投稿者「にらめっこWeb版スタッフ」のアーカイブ

vol.219 プレゼントコーナー

219号PRESENTS

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。
1-最近びっくり!しちゃったこと
日常の中のささいなことでも大歓迎!あなたが最近驚いたことってなんですか?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望を必ずお書きください)
※Aは編集室まで受け取りにこられる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成
〆切:〆切:2024年5月25日  当日消印有効。
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.青磁の平皿2枚セット にらめっこより…2名様


涼やかな色合いの青磁は、これからの季節にぴったり。お刺身、水羊羹、カルパッチョ、サラダ…食卓を彩る器と料理とのコラボレーション。見て、味わって、楽しみの幅が広がりますね。野の花をおいても青磁は花を引き立てますよ。
にらめっこ編集室でお受け取りください


B.CINEX映画招待券   CINEX様より…ペア3組様


映画の主人公の生き方に励まされ、力をもらう。そんな名作と出会えたら、毎日の生活に変化が起きそう。いろんな人生に出会いに映画館に行ってみよう。
写真は映画「パリ・ブレスト〜夢をかなえたスイーツ〜」の1コマ。
柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


C.「おとなの音あそび」ご招待 アートギャラリー是様より…ペア1組様


ピアノにサックス、ウクレレ、ギター…。音楽を楽しむ人集まれ!腕前を披露する人も聴くだけの人も、心地よい空間で、飲みながら・食べながら楽しいひと時を過ごしませんか?


D.よりよく生きるためのライフデザインノート「ゼロの昇天」
人生これから!様より…2名様


もしもその時が来たら、私らしく見送ってほしい…。でも、私ってどんな人?その時が来るまでどんな風に生きようか。など、よりよく生きるためのヒントが詰まった一冊です。絵本作家・高畠純さんのイラストが温かく寄り添います。


vol.218 生命力あふれる土の物語


簡単でスゴイ「土ごと発酵」
まず、作物の茎葉や残渣、雑草などをそのまま発酵素材として活用。田畑にある有機物をその場所で活かすやり方だから、運ぶ手間もかからず、とっても小力的です。
通路に摘葉した葉を置きその上から米ヌカをふる。収穫後に、ワラや収穫残渣の上から米ヌカをふる。すると、白いカビ(糸状菌)がビッシリ生えてきます。米ヌカは微生物が利用しやすい養分やミネラルが豊富で、残渣などとともに土の表面・表層に集中的に施すことによって、微生物相が劇的に変化し、田畑が糠漬けの床のように発酵の場に変わります。発酵の過程で微生物は、エサとして土のミネラルを溶解・吸収します。土は微生物のすみかであるとともにエサにもなり、こうして土全体が発酵する。だから「土ごと発酵」なのです。
土ごと発酵によって、有機物や土のなかの溶けにくい成分、ミネラルが有効化し、これに微生物がつくるアミノ酸なども加わり、作物は健全に育ちます。だから肥料はなくていい。健全で病気に強いだけでなく、個性的なおいしさも生まれる。土ごと発酵は、簡単でスゴイ!!
ウネは壊さずに不耕起とし、収穫後のウネの上に残渣を盛り、その上からボカシや山草をおいて発酵させます。


微生物が土の粒子を活性化し、団粒化をすすめる
土ごと発酵では、微生物が「土を食べて」ミネラルを溶解・吸収するとともに粘土などの土の粒子を活性化し、さらに活性化した土の粒子をパワーアップした微生物が結びつけ、団粒がつくられるようです。
「よい土では、養水分が『回流』する」と、農業環境技術研究所の樋口太重氏が指摘をしています。樋口氏は、土における養水分の流れを、人体の血の流れにたとえて、血流の悪化が脳溢血など各種の疾患を招いているように、土の健康度を血流ならぬ回流のよしあしからとらえようというわけ。
畑の養分過剰は、「回流」の低下が原因
石灰やリン酸など、養分が過剰に溜まっている畑では回流が弱まっているからと言われます。血の流れが悪くなると、血圧を上げてすみずみまで血を流そうとしますが、その時、血液に圧力(力学的ストレス)がかかり、その結果、血そのものがさらに流れにくいドロドロになる。つまり、血液の流動性の低下が高血圧を招き、高血圧が一層血流の流動性を低下させるという悪循環が、事態を悪化させていく。これと似たようようなことが、肥料が過剰に蓄積する過程で起こっているのではないだろうかと、樋口氏は土壌のEC(肥料濃度)の上昇は、回流を悪くする方向に働くと指摘しています。ECはいわば血圧に相当する。これが高濃度になると回流が低下し、その結果ますます肥料濃度が濃くなり、それが一層回流を停滞させる。通気性が悪ければ、発酵にかかわる微生物も貧弱になり団粒形成も進まない。肥料効率が悪いうえに根の活力・吸肥力も弱い。こうして養水分は回流せず、肥料が化合物として溜まっていき、一部は流亡して地下水を汚染することになる。
今、畑に求められていることは、土を団粒化して、水や空気を保持しやすくすること。土壌微生物層を豊かにすることですね。

土ごと発酵を通した、作物―土―作物の循環
残渣の利用で大切なのは乾燥させてからすき込むこと。生で水分の多い状態では発酵ではなく腐敗のほうに進んで行きます。そして「残渣を十分に乾燥させると、脱水していくなかで「死物寄生菌」である「体内菌」が目を覚まし、発酵をはじめる」。ここでいう体内菌とは、こうじ菌、納豆菌、乳酸菌、酵母など発酵で活躍する菌ちゃんたちで、その発酵を促進してくれるのが米ヌカ。そして、この体内菌は土ごと発酵を通して作物から作物へと引き継がれていくんです。土ごと発酵のやり方は田畑、農家、地域により多様で、そこから生まれる作物もまた多様です。それぞれに個性的な作物と、微生物も小動物もミミズもたくさんいる生命力あふれる土の物語は、農家を元気づけ、私たちを惹きつけることになります。

「菌ちゃん野菜応援団」でいつもコラムを書いてくださっている菌ちゃんアドバイザーの各務 亜紀さんは随分前から「土ごと発酵」を実践されています。その驚く効果を取材しました。

戦後、農薬と化学肥料を使う慣行農法が主流になったので、土の生命力が落ちてしまった。農薬と化学肥料は微生物を殺してしまうから。現代社会も、殺菌、滅菌、抗菌、除菌とどんだけ菌ちゃんを避けてるんだ?と思います。また、昔の人は落ち葉を集めたり、肥溜めを作ったりして有機物を堆肥にしてから土に戻していました。自然と共生していたんですね。
土ごと発酵は、土に生ゴミを入れて、そこに米ぬかを入れるんですが、米ぬかだけだと腐敗しやすいので、いい菌ちゃんがいっぱいいる状態のぼかしを使います。大きめのポリバケツに生ゴミと塩を入れて、漬物のように嫌気発酵させます。それを土に入れると、土の中で分解が始まります。生ごみの発酵、分解の過程を土の中で行うので、「土ごと発酵」なんですね。土ごと発酵することで、土中に有用微生物が増え、その結果、団粒構造の土ができ、野菜が元気に育ちます。

驚く効果
キャベツ:甘い ブロッコリー:苦味がないスッキリした味。きゅうり・人参:くさみがない。そして何より野菜に虫がつかなくて美味しい!
害虫が来にくい。益虫とちゃんとバランスをとってる。益虫はカマキリとかてんとう虫とか、蜘蛛とかね。そういう虫たちが増えていく。いらない命というものはこの世にはひとつもありませんから。


vol.218 土壌を発酵させて安心へとつなぐ

人間の目で見える大きさの限界は0.1〜0.2mm。髪の毛1本くらいの太さだといわれます。それより小さなものは目に見えませんが、空気中や土の中、私たちの体内にもたくさんの「菌」がいます。菌は物ではなく、れっきとした生きもの。食べものにも棲み着いて、色々な変化を起こします。小さいけれど私たちの生活に欠かせない、菌ちゃんの世界を見てましょう。

「発酵」は菌のはたらき

私たち人間と同じように、菌も食べものを食べて生きています。例えば、麹菌(カビの一種)が大豆のタンパク質を食べて、アミノ酸(人間が食べると旨みを感じるもの)をつくり出すと、大豆は味噌に変化。人間はこの変化を「発酵」と呼び、昔から食べものづくりに利用しています。

畑も発酵する?

「発酵」が役に立つのは食べものだけではありません。野菜を育てる畑でも重要な役割を持ちます。森や林の中の自然の土では、動物の死体や落ち葉が菌に分解され、植物が根で吸収しやすい形の栄養に変化します。人間がつくった畑では自然に栄養素が出来にくいため、菌を畑に入れて様々な栄養をつくってもらう必要があるのです。

土壌づくりに役立つ“土着菌”のススメ

土着菌とは、その地域に元々棲みついている様々な菌のことを指します。土着菌は地域や採取する場所、季節によって性質がそれぞれ異なりますが、身のまわりにある山林や竹林、田んぼなどからいくらでも採取できることが特徴です。
土づくりに役立つ土着菌の名称として「ハンペン」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ハンペンは、林の中にある落ち葉などをどかすと現れる真っ白な菌糸のかたまりを指します。なおハンペン=1種類の微生物ではありません。しかしそんな地域環境に合った強い菌たちを活用することで得られる効果は多々あります。

土着菌の採取方法
もし林にある落ち葉の下などに先に紹介した真っ白い菌糸のかたまり(ハンペン)が見つかれば、それはそのまま土づくりに活用できます。見つからなかった場合には、・腐葉土・硬めに炊いたご飯・通気性のいい弁当箱状の箱やバケツなどを用意します。弁当箱状の箱やバケツにご飯を入れ、腐葉土に混ぜ込むか置くかします。すると数日後にはご飯に様々な色をした菌(麹菌やケカビなど)が生えるはずです。それを採取します。

採取した土着菌を使ってぼかし肥をつくろう
ぼかし肥とは、油かすや米ぬかなどの有機肥料に、土やモミガラなどを混ぜて発酵させて作る肥料のことを指します。土に肥料分を混ぜて薄める=ぼかすという意味合いから”ぼかし”肥というのだそう。さっそく採取した土着菌を使って、ぼかし肥をつくっていきましょう。
必要なもの ・米ぬか・おから・採取した菌・水。
作りかた 1)原材料と水(500cc程度)を混ぜる。2)日陰で発酵させ出来上がり!というシンプルさです。採取した菌と水を入れ、よくかき混ぜたら、<米ぬか:おから=3:1>で混ぜたものに加える。混ぜたものは日陰で発酵させます。一日一回かき混ぜて発酵が進めば、4〜5日ほどで発酵熱が生じます。好気性菌なので、発酵熱が生じ始めてきた頃から切り返し(土の上と下をひっくり返すように混ぜる)を行い、空気を循環させます。

土着菌等を活用した土づくりのコツ

先で紹介した土着菌の採取方法やぼかし肥の作り方ですが、注意点があります。土着菌は当然ながら生きています。そのため、気温や環境によって紹介した日数でうまくことが運ばないこともあれば、発酵が進みすぎることも十分考えられます。
土着菌等を活用して土づくりを行う場合には、彼らが生きていることに配慮して、彼らの変化をよく観察したうえで行動することが大切です。成分が明確に数値化された化学肥料に比べると、手間暇はかかります。しかし微生物と向き合った土づくりには、土の変化が日に日に感じられるという魅力がありますよ!   参:自然派COOP


にらめっこは毎年、味噌用の大豆を作っています。昨年お借りした畑は今年で2年目。以前、その畑は慣行農法で作物を作っていた様子。なので、昨年は、葉ばかり大きくなり、莢の実は小さかった。まぁ、合間を見て草刈りをしなければならないところを、ちょっとサボった面もある。草も随分育っていた。
さて、今年は昨年の大豆がしっかり残留肥料を吸い取ってくれたであろうと、期待は大きかった。草もまめに刈り取り、根元に置いた。苗の間隔も十分。日あたり風通しも申し分ない。先日いそいそと収穫した。期待は膨らんでいたが、莢は膨らまず・・・なぜじゃ〜!!早速ネットで調べる。タネの蒔き時、よし。肥料を与えない、もちろんよし。風通し、良好。雨??うーん今年は長雨が続いたし、水はけが良くない?畝は低かったわ・・・。大豆の幹は太く芯は茶に変色していた。うーん、原因がわからない。来年は、土着菌で堆肥を作って畑を発酵させてみよう。(mi )

 

 

 

 

 


vol.218 ぴーふぁす汚染はじまったばかり

 前号(217号)では水は土壌を汚染する、という特集でした。微生物は地球を救う!というなんとも心強い菌ちゃんの存在。しかし、「永遠の化学物質」はなかなか手強いのです。以下、『これでわかるPFAS汚染」ー暮らしに侵入した「永遠の化学物質」ー(著:原田浩二)を抜粋します。

農作物がピーファスを取り込む
大阪府摂津市におけるダイキン工業淀川製作所周辺での土壌、地下水のピーフォアが高濃度で検出されたことはすでに紹介しましたが、この一帯では水道水の汚染はあまりありませんでした。これは水道の水源が主に淀川の水であったためです。しかし、農家で農作物を自家消費している住民には、ピーフォアが100ng/ml近い血液濃度の人もいました。水道水以外に考えられる摂取経路として農作物に着目しました、農家さんの野菜を分析し、ピーフォア濃度が高いことが明らかになりました。ピーファスの中でも、ピーフォアで高い汚染がある土壌では農作物にピーフォアが入り込んでしまうことがわかり、ピーファス汚染がもはや水の問題に止まらないことを示していたのです。

土壌汚染対策法の導入を
日本ではピーファスの土壌汚染の状態が不明のままに放置されています。しかし日本の法律には「土壌汚染対策法」という、運用次第では強力な法律があります。土壌汚染により汚染された水を飲料水として飲むリスクの低減、人の健康被害の防止のため、国が土地の所有者や管理者、あるいは占有者に汚染の除去を命じることができる法律です。
米国には、汚染対策法として「スーパーファンド法(Superfund Act)」があり、「包括的環境対策・補償・責任法(CERCLA)」と「スーパーファンド修正および再授権法(SARA)」の2つの法律がセットになっています。汚染調査や浄化は米国環境保護庁が行い、汚染責任者を特定するまでの間、浄化費用などは石油税などで創設した信託基金(スーパーファンド)から支出するしくみになっています。日本の「土壌汚染対策法」も本気になって運用すれば、ピーファスの土壌汚染対策に大きな力を発揮するはずです。
また将来的な適用を考えて、土地の所有者が取り組みを進めることも期待したいです。日米安保条約に関わる地位協定の制約もあり、困難な課題ではありますが、日本の法律で明確に位置付けることは、在日米軍に対しても、対応を求めるための根拠となると考えられます。

ようやく対策強化に動く日本
日本では2023年1月に入って、ピーファス対策強化を視野に入れた議論がようやく始まりました。厚生労働省、環境省の合同会議では、今後の水質目標値の再検討が行われ、一度は据え置きになったものの、検討する姿勢が示されました。その根拠となるリスク評価に内閣府食品安全委員会が着手し、その結果が23年度に出され、それに基づいて改訂が行われる可能性があります。23年2月にはピーフォスとピーフォアが水質汚染防止法の指定物質となりました。23年8月には土壌中のピーファス分析の方法が環境省から自治体に通知されました。
私も参加している環境省による「PFASに対する総合戦略検討専門家会議」では、ピーフォア、ピーフォス以外のピーファスの取り扱い、汚染実態の調査の強化を提言し、24年度予算への要求が出されました。これが十分かは議論がありますし、行政、自治体の取り組みについて市民の目を向けて、声を上げていくことが必要です。
今後も、新たな汚染地域が見つかっていくと思います。ピーファス問題というのは、ピーフォス、ピーフォアの製造は廃止で終わったのではなく、はじまったばかりなのです。

ピーファスの人体への影響
ピーファスの環境汚染の状況や摂取の実際を知ると、結果としてどのような影響があるのかについて、心配されるかと思います。ピーファスのうち、ピーフォス、ピーフォアについてはこれまで多くの研究が行われ、いろいろなことがわかってきました。
2000年代半ばに行われた、ネズミなどを使った動物実験は、特に、親のネズミにピーファスを投与して、生まれてきた胎仔の成長が遅れることが示されました。この影響は肝臓や神経、発がん性の影響が出る投与量より低濃度でも確認され、多くのリスク評価で目安になっています。ヒトの健康調査となる疫学研究でも、母体血中のピーフォアとピーフォスの濃度と出生体重に程度の大小はありますが、関係があったことが報告されています。これらの疫学研究では、血中濃度はそれほど高くなくても影響が見られ、人間は実験動物よりも影響を受けやすい可能性があります。


各務原市では、昨年11月、岐阜民医連 PFAS汚染健康調査実施委員会が地元住民ら131人/希望した28~96歳の男女131人(各務原市122人、岐阜市9人)を対象とした血中のPFAS濃度の検査を結果を発表した。
住民が要請したにも関わらず、「血液検査の実施はしない」「浄水器取り付け費用の補助はしない」と結論づけた各務原市。2023年4月からは下水道料金の値上げをしたばかり。市民からは不満、不信感は拭えない、という声が多々聞こえる。

そこで、血中のPFAS濃度の検査を受けた方からその数値結果と感想をお聞きしました。
(個人情報保護のため名前と整理番号は伏せてあります)
 もう検査結果を見て、衝撃だった!ここに住んで23年。私より長くここに住んでいる人よりも数値が高かったし!単純に検査結果は年齢が高ければ高い人ほど数値が高いと思っていたけど…違っていました。もちろん個人差もあるだろうけど、平均値より高い数値に正直驚いています。でも、なんで自分はこんなにも数値が高いんだ?
10年くらい前のことですが、人間ドックでLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値が高い事が明らかになって、その時「食生活を考えて」と言われて気をつけていたのです。卵とか脂質は控えるとかね。でも何をやってもその数値が一般的基準値を超えてる。何がいかんのかさっぱりわからなくて。これって、も、もしかして、私のコレステロール値が高いのは長年飲み続けてきた水道水!PFASのせいかも?…なんて思ってしまうんです。因果関係なんてわからないですが、それくらい不安です。今は水道水を飲んでいないので、今後の検査で私の脂質異常症がどう変わるか、すごく興味があります。
市は「相談窓口を設ける」という事ですが、満足できる解答が得られるか、その窓口がちゃんと機能するのか。たらい回しは御免被りたいです。それと相談窓口で受け取った内容をデータ化することはちゃんとしてほしいですね。
また、PFAS汚染の血中濃度を分析できる施設は全国にたった一箇所しかないんです。
各務原市には県の保健環境研究所がありますよね。今どんな活用のされ方をしているんだろう。あの建物内で、分析センターを開設したらいいのにな。各務原市は当事者だし、マスコミもこぞって取材に訪れるだろうし、全国的にも超有名になるよね。PFAS外来、相談窓口も一本化して、定期的に健康診断、血液検査をして、それらをデータとしてちゃんと残す。知見がないなら検査を積み重ね知見として構築していく。そんな姿勢を市に求めたいですね。
(談話・三井水源地 在住 Aさん)

