子はスカートをはかないといけないのか、と子どもたちから声があがった。
 「犬山市はフリースピーチ制度(※)というのがあるので、おかしいと思うんだったら、話してみる?と提案してみました」
 同年9月議会のフリースピーチで「なぜ女子はスカートで、男子はズボンなのか。性別に関係なく着られて違和感のない制服があれば、皆が安心すると思う」と小学校4年生の犬てつっ子がスピーチ。それを受けて市の教育委員会が検討し、2021年4月から市内の中学校の制服が、従来の詰め襟・セーラー服かブレザーか、女子のブレザータイプならズボン・スカートが選択できることが決定した。
 「一緒に考えて発信すれば、社会は変わるんだよ!ってことを伝えて行きたいと思っています。楽しんで考えてることで思考力も鍛えられますが、でもそれだけではなく、なんのために考えるかというと、より良い社会をつくるため、なんですね」。
 深く考えることは、多角的にものごとを捉え、想像力を膨らませる。それは他者の立場に立って考える思いやりに繋がっていく。地域で活動していくには、そういった視点も大切にしたい、とミナタニさんは考える。
 犬てつ4年目の今年は「てつがく対話を通して創る未来の運動会」と、初めてゴールを設けての活動に取り組む。もし自分たちで運動会を創るとしたらどんな運動会をやるのか、まず「未来の運動会」ってなんだろうという対話をして、次はそれを振り返りつつ、未来の運動会を創る要素としては何があった方がいいのかを問いかけた。
 「みんなが楽しめる運動会の『みんな』って誰か、それをずっと問い続けているといってもいいくらい。誰かにとっていい事が誰かにとっては悪いことだったりする。本当にみんなが楽しいってどうやったらできるんだろう、そのへんを今一緒に考えているところです。どういう言葉が子どもたちから出てくるのかすごく興味深いですね」
 今年の12月に開催される「未来の運動会」は、本来なら地域の人たちを巻き込んで賑やかにやりたいところだが、コロナ禍なので今回は自分たちだけでの運動会となるという。

 「言葉が得意な子もいればそうでない子、いろいろでいい。ただ、言葉が主な社会だから、こういう場で慣れていくことで、もうちょっと生きやすくなる。てつがく対話をそういう機会に思ってくれてもいいなと思います」。
 いろんな人がいて、いろんな意見があっていい。みんなが認めあえる地域、街、社会は「犬てつ」のような場所から生まれるのかもしれない。

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(※)市民フリースピーチ制度
犬山市議会では、市民が議会で発言する機会を確保することにより、市民の議会への関心を高め、市民により身近で開かれた議会の実現に努めることを目的として、市民フリースピーチ(5分間発言)制度を実施します。議会は市民からいただいた提案を全員協議会などの議論の中で熟慮し、適切にアクションします。(犬山市H.Pより)

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犬てつの3年間の記録を一冊にまとめた書籍『こどもと大人のてつがくじかん』が刊行されました。

『こどもと大人のてつがくじかん 』
てつがくするとはどういうことか?
2,300円+税 LANDSCHAFT 

こどもと大人が一緒に対話し、紡いできたてつがくじかん。
犬山で生まれた犬てつの、宝物のような三年間のドキュメント。
てつがく対話についてまったく知らないこどもと大人たちが、
手探りながらの対話を通じて、自分とは違う意見を持つ他者や、新たな自分を見出し、
対話の楽しさ、難しさに目覚めていく様子が浮き彫りになっています。
わたしたちは他者と対話し、協働する術をあまりにも学んできませんでした。
犬てつではこどもを媒介に、世界にいつもとは違うまなざしをむけ、
自由や民主主義の本質を問うような対話も芽生えてきます。
てつがくすることの意味を一から問い直す、これまでになかったような実践の書です。



vol.198  夢か悪夢かリニアが通る!vol.27

椹島付近の林道から赤石岳を望む

 「静岡県がごねているせいで、リニア中央新幹線の2027年開業が遅れてしまう」というネットを中心に広がる「静岡悪者論」に反論する動きが活発です。県の中央新幹線対策本部長を務める難波喬司副知事は10月2日、東京都の日本記者クラブで記者会見し、川勝平太知事は月刊誌「中央公論11月号」に「国策リニア中央新幹線プロジェクトにもの申す」という論文を寄稿しました。この中で川勝知事は新型コロナウイルス感染拡大について「リニア再考をせまる新しい現実」だとして計画見直しを視野に入れたリニアの「中間評価」を行うことを菅新内閣に求め、「“命の水”を戻すことができないのであれば、リニア・ルートのうち南アルプス・トンネル・ルートは潔くあきらめるべきです」と踏み込んでいます。今回は、南アルプストンネル建設が行われる予定の大井川源流部を1年余りぶりに訪れました。     井澤宏明・ジャーナリスト