 

 今回の血中濃度調査は長期間に体内に取り込んだPFASの量を評価するものであり、現在の濃度では急性の健康影響を引き起こす可能性はほぼありませんのでご安心ください。また、血中濃度は、飲料水や食事に含まれるPFASだけでなく、職業、年齢、性、ライフスタイル、使用する日常品などでも影響を受けることがあります。
今回のPFASの大規模な汚染と健康影響を明らかにする調査は、京都大学のご協力を得ながら全国で取り組みが行われていますが、PFASの汚染と健康影響の全貌が分からず手探りで調査を進めざるを得ません。汚染状況の把握と、汚染源およびPFAS曝露による様々な健康影響に関して明らかにするためには皆様の引き続くご協力が欠かせません。

血中濃度のとらえ方と考え方
ガイダンスは、血中濃度(PFAS,PFOA,OFHxS,PFNAなどの合計値)に関して、医療上の指針を出している。今回の調査では、PFAS,PFOA,OFHxS,PFNAの合計値と健康影響がよく研究されているPFAS+PFOAの合計値をそれぞれ皆様に報告しています。報告値のうちPFAS+PFOAの合計値に注目して、以下の値と比較してください。
2ng/mL未満:健康影響はない。
2ng/mL〜20ng/mL未満:感受性の高い集団(妊婦など)では悪影響の可能性。
20ng/mL以上:脂質代謝異常の検査、甲状腺ホルモンの検査、腎がんの徴候や症状の確認、精巣がんや潰瘍性大腸炎の症状の評価を勧める。

 

 

 


vol.218 ぎむきょーるーむ アーシング

土いじりで子どもの五感が発達!
いま注目のアーシング

アーシングとは、靴やソックスを脱いで、裸足や素肌で大地と直接つながること。私たちの祖先はアーシングをしながら生きてきました。体をアースすることで身体電気を地面に逃し、体の電気のバランスを保ちます。

電気の生活をするところには、必ず電磁波が発生します。家庭内では特に気をつけたいのは、スマートフォン、携帯電話、電子レンジ、IHヒーターです。

帯電したら、放電しよう!
足元の地面に、自然の宿すエネルギーの源があります。木々が大地に根ざしているように、人間にとっても地面に触れることは、太陽の光、空気、 水、食物と同じくらい本質的なもの。無理なく「自然」を自分の生活に、そして人生に取り入れるよう心がけてみよう。
最近は、スマフォが日常に溶け込んで子どもにも随分浸透しています。太陽の下で公園で遊んでいるのに、滑り台の上で、ベンチで、皆それぞれに携帯を持って俯いています。中には隣にいる子とラインでやりとりしてる子も…そんな子どもたちにはぜひ「デジタルデトックス」をするように誘いたいものです。方法は簡単。素足になって、砂の上や芝生、なければ地面でいいのでそこに立ち、大地と直接つながります。
これはアーシング(Earthing 地面とつながること)といって、電化製品をアースすると同じ原理。体をアースする事で、身体電気を地面に逃し体の電気のバランスを保ちます。足の裏だけではなく、手のひらや体の一部が地面に接触するだけでもアースパワーを受け取ることができます。特に導電物質(電気を通す)である海水に浸ることで、最も効率的なアーシングを行うことができます。波打ち際を裸足で歩いたり、海水浴を楽しむことは、最高のアーシング手段ともいえます。水は伝導性が高いので、海でなくても川や湖に手足を浸すだけで確実にアーシングができます。
素手で行う庭の手入れや土いじりでもアーシングが出来ます。軍手をせずに素手で土に触れてみて。伝導性の高い泥に直接触れる田植や田んぼの手入れは、超お勧めのアーシング方法です。
極端な話、親指と人差し指で生えている木の葉をつかんだだけでもアーシング効果はあると言われています。木にふれたり、茎をもって花の匂いを嗅いだり、外に出た際に積極的に自然に触れてみましょう。

現代の私たちは、電化製品、TV、パソコン、携帯電話など、電磁波の中で生活し、知らず知らずのうちに帯電しています。ドアノブを掴んだ瞬間にビリビリッ!となって驚かされることがありますが、これが帯電している証拠です。着衣が擦れ合って発生する静電気を逃がすこともできず、増え続ける電気製品や電線から発生する電磁波(人工的な電磁波)を浴びて過ごす時間が多くなりました。
人の身体は、元々電気を通すようにできています。体が水分で出来ているので、雷の電気も簡単に流れます。体内の電気も地面に触れることによって、地面に流れます。アーシングは、とても簡単で自然な健康法です。

帯電したら、放電しよう!
帯電した血管のなかでは、赤血球が数珠状につながったり、だまになったりして、いわゆるどろどろ状態なんだそうです。これが、アーシング10分すると、数珠状になっていた赤血球が離れて、さらさらに流れ始めるんだそうですよ。

今すぐ試してみて! 静電気予防のヒント

不快な「バチッ」という静電気を発生させないためには、放電することが重要。ドアノブなどの金属製のものに触れる前に、コンクリートの壁や木製の家具などに触れ、体にたまっている電気をゆっくり逃がしましょう。
他にも、革製の財布や綿の手袋を手に持ってドアノブなどに触れるのもOK。また、花壇の手入れなど土いじりをすることも効果的です。
また、セルフ式のガソリンスタンドでは静電気除去シートが設けられています。これは静電気が着火源となって火災が起きるのを避けるためで、体にたまった静電気を逃がすことができるようになっています。給油の際にはノズルを持つ前に、まず静電気除去シートに触れるようにしましょう。

保湿で撃退!静電気を予防する5つの方法

● ハンドクリームをこまめに塗る● 洗いすぎに注意● 熱いお風呂は厳禁● 水分を摂取する● 部屋を適度に加湿する

それともう一つ!洋服の組み合わせに気をつけること。
性質の近い素材を組み合わせて選びましょう。できるだけ天然繊維の衣服を身に着けるよう心がける。

 

COLUMN

昔の人々は、土が好きだ。母なる大地のパワーに触れるため、地面に彼らは座った。大地に触れることは皮膚にも良いので、老人たちはモカシシを脱いで神聖な地球の上を裸足で歩いた。土は気分をリフレッシュさせてくれた。身体を強くしてくれた。浄化して癒してくれた」

アメリカ先住民のラコタ・スー族の首長、執筆家、教育家として知られるルーサー・スタンディング・ベアの言葉です。


vol.218 しょうがいをみつめる 最終回

そのうちニューヨーク

「そのうち」と聞いて皆さんはどう感じるだろうか。ネガティブな感情や態度として使われることが多いと思うこの言葉に私はポジティブな可能性を感じている。

 タイパやコスパなど、いわゆるパフォーマンスやリターンを予測した評価基準に慣らされてしまった私たちは、早急に答えを出すことが評価につながったり、問題解決という実感を伴う満足感を得ることがあるため日々奔走してしまっている。

そのため問題や課題というものを探し、解決するべきだと目標設定をしたり、そのための順序や枠組みまで考えてしまう。深くは考えていないにしろ、そのようなフレームを知らず知らずに作ってしまいながら進んでいる側面をぬぐい切れない。早急に解決せねばならぬものと「そうでもないもの」という観点を持ってみたらどうだろう。「解決せずそのままにしておく」ということはストレスがかかり、すっきりしないモヤモヤとして残ることが多い。そのままにしておくことも解決のひとつであると定義し、時にはこれに「取り組む」姿勢を持つことも必要なのだと思う。「しないこと」に取り組む。「決めないこと」を決める。これは経営時代に意識して行っていたことであるが、何もしないとか放任・放置とは少し違う感覚を持っている。そして、それを行動に移すには結構勇気が必要だ。

知的に障がいを伴う方々(私の中では長男)の繰り返し行う“こだわり”や飛び跳ねたりなどの予想外の行動、コレらは社会生活において正さなければならない行為として広く認知されていることが多いように思われる。迷惑を掛けたり、自傷や他傷の可能性もゼロではないため、確かにそのような側面もあるが、全てが今すぐに対処すべき対象ではないと考えている。起こってしまう事象は事象として、そのままにして「そのうちに」としておくことがあってもいいような気がしている。そのままにしつつ、ただ寄添ったり、そばにいることで本人が置かれている環境や見つめる眼差しがどこを見ているかに私たちがふと気づく余白時間をもたらすことがあるからだ。

これは私のつたないほんの少しの経験からなので一概には言えない。しかしながら「そのうち」というスタンスの包含する範囲はとても広く、目標や明確なビジョンという直線的で外れてはいけないルートというより、ぼんやりとした森の中に漂うというイメージがある。ぼんやりとはしているが歩き続ける、目指す先は見えずとも進む。道から外れたり寄り道したりすることによって違った景色が見える、小道が交わるのが分かる、近くに川が流れている音が聞こえるなどということに気付き、道は確固としたものとして私の後方にできていく。

長男にいつかどこかで会える日もこの後方にできる道の見えない先にあるのであろう。「そのうち、そのうち」また逢う日までそのうちに。

※2年間連載を努めさせたいただいた“ぎふ発・子育て生活情報誌「にらめっこ」”への連載はこれにて終了となります。機会を与えて下さったすべての皆様に感謝申し上げます。


MASA:若者をはじめ、障がい者も一緒になって、ごちゃまぜイノベーションを目指している。知的障がいのある息子は享年24歳で2021年2月27日に旅立った。関市在住。


vol.218 やってみた  榊田さん一家

やってみたシリーズ第21弾

連綿と続ける“餅つき”は年末の恒例家族行事。

榊田さん一家(総勢15人)

もうかれこれ3/4世紀は続いていますね。餅つきは毎年12月30日。今まで小雨の時はあったものの、ほぼ晴れていました。その間、両親がなくなり、餅つき行事は兄夫婦が継承しました。その兄夫婦もなくなり、今は兄の長男が引き継ぎ家族行事として継続しています。多い時は総勢22人という大所帯。
狭い庭で、つきあがった餅を受け取り、大鏡餅を作ります。大小2段のお鏡さんを作るのですが、そのいびつなこと!まぁ、いいかっ。次にのし餅を15枚。みんな休む間もなくそれぞれも持ち場の仕事をこなします。・お湯を沸かす・薪を割る・火の番・手返しをする・餅をつく・つきあがった餅を伸ばす・子守り・餅に絡めて食べるための大根をすりおろす・そのほか絡める具材を用意する…。具材は、大根おろしがメインですが他に、きな粉、あんこ、なめ茸、キムチ、納豆、海苔、ふりかけ、たたき梅、塩昆布、すりごま、それに美味しいお醤油。
そして、12時過ぎに最終の大臼を全員でついて、ようやく終了。所狭しと並んだ器と箸。ぎゅうぎゅう詰めに座って、自分の席を確保。そして、いただきます。いつだったか、子どもたちがトッピング用に、チョコレートやクリームチーズ、明太子…どの組み合わせが美味しいか品評会をしたり。あろうことかわさび、からしなどを用意して、ドッキリで、からしを絡めたのを人に食べさせたり。涙があふれる顔にはもう、笑うしかないですね。断然美味しいのは、さっぱり系の大根おろしです。それに甘辛く煮たなめ茸。これが最高に美味しい。あと残り火で焼けたお芋もホクホクしていて、美味。これがデザートになって、もう満腹!
日本の伝統行事?でもないですが、我が家の伝統を子どもたちに継承し、末永く続けていられることに感謝です。


VOL.218 えんぴつカフェ 認知症予防ゲーム


認知症の悪化を防ぐ!ゲームやレクに期待できる効果

【脳が活性化する】
脳細胞は年齢と共に減少し、健康な人でも記憶力や思考力が低下していきます。失われた脳細胞は再生されることはありませんが、良い刺激を与えれば脳神経のネットワークが強くなり、脳機能低下を防げると考えられています。
ゲームやレクは、言葉や手先、体を使うものが多く、普段あまり使われていない脳の部位を活性化してくれます。脳への良い刺激は、すでに認知症を発症している方の進行を遅らせる効果も期待できます。

【身体機能がアップする】
年齢を重ねると健康な人でも体力や筋力が
衰えるものですが、認知症になると通常より活動量が低下し、身体機能が急激に衰えやすくなります。身体機能の低下は転倒による骨折を招きやすく、寝たきりになる可能性を高めてしまうため要注意です。その点、ゲームやレクで楽しみながら適度に手足を動かせば、体力・身体機能の向上が見込めます。

【人との関わりが増える】
人とのコミュニケーションは脳に刺激を与え、脳機能の低下を防ぐことにも役立ちます。
認知症になると人との関わりが面倒になり、引きこもりがちになる人が多いです。そして、コミュニケーションが極端に少ない生活は認知機能のさらなる低下を招きます。
ゲームやレクを一緒に楽しむ仲間がいれば、自然とコミュニケーションが増えて脳の活性化につながり、人との関わりを楽しめるようになれば、引きこもり傾向も改善するかもしれません。

【生活にハリが出る】
ご本人の精神状態にも良い作用が期待できます。ゲームやレクは自然と笑顔になれるものが多く、「楽しい」「またやりたい」とポジティブな気持ちにもなりやすいです。生活にハリが出て、心身に好影響を与えられるでしょう。また、認知症の方の心身が安定すれば、介護をする方の負担軽減にもつながります。

「安心介護」より

 


vol.218 夢か悪夢かリニアが通る!vol.47

 岐阜県御嵩町でJR東海が計画しているリニア中央新幹線の残土処分場受け入れの是非を巡り、町が設置した審議会が迷走しています。委員の大半に受け入れに否定的なメンバーを集めた一方で、審議の途中から町長が一部受け入れを容認するような発言をし始めたのです。                                 井澤宏明・ジャーナリスト

 

迷走する御嵩町審議会

新町長が「一部」容認
JR東海は御嵩町の坑口から掘る2本のトンネルから出る残土約90万立方メートルを坑口に近い山林の谷間に処分する計画です。うち「健全土」約40万立方メートルを民有地と町有地(候補地A)に、カドミウムやヒ素などの重金属を基準値以上含む「有害残土」を含む約50万立方メートルを町有地(候補地B)に埋め立てる計画を同町に示

候補地Aにあるハナノキと思われる巨木。案内してくれたJR東海職員は「希少種保護の観点で教えるわけにはいかない」と樹種を明らかにしなかった。残土処分場になれば伐採されるというのに(2024年1月10日、岐阜県御嵩町美佐野で)

しています。
2021年9月、当時の渡邊公夫町長が有害残土について突然、「受け入れを前提として協議に入りたい」と表明して反対の声が広がり、同町が有識者を交えてJR東海と協議する「公開フォーラム」を始めたものの頓挫したいきさつはこの連載42回目(にらめっこ213号)までにお伝えした通りです。
渡邊町長から判断を「丸投げ」された形の渡辺幸伸・新町長が「受け入れ前提」方針を「白紙のゼロベース」に戻すと表明して設置したのが今回の審議会です。委員14人のうち9人を有害残土の受け入れに「反対」だったり、残土処分場そのものに「反対」だったりするメンバーが占めました。
23年11月19日の第1回審議会では候補地A、B両方について議論の対象にするとしていた渡辺町長ですが、12月3日の第2回会合では突然、「候補地Aは(JR東海の)自社用地であることから、計画の全否定だけでは交渉は極めて困難。代替案や具体的な提案が必要だと考えている」と発言したため、委員から猛反発を受けました。
町長発言の直前には、JR東海の担当者が、候補地Aの大部分を占める民有地を地権者全員から取得済みであることを明らかにしました。しかも、買い取りは公開フォーラム開催中に始まっていたといいます。
途中退席し報道陣に囲まれた町長は、11月28日にリニア中央新幹線建設促進岐阜県期成同盟会(会長・古田肇知事)がJR東海に要望書を提出した席で、同社から「他のところで(土地を)探すのは、事業スケジュールなどを考えるとなかなか難しい」と伝えられたと告白しました。

公募委員やむなく辞任
審議会の「ゴールポスト」を動かすような発言は続きました。会長を務める三井栄・岐阜大学社会システム経営学環教授(計量経済学)が今年1月14日の第4回会合で、「審議会として御嵩町以外のところに健全土を持っていくという話は非常に無責任な話になると思う」と発言したのです。
しかし、リニア残土を他の自治体に持ち出している例は数多くあるうえ、愛知県から岐阜県に運び込んでいる例もあります。21年11月14日に開かれた当時の町長と住民との意見交換会でJR東海の担当者も「御嵩町の中から出たものは御嵩町で処分しなければならない法的な義務はありません」と明言しています。
三井会長は「岐阜県におけるリニア中央新幹線開業の経済効果」という論文を書いたり、十六銀行の「リニア中央新幹線を活かした地域再生・活性化に関する報告書」 のアドバイザーを務めたりしていますが、審議会では中立の立場での運営を求められているはずです。
筆者は1月28日の第5回会合後、三井会長に尋ねました。「(会長の発言は)町外に持ち出す結論を出すのは審議会として無責任だというふうにとれますが、そういう意味ではないですか」。三井会長の答えは「はい」。傍らにいた町職員によると「そういう意味ではない」ということだそうですがどうにも腑に落ちません。

残土処分場「一部」容認に転じた理由を報道陣に説明する渡辺町長(2023年12月3日、御嵩町役場で)

一方、町長が選任した委員の1人が、町長の「一部容認」の意向を受け入れるよう他の委員らに電話で働きかけていることが発覚(当の委員は筆者の取材に「してません」と否定)。この行為を止めるよう審議会で呼びかけた公募委員の元に、先の委員から弁護士を通じて脅しや口封じともとれる「通知書」や「電報」が送り付けられ、耐え切れず辞任に追い込まれるなど、審議会内外の不穏な動きからも目が離せません。


VOL.218 続 平和のつどい

平和のつどい 対談 望月 衣塑子さん 白井 聡さん

なぜ戦争への準備なのか〜平和への道を探る

2023年11月3日 平和のつどい 岐阜市民会館大ホール

望月 衣塑子さん(ジャーナリスト)

東京・中日新聞に入社後、日本歯科医師連盟のヤミ献金問題、防衛省の武器輸出、軍学共同をテーマに取材。17年4月以降は、森友学園・加計学園問題で、官房長官会見で質問を続けた。著書に『武器輸出と日本企業』、『新聞記者』、『報道現場』、『日本解体論』(白井聡との共著)近著に『日本は本当に戦争に備えるのですか?』(共著)など多数。

 

 

 

白井 聡さん(政治学者)

思想史家、政治学者。現在、京都精華大学国際文化学部准教授。『永続敗戦論ー戦後日本の核心ー』(石橋湛山賞、角川財団学芸賞受賞)、『国体論ー菊と星条旗ー』、「武器としての「資本論」』『日本解体論』(望月 衣塑子との共著)、近著に『日本の正体』他、多数。

 

望月/グローバルサウス(主に新興国・発展途上国・第三世界と同様の意味)と先進国の戦い、その流れの中で日本はどう立ち会うべきなのか。今回先進7カ国の中で日本は唯一イスラエル支持をしなかった。

白井/今アメリカの内部を見ていると、相当よくないと思います。ロシアは経済制裁で干上がって戦争できなくなる、でも全然ロシアは干上がらない。先進国が途上国を従わせられなくなってきたときに、日本の立ち位置はどうなるか。
日本はぺリーによって鎖国を破られ、急速に近代化を進め、当時の言葉で一等国、今で言う先進国になった。当時の一等国というのは帝国主義国家で、日清戦争、日露戦争をしていろんな植民地を得た。その帝国主義陣営に加わったのも本当最後の方だったので、相対的に見て恨まれ度が低い。これをどうやってこれから外交に活かしていくのか、という事が大事だろうと思います。

望月/中国の、若い世代はまた違いますけど、上の世代は日本に対して尊敬もあれば憎しみも強い。今心配なのは、アメリカ軍の幹部が「2027年に台湾有事は起こりうる」と言っている。それに備え軍拡を急速な勢いで岸田さんが進めている。
CSISという国際戦略研究所が24通りの台湾有事のシナリオをだした。アメリカはもし台湾有事で中国と事を構えた場合、勝てると。ただし、一つのシナリオにおいては勝てない可能性がある。それは何かと言うと有事の際に日本の在日米軍基地を使う事を日本が認めなかった時だという。だから協力しろよな、と言っているように私にはみえた。
それから対中感情に関して、例えばテレビの番組を見ていても、たびたび出てくるのが、中国でこんなひどいことが行われているとか、対中感情を悪くさせるようなメディア報道がすごく増えている。今の日本のメディアの状況、そして対中国に対して有事が、もう目の前に来ているんだ、来るかもしれないんだということをアメリカのシンクタンクとコラボするような形で日本の世論ができてしまっている。ここをどう見ているか。ちょっと教えていただきたいんです。

白井/雰囲気作りに見えるというのは全くその通りでして、覚悟はないし、展望もないと思うんですね。忖度して、権力に気に入られるためにやっている、というほどの意思すらないのでないか。なんとなく危ないというふうに思っている。その結果がどういうことをもたらすかとか、多分何も考えてないのだろうと。それが今の日本のテレビなんかの標準的な水準だろうと私は言ってるんですよ。

望月/私が衝撃を受けたのが、昨年の9月から11月、岸田さんが防衛力強化を話し合う有識者会議というのを開きました。その中の主要なメンバーのうち3人、メディア関係の権力者と言われる方が参加をして、かなり活発な意見を出していました。非常にびっくりしたのが、「これまで憲法9条という制約があって武器輸出という産業も非常に制約を受けてきた。これからこの制約をどんどん解き放ち、民間企業にもっと率先して防衛産業に投資すべきだ」「メディアももっと安保、防衛ということについて大々的に発信していく必要がある。防衛省の施設に対しては建設国債というものをあてていくこと」「これからは敵基攻撃能力の保有は当然のことである。まずは外国製ミサイルを買うということを検討してはいかがか」と。ビックリすることに約1ヶ月後、11月30日の朝刊一面では、「政府トマホークミサイル購入へ 500発」と。国会議員の自民党の防衛族でさえ知らないネタを有識者会議の会合の場で発言し、その約1ヶ月後に堂々と自社の朝刊一面でドカーンと書かせ、年明けに国会で認めさせていく。もう戦争が来る、有事に備えろ!ということで、一定の、ゼネコンや一部防衛産業にお金を湯水のごとく注ぎこませる。そしてそれを煽るような報道を一部メディアトップの人たちがどんどん旗を振ることで、結果としてもう“戦争をする国”にさせるんだ、ということを今一部の大手メディアが大きく舵をきっていると思います。
なので、戦争させようとしている人たちにとにかく戦争をさせないこと。これが私も含めて、戦争に子どもたちや孫を絶対巻き込んではいけない、という人たちの気持ちも含めて、一部思いのあるメディアやそこに関わる有識者、それから今日ここの会場に来ているみなさんですね。おそらく不安な気持ちをたくさん抱えている方がいると思います。みなさんのような思いをきっちりと束ねて、政治を変えていく。戦争が来るんだ!という恐怖の先に何が生まれるのか、それはウクライナや今のガザの状況をみれば明らかだと思います。世の中を変えていくために一番私たちマスメディアの責任が問われているんじゃないかと思います。

白井/本当に不安になる話がいっぱいありますね。いま日本が置かれている対外関係において、やってはいけないこと、それはアメリカにそそのかされて中国と戦争をやるということに他なりません。中国がどういう出方をしてくるのか、というところはすごく難しいわけです。彼らは何を考えているのか、本当の意図を探るパイプすらも今は失われてきている。かつては自民党の中にも中国派みたいな人たちがいていろんなパイプというのはあったわけですが、今やそういったパイプを使っただけで、国内に嫌中が広がった結果、媚中派だ、親中派だ、そういった噂が飛び交ってみんなそれを躊躇する状態になっています。だから、相手の腹を探るということがどんどんできなくなってきている。だから非常に危険な状況に一歩ずつ進んでいるなと思わざるをえないですね。

望月/じゃあ、どうすればいいかって話ですよね。例えば小渕優子さんは、日中議連の事務局長をやっているそうです。嫌中が進んでいる空気を変えていきたいと、超党派議連の中でまとまって、かつては団体で中国を訪中するということをよくやっていました。そういうことを今やりたいと思っても、党内の嫌中感情がすごくて、とても訪中できる状態じゃない、ということを言っていました。
何が大切なのか。やっぱりここは私たち市民レベルで身近にいる人たちでいいと思うんですが、中国の方とか、他の国の方と話をし、理解をし、彼、彼女の出身である国々とどう私たちは理解をしあい、同じ人と人として繋がっていくべきか、ということを私たち市民レベル、それからメディアレベルでやり続けるしかないのかなと思っています。
以前に中国大使館の方とお話しした時に、「外交において戦争というのは最大の失敗だ」と。なぜ同じようなことを私たちは理解できあえないのでしょうか、ということを言っていました。私は今この国の世論が、一部メディアが煽ることによって嫌中が吹き荒れている状況をとにかく変えていかなきゃいけないと思っています。
今日私たち2人の話を聞いていると、アメリカってとんでもない国だと感じる人もいると思います。とんでもない一方で、アメリカがすごいのは逆バネの力っていうのが常に働いていること。つまりいろんなものをちらつけさせながら、戦争を起こさないための外交努力、対話のルートというものを作っている、こういうアメリカのしたたかさというのも、日本は身につけなければいけない。今日いるみなさんにも嫌中が吹き荒れてて、なんとなく怖いなと感じている方もいるかもしれないですが、そこから変えていく、ということを話していきたい。嫌中感情が吹き荒れる先には何もいいことは起きないんだ、ということを伝え続けたいな、と思っています。

白井/敗戦以降、日本人はアメリカと一心同体という妄想を持つことで、先進国なんだ、白人世界の仲間なんだというふうにやってきた。中国人や韓国人とは俺たちは違うんだ!と言ってイキっている。それは非常に見苦しい存在でしかなくなってきているわけです。私は本当に危険なのはこのことだと思うんです。
これほどまでに、言って見れば「自律した国で自律した人間であろうとすること」、そのことからひたすら逃れ続けるという、そういう生き方をしている人々。これはやはり情けない、恥ずべきことだと思います。我々はやはり尊敬に値する仕方で、この世界の中でいなければならない。そのことこそが私たちの命を最終的には守っていくということになるんだ、というのが私の考えです。

 

講演会を終え、懇親会でのお話で伝えたいこと

白井さん:日本の教育全体の問題でしょうが、日本は政治的に世界からどう見られているか。敗戦国であるというリアリティを戦後のある時期調子がよくいったために忘れられていくという、それが社会先人のすべての大きなゆがみをもたらしている。尊敬される国は筋が通っていることだ。筋を通せなくなることは国際政治ではいくらでもあることだが、最悪だと思うのは、自分というものがないこと。国民も自分の人生をまともに生きようとしていません。
2019年に実施した若者たちの意識調査で、日本、ヨーロッパ、アメリカ、中国、韓国などで、・社会意識で・自分は社会の一員である・社会において変えたいことがある・その課題について身の回りの人とはなしている、とか社会的なことにどれだけ関わりたいと思っているかというアンケートで、すべての項目で日本はビリです。
全国各地にある9条の会がされてきた活動は、非常に重要だった。継続は力なりということで20年近く続けてこられたことに心より敬意を表したいと思う。どうやって世代を越えて伝えていくかということが課題となっていると思う。

望月さん:広島サミットに行ったとき、ウクライナのゼレンスキー大統領が最終日の前日に来日。広島放送局の若手男性記者が、「武器の話が出たけど今回、平和の都市広島で、平和資料館をご覧になられたときに、貴方は何を感じたのか」と、「武器ではなく平和な対話による解決ということをどう思われるか」と踏み込んだ問いをした。ゼレンスキー大統領は、対話による解決には言及しなかったが、彼ははっきり「いま日本に武器による支援は全く求めていません」と答えたことから始まって、「いつか自分たちの街も平和の都市広島のように生まれ変われると思っている。僕は軍事支援を日本に求めません」と明確に言った。日本の国民が聞いているだろう「広島サミット」の場で武器の支援を!とは言わなかった。
ゼレンスキー大統領は「日本は9条を守り続けている国民がいる国だ」と思っている。海外の首脳陣が見たときに「9条を持って、それを掲げている日本という国は、平和を守り続けたいという国である。だから武器輸出とかいう支援を求める国ではない」ということを知られていることは、すごく大きいことだと感じた。
9条を骨抜きにしようとする動きは進んでいる。だけど、9条の理念があるおかげで76年以上直接的に戦争しないですんだ国であって、その中に私もいたんだと思うと、守りつづけなければいけないと感じました。

 

 

 

 

 

 


vol.218 ボーダーレス社会をめざしてvol.77

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

力になるもの

大人になった発達障がいがある人への支援で何が大切なのか? ①成功体験を積む ②自己肯定感を上げる ③自己理解を深める ④誰かに助けを求めることを覚える ⑤誰かに相談をするということを覚える⑥余暇活動を充実させる ⑦安定した生活習慣をつくることだと研修会で聞いてきました。
障がいのあるなしに関わらず、ほとんど誰にでも当てはまることです。中でも私がびっくりしたのは、余暇活動・趣味の事を言われたことでした。何年か前にはそんなことは誰も言いませんでした。多くの人を見てきたことによって必要だと認められたのではないかと思います。好きな事は、ストレスを解消するために必要です。私たちと全く同じです。
私たちはストレス解消法をそれなりに知っています。それでもストレスはどういう訳か溜まります。障がいのある人はどうでしょう。本人が自ら趣味を持つ事が難しい人もいらっしゃるでしょう。そんな人には、関わる人たちが多くの機会を作り、好きなものに当たればラッキーという息の長い支援が必要になります。彼らにとって余暇活動や趣味は、探し出して作っていくものだと思います。好きな事が一つあれば少しは豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。
また、成功体験を積むことや安定した生活習慣をつくるということは、就労に結び付けることができるのではないかと思います。
障がいがあるなしに関わらず、就労をめざすには、食事のマナー、清潔さ、身だしなみ、あいさつ、返事ができるなどのごく基本的な事がまず大切です。障がいのある人は、次に公共交通機関の利用、金銭の扱い・管理や時間の理解などできると良いとされています。金銭管理や時間の感覚はかなり難しくハードルは高いです。金銭に関しては、980円の品物が1000円札を出せば買えるということを知っていれば  だと私は思っています。障がいが重くてもそんなことができる人がいらっしゃいます。何と店員さんの顔の表情を見て取るのだそうです。経験に勝るものはありません。
障がいがあるからと言っても、この社会で生きていかなくてはいけません。最低限必要なことは、身につけておいた方がいいに決まっています。知的に重度な人でも、小さい頃から基本的な習慣を身につけている人は、大人になってからもきちんとできています。お茶碗やお皿を出す、食器を洗う、お風呂掃除をする、洗濯ものを干すなどお手伝いを小さい頃からするという事は非常に大切です。お手伝いをしてきた人は、働く意欲が育っているようです。自分の役割を果たすことによって、家族から褒められ、喜ばれるという体験を肌で感じ取ってきているからだと思います。
一般の人も同じです。息子はもう46歳になるのですが、小さい頃からお手伝いをやってきましたので、料理、洗濯、掃除などはできます。ある日、息子が「のせのせハンバーグを作ります」と言って、夕食に作ってくれたり、「食パンがないから僕が買ってきます」と買ってきてくれます。今は、スポーツ店で働いていますが、小さい頃の彼からそんなことは、全く想像もできませんでした。私自身、「彼が施設に入らなくてはいけないから」と思い、彼が4歳の時に、運転免許を取りに行ったくらいです。障がいのある人の力になる事を普段からこつこつとやり続ける。簡単なようで難しいことです。誰からも評価されませんが、大人になった時に何かしらの助けになるような気がしています。


vol.218 ここいく日記 はじめの35歩!


私にとっての「いのちの授業」

 昨年までの私は仕事の就労時間が短かったため平日の幼稚園や学校での「いのちの授業」に、ほぼ参加することができました。私にとって「いのちの授業」に行くことは日常の一部でごく当たり前の活動でした。しかし、昨年の4月より自ら新しい職を選び、フルパートで働くようになり、平日の授業はほぼ参加できなくなりました。
初めの数カ月は新しい職場に慣れることで精一杯でしたが、仕事にも慣れ生活が落ち着いてくると、今まで参加できていた平日の「いのちの授業」に参加できていない事実に気付くようになりました。それは寂しさというより、物足りなさ…。やりたい事がやりきれていない満足感のなさでした。

私はなぜ、そこまで「いのちの授業」に参加したいと思うのか?自分の気持ちに向き合ってみました。

私は現在、認定こども園で保育士として働いています。そこでひとりひとりの子ども達と深く向きあうことの大切さを学びました。心に寄り添い関わることで子ども自身が安心して本来の姿を取り戻していく。子ども達が自ら育つ力を発揮して成長していく姿を目の当たりにしてきました。そんな生き生きとしている子ども達をみていると、なんだか羨ましくなりました。私も今やりたいことをやりたい!私が「いのちの授業」に参加して満足感でいっぱいになれば、保育の現場でも、子ども達によい影響を与えれるのではないか?

そして保育現場での気づきを「いのちの授業」に反映できるのではないか?

そう思うようになってからは、仕事の中抜けの時間を利用して、出来る限り「いのちの授業」に参加するようになりました。準備や後片付けは全く手伝えず、メンバーには負担をかけていますが、誰も嫌な顔ひとつせず、遅刻して参加する私に対し「よく来てくれたね、ありがとう」と毎回あたたかく迎えてくれます。そして、これまでとなんら変わることなく役割を振られます。それには感謝しかありません。

「いのちの授業」は私にとって「心が動く場」であり、ここいくは、ほっと落ち着く居場所です。私の体になくてはならない大切な栄養みたいなものなのだと思います。

 職場が変わったことで改めて自分が何を大切にしたいのか?必要なものはなにか?気付くきっかけとなりました。今後もひとつひとつの「いのちの授業」を丁寧に行うことが私の生きがいです。ぜひ、「いのちの授業」と出逢ってみて下さいね。

担当:ここいくメンバー 夛田 良子でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)

 


vol.218 モザンビークからレポートvol.12

家庭レベルで浄水をすること

自分の暮らしを自分で良くする。その意識を育てながら、人々の暮らしを良くするようなプロジェクトを考えたい。そんな思いで2年間、JICA青年海外協力隊と言う立場で活動していました。その集大成的な活動は「水の浄水実験」となりました。コミュニティに入り、家庭レベルで浄水をすることで、健康や農耕の状態を良くする、そんな活動は結局資金不足でできませんでしたが、多くの人がその重要性に賛成してくれました。

水、私たちの生活になくてはならない物です。日本にいれば、ほぼ100%の地域で水道の蛇口をひねれば飲料水にできる水が出てき、山から清流が湧き出ている地域もあります。しかし、モザンビークでは、綺麗な水の水源が少なく、その水を原因として病気も多発しています。5歳以下の子どもの死因の第3位に下痢が入っており、水源、綺麗な水、水に対する注意などの不足が予想できます。雨で水溜りができれば、子どもたちは泥水の中でプールのように遊んでいます。川上で洗濯をしていても川下で食器洗いする人もいます。井戸はどの地域でも掘れるわけではありません。
そこで、私が考えたのは、石と砂利を通して、微生物の生物活性による浄水で、川や湖などの自然の水をより安全にすることと、生活排水を生活用水や農業用水にすることです。
目的は二つです。一つ目はもちろん、地域の素材を使って水の質を高めて生活改善すること。二つ目は、自分で水の循環を作ることで、自分の生きる地域を自分たちで守れるという意識を作ることです。初めはグレーウォーター(料理からの水。対してブラックウォーターは洗濯水やトイレの汚水)を家庭内で飲料水まで持っていくことを考えました。モリンガの種に浄水効果があると聞き、モリンガの種を集めて実験もしました。
しかし、なかなか排水は綺麗になりませんでした。いいかな?と思うと、急に緑の水が出てきたり、全く変化が見られなかったりの繰り返し。世界中の専門家に聞いても、良い方法は得られませんでした。そこで、飲水用の浄水と農業用水の浄水を二手に分けることにしました。農薬の使いすぎの防止もできるし、農薬が買えないから作物が沢山育てられないという人への慰めにもなるのでは!?と。
安全性への責任という意味でも安心でした。色々な人に話し、意見をもらう度にこの国にはこれが必要だから頑張って!と言われたのにも関わらず、最後は資金不足の壁。水が当たり前のように手にできる日本に生まれたことを、奇跡のようにも感じたし、その日本が世界の水事情の改善を牽引していかなければという気持ちにもなりました。


vol.218 プレゼントコーナー

218号PRESENTS

 

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1-もうすぐ春ですよ〜!あなたが始めるもの、何かありますか?