荒れる大井川源流

崩壊した林道

台風、豪雨で土砂の採掘現場のようになってしまった燕沢周辺

 同行させていただいたのは、「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク」が10月1、2日に行った第6次調査です。同ネットは2014年から毎年のようにリニア静岡工区となる大井川源流部の「定点観測」を続けてきました。
 源流部への入り口となる畑薙第一ダムの巨大な堰堤を渡り、ダム湖を左に見ながら進みます。いつものガタガタ道を覚悟していたのですが、整地され舗装済みのところもあります。
 管理する静岡市治山林道課に尋ねると、「JR(東海)さんの大型車両が増加することに伴って林道の痛みが生じるので、それを防ぐためのものです」との答え。舗装区間は今の段階で約200メートルを予定していますが、最終的には約27キロの林道すべてを舗装する計画とのこと。
 おせっかいながら工事費用の負担が心配になります。市によると、舗装費用はJR東海が持ち、修復費用もリニア工事中はJR東海が負担するものの、工事終了後は市の負担になるといいます。大雨や大地震が起こるたび崩れる東俣林道。将来、市が負担し続けられるのでしょうか。

土砂がたまり、橋まで1メートルもない

 途中から林道が河原に下ります。ここは昨年の台風19号で林道が崩落したため付け替えられた道。この道も今年7月の豪雨で一時、流失したそうです。赤い「畑薙橋」の鉄橋を渡って右岸へ。すぐ上流の大規模崩壊地「赤崩」などから絶えず流れ出る土砂が河原にたまり、今にも橋に届きそうです。

姿を変えた燕沢

 南アルプス南部の3000メートル級の山々の登山基地だった「椹島」(さわらじま)。リニアの工事事務所や作業員宿舎が建ち並び、今ではすっかり「飯場」(はんば)のようになってしまいました。昨年6月に川勝知事の視察に同行取材したときにはなかった宿舎の建設も進んでいます。向かいには南アルプストンネル建設への警鐘を鳴らし昨年11月に亡くなった山岳写真家・白簱史朗さんのログハウス風の写真館がありました。
 燕沢(つばくろざわ)と大井川の合流地点に着きました。JR東海はここに、トンネル掘削で生じる東京ドーム約3杯分約360万立方メートルの残土を積み上げる計画です。
 ところが台風や豪雨で、周辺の地形がすっかり変わっていました。増水した川に押し流されたのでしょう、ドロノキなどの河畔林は消え去り、土砂の採掘現場のようになっています。対岸の崩壊も進み、今にも地滑りが起きそうです。
 残土を積み上げる規模は、高さ最大約70メートル、幅最大約300メートル、長さ最大約600メートル。県は説明資料で、高さ約65メートルの県庁東館(16階建て)、広さ約18ヘクタールの駿府城公園と比較し、同規模の残土が積み上げられることを示唆しています。

林道がスッパリと切れ、斜面が崩壊している様子が分かる

 この連載15回目で明星大学准教授・長谷川裕彦さんが警告したように、大規模な崩壊を繰り返してきた千枚岳の岩屑なだれが、積み上げた残土にせき止められ、より大規模な土砂ダムができてしまう恐れがあります。昨年、今年の台風や豪雨で大きく改変された地形を目の当たりにすれば、ここに残土を積み上げれば将来何が起こるのか、「火を見るよりも明らか」だと思うのですが。


vol.198 ボーダーレス社会をめざして vol.57

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

賞味期限

  「おいしいお店に行こう!」と障がいのある人に誘われ、いざ食べに行くと「あれっ?これっておいしいの?」思うことがあります。人には味覚の差は当然ありますが、雰囲気、見た目、先入観でおいしさは全く違った物になるらしいです。
 自閉症と言われる方には、感覚過敏という特徴がある人がいます。主には「聴覚・視覚・触覚・嗅覚・味覚」の五感の一部、または複数からの刺激を過敏に感じることです。食べることが出来るものが、数種類しかないという人、お母さんが作ったふりかけ以外は食べないという人、焼きそばが好きで、私たちが作って出しても「入れた調味料が違う」と言って食べられない人など、いろいろな方に今までお会いしました。舌触り・匂い・味・外観いろいろな条件がそろって食べられないようです。
 知的障がいの方と自閉症の方とは食べ物に関しては、ちょっと違います。知的障がいの方で、賞味期限を全く気にしない人もあります。「もう捨てたほうがいいんじゃない」と言っても「食べます」と言ってガンと捨てない人もいます。食に関しては、多かれ少なかれ問題はあります。お店へ入ると同じメニューを毎回注文する人もいます。食べ物自体の温度も気にします。息子は料理が冷めたものはちょっと苦手です。電子レンジがあれば、冷めた料理はほとんどチンします。カレーは、小学校の5年生から突如食べられなくなりました。何が起きたのか分かりませんが、カレーの匂いを嗅ぐだけで小さなパニックになります。ですから、我が家ではカレーが食べられません。
 息子は、他に食べられないものはないのですが、傷んでいて少し酸っぱい味がするから、やめておこうということが分からないようです。味覚に関しては、少々不安な所があります。どうしたらお腹を壊さないでこれから生きていけるのか? 考えた末に、賞味期限だったら目で分かるからそれで、食べられるもの・食べない方が良いものを分けようと思いました。運よく、彼の頭に賞味期限がインプットされました。しかしです。賞味期限を過ぎても食べられるものはありますが、すべて捨てることになってしまいました。
 ある日、冷蔵庫の中を見ると、調味料がありません。少しぐらい賞味期限が過ぎていても使えると思い、入れておいたのが、残念!ありません。捨てられました。困ったものですが致し方ありません。彼が長い人生を生きていくために、食中毒にならないためには、この選択肢しかありません。味覚に頼って判断することは、非常に難しいようです。