暖かくなったら、旅に出たい!運動を始めたい!家庭菜園を始めたい!…それとも??さあ、何を始めますか?

2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望 を必ずお書きください)
※B、Dは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、 家族構成

〆切:2024年3月25日  当日消印有効。
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.林 祐市ソロピアノ・ライブご招待

アートギャラリー是様より…ペア1組様  慌ただしい日常をちょっと忘れて、大人なひとときを。ピアニストの林さんは叙情派と評され、透明感のある美しい音色と、繊細かつ力強い演奏は聴く者の心に響き渡ります。極上のアフタヌーンライブをお楽しみください。3月24日14:00start


B.写真集 『ばあちゃん僕が継ぐ』

Photographer加藤 麻美様より…3名様

 岐阜県北部に位置する河合村。そこで作られている山中和紙。作っているおばあさんの、なんとチャーミングなこと。そして、それを手伝ってきたお孫さんや家族。家族、生き方とは…。その全てを写真が物語っています。※にらめっこ事務所でお受け取りください。


C. CINEX映画招待券

CINEX様より…ペア3組様

 時代に翻弄されながらも、意志を強く持ち、自分の道を歩む主人公。映画館でそんな生き方と出会ってしまったら、あなたの人生が何か変わる、かもしれません。写真は映画「風よ あらしよ」のワンシーン。※柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


D.ミニサボテン   にらめっこより…2名様

 手のひらにちょこんと乗せられるミニサボテン。場所をとらないので、お部屋のわずかなスペースでも置くことができます。丸いフォルムに産毛のようなトゲがなんだか可愛く、癒してくれそうですね。※にらめっこ事務所でお受け取りください。


vol.217 水は土壌に染み込むよね

土壌は、水や空気と同じように、私たち人間を含んだ生き物が生きていく上で、なくてはならない ものです。土壌は、地中にいる生き物が生活する場であり、土壌に含まれる水分や養分が、私たちの 口にする農作物を育てます。 土壌汚染とは、こういった働きを持つ土壌が人間にとって有害な物質によって汚染された状態をい います。原因としては、工場の操業に伴い、原料として用いる有害な物質を不適切に取り扱ってしまっ たり、有害な物質を含む液体を地下に浸み込ませてしまったりすることなどが考えられます。また、 土壌汚染の中には、人間の活動に伴って生じた汚染だけではなく、自然由来で汚染されているものも 含まれます。

土にはどんな役割があるの?
土は、水や空気と同じように、人や生物が生きていく上で重要な基盤(土台)です。また、水を浄化したり、農作物を育てたりする機能を持っています。

土壌汚染って何?
人の活動に伴って排出された有害な物質が土に蓄積されている状態を言います。例えば、
・ 有害な物質が、使用しているときにこぼれたり、有害な物 質を含む排水が漏れたりして土の中に入る。
・ 有害な物質を含む廃棄物が不適切に土に埋められて、雨な どによって有害物質が周りの土に溶け出す。
・ 排気ガスや飛灰の中に含まれる有害な物質が土の表面に落ちる。
などによって土壌汚染が起こります。

土壌汚染には、次のような特徴があります。
◆土壌汚染の原因となっている有害な物質は、水の中や大気 中と比べて移送しにくく、土の中に長い間止まりやすい。
◆また、汚染されていることに気づきにくい(目に見えない)
◆一旦土が汚染されると排出を辞めても長い期間汚染が続く。
◆そのため、人の健康や生態系などに長い期間にわたり影響を及ぼす。
◆揮発性有機化合物は、地下深くまで浸透しやすく、地下水 に溶け出して、その流れに乗って汚染が広がるおそれが大 きい。また、揮発性が高いため、地層中の空気を汚染し、大気へ放出される恐れもある。
◆重金属は、土の中ではあまり拡散しないで止まりやすい。

土壌が汚染されるとどうなるの?
土壌汚染は様々な経路で人の健康や生活環境・生態系へ影響を与えます。放っておくと人の健康などに悪い影響が及ぶおそれがあります。

の健康へ影響を及ぼす可能性のある行為
1、汚染された土が口に入ったり、直接皮膚に触る
2、汚染された土から有害な物質が溶け出した地下水を飲む
3、土から大気に出た有害な物質を吸い込む
4、汚染された土が雨などで流出して川や海に入り、魚を汚染する。こうした魚介類を食べる。
5、汚染された土の上で育てられた農畜産物を食べる。

生活環境・生態系への影響
6、悪臭などの不快感
7、引用される地下水の油膜
8、農作物や飼料用植物の生育阻害
9、生態系への悪影響
これらのうち、まず健康への影響を速やかに把握し、対策を取ることが必要。また、生活環境や生態系への影響については、まだわかっていないことが多いため、効果的な対策を考えるためには科学的なデータをもっと集める必要があります。

土壌汚染による環境リスクとは?
人の健康や生活習慣、生態系へ悪い影響を及ぼすおそれ(可能性)のことを、“環境リスク”と言います。きちんと環境リスクに応じた対策をとればリスクを低くしたり、回避したりすることができます。環境リスクの大きさは次のようになります。土壌汚染による環境リスク=土の有害性の程度×暴露量。 土壌汚染の原因となっている有害な物質の程度と体内に取り込む量(暴露量)とで決まります。
暴露とは、汚染された土が手にくっついて、知らず知らずに土を口に入れてしまったり、汚染された土が飛び散って口に入ってしまったり、汚染された土から有害な物質が溶け出した地下水を飲んだりして体内に取り入れることを言います。

土壌汚染とリスクコミュニケーション
土壌汚染が見つかった場合でも、地域住民と行政と事業者で情報を共有し、対応策などについて冷静に話し合うことで、住民の不安が解消されるようになります。このように情報を共有してお互いの意思疎通を図るプロセスを「リスクコミュニケーション」と言います。
リスクコミュニケーションで重要なことはたくさんあります。
・ 企業や行政が早い段階で情報を出すこと。
・ 情報をわかりやすくして出すこと。
・ 住民が意見を言う機会を作り、住民は積極的に参加すること。
・ 住民の意見を土壌汚染対策に反映させること。

●行政の役割
・ 土壌汚染対策法を的確に実施する。
・ 土壌汚染に関する情報が公正かつ的確に開示されるよう事業者や土地の所有者を指導する。
・ 地域住民に対して、土壌汚染の環境リスク について正しい理解を深めるための啓発活動などを行う。
・ 事業者に対しては土壌汚染の調査、対策のための支援などを行う。
●市民の役割
・ 土壌汚染とその環境リスクについて、正しく理解する。
・ 発見された土壌汚染について事業者が開催する説明会などがあれ ば積極的に参加する。
また話し合いの場では、土壌汚染とその環境リスクについて正しく理解し、次のことを心がける。
・ 言いたいことは言う・ 相手の話をよく聞く・ 冷静に話し合う。

指定支援法人 財団法人 日本環境協会より

 

 

 

 

 

 

 


vol.217 土壌には菌ちゃんがいる!


微生物って素晴らしい!!!
微生物は地球を救う
微生物の活躍なしでは我々の生活は成り立ちません。パンや味噌、醤油、酢製造などの食品分野や食材を作るための畑の土壌微生物、さらに、医療分野では、抗生物質生産菌、現在では、バイオマス燃料などにいたるまで微生物の恩恵を受けていることを解説します。
土の中の微生物には、人間にとって特に有用なものもいます。通常、微生物は生物の死骸や枯葉などを好んで分解するのですが、中にはダイオキシンやPCB、残留農薬など、人間が合成した有害化合物を分解する変り者もいます。このような微生物は、化学物質で汚染した土壌を修復するための、バイオレメディエーション(bio=生物,remediation=修復)と呼ばれる環境浄化技術に利用されています。
自然界にはこうした分解されにくい化学物質をも分解してくれるような微生物が存在します。 そのような微生物、「分解菌」をうまく利用して汚染された環境を修復することを「バイオレメディエーション」といいます。

バイオレメディエーションの仕組みは2つ
1つ目は、土壌中の微生物を元気にする薬剤を汚染土壌に投入し、微生物を活性化させる仕組み。2つ目は外部で培養した元気な微生物を土壌に送り込む仕組み。どちらも、微生物の働きを利用して汚染物質を分解しています。

特徴とメリット
バイオレメディエーションの特徴は、他の浄化手法に比べコストパフォーマンスに優れ、生態系に与える影響が少ない技術であること。メリットは以下の通り。
・広範囲におよぶ汚染の浄化が可能・原位置で作業できる(※)ため作業コストが低い。
・常温、常圧のためエネルギーをあまり必要としない。
・浄化に伴う環境負荷が少ない
※ 汚染された土壌を掘り返したり、地下水をくみ上げたりせずに、その場で浄化作業ができる。

食品や医薬品、エネルギーにも有効なバイオ技術
日本では昔から、味噌や醤油、日本酒や漬物などの身近な食べ物で、微生物を利用した発酵醸造の技術が伝承されてきました。このように微生物は、食品の保存性を高めたりおいしさを増したり、食生活を豊かなものにしています。それだけではなく、抗生物質や薬品、バイオマスエタノールなどの新たなエネルギーの生産など、さまざまな分野で、微生物を有効利用するバイオ技術の研究が進められています。

微生物の分解者としての役割
微生物は、地球の生態系にとって大変重要な働きを担っています。中でも「分解者」としての役割は、地球環境の維持にとって最も重要な事柄の一つ。
生物の排泄物や遺骸などは、しばらくすると、その場からきれいに無くなってしまいます。例えば、植物や動物が死んだ場合、それらの遺骸は虫や菌類、細菌などによって処理され最終的には土に還ります。具体的には、死んだ生物の遺骸は、それを摂取した他の生物体の構成成分や二酸化炭素、水、土壌中の諸物質になります。このように、生物の遺骸や老廃物を栄養源として生きる生物のことを「分解者」と呼びます。分解者には、ミミズや昆虫など、肉眼で確認できる大きさの生物の他に、目に見えない微生物が含まれています。これらの働きで、有機物が最終的には二酸化炭素と無機物に変換され、生態系が保たれています。小型動物が大まかに分解したものを最終的に微生物が分解します。
また、微生物は我々多細胞生物よりも遥かに分解できる物質の種類が多いのが特徴です。人間の科学力ではとても分解できないような物質があったとしても、その物質を地球に住んでいるある微生物がいとも簡単に分解してしまう、というようなケースが非常に多くあります。この理由として、「地球上には様々な種類の微生物が存在しており、それぞれが様々な物質の分解能力を持っている」こと、「微生物は他の生物に比べ、新たな化学反応経路の獲得が大変得意であること」などが考えられます。

「永遠に残る」化学物質
ナノテクと微生物で分解を目指す
ここ数カ月で、複数の企業が食品パッケージから「永遠の化学物質(Forever Chemicals)」を排除する計画を発表しました。永遠の化学物質とは、人体に蓄積するおそれがあり、環境中で分解されない物質のこと。

希望のもてる最新研究
PFASをめぐる懸念のひとつは、人体や環境中にいつまでもとどまる点にあります。「永遠の化学物質」は、時とともに蓄積するおそれがあり、取り除くのは難しい。PFASを含む食品パッケージは堆肥化できず、ごみ埋め立て地を汚染します。そうしたPFAS分解をめぐる問題を解決する方法を研究しているのが、ピッツバーグ大学とニューヨーク州立大学バッファロー校の研究者たち。
この研究で焦点になっているのが、ナノテクノロジーと微生物を用いたPFASの分解だ。ナノマテリアルとPFASを反応させれば、微生物が食べられるくらいの大きさまでPFASを断片化できるかもしれない。研究の目標は、環境からPFASを除去する効率的な処理プロセスを開発することにあります。
この研究で調べられているPFASは15種類だけですが、そこから得られる知見は、さらに幅広い用途に応用できる可能性があるのだそう。研究チームは、PFASの分解の仕組み、副生成物の毒性、化学物質を消費する微生物のパフォーマンスを検証する計画です。

参考:農業環境技術研究所、Academic Presentation、JAPAN Forbes

 

 

 

 

 

 

 

 


vol.217 ぴーふぁす徹底図解


PFASって何? ― 第二のダイオキシン問題

PFASによる人体と環境汚染が進行中です。PFASは、パー(またはポリ)フルオロアルキル化合物の略称です。日本では有機フッ素化合物といい、化学的に最も結合力の強い炭素-フッ素結合を持つ人工化合物の総称です。現在、4700種類以上が存在しています。環境中できわめて分解されにくいため「永遠の化学物質(フォー エバーケミカル)」と呼ばれています。


PFAS にばく露すると免疫力が低下する!
約4700種もあるPFASの毒性はほとんどわかっていませんが、PFOS、PFOAについては、近年の研究から、次のような毒性が明らかになってきました。

1-環境ホルモン(内分泌かく乱)作用:甲状腺ホルモン、男性・ 女性ホルモンなど多様な性ホルモンのかく乱作用
2-発がん性:腎臓がん、前立腺がん、乳がんなど
3-生殖毒性:不妊、低出生体重児の増加など
4-免疫力の低下:感染症にかかりやすくなる
5-肝臓への毒性:肝疾患との関連
6-コレステロール値の上昇
7-潰瘍性大腸炎
環境ホルモンは、ごく微量でも影響を及ぼすので、感受性が高い発達期の胎児や子どもへの影響がとくに危惧されます。

PFOSやPFOAは難分解性・蓄積性からPOPs条約、化審法の規制物質になったものの、毒性が明らかになってきたのは、ここ数年のことです。健康影響の指針となる安全基準値(耐容一日摂取量)は、欧米において、この14年で約5000分の1と規制が強化されてきています。日本では2019年、PFOS、PFOAの耐容一日摂取量はそれぞれ20ng/kg/日、水道水質の管理目標値はPFOS、PFOA合わせて50ng/L 以内(暫定)と設定されました。

国際的な規制と各国の取り組み
環境中での残留性(難分解性)、生物蓄積性、人や生物への毒性が高く、長距離移動性が懸念される残留性有機汚染物質(POPs:Persistent Organic Pollutants)を規制する条約で、PFASのうち、PFOSは製造・使用、輸出入が制限される物質(附属書B)、PFOAは製造・使用、輸出入が原則禁止される物質(附属書A)として指定されています。しかし、日本の規制は世界の後追いです。

中日新聞 2023年12月4日朝刊

 

命を育む水(水道水)が、今限りなく危うい状況となっています。自分たちの命は自分たちで守る!今、ここで動かないと一生後悔する!自分ごととしてこの問題に向き合い一緒に行動・勉強しませんか?
環境・未来・各務原ーPFAS汚染と市政を明らかにする会(代表・小川 麻実)kakamigahara.mizu2023@gmail.com


vol.217 ぎむきょーるーむ ギャングエイジとゴールデンエイジ

 

「ギャングエイジ」とは? ~自立のスタート~
必ずやってくる超反抗期「ギャングエイジ(gang age)」。親にとっては子育ての山場のひとつといえますが、子どもにとっては発達段階における重要な時期。いわば「自立のスタ―ト地点」ともいえます。この時期を上手く乗り切るために、親はギャングエイジをよく理解しておきたいものです。「ギャング」とはチームやユニット、仲間を意味する言葉です。
「ギャングエイジ」の頃は自我が強くなり、生意気な発言が多くなりますが、それは“成長の証”。 ただ親子間、また人付き合いにおいて、あまりにも敬意に欠く発言や態度が見受けられる場合は、強く叱っても良いでしょう。この頃になると、親にウソをついたり、秘密を持つようにもなります。そんな場合、ウソに気づいたとしても、「さすがにこれは」と思うほどのことでなければ、見て見ぬフリをして、見守ることも必要です。それをとがめたり、叱ったりすると、親に何も話さなくなることもあります。

「ギャングエイジ」になれない子どもが増えている?!

ひと昔前は、子どもは日暮れまで外でかけまわって遊んでいたものです。それが最近はそんな子どもの姿はパッタリ見られなくなりました。こうしたことが原因で、子どもが「ギャングエイジ」になれなくなってきていると、懸念されています。
発達心理学での「ギャングエイジ」は青年期以降の社会生活の基礎となります。
親が注意することを以下にまとめてみました。
①塾や習い事を控えめにし、友達と自由に遊べる時間を確保する。
②子どもができることには手を貸さない。過保護では自主性や意欲が育たず、仲間に入れない子どもになってしまう。
③よほどの問題がない限り、子どもの友達を否定したり、遊び方に干渉したり、子ども同士のトラブルに口出しをしない。
子どもは遊びを通じて成長していきます。
「ギャングエイジ」という時期は小学3年~4年のこの時期しかありません。
「ギャングエイジ」の時期を上手く過ごすことができれば、子どもは社会や他人に関心を持ち、自発的に関わりを持とうとするようになります。それが、その先大人になったときの人間関係や社会生活の基礎となり、自然に社会に溶け込むことができるのです。悩める時期であるとは思いますが、子どもをそっと見守り、つかず離れずの距離で見守っていくのが良いでしょう。

 

ゴールデンエイジとは?
子どもの運動神経がググっと伸びる黄金の成長期

『ゴールデンエイジとは?』 ◇9歳から12歳頃をいいます。成長が早い時期の5歳と12歳では身体的違いが大きいので、ゴールデンエイジを「プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)」と「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えます。プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)の特徴は「神経系の発達」神経系の発達がほぼ完成し、動きの巧みさを身につけるのに最も適している時期です。 ゴールデンエイジ(10~12歳)の特徴は一生に一度だけ訪れる、あらゆる動作を短時間で覚えることのできる「即座の習得」を備えた時期として重要視されています。子どもは、パッと見た直感だけで動きのコツをつかみ、その動作を習得してしまいます。
この時期に色々な運動、スポーツをすることが大切。「好きなこと、面白いことに熱中し、すぐ飽きる」という子どもの特性を利用して体を動かす方向に誘導することは、難しいことではありません。
ゴールデンエイジが注目されるようになった理由は「外遊び」の時間と質が変わったから。外遊びで特に注目したいのが鬼ごっこ、けんけんぱ、缶蹴りなどの“昔遊び”です。
遊ぶことによって、身体を動かし、無意識のうちに運動神経を発達させます。

この二つの時代(エイジ)に共通することは、やはり「遊び」。「遊び」は、幼児の脳や体の発達を促進させます。 追いかけっこや鬼ごっこ、ボール遊びなどの外遊びは、動き回るので心肺機能が向上したり体力がつきます。 また、いろいろな動きを経験するのでバランスよく筋肉がつくのをサポートし、 日光を浴びる適度な運動は、丈夫な骨の育成にもつながります。
遊びは日常的なものであり、その知識や感性は蓄積されていきます。一方で娯楽(ゲームやYouTubeなど)は非日常的なものであり、そこで得たものは蓄積されるのではなく消費されていきます。
遊びは、子どもの「やってみたい」「遊んでみたい」という気持ちから始まる自発的なもの。娯楽もときには大切ですが、基本的には子どもの自発性を大切にした遊びを重視するようにしたいですね。特に、【ごっこ遊びは柔軟性・創造性】が育ちます。
少なくシンプルなアイテムのなかで、子どもは独自のルールや楽しみ方を見つけて、脳を発達させていきます。また、ごっこ遊びをすることでコミュニケーション能力を養うこともできます。さらに【外遊びは社会性】を養います。自然に触れることで触覚や視覚、聴覚などを刺激し、好奇心、想像力などを膨らませることができ、遊具を使ったり自然のなかを駆け回ることで体力、身体能力を高めることができます。

参考:Fungoal、ASTEP


vol.217 しょうがいをみつめる vol.10


日々は常ではないような

 

コロナに罹患した。なかなかしんどい時間を過ごしなんとか回復したが、体力の無さを今更ながら実感している。夫婦順番に罹患していき、”いつ罹ってもしょうがないよね”と少しばかりの余裕もあった。

「コロナ禍」と言われた時期は数年に渡り人々が口にしていたと思うが、思い出すとそれが始まった時期には私はまだ経営者であり、知的障がいの長男と認知症が進んだ母親と同居していた。自分の環境が変わったのだという実感をひしひしと感じる。

今はもう長男・母ともに存在としてこの世にはいない。

コロナが蔓延し始めた頃は”高齢の母親が罹患したらどうしよう”とか”治療や通院が難しい長男が罹患したらどうしよう”とか少ない情報の中で戸惑っていた。社会生活は規制が暗黙的に敷かれ、マスクが日常的に着用出来ない母親にマスク着用や手洗い消毒を促す毎日にイライラしたり、逆ギレされて怒ったりと日常の形が変わった時期でもあった。会社の運営方法にも工夫が必要とされる時期でもあり、自分自身も罹患しないよう経営指揮を執り、細心の注意を払いながら過ごすことが日常となった。

日常という些細な今は、次から次へと過去という形態になり過ぎ去っていく。その積み重ねが日常であり、”今”を過去から見たら”未来”というのであろう。未来とはそんなあるようでないものでしかないようだ。パンデミックという世相は生活習慣や「当たり前」を変えながら、繰り返し変わらないと思っていた日常が「そうではないかも?」と思わせるひとつのキッカケとなったのかもしれない。

簡単に1分先や10年先の未来描くことを私たちは頭の中で巡らせている。しかし当たり前が変化した時、その先は予測できない不安に包まれる。日常的に私たちはまだ起こらない未来に戸惑い、夢を見、自分の心が”今ここにない”ことにどれほどの時間を費やすのだろう。それらの未来を案じる”希望”や”憂い”は自分を突き動かす原動力となり、結果としての喜びや達成感を感じさせてくれたり、悲しみや失望にも形を変えてきた。それに突き動かされることは悪いことではないけど、翻弄されていることに気づかないままだと厄介だ。

常に変化し続けている”今”を日常と呼ぶのならば、予測しようがなかった2人がいない今を生きている私の現実は思いもよらなかった未来と言えるだろう。幸か不幸かという未来図よりも、日常はいつもそこにあるものではなく、とどまることなく変化し続けていて、今も刻々と変化しているということ。そう感じていたいと願っている。

コロナ禍という言葉が人々の日常から薄れゆく今、薄れることなくただ濃密に色濃くハッキリと私の心に映し出された過去という日常は、今は望んでも得ることが出来ない。それは時間の流れから一歩離れたところに今も脈々と漂っている。それは悲しみや苦しみという想いを超えて現在という未来となった。今やその過去はあるべくしてあった必要な経験であったと変化し、これからも変化するだろう。今の捉え方次第で過去と呼ばれる過ぎ去った時間はどうにでも捉えなおすことが出来ることは原体験から映し出され続けている。それは今という日常を色濃く照らし、常ならぬ日常を暮らしていくヒントになっている。そして、それは”今”が積み重なった未来をうっすらと映し出す光となっている。

映し出される景色を感じるために私は日々を生かされている。その先はこれからもハッキリとは見えることはないだろう。


MASA:若者をはじめ、障がい者も一緒になって、ごちゃまぜイノベーションを目指している。知的障がいのある息子は享年24歳で2021年2月27日に旅立った。関市在住。


vol.217 やってみた 松浦 利重さん

やってみたシリーズ第20弾

お日様の力をいただく、八木山 日の出登山。

松浦 利重さん(70代)

各務原市東部に位置する八木山。標高296メートルのこの山は、南側麓に住宅地や学校もあり、地元の人々に親しまれています。
2年前から可能な限りほぼ毎日、日の出登山を続ける松浦さん。登山を始めるようになって、持久力がつき、お腹の脂肪も減り、少しずつ体が引き締まってきました。精神面でも変化が。「心が強くなったというか、ダラダラするのは今でもそうなんだけど、そこからやる気モードへの切り替えがスムースにできるようになりました」
そもそも、日の出登山を始めたきっかけは?
「何か一つ自分に決め事をして、それを続けるといいよ」と、ある勉強会で出会った方がアドバイスをくれました。読書にするか登山にするか迷い、体を動かす八木山日の出登山に決定。 数年前に自治体のイベントで、八木山、双子山、愛宕山と連なる三山を縦走した経験もあったので、八木山は気軽に行けるちょうど良いところでした。ところが初日、数年間ぶりに登ってみると「え、こんなにしんどかったっけ?」。特に山頂直前の岩場の険しく感じること。山頂にたどり着いた時はぐったり、思わずその場でへたり込みました。
それでも、誰もいない山頂で昇り来るお日様と向き合っていると、そのパワーが自分の中に入り込んでくるような気がしました。自然にお日様を拝み、頭をさげる自分がいました。
「気持ちいい!これは続けましょう!」
以来、雨天時、前日の雨で道がぬかるんでいる日、泊まりで出かけている日以外は毎日続ける松浦さん。
季節により時刻が変わる日の出は、6月頃は5時40分くらい、冬は7時くらい。山頂で日の出を迎えられる時刻にあわせ家を出ます。薄暗い山道をせっせと歩き、冬でも汗グッショリ。帰宅して衣服を着替えれば気分爽快、1日の始めに体を動かし充実した時間を過ごすことができ、気持ちがいいこと。これはランニングハイならぬ登山ハイかも。
八木山日の出登山もいつのまにか2年が過ぎたけど、毎日登っていても飽きるということはないと松浦さん。「根元で3本に分かれているお気に入りの木、きっとみんなここで休むんだろうなと思える石。日に日に大きくなる木の実、変わった形の葉っぱや空に浮かぶ雲。季節ごとに咲く花。どれも面白いよね」。馴染みの風景に心安らぎ、小さな発見が新鮮な気持ちにさせてくれます。気になる植物などを見かけて帰宅後に調べることはしょっちゅう。
「登山の影響なのかな、よく空を見上げるようになりました。心に余裕がないと空を見上げるってこともしないよね」
移りゆく自然の面白さに出会うたびに写真に撮り、SNSで発信もしていましたが、ある日、登山道から外れた斜面に生えているキノコを撮ろうとして、足を滑らせ左足首に怪我を負ってしまいました。3ヶ月の休養期間を経てもうすぐ復帰、八木山の自然とお日様に再び会える日も近づいてきました。
「まずはもっとゆるいところで足慣らししてから。それから八木山登山を再開しますよ。」
今や八木山日の出登山は、松浦さんに欠かせない存在のようです。

 


vol.217 人生これから シニアポートレート撮影会

● 普段撮れないような素敵な写真を撮ってもらいました。今のうちに息子達に渡しておこうかな。楽しい時間でした。
● 自分の遺影を撮ると、来るときはちょっと気分も落ち気味でした。でも撮っていただいた写真を見て、これなら部屋に飾ってもいいし、家族に「これを撮ってもらってきたんだよ」と明るく報告できます。
● さすがプロ!素敵な写真を撮っていただいて嬉しいです。今日は自分だけでなく、仲間の普段とは違う一面が見られて良かったです。
● お話しながらのヘアメイクと撮影でリラックスして参加できました。自分の知らない側面を見られて良かったです。
● まるでモデルになったような、楽しい時間でした。普段なかなかできないような体験をさせてもらいました。
● いつもとは違う私を撮ってもらい、とっても良かったです。メイクで可愛くなれてうれしかったです。
● プロの目線ってすごい!私の中にあるものを引き出して、形にしてもらえて嬉しいです。家族にも見てもらいます。

撮影後、写真のセレクト
この時間がまたいいんです。自分再発見の瞬間かも!!ヘア・メイクも念入りに。

みなさんが喜んでくださってとても嬉しいです。もっとみなさんに輝いてもらえるように頑張ります。  (ヘア・メイク:みさ)

今日は窓からの自然光の具合も良く、まるで絵画を撮っているような気分でした。遺影といえど、美しさ、その人らしさって大切だな、と思って撮っています。気軽に撮ってもらえたらいいな、と思います。 (フォトグラファー:ちいほ)


vol.217 夢か悪夢かリニアが通る!vol.46

2016年、新青森―新函館北斗間で部分開業した北海道新幹線。30年度末開通を目指し札幌延伸工事を進めていますが、工事の大幅遅れに加え、札幌オリンピック・パラリンピックの30、34年開催が白紙になり、開業時期の見直しも取り沙汰されています。新函館北斗―札幌間の約8割がトンネルで、札幌ドーム約12杯分の残土が出る見込み。リニア中央新幹線でも9割近くを占めるトンネルから掘り出される膨大な残土が工事のネックになっていますが、北海道新幹線では既にヒ素やセレンなどの重金属を基準値以上含む「有害残土」が掘り出され各地に積まれています。                  井澤宏明・ジャーナリスト

 

北海道新幹線で起きていること

「やりたい放題」
「住民の目がないとやりたい放題です」。人懐っこい笑顔に憤りを隠せないのが、工事が進む八雲町の住民で「流域の自然を考えるネットワーク」スタッフの稗田一俊さん(75)です。
福岡県生まれの稗田さんは1972年、東京水産大学(現・東京海洋大学)を卒業。水中撮影専門の映画会社を経て、フリーランスカメラマンになりました。北海道の遊楽部(ユーラップ)川でサケの撮影を手がけ、内浦湾(噴火湾)のホタテを撮影したことをきっかけに八雲町に移住。『鮭はダムに殺された 二風谷ダムとユーラップ川からの警鐘』(岩波書店)などの著書があり、「どうぶつ奇想天外!」(TBS)などテレビ番組の撮影も手掛けてきました。
豊かな自然を肌で感じてきた経験から、沢や湿地を埋め立てる残土処分を黙って見過ごすわけにはいきません。現場に足繁く通い、地道に調査した事実を突きつけて、リニアも建設している北海道新幹線の建設主体「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(鉄道・運輸機構)や自治体に改善を求め続けてきました。
2016年には、八雲町の立岩トンネル工事現場にある有害残土仮置き場の沈殿池から濁水が遊楽部川に排出されているのを確認。有害残土が同機構側の説明していた「遮水シート」ではなく、すき間だらけの「防水シート」で覆われた状態で仮置きされ、風にあおられた土砂が牧場にまき散らされている実態も目撃し、会のホームページなどで報告しました。
たび重なる改善要求にも関わらず、トンネル工事現場からの排水により、清流に魚があふれていたルコツ川や山崎川の川底の石が泥をかぶり、魚の棲めないドブ川のような「死の川」に。そんな悲惨な状況も撮影、公表しています。

「監視の目は必要」
新函館北斗駅のある北斗市では農業者などで結成した「新幹線トンネル有害残土を考える北斗市民の会」(坂本常光会長)に協力。砕石採取場跡地にある有害残土の最終処分場から、雨が降るたび大野川に流れ込む白濁した排水や砂泥を採取。専門機関の分析で、環境基準の1・5倍のヒ素が検出されました。大野川流域の函館平野(大野平野)は、道南地方有数のコメどころ、ブランド米「ふっくりんこ」の産地です。
同機構の調査では「基準値以下」だったものの、その後、処分場の地下水から環境基準を超える重金属セレンを検出。有害残土搬入は中止され、渡島トンネル工事は一時中断。セレンの処理プラントを設置せざるを得なくなりました。
この有害残土最終処分場の盛り土は遮水シートも敷かず、地面にそのまま積む「ずさん」ともいえる工法で行われてきました。同機構は「地盤中の重金属等は水分に溶出しながら土粒子に吸着する特性があります」と安全性を強調しますが、地下水が汚染されるのではないかという住民の疑念は消えません。
工事現場に通ううち、稗田さんは警察に通報されたり、入り口の看板に「事前通告なく、警察等へ直ちに通報します」と記されたりするようになりました。
それでもめげません。筆者は11 月初旬、稗田さんに現地を案内してもらいましたが、残土処分場に正面から入れないと見るや、「ちょっと見せて」と一眼レフカメラを懐手に処分場の脇にある小川に水浸しになりながらズンズン分け入っていきます。
「監視の目は必要。本当は僕なんかがやるんじゃなくて、自治体がやらないといけない」と稗田さん。自治体が事業者と「二人三脚」となって住民を守ろうとしない構図はリニアを巡る状況とそっくりです。


vol.217 平和のつどい

なぜ戦争への準備なのか〜平和への道を探る」

2023年11月3日 平和のつどい 岐阜市民会館大ホール

安保三文書決定、戦争できる国へ突き進む岸田政権

望月 衣塑子さん(ジャーナリスト)

東京・中日新聞に入社後、日本歯科医師連盟のヤミ献金問題、防衛省の武器輸出、軍学共同をテーマに取材。17年4月以降は、森友学園・加計学園問題で、官房長官会見で質問を続けた。著書に『武器輸出と日本企業』、『新聞記者』、『報道現場』、『日本解体論』(白井聡との共著)近著に『日本は本当に戦争に備えるのですか?』(共著)など多数。

国連児童基金(ユニセフ)によると、ガザ地区の病院では赤ちゃん120人(人工呼吸器をつけている未熟児の新生児70人を含む)が保育器の中で、予備の発電機につながった機械を頼りに生きている。ガザの報道はテレビや新聞で取り上げてはいますが、自分たちのこととして議論を進めているのか。こういう状況を見ると、今日本が23兆円という巨額の軍拡に舵を切ったことによりガザ地区、イスラエルのような戦争となりうる…。私は今とてつもない危機感を持っているんです。

昨年末に岸田さんが突如、国会で安保三文書を決定し、敵基地攻撃能力の保有を打ち出し、GDP比2%の軍事費を増強しました。こういう流れの中で8月8日、台北での国際フォーラムが開かれた。そこで麻生副総裁の「戦う覚悟」発言が出ました。「今ほど、日本・台湾・アメリカをはじめとした有志の国に、強い抑止力を機能させる覚悟が求められている時はない。こんな時代はないのではないか。『戦う覚悟』です」「台湾海峡の安定のために、(防衛力)を使うという明確な意思を相手に伝える。それが『抑止力』になる」。自民党副総裁という立場での講演です。麻生さん周辺の議員の方々も、「中国が反応しているということは、つまりこれは『抑止力』になっているということ。今回の麻生さんの『戦う覚悟』発言で戦争のリスクは下がる」というんです。何言ってるんだ?ですよね。
この発言で「抑止力」になっているのか、と言ったら全くそうではない。8月9日、在日中国大使館は「ものほど知らずで、でたらめを言っている」「日本の一部の人間が執拗に中国の内政と日本の安全保障を結びつけることは、日本を誤った道に連れ込むことになる」と。中国外務省も「台湾海峡の緊迫した状況を誇張し対立を煽り、中国の内政に乱暴に干渉した」と非常に強く反発をしております。日本はけしかけるような内政干渉とも言われることを麻生さんに、政府の外務省を通じて言わせたんです。
今年は日中平和友好条約締結から45年の節目ですが、尖閣諸島をめぐる問題や処理水の海洋放出もあり双方の国民感情は悪化。日中関係に「悪い」「どちらかと言えば悪い」は、日本人で68.4%、中国人で41.2%。18歳以上の2500人を対象にした調査結果です。
何が問題なのか。処理水の問題を掲げた日本人が36%で4割近くいる。処理水問題が結果として政治的な道具に使われているということ。今までの保守系新聞だけではなく、朝日新聞、リベラル紙さえもが、この処理水を問題視している。これを受けて中国の社説でかなり厳しく批判をしていました。
結果としてこれが軍拡を突き進み、防衛費を2 %に引き上げ、その先にあるのは台湾有事、台中戦争ということを想定している岸田政権。ではこの流れをどう変えるのか。アメリカへの対米依存度の約3倍、日本は中国に依存しています。海産物の輸入制限をやられた時に、年間871億円ですよ。それほど多くの水産物が日本から中国へ輸出していたんです。アメリカ以上に対中関係を改善させていくことが本当に今一番大切なことなんです。