vol.198 半農半X vol.39

ことば大学

 新型コロナウイルスの蔓延で、世界はこれまでの生活様式を変えていかないといけなくなりました。ふと思い出したのが、英国の詩人ワーズワースのことば「進む者は別れなければならない」です。このエッセイ欄にも何度も書いてきましたが、大学4年のころから、本などで、いいことばに出会うと、メモをするようになりました。人それぞれ、心の支えは異なりますが、私にとっては「ことば貯金」がとても大きなものとなっています。100年に1度の危機といわれる今、どんな言葉が支えになるか。おすすめをいくつかあげてみましょう。

宮崎を観光で有名にした岩切章太郎さんが言った「心配するな、工夫せよ」もいいですね。工夫は日本人の得意なことだと思います。相撲界には「三年先の稽古」ということばがあります。番付をあげていくためには、これまでとは異なる稽古を今からしておく必要がある。「風がなければ、オールを持て」。これはラテンのことわざです。いい風が吹くのを待つという発想もありますが、手元には漕ぎだせる櫂(かい)の代用となるものがあるかもしれません。古今東西のいいことばを持ち寄り、紹介し合う「ことば大学」が開催できたらと思っています。1限目=哲学系のことばに学ぶ、2限=里山・農業系のことば、3限=地域活性化のことば、4限=生命のことば、5限=関係性のことばに学ぶ、という感じです。いかがでしょう?受講してみたいと思ってくださるとうれしいです。


塩見直紀(しおみなおき)半農半X研究所代表
1965年、京都府綾部市生まれ。20年前から「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱。半農半X本は翻訳されて、台湾、中国、韓国にもひろがる。著書に『半農半Xという生き方 実践編』など。

※半農半Xとは・・・半農は環境問題、半Xは天職問題(どう生きるか)を背景と する。持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を社会に活かす生き方、暮らし方。ex.半農半漁、半農半大工、半農半看護師、半農半カフェ、 半農半絵描き、半農半歌手、半農半鍼灸師、半農半カメラマンなどなど。


vol.198 未来に続く暮しの学びPrt-39

暮らしはアート

 今月号から、アートと暮らしについて、徒然なるままに書きたいと思います。持続可能な暮らしとは、どんな暮らしなのか、みなさん考えたことはありますか?私はコロナ禍で不安に押しつぶされそうな時だからこそ、人は基本に立ち返るのだと思います。私が思う基本は「土」です。土に触れること、どれだけ畑仕事をすることが大切なのか、身に染みて感じています。
 前号でも書きましたが、、ここオーストラリアは、州によって違うものの、規制がどんどん厳しくなってきています。行動の一つ一つに規制がかけられ、とても窮屈です。公共の場で踊ってはいけない、20人以上では集ってはいけない、外出許可証がなければ散歩にも出られないといった具合です。何を根拠にそんな規制をかけられるのか、周りはブーイングが飛び交っています。それでもこのあたりは自然に囲まれて生活できる地域なので、みんな割とのびのび生活できるのがせめてもの救いです。
 ただ、いち絵描きとして、このコロナ禍を生きるのは、かなり厳しい状況です。アーティストは人が集まって、アートを通じて交流を深めていくことを求めているからです。しかし規制が厳しい中、表現の場を作ろうとする(イベントを主催するなど)とそれなりのリスク、ストレスが一緒についてきます。私の場合は絵という形で自分と向き合って、解放というか、自由を楽しんでいます。今は“さなぎ”になった気分で、内なる情熱とこの不自由な中にも自由を探索する時期だと思っています。そのようにとらえ方を変えてみると、突如この現状が素晴らしく感じたりして…。
 今までの歴史を振り返ると、時代が変化する時には、アート、芸術の分野にも変化があります。表現の仕方が変わったり、新しい技法が生まれたり。まさに今、私たちは変化のさなかに生きています。それが今後私たちにきっと良い影響をもたらしてくれる。そう信じて表現をすることで、自分自身の内面の自由を手に入れる。
 「半農半アート」。それが私の持続可能な暮らしの第一歩。芸術は生活の一部であり、表現することの自由は、私たちが生きる中で、大切な要素だと思っています。     やお

大地の恵みに感謝!カリフラワーがいっぱい採れるのでカリフラワーパンを作るが日課になりました。半農半アートの暮らしを楽しむ。