防衛財源確保法が成立
増税の代わりに、今後は同法成立で創設された防衛力強化資金の税外収入など他の財源からの追加負担も検討される。毎年4兆円を確保しなければならない。年間3兆円あれば、小中高大の国公立大学の授業料も無償化、給食費の無償化、これが可能だという試算が出ています。3兆円をその無償化に使って欲しいと私は思ってます。
軍拡のために増税に頼っては良くないが、税外収入に頼るということは国債に依存するということ。それは太平洋戦争の時と同じような日本の財政があやういと言われているので、軍拡予算を作るために防衛増税をして、どんどん国債に頼っていけ、という。こういう非常に無秩序なやり方に日本は舵を切ろうとしているんですね。同じようなやり方で、安保三文書を閣議決定され、軍拡を突き進めようとしています。
敵基地攻撃能力(反撃能力)保有明記。▼ 安保関連経費 2027年度に防衛力の抜本的強化と、それを補完する取り組み
周辺国への認識 中国=対外的な姿勢や軍事動向などは我が国と国際社会の深刻な懸念事項であり(中略)これまでにない最大の戦略的な挑戦。
ところが韓国の革新系の新聞は、「事実上戦争ができる国家に変わった、軍拡を激化させ緊張を高める」と。そして保守系東亜日報でも、「憲法9条を完全に無力化する内容」と報道。日本の防衛費が現在の世界9位からアメリカ、中国に次いで3位に。こうなると韓国は世界の2位3位の軍事増強国家に包囲される!と、去年の安保三文書決定以降、韓国の世論の中で、軍事増強国家に包囲されてるぞ、北朝鮮、中国に包囲されるということで、実は今、リベラル系の知識人も含めて、全体の7割の人が「韓国も核を持つべきである」と、核武装を支持。日本はアメリカ軍のトップが2027年にも台湾有事が起きうるということを話題にしたことを受け、台湾有事に備えよっーという流れが急速な勢いで進みどんどん軍拡を進めています。
結果としては安全保障のジレンマという流れの中で、周辺国の東南アジアの地位、こちらの軍拡ということを物凄く誘発しているんですね。このままじゃ全体がまさに緊張に包まれ、何かが起きた時にあっという間に戦争に巻き込まれていくんじゃないかということに、私はここでも危機感を覚えます。

 

 

ウクライナ紛争以降の世界秩序

白井 聡さん(政治学者)

思想史家、政治学者。現在、京都精華大学国際文化学部准教授。『永続敗戦論ー戦後日本の核心ー』(石橋湛山賞、角川財団学芸賞受賞)、『国体論ー菊と星条旗ー』、「武器としての「資本論」』『日本解体論』(望月 衣塑子との共著)、近著に『日本の正体』他、多数。

 

統治の崩壊
ここまでひどくなってきた理由ってのはなんだろうか。構築されてきた社会のあり方、これが限界に達した。それが統治の危機という形で全般的な行き詰まりが現れたんだと思います。そして戦後という言葉。今年は戦後78年目。日本は1945年の敗戦という形で大きな挫折を味わう。そこからいわゆる戦後復興、高度経済成長があって、現代に至る。
このようにみていくと1945年はマラソンでいうと折り返し地点のように見える。そこを境に戦前と、戦後という時代をわけている。戦前は明治維新を起点として考えると77年間。そして1945年から昨年77年間、つまり、昨年は戦前と戦後が時間的に同じになった。そして今年、戦後の方が長くなりました。
長くなったこの戦後という言葉、日本人は独特の二つの意味を与えてきたと思います。一つは1945年に終わったあの戦争の後、ということですが、もう一つは戦争一般です。あの戦争はいろんな意味でひどいものであって、最終的には核兵器というそれまでの兵器とは桁の違うものを使われて、敗戦を認めることになった。
で、そこから、もう戦争はこりごりだ、絶対戦争しない、させないということで「憲法9条」が大事なものだと考えられてきたわけです。戦争は絶対起こしてはならないという信念確保です。しかし一方でそこには問題があったように私には思われます。といいますのは、「もう戦争はないんだ」という感覚が広く日本社会に定着してしまった。だからこの戦後という言葉が独特の響きを持ってつながってきたんだと思うんです。この78年間、日本は交戦する当事国には一度もならなかった。
サンフランシスコ講和条約と日米安保条約というのは同時に結ばれています。この二つの条約は完全にワンセット。つまり、一応独立は認めてやるけれど、米軍は駐留し続けるぞ、ということが、宿命のように決められていったのです。いわばそれを前提としたうえでの、アメリカの傘の中(核の傘ともいう)にいるということが全ての前提となった上での平和主義。だけど、もうそういった時代は終わりました。今それが音を立てて崩れようとしている。ウクライナ紛争勃発以降、急速にまたハッキリと表面化してきたというのが現在の情勢であると私は考えます。

この地図をご覧ください。紺色の国はロシアとウクライナが戦争を始めて、ロシアに対する経済制裁に参加している国(北米の2カ国、ヨーロッパのほとんどの国々、オセアニア主要国であるニュージーランド、オーストラリア。アジアでは日本、韓国、台湾、それからシンガポールです)。黄緑色の国々は参加していない国(南米とか中南米とかアフリカとか、中東、それからアジアの広い範囲の国々)。参加していない国の方が圧倒的に多い。このことの意味をよく考える必要があると思うんです。つまり、この戦争が始まってロシアの所業は帝国主義的だとアメリカは激怒する。なんかヤクザの抗争みたいな論理なわけ。実はヤクザの抗争に例えると今の情勢というのが非常によく理解できるんです。というのはヤクザっていう現象は人間の社会における暴力という極めて原初的な形態ですから、そして国家というものの本質はここにあるわけです。そういう理屈でロシアが戦争を始めたなと、そんなことはけしからん!許さん!ロシアを干上がらせてやれ。さあ、みんなで制裁しよう。とアメリカはヨーロッパ西側諸国に言ったんです。だけど、そんな平和主義違反を中東や中南米の国々はどんなふうに聞くでしょうか?アメリカはまさに中南米はおれのシマだ、反米的な政権ができようものなら、あるいはできそうになると、あらゆる攻略を使い、時には軍事力を直接むき出しに使って叩き潰していくということをやってきたわけです。要するに制裁を実行した国は先進国であり、してない国は途上国だっていうこと。こういう図式が鮮明になっていくにつれてこの戦争の意味、位置づけっていうのがどんどん大きくなってきました。
まずこれはロシア対NATOの戦争だというふうに考えられるようになった。確かにウクライナは実はバルト諸国から多大な資源を受けなければ戦争継続ができないわけです。いわゆる大戦争の性格をもつようになり、そしてさらに中国の動きが決定的だった。中国がロシア寄りの中立という立場をとることで、いってみればG7対グローバルサウスという構図になってきました。要するに、先進国対途上国という構図がいろんなとこで、戦乱を伴う形で出てきている。なるほど、なぜ岸田大軍拡というものが強行されようとしているのか、ということが全部腑に落ちてくると思うんですね。
要するにこれはグローバル南北戦争なんだから、アジアへも飛び火するぞ、それに対応する体制を作らなきゃ、ということです。本当に中国と戦争を始めるとすればどうなりますか?まず中国と断交してもやっていけるような経済を作らない限り中国と戦争なんてできるわけがない。だけど、アメリカはとにかくヤレ、ヤレと言ってくる。だから、本当は戦争なんてできないんだけど、やる気がある顔をしとかなきゃいけないから、とりあえず武器でも買っといてお茶でも濁すか。これが今の日本の政治ですよ。そしてすでにその中で憲法は残念ながら空文化している。なぜならそもそも日米安保条約、さらにはそれに付随する日米地位協定のほうが日本国憲法よりも上位にありますから。そして究極的な問いが突きつけられています。アメリカという天皇のために死ねるのか、と。こういう政治になっている。これをもう脱却するということが本当の意味で戦後を終わらせるということなんです。

※お二人の対談は次号に掲載します。

 


vol.217 ボーダーレス社会をめざしてvol.76


NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

きょうだい児

以前にも「きょうだい」について書いてきましたが、今回はきょうだいの側からの言葉で衝撃を受けましたので書いてみようと思います。
障がい者のきょうだいのためのオンラインの会Sibkoto(しぶこと)(https://sibkoto.org/)の運営をしている白井俊行さんが「全国手をつなぐ育成会連合会」が発行している「手をつなぐ」という本の「ひびき」に書かれている内容です。
『弟の私にいやがらせをする兄(障がいがある)が大嫌いでした。母は、兄を溺愛していました。親は産む、育てる意思があって「なる」ものですが、きょうだいは何の意思もなく「なる」ものです。それで「家族だから」という言葉に一生縛られます。それを当たり前とする価値観がなくなれば、きょうだいがより自分らしく生きられるようになるのではないでしょうか』と。
きょうだいは苦しんでいます。物心ついたころから、家の中には普通の家庭とはちょっと違ったきょうだいがいます。何事もその障がいのある人が中心になって回っています。旅行、遊び事すべてその障がいのある人ができるか否かで決まります。我慢ばかり強いられます。障がいのあるきょうだいを見守らなくてはいけません。いじめられていたら助けなくてはいけません。親には障がいのあるきょうだいの事でいじめられたことなど言わないで我慢します。親が悲しむことが分かっているからです。娘がそうでした。中学3年生の時に初めてそのような話を部活の先生からお聞きました。M子がお兄ちゃんの事で号泣していましたよと。家では一言も言わなかったので何も知りませんでした。知らないこととして今もそのままにしていますが、我慢していたのでしょうね。健気です。 あと、手のかからない自分の事はいつも後回しにされるなどなどいっぱいあります。普通のきょうだいでも同じようなことはあると思うのですが、障がい者がきょうだいにいる家庭では、上記のようなことは頻繁にあると考えられます。「しぶこと」の白井さんのように、親御さんが、障がいのある人を溺愛するのは考えものです。愛情は50:50が理想です。どうしても手を離せない障がいのある子に比重が行くのはやむを得ないのですが、そこでしっかりフォローが必要だと思います。親と障がいのない子と向き合う時間をしっかり意図的に取ることは、かなり重要です。 二人きりでいられる時間を短時間でいいので取ることは、何よりも、何よりも大切です。お母さんと手を繋ぎたかったけれど、お兄ちゃんがいたから繋げなかったとフッと漏らす言葉を聞き逃さないことです。普通のきょうだいにも言えることなのでしょうが、「愛情はどの子にも平等に」が基本でしょう。
大人になると結婚・出産に関しても悩みはつきません。きょうだいに障がい者がいるだけで、結婚話が破談になったという話は聞いたことがあります。どのように結婚相手に話すかも悩ましいところだと思います。娘の場合は幸いにも何事もなく結婚できたのでよかったのですが。出産に関しては、私自身が遺伝はないものだろうか?と不安でいっぱいでした。娘に「出生前診断受けるの?」と聞いたことがあります。すると「受けて、もし障がいがあると分かったら堕ろせってこと?」と言われてしまいました。「受けるわけないやん」と軽くいなされてしまいました。娘は、私が思う以上にたくましかったです。そのように何度も何度もきょうだいには試練があります。きょうだいが生きやすい環境を整えること。大きな課題です。


vol.217 菌ちゃん野菜応援団vol.38

この秋は季節外れのインフルエンザが大流行しましたね。本来空気が乾燥した寒い冬に流行る風邪が秋口にこんなに流行るなんて、今まであまりなかったこと。ますます日々の体調管理が大切になってきますね。先日岐阜に吉田俊道さん(NPO法人大地といのちの会 理事長、菌ちゃんふぁーむ園主)が講演に来られたので、久しぶりにお話を聞いてきました。

仰ることは一貫して同じ。
「お腹を元気にして下さい」
「お腹をいじめるようなことはしないで下さい」
「畑とお腹は同じ。元気な畑で育つ野菜に虫が来ないように元気なお腹を持つ人は風邪に負けません!」
もう、これだけ、でした。
お腹を元気にするには
・菌ちゃんに繋がるものを食べること
・ミネラルを食品から取ること
・よくかんで唾液を出すこと
・にこにこ笑っていること。これでしたよね。
お腹をいじめないためには
・お腹を冷やさないこと
・消化吸収しにくいものを減らすこと
・暴飲暴食しないこと。です。

もう、誰でもできるって!!というくらい簡単なこと。でもこれがなかなか難しくてすぐに忘れちゃったりする。
だけどここが基本ですよ、これをするだけで体温もグッと上がってみんな元気になりますからね!!と力説されてました。

物販コーナーでは“菌ちゃんげんきっこ”や“いりこ”が飛ぶように売れていました。
これから冬本番。体調を崩しやすい時期がきます。少しでも毎日元気で過ごしたいな、という方はぜひ、左記のことを心がけてみてください。1ヶ月徹底してやってみるだけできっと変化が感じられますよ!簡単なプログラムもありますので興味ある方はご連絡下さい。

 

 

今月のレシピ「塩こうじ」

材料:糀200g、天然塩35g、水ヒタヒタ
①糀と塩をポロポロになるまで手ですり混ぜる。
②ヒタヒタまで水分をくわえる。しばらくして糀が水を吸ったら水を足して、ヒタヒタを保つ。
③軽くふたをして常温に置く。毎日かき混ぜて糀がトロッとしたら出来上がり。
大根にまぶしたり、さっと湯がいたキノコや葉物と和えたり。
塩の代わりに使えて、かつお腹の菌ちゃんの大きな手助けになりますよ!


vol.217 ここいく日記 はじめの34歩!

 


思いを共有できた2日間

2日間に渡って、各務原市まちづくり活動助成事業「いのちのつながりフェス」を開催しました。
第一弾は、市民公園にて「いのちの授業」&ワンオーガニックマルシェ。
各務原市の真ん中で性教育を叫びたい!タブー視されがちな性教育を明るく楽しく堂々と公園で伝える。これは「ここいく」の挑戦です。
「いのちの授業」を、いのちの始まり、出産、心と人権、体の仕組み、食育の5つのブースに分かれてスタンプラリーで回ります。通常の授業より更に詳しく、丁寧に新たな内容に挑戦しました。いつも子どもたちに人気の出産劇は、初の帝王切開バージョンに挑戦。事前に複数の帝王切開体験者から意見を聞くなかで、出産に納得ができていない方が意外に多いことが分かり、今回は二通りのお産を対等に伝えました。経膣分娩と合わせて14回も公園で産んじゃいました!
各務原市の小中学校で「いのちの授業」が出来るようになるといいな。そんな願いを込めての挑戦となりました。
そして同時開催した、各務原市初のワンオーガニックマルシェ。オーガニックを、ひとつはじめよう、ひとつかさねよう、ひとつひろげよう!ワン(One)オーガニック!このコンセプトに共感し、出店者を募りました。思いのある素敵なお店が集まり、それぞれにつながり、素敵な一体感がありました。すべてのいのちに感謝。人にも地球にも優しい環境を創るためには、ひとりひとりの行動次第。この輪を広げたいので、またやりたいと思いました。
そして第二弾は桜体育館にて子どもバンドbabyboomライブ&いのちの樹形図づくり。
今を生きている子どもたちの素直な気持ちを歌ってくれたライブは、ドストレートで大人の胸に刺さりました。
コロナ感染拡大により、突然卒業式の歌が中止。歌えるよう署名活動をしたが駄目だった時の気持ちの曲「歌いたい」など、いかに大人中心に物事が進み、子どもの気持ちは置き去りである現実を痛感しました。
今を大切に、自分らしく生きる。「ここいく」の思いとbabyboomの思いが重なったライブは感動的でした。
ライブ後は、いのちの樹形図作り。誰一人かけても私はいない。いのちのバトンを受け取って、今自分の番を生きている。それを皆で感じたくって企画!7代前のご先祖様は江戸時代。ご先祖様を想像して、名前をつけて命を吹き込みます。合計254人のいのちがつながりました。生まれてきただけで奇跡、いま生きているだけで奇跡。何ができるとかできないとかは関係ない。自分の番を、自分らしく生きればいい!いのちをありがとう!そんな思いをみんなで共有できたいのちのつながりフェスでした。来年も新しいことに挑戦したいです。

担当:ここいくメンバー 古川 明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.217 モザンビークからレポートvol.11

Vol.11 モザンビークの選挙事情 

英雄Samoa Machel。Ferlimoへの不満を垂らす人がいても、彼の存在は没後39年経った今でも全面的に崇拝されています。

モザンビークは変革期を迎えています。10月11日、市長選が行われました。全国一斉に行われ、それぞれの州の市ごとに開票、続々と結果が上がってきました。そんな中でも注目は、やはり首都マプト。10月26日の、正式発表の結果や、いかに!?

現在の大統領はFilipe Nyusi 。政権はFerlimo(与党モザンビーク開放戦線党)が握っています。1975年にポルトガルからの独立を果たして以来、ずっとSamoa Machelが率いていたグループ(Ferlimo) がこの国を率いてきました。Samoa Machelは今でも永遠の英雄です。独立記念日、Samoa Machelの誕生日、彼を讃えるイベントはたくさんあります。「モザンビーク、オイエー!」(モザンビーク最高!みたいな感じです)といい、盛り上がります。しかし、彼の精神を今もFerlimo が引き継いでいるかというと、そうではないと思っている人が増えていると聞きました。今でもFerlimo支持者は多くいるのは確かで、よく集会を見かけます。しかし同時に、省庁に入りたければFerlimo支持者でなければならない、と言った事実などから、若者を中心に政府不信は募る一方のようです。「政府は何もしてくれない。」という言葉をこの2年間で何度も耳にしました。「アフリカの問題は国の汚職。だから何も気にせず楽しんでおいで。」モザンビーク出身の先生にそう言われたことを、今でも覚えています。

Renamo の行進。我が家の前は大通りなので、ちょくちょくマーチがやってきました。

選挙後は、日本では見られない盛り上がりを見せました。選挙の翌日、Renamo( 野党モザンビーク民族抵抗運動)が勝利宣言。これからモザンビークに新たな勢いがつくのか⁉︎と思いきや、Ferlimoも、さらに翌日勝利宣言を出しました。「投票者が少ないから、途中結果だけでRenamoが勝つことが明らかだった。Ferlimoは今までも票を盗んできた。」と言ったのはもちろんRenamo派の友人。約一週間、デモが各地で行われた後、26日にFerlimoの正式勝利が宣言されました。しかし、「Ferlimoが投票箱を壊して幾つかの表を無効にした」と28日金曜日に再びRenamo支持者の大規模デモ発生。何故か平和な2日間の週末を挟み(とてもモザンビークらしいです)、翌週からまた何回かデモがありましたが、危険な感じではなく、平和に、歌やダンスも交えての訴えが続きました。11月14日までに憲法評議会に選挙プロセスが適切であったか確認の申し込みがされ、11月24日、その結果が発表されました。Ferlimo派の勝利。長い長い攻防を繰り返しても、結果は変わりませんでした。他の市ではReramoやもう一つの野党MDM(モザンビーク民主運動)が勝利しているところもあります。今年まで64都市をFerlimoがとっていたのに対して、56都市になりました。
来年は大統領選挙です。さらに激しい盛り上がりを見せることでしょう。
その一致団結のパワー、政府に頼らず、自分の生活を自分で改善していくという方向には向かないんだろうか!?という問いは、モザンビーク人には言わずに心の中にしまっておきました。

 


vol.217 プレゼントコーナー

217号PRESENTS

プレゼントご希望の方は
ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1.あなたの今年一番のビックニュースは?

2023年も終わろうとしています。世界ではいろんな出来事がありました。

あなたの最大の出来事はなんでしたか?

2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望 を必ずお書きください)

※Cは編集室まで受け取りに来られる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、 家族構成

〆切:2024年1月25日   当日消印有効。Dは1月15日
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。


A.CINEX映画招待券 CINEX様より…ペア3組様

深い、深い映画に出会ってしまったら、そしてそれが現実とリンクした作品だったら…。時には問題提起する映画を観て、自分に問いかける時間も必要なのかも。写真は「月」のワンシーン。柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


B.よりよく生きるためのライフデザインノート 『ゼロの昇天』 人生これから!様より…3名様

人は必ず“その時”を迎えます。あなたはそこまで、どんなふうに生きますか?難しく考えなくてもいいけれど、時には真面目に向き合うのもいいよね。このノートに書き込む事で、自分の心が整理されていきます。


C.トートバッグ型コンポスト 命の循環プロジェクト様より…1名様

生ゴミで堆肥作り、興味あるけど、虫の発生や匂いが気になるなあ。そんな方におすすめなのがこのバック型コンポスト。ファスナーで虫も匂いもシャットアウト!機材とセットで気軽にはじめられますよ。

にらめっこ事務所でお受け取りください。


D.わんにゃんドーム2024ペア招待券 テレビ愛知様より…3組様

2024年1月27日(土)、28日(日) バンテリンドーム ナゴヤ

https://wannyandome.com/

日本最大級のペットイベントを2024年も開催!トップブリーダーのチャンピオン犬や珍しい猫、わんわん運動会がやってくる!子どもから大人まで誰でも楽しめるコーナーなど、イベントも盛りだくさん!


vol. 216 水は体内を駆けめぐる

体内水は、絶えず体内を駆け巡り循環している

私たちの体の約6割は水分であり、筋肉は約80%、皮膚は約70%、骨でさえ約30%が水分です。この水分は、主に口から食物や飲料として体内に入り、胃腸で吸収され、血管に入って血液として全身を流れ、体の各部位に分配されます。このように体内に分配された水分を“体内水”といいます。
体内水のうち、その3分の2は、細胞の中に存在する細胞内液です。残りの3分の1は、血液の中、リンパ管の中、組織の隙間などに取り込まれ、体のさまざまな働きを助けます。
全ての体内水は、特定の場所に留まっているわけではなく、各部位から常に移動して、絶えず体内を駆け巡りながら循環しています。

毎日、3リットルの水分が入っている

1日に体を出入りする水の量は、約2,000~2,800ml。私たちは、毎日これだけの水を摂取し、同じ量を排出しています。
 水が体に入る経路は、飲料水から1日1,000~1,500ml、また食べ物に含まれる水分が約800~900ml、代謝(体内で脂肪などが分解され、エネルギーに変わる)時に作られる水分が約300 mlです。
体内水が体から出ていく経路は4つ。最も多いのが尿で、1日に体内水の約半分にあたる1,000~1,500mlが排出されます。次に多く排出されるのは汗で、約600 ml。また吐く息からも体内水は排出されており、1日の呼吸の回数は約2~3万回で、その排出量はコップ2杯分の約400 ml。そして、便にも体内水が含まれ、これが約100~200mlです。

水が体内に入り出ていくまでの循環が、私たちの健康を支えており、体内水がスムーズに循環し、水分の代謝がきちんと行われていれば、臓器の新陳代謝も正常になり、また不要な老廃物も排泄されるので、体は健康を保つことができます。

体の不調の主な原因は、水分不足

しかし、この体内水の循環がうまくいかなくなると、血液やリンパの流れが滞ったり、体温の調整や細胞に含まれる水分量などが乱れ、私たちの体はたちまち不調をきたしてしまいます。体の不調の多くは、体内水の循環バランスが崩れることから起きます。その原因は主に2つあります。
1つは、水分不足です。
水分の補給が十分でないため、脱水症状を起こしてしまうのです。脱水症状には、激しい運動で大量に汗をかいた後などに起こる急性脱水症と、生活習慣によって起こる慢性脱水症があります。
例えば、高齢者は加齢により筋肉が落ちるため、若い頃よりも筋肉に蓄えておける水分量が少なくなり、新陳代謝も腎臓の機能も低下するので、老廃物を排出するのにより多くの水分が必要になります。また、喉の渇きも以前より感じなくなってくるため、意識的に水分を摂る必要があります。

もう一つの原因は、体内水の“滞り”

体内水の循環バランスが崩れるもう1つの原因は、滞りです。これは、水のめぐりが悪くなり、老廃物がスムーズに排出されていない状態をいいます。体内水が滞っている場所ではむくみが起こり、不調が現れます。
例えば、筋肉がむくむと体がだるくなったり、手足がこわばったり、肩凝りや腰痛が発生することもあります。水不足も滞りも、放っておくとドンドン悪化し、長期に渡る不調や、深刻な病気を引き起こす可能性があります。ですので、そうなる前に、早めにその兆候に気付いて、体内水のバランスを整える必要があるのです。体に入った水分=体内水は体内を循環し、日々入れ替わっていること、また体内水の正常な循環により、体は健康を保つことができるということです。

そこで気になる水道水

クイズ 世界で水道水をそのまま飲める
国は何カ国?
①11カ国 ②51カ国 ③101カ国         Q1 答え ①

【解説】水道水を安心して飲めるのは、日本の高度な浄水技術や徹底した管理のおかげ。※国土交通省「令和4年版 日本の水資源の現況」より

日本のほとんどの水道水は、そのまま飲むことができる世界でも類まれな国です。緒外国では、そのままでは飲めない「硬水」が多いようです。硬水は、マグネシウムやカルシウムを多く含んでおり、料理に使えば、タンパク質を硬くし、料理に影響します。(硬度:ミネラルの中で含有量が多いカルシウム、マグネシウムの量を示し、硬度の低い水は癖がなく、高いと好き嫌いが大きく分かれる。マグネシウムが多いと苦い。ミネラル分を酸化カルシウムに換算して、水1立方メートル中に10グラム含むときを1度とする。硬度20以上を硬水、10以下を軟水という。お茶や料理には軟水が適しているとのこと)


橋本 淳司 水ジャーナリスト   朝日新聞 2023年9月2日
水道水飲む?映す価値観
飲み水についての感覚は、人によってかなり異なります。
水道の普及率は1959年には約26%でした。飲み水は井戸水から水道水へ。災害による断水を経験した地域などでは、水を大切にする感覚が強い傾向がある。生きてきた時代や場所により、価値観は変わります。
日本の河川は、70から80年代には工業化の影響などで汚れていました。下水道も普及しておらず、水道水が臭いと言われました。しかし下水道の普及などで水質が向上し、90年代以降は味が回復していきました。
ただ、依然として水道水に不信感がある人がいたり、便利だったりで、ペットボトル水の需要は増加傾向です。ミネラルウォーターの生産・輸入量は40年間で約50倍になりました。
駅などに置かれている冷水機が減ったのも、ペットボトルの普及が一因でしょう。コロナ禍では、感染防止を理由に利用停止された冷水機も。
味とは別に安全性の問題もあります。これまでも寄生虫の検出や原発事故など安全性が脅かされるような事態がありましたが、最近は有機フッ素化合物(総称PFAS)の検出が問題になっています。高濃度で検出された地域では、家庭で浄水器を設置したり議会で議論されたりしています。
どのように水を飲むかは各自の価値観に基づく選択ですが、飲んでいる水がどこからやってきているかはぜひ意識してほしいと思います。ペットボトルにつめる地下水はくみすぎると枯れる場合もあり、メーカーには水源保全の活動やその公表が求められる。消費者にも「飲む責任」があります。


vol.216 水はすべてにつながっている

水のこと、一緒に考えましょう!
地下水がおいしいのは、地上に降った水が、地下にしみ込んでいく内に汚れがろ過されて、きれいになり、土中の炭酸ガスや岩石のミネラル分を溶かし込み、1年中水温が一定である為です。今、地下水として沸き出している水は、数年から数十年も前に降った雨水が、地下にしみ込んだものなのです。
今、そんな地下水の危機が叫ばれています。地下水の減少や汚染など、様々な問題が起きています。開発や植林の名のもとでの“森林伐採”、“除草剤汚染”の問題なども。

地下水を増やすには?
山林や田畑などの涵養域(かんよういき)が必要・・・
涵養域とは、水田、畑地、草地、林地、水域など、地下水を染み込ませ蓄えておける場所です。地下水は、雨水が涵養域から地下にしみこんだものです。

山林や田畑が減少し、建物や舗装道が増えると、地下水の量が減少するだけではなく、雨水が側溝や河川に一気に流れこみ、河川のはんらんや水害も増加します。雨水をしみこませる山林や田畑を多く確保することが必要です。開発や休耕田の増加や農地の減少で、涵養域は増えるどころか減っているのが現実です。抜本的な地下水確保のために、行政当局の早急な対応にも期待したい。安全でおいしい地下水確保にお金をかけるべきではないでしょうか。

知っていますか?
木の根や落ち葉は雨水を蓄えるため、水の流出を制御することができます。森林は、まさに自然が作り出した緑のダムと言えます。ブナなどの広葉樹林の方が、よく根を張るため、雨水をしみこませるのに適しています。

各務原の水は大丈夫かな?
ゴルフ場などの除草剤の問題。芝生の雑草を除去するために、様々な薬品が使われているようです。(岐阜県は全国で7番目にゴルフ場が多い県。一位は北海道)また、最近増えているのが、産業廃棄物処理場の問題です。ゴミの不法投棄を含め、ダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニル)・鉛・ヒ素などをはじめとする多種多様な重金属・有機塩素系化合物等による汚染問題も深刻なものとなっています。これらは地下水汚染につながります。加えて今騒動となっているPFAS(有機フッ素化合物・永遠の化学物質)と言われているもの。各務原市ではこの値が基準値を超えていて、市民に公表せず、問題となりました。

永遠の化学物質?PFASってなに?このPFAS についてはP-5-6で詳しく解説します。

そもそも、基準値ってなんだ?
日本科学未来館 科学コミュニケーターより
政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。つまり、ヒト(を含めた生態系)が健全に生活をし続けられることを目的とした値です。
※環境基準は、行政上の目標なので破っても罰はありません。しかし、環境基準を維持するために、個々の事業所や車などの発生源に対して「規制基準」が定められています。さらに、地方自治体は、それぞれの地域の特性に合わせてより厳しい規制(上乗せ規制)を行うことができます。

同じ化学物質でも状況によって扱い方が変わります!例えば、大気中に放出されたベンゼンは、ヒドロキシラジカルによって分解され、6.7~13.4日で半分の濃度になっていくと推測されています。しかし、土壌中や水中では、どれくらいのペースで微生物によって分解されるのか、大気中に放出されるのかなどを考えなくてはならず、一層議論 が複雑化します。

時代や場所によって、科学的事実や人の考え方が変わり得る
こ れ は と て も 重 要 で す !
例えば、無害だと思われていた化学物質も、有害であることが後か ら判明することもあります(逆も然り)。事故などをきっかけにして「基準値以下ならば本当に安全なのだろうか・・・子どもや赤ちゃんには?」と不安を覚える人が多くなることもあるでしょう。なので、環境基準は、新しい情報が反映され、基準値の根拠を添えるなど、不安に答えられるものであることが理想です。

例として、大気中のベンゼンの基準値について考えてみましょう。ベンゼンは、発がん性(急性骨髄性白血病など)といったヒトへの危険性が報告されています。ごく微量でも発がん性があると考えられているため、どの程度の量までならさらされても大丈夫という値(閾値・しきいち)が設けられていません。しかし、ベンゼンは、車の排ガスやタバコの煙からも発生しています。大気中のベンゼンを失くすことは不可能です。

ど う す れ ば 良 い の で しょ う ?
 このような閾値がなく、排出を抑制できない化学物質に対しては、実質安全量(ある化学物質の影響をほぼ無視できると考えられる量のこと)という考え方が用いられます。発がん物質に対しては、一生涯(現在だと70年)さらされ続けた際に、その物質の影響のみによる発ガン確率が10〜5増加する量として設定されることが多いようです。
つまり、70年間で10万人に1人がガンになる程度ならば実質的に安全とみなすという考え方です。この考えに基づき、ベンゼンを使用していた海外の工場における事故に関する研究などを参考にして、3 μg/m3 以下という環境基準が算出されたのです。さて、いきなり3 μg/m3以下と言われて、イメージできますか?身近な単位に変えてみましょう!!
・(気体のベンゼン) 約1 ppb 空気中の約10億個の原子・分子のうち1個の割合でベンゼンが混ざっているイメージ。
「それっぽっちしか入ってないなら大丈夫な気がする。」「いや、たったこれだけで人体に影響を及ぼし得るの!?」「70年間さらされ続けて10万人に1人なら良いかな。」「いや、100万人に1人くらいにもっと厳しくしないと不安だ!」
人によって捉え方はいろいろでしょうし、まだまだたくさんの意見があると思いますが、まずは”知ろうとする”ことが第一歩です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


vol.216 教えてぴーふぁす先生

PFASとは何か。汚染の現状と課題

フッ素って虫歯予防?とよく聞かれますがそれは無機のフッ素で適切に使えば害はないです。
PFASは、人間が作った“フッ素をたくさん持っている有機物”です。フッ素をたくさんつけると熱や光に強く壊れにくくなることがわかってきました。
PFASは1940年代に3M社によって開発されましたが2000年5月、同社はPFOA/PFOS生産を2002年までとし自主的廃止を発表。しかし、PFASの性質である環境残留性により各地で深刻な地下水や土壌汚染が継続しており健康影響が懸念されています。4700種類もある中で、特に注目されている2物質PFOSとPFOA、この二つが各務原市の水質検査で国が定める基準50ナノグラムを超えていましたね。

身の回りにあるたくさんのPFAS用途
私たちの身の回りには撥水撥油コーティング剤としてゴアテックス、テフロン、撥水スプレーなどが使われています。泡消火剤として使用されるのは飛行場、立体駐車場とかいろんな工場。意外かもしれませんが、アリ誘引殺虫剤の有効成分にも使用されています。なじみのあるテフロン(フッ素樹脂)はフライパンを作る工程でPFASを使っています。
化粧品も水をはじくものとか、崩れにくいとか、そういった性質のものが気になります。一部ですがPFASを使っています。ラベルを見るとなんか小さい字でいっぱい書かれています。その中で、…フルオロ…と書かれているもの、それがおそらくPFASです。ポリフルオロリン酸エステル(PAPs)は、化粧品・日焼け止めはじめ、ハンバーガーやポテトフライなどの包装紙などに広く使用されています。ファーストフード店も2025年くらいまでには使用をやめ、別のものに切り替えると言っ
ている。企業側もだんだんPFASを使わないほうがいいだろうという動きが出てきています。
それに加えPFOA/PFOSは野生生物や我々の体に残りやすい性質を持っています。将来的に健康への影響があるのか、今後、しっかり見極める必要があります。

PFAS濃度が高いと影響は確実に出る
我々がPFASを口にするとなかなか体から出ていかず血液に結構残ります。血液を調べると我々が普段摂取しているPFASの濃度がわかるので、血液検査は重要です。データを見るとPFASを作るのをやめて身の回りからなくなっていけば、確かに減っていくことが明らかになっています。
実験動物を使って、調べます。血液の脂質(コレステロールとか、中性脂肪など)こう言ったものが、出てくる。もちろんある一定の量を与えた場合です。動物でそういう結果が出るなら人はどうなのか。脂質異常症、血液中のコレステロールが高いと病気の確率が上がる。甲状腺疾患、喉にある小さい組織なんですが、ホルモンとかを分泌するところです。そこの病気の確率が上がる。
健康被害というと、濃度がやや高い水を飲んだら、体の調子が悪くなって何かの病気になりますとか、病気になる確率が上がりますとか、そういう意味じゃないんですね。リスクは確率です。一人ひとりに対して確実にこうなりますということではなく、血液中の濃度が高い人の中で、そういった病気の人の割合が多いということが今までの研究で分かっています。発がん性と言われていますが、腎臓がんの割合が高くなる。精巣がんの確率も高いです。

泡消火剤とPFAS汚染
 国内の事例で話していきますと、PFASが使われ始めたのが1960年代。この消火剤は必ずしも事故の時に使うだけじゃなくて、日常の消火訓練にも使うし、いざ使う時になって消火剤が作動しないと困るので、定期的にテストします。一度出した消火剤を回収することはできないので、外に流れた状態となる。使った後にそれが土壌にしみこむとそれが土壌の汚染になります。
土壌が汚染されるとどうなるか。工場があるとか、その周辺が汚染されているというイメージがありますが、重金属だったら、あまり汚染されません。なぜかというと、土壌の成分と結合するから、土壌の上から下まで沈み込まない。一方で程よく水に溶け込む性質のものは、この土壌を突き抜けて地下水の層に混ざってしまい、井戸水・水道水の汚染につながります。PFASは分解しにくく、水に溶けやすい性質があるので、土壌の中をゆっくりと進んでいく。いわゆる帯水層、という地下水の層まで入っていくと流れに乗ってさらに周辺に広がっていくわけです。

各務原市の水道水
各務原市で水道水でいくつか水源地でピーファスが見つかった。三井水源地で1Lあたり77ng。一番近い鍋島水源地は26ng。西市場が9ng。三井水源地から離れていくと濃度が下がっている。そして岐阜基地に近いほど濃度が高い。各務原市の発表では国の暫定基準を超えてない所の濃度がいくらだったかわからないので、ハッキリはしないですが、そういった情報も出していけば、本当にこの基地から離れていけばいくほど濃度は薄くなっていく…そういった関係が本来は見えてくるはずです。この地域だと東の方が高く西の方が低い。水は高い所から低い所へ流れますから東から西に向かって流れていってるわけですね。PFASというのは地下の中を動いていると考えることができると思います。

では、どうすればいいのか
対策は?まず発生源を止めないといけない。今後の調査が必要であり重要です。発生源自体を抑えないといつまでも地下水にPFASというのは残ってしまい、除去を続けないといけないという状況になります。除去する方法としては、単純でも活性炭が導入しやすい。浄水器は値段が高いものを必ずしも買う必要はありません。活性炭でも、先程言ったようにPFOSやPFOAは大体8割から9割は除去できます。ここで何が大事かというと、活性炭を定期的に交換することなんです。活性炭はだんだん吸着が落ちていくので一定期間でちゃんと交換しないといけない。それから日用品のPFASはできれば避ける。これはちゃんと意識することです。また、長期的な視点でこれからの対応が重要です。値が低下した状態が続いているかどうかという継続調査は、行政の対応としては必要ですね。

今後とまとめ
2020年 日本に基準は50ng/L。 これはすごく評価できることでした。しかしそのあと欧米諸国がもっと厳しくしようという動きが出て、日本の数字が逆に今高くなっています。(米国環境保護庁の新しい勧告値 2023年3月全国水道基準(法的規制)案は4ng/L(PQL)です。
 水も大事なんですけど、水以外にも、土壌も汚染されます。そうすると食品とかにも部分的に汚染が広がる可能性もあります。私たちにできることは、、まず「そういう製品を選ばない、できるなら避ける」というような流れ、雰囲気を作るということが、企業にとっても取り組みを進めるきっかけになるんじゃないかと思っております。

 

 

Q:日本では科学的知見がないので飲み続けてもいいとのこと。先生のお考えは?
A:摂取量が高い人と低い人という比較の中で研究がされていないのが問題。そういった中で、人への影響というのはありうると。そういうリスクを未然に防止するために目標値を決めて、それを超えないようにしましょうというのをやっているわけ。その中でヨーロッパやアメリカでは目標をどんどん下げてきた流れがあります。ストックホルム条約は、基本的に分解しにくくて、人体とか生物にたまりやすいようなものをまずは優先的に禁止していくとしています。

Q:私以前登山をしておりまして、登山靴、レインウエアを撥水効果のあるゴアテックスを使っておりました。それらを身につけた時、体への影響はあるのでしょうか?
A:衣服に含まれている場合、接触するのは肌。問題になっているものは主に口から入ると体の中に吸収されますが、皮膚からは通過しにくいので、ご安心していただいていいと思います。

Q:アメリカとかヨーロッパ他の地区でもやっぱり活性炭での除去法が一番多いのですか?
A:使い捨てで、その分安く済むので、多くの場合は活性炭が使われます。浄水場だと他の有機物とかも除去しないといけないので、活性炭が処理施設に入っている事が多い。特に川の水を使う場合は、ほとんどは活性炭処理を導入している。もともと地下水はきれいと思われているのでわざわざ活性炭を通さないのですけど、今回各務原市で活性炭を選んだのはとりあえず導入しやすいという背景があると思います。今三井山浄水場の地下水中の濃度が、1リットルあたり70ナノグラム。おそらくこの濃度だと完全に溶けている状態で移動していると考えられています。

Q:測定をするときに資格とか認証とか必要でしょうか?それから、測定をする装置というものはかなり大掛かりなものなのか、実際の数値が実測値なのか、理論値なのかお聞かせください。
A:PFASは環境汚染物質なので、いわゆる病院とかでやる検査、コレステロールとかいろんなものをやる検査とはちょっと扱いが違います。なので、臨床検査場、衛生検査場とかそういった認証とかは必要ありません。多く使われている分析装置は、一台安くても2,000万、高いものだと5,000万するようなものを使っています。民間でやっている検査ですと、水を測るだけでも2万円か3万円くらいかかるでしょう。実際のPFOSとかPFOAとかの濃度がわかっているものに対して量を決めているので、これは全部実測値になっています。

(文責・にらめっこ)


vol.216 ぎむきょーるーむ 緑の処方箋とは

 

レクリエーションをしなくても、自然とのつながりを感じられる子どもは「子ども自身が幸せなだけでなく他人にも優しい」ことが判明したという研究結果が出ているそうです。 これは本紙前号の特集<P-1見えないつながり・自然とつながる私たちの健康『自然欠乏症候群』>と大きく関連しています。この研究では、子どもの健全な発達には自然が必要だとの見方が強まっています。「自然とのつながりは子どもの幸福だけでなく、人に優しくなれる人間性を育む」ことが確かめられました。
子どもに自然と触れ合わせることの重要性が明らかになるにつれて、実際に自然との触れ合いを重視する動きも活発化しています。「子どもたちは、わくわくできて、楽しく自然と接する事ができる生涯学習者のお手本を必要としています。なにも環境科学や自然の専門家である必要はありません。大切なのは、楽しく安全な環境で子どもが好奇心を満たせるように、子どもと一緒の時間を過ごすこと。野外で過ごす時間が少ない子どもにさまざまな問題行動が観察されており、こうした症状は「自然体験不足障害(NDD)」と呼ばれています。

「自然体験不足障害」とは?子どもたちが自然から切り離されることの危険性
「自然体験不足障害」というと、なにか恐ろしい病名のような気がしますが、これは医学的に定義された言葉ではありません。『あなたの子どもには自然が足りない』の著者でありジャーナリストのリチャード・ルーヴ氏が作った言葉です。子どもが自然と切り離されることの危険性や緊急性を伝えるために、このような表現を作り出したのです。
2005年以降、自然体験が人間の発達に与える影響に関する研究が増え、自然から疎外されることが人、特に子どもの心身に深刻な影響を与えていることが明らかになってきています。
自然と過ごす時間が得られない子どもは不安感や抑うつ感を強く持っていたり、注意力や集中力の低下、落ち着きのなさといった注意欠陥障害の傾向があったりすることがわかっています。また、屋外での活動が不足することで肥満になったり、環境の変化に気付きにくい「感覚麻痺」という症状も出てきたりするのです。

自然体験不足障害の原因
都市化により屋外での遊び場が減るだけでなく、車などの交通量も増え、子どもが屋外で楽しむことが難しくなりました。また、テレビやコンピュータなど電子機器が増えたことで、子ども自身が部屋で過ごすほうが楽しいと思うようにもなってきています。それらに加えて、屋外で起こる事故や不審者などによる事件などの報道に影響を受けた親たちが、「外は危険だ」という考えを持つようになり、子どもを屋内で守ろうとし過ぎていることも原因の一つだと指摘しています。

自然体験不足障害の改善策
ルーヴ氏は、「自然体験不足障害」の子どもは、親、学校、地域の努力で救うことができると考えています。
屋外に出て静かな時間を持つだけでも子どもは落ち着きを保てるようになります。芝生や土の上を裸足で歩く、木を触ってみる、小石を拾ってみるという機会を持つだけでも「感覚麻痺」を改善することができます。
 学校の校庭や近くの公園で、5分でも10分でもいいからそこにある花や木を観察する。それを季節ごとに繰り返すと、環境の変化にも気づけるようになります。
大がかりなキャンプに行かなくても、一日かけて登山をしなくても、放課後や週末に身近にある自然と触れ合う機会を作ることで「自然体験不足障害」による症状を改善することはできるのです。大切なのは、自然体験が減っていることによって失われているものを恐れるのではなく、身近にある自然環境から得られるものは何かを考え、子どもに自然と触れ合う時間を持たせてあげることなのです。

子どもに自然が必要なワケ
自然との触れ合いが減っている子どもたち。自然そのものの減少で、触れ合う機会を失ったこともありますが、ゲーム等の存在や放課後の自由な時間の減少により、”外で遊ぶこと”への興味を失ったことも、少なからず影響しているのかもしれません。
自然のなかでの遊びは、問題解決能力、集中力、自制心の発達にも役立ちます。また、協調性や柔軟性が向上するため、他人とうまく付き合えるようになり、社会的にも意味のある遊びと言えるのかも。

直接的に自然に触れる機会をつくる
 木登りを例に挙げてみましょう。登るのも下りるのも自己責任。どうしたら登れるか、どうしたら落下せずに済むか、どうやって下りるか、という一連の流れを自分の頭で考えなければいけません。こういった体験は、実際に自然と触れ合ってみないとわからず、単に木を眺めて景観を楽しむのと、実際に登ってみるのとでは、子どもにもたらす影響はまったく違ったものになります。
何気なく転がっている石も、落ち葉も、木の枝も、自然の中にあるものは発想力さえあれば、子どもの遊ぶ道具となり、子どもの発育を手助けする道具となり得ます。大人にとっても自然はストレス発散やリラックスの場として大切ですが、子どもにとっても、とても大切な場ということなのです。普段の子どもの遊ぶ時間を、それとなく自然との触れ合いに導いてみてはいかがでしょうか。

      参:gigazine/NATURESより


vol.216 しょうがいをみつめる vol.9

しないのっ!

 

「自閉症でよかったと思うことは何?」と質問されたら「自然と一体化した感覚になること」と答えるでしょう。人であることを忘れられる、その時間は何もかもが遠い過去のように思え、幸せで胸が一杯になります。人と心を通わせることが苦手でも、この世に生まれてよかったと思えるできごとはあります。

「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」東田 直樹:著

 

この言葉を見た時に強い安堵感を覚えた。親としては誠に身勝手なセリフではあるが、そう感じてしまったことに間違いはなかった。“息子の言葉を聞いた”と勘違いしたとも言えるが、そうなのかもしれないと私自身が想像を巡らしていた内容だった。そうであったら良かったと思いたかったのかもしれない。
息子との暮らしの中には、悩ましいことや怒りに似た悲しみは私の日常に溢れていた。なぜ悩ましいのか?悲しいのか?その心を持っているのは私自身であって“彼”の中には全くその要因とするものはない。私の奥底にあるドロドロしたものを喚起するそれらの“憂い”は、私が根本的に抱えているものだと見つめざるを得なく、抑えつけたり、蓋をしてやり過ごすには息子という存在はあまりにも大きかった。
今を生きる力。昨日を後悔せず、明日を憂うこともなく淡々と今を生きるように見えた息子の一面は私の憧れる気持ちも喚起していた。どうしたら自然や大いなる宇宙の流れに乗って何にも囚われず“生”を全うできるのか。“自然と一体化”しているように見えた息子の生きる姿は大いなる目指したい姿でもあった。
日常のほとんどの時間はいわゆる“大変なこと”に費やされ、いつまでコレは続くのか?と私は思っていた。いや、息子もそんな苛立ちは、通じない私に対して感じていたのだと想像している。そんな中で時折り“ふと”彼が見せる表情や行為からは、どこから司令が来ているのだろうかと思うほど、美しさや滑らかさを纏う“自然と一体化”したかのような姿を見ることがあった。
思うようにならない言葉と身体、混乱する思考を悩ましくも愛でながら生きている自閉症の方々の姿は東田さんの著書から想像することが出来る。著書を読んで、息子に対してああすれば良かった、こうすれば良かったなどと戯言を今更ながら思うのだが、彼の人生の最後の半年をぶつかり合いながらも過ごせたことは私の財産となっている。
自閉症とは自らの世界に閉じこもっているような言葉ではあるが、“こうあらねば“とか“やりたいことはなんなのか”という“囚われ”から自由に開いた存在という一面も待ち合わせている気がしている。それに憧れるのは当然であるし、“自然と一体化”というものを少しでも味わうことができないものかと目指さないように目指すのもオツなものである。

 

自由というのは
いつかは本当の自由を手に入れたいと願っている人も多いのではないでしょうか。けれど簡単にそれが叶えられるわけではありません。今、何をしたいのか、自分の欲に縛られているうちは不自由なままです。
自由というのは、したいことをすることではなく、したいことがなくなることなのかもしれません。

「自閉症が30歳の僕に教えてくれたこと」東田 直樹:著

 

「しないのっ!(なんもしなくていいんじゃね)」と息子の声が聞こえてくるようだ。


MASA:若者をはじめ、障がい者も一緒になって、ごちゃまぜイノベーションを目指している。知的障がいのある息子は享年24歳で2021年2月27日に旅立った。関市在住。


vol.216 やってみた 渡邊さん


やってみたシリーズ第19弾

幸せの種をどうぞ!はなさかおばさん 渡邊さん(70代)

 緑豊かな、庭に花咲く家で育った渡邊さん。結婚して庭のない借家で、ガーデニングもままならない日々を過ごしました。数十年前、庭のある今の家に越してきた時のうれしかった気持ちは、今でも鮮明に記憶にあります。以来、大好きな花に囲まれて過す日々が今も続いています。
庭に出て花の世話をしていると時間の経つのも忘れ、家族にあきれられるほど。
毎日のように庭仕事をしていると、家の前を通りがかった人に、「きれいですね」「珍しい花ですね」と声をかけられることも。反射的に「種が採れたらさしあげますよ」。それがきっかけで花談義に盛り上がることもしばしば。するとやがて「あの花、今日咲いたよ」と嬉しい報告の言葉が返ってきます。中には、咲いた様子の写真をメールで送ってくれる友達もいます。
以前、なんとなく話しかけにくいなぁと思っていた人がいました。ところがある日、花がきっかけで話してみたら、自分が持っていたイメージとは違うとわかり、今では会えば話がつきないような友人になりました。「きれいな花を見て嫌な顔する人はいないし、花って不思議な力があるねえ。」と渡邊さんはつくづく感じます。

今年の春先にちょっと気になることもありました。物忘れが多くなってきたのです。他ごとをしているうちに鍋を火にかけていることを忘れて安全装置が働いたこと、少し怒りっぽいと家族に言われたり…。そんなことを友達に話すと、「一度脳神経外科で診てもらったら?」と言われ、ドキッ。あの人、最近ちょっと変だね、と噂されていた近所の奥さんの、あっという間に認知症が進んでいった姿が頭をよぎります。一方で、認知症も程度が軽いうちに手を打てば進行を遅らせることができるとも聞いていたので早速、脳神経外科で診察をうけました。幸いにも脳の萎縮も、問診の結果も認知症の兆候はみられませんでした。 ほっとする渡邊さんに、医師が認知症予防のためにとアドバイスをいくつかくれました。
・首の後ろをマッサージするなど、頭まわりの血行を良くすること。
・手先を使うこと。
・感動できる趣味をもつこと。
もともと編み物や小物作りなどが好きで、庭で花を育てることも大好き。医師にそう話すと、「ああ、それはすごくいいことだね。どんどんやってね。」とうれしいお言葉。もともと好きでやっていたことにお墨付きをもらった気分になった渡邊さん。以前より一段と明るい気分で花のおすそ分けに精が出ます。

小物作りや編み物、庭仕事など毎日忙しい渡邊さんですが、人に誘われたり頼まれたりすると、できるだけ断らないようにしています。「だって、せっかく私に声をかけてくれたんだもの。これも何かのご縁でしょ。そんな私を八方美人と言う人もいるけど、どんな人でもつきあってみないとわからないしね」
今の社会は、知らない人とは口をきかないようにと子どもに教えたり、物のやりとりをしないとか、知らない人とはあまり関わらない風潮もあります。いろんな怖い犯罪もあるから、それも無理ないことかもしれない。
「でも、私はどんどん関わっちゃう。近所の人みんなが知り合いの方が安心して暮らせるし、幸せなことだと思うの。だから私は小物を作ったり花の種が採れたら、どんどん人にもらってもらうの。」


vol.216 人生これから「あれ?認知症かな?と思ったら」&野菜染め

 ご家族を見ていて、あれ?認知症かな?と思ったらどうするか。認知症かどうか診断してもらうことも一つの方法ですが、他に病気の影響もあるかもしれないので、脳の検査もしておくといいですね。認知症は、脳細胞が正常に働かなくなることで、記憶力や判断力が低下します。でも、だからと言って、「何もできない」と思うのは誤りです。

 私の今までの経験で言えることは、「できないことを数えるよりもできることを数えてほしい」ということです。その人ができることをとりあげないで、どんどんやってもらって、「ありがとう、助かったわ」と伝える。その人を大切にする声かけをしてほしい、ということです。その人の心に寄り添う関わり方をし続けることで、認知症の進み具合もゆるやかになっていきます。

実例として、買い物や料理、掃除や洗濯などの家事一般はできるのに、娘さんなど身近な人が認知できない。買い物もお料理も上手にできるのに、物を盗られたと思い込んだり、冷蔵庫の中には時期が過ぎ傷んだ食品がいっぱい、という認知症の方もいらっしゃいます。グループホームに入って欲しいとご家族が希望されても本人がそれを拒むケースもあります。実際、グループホームに入所するには認知症の診断書が必要です。ただ、認知症かどうかの診断はしてもらえても、その人がどういう人なのかは医者にはわかりません。よく「人を変えることはできないが自分を変えることはできる」と言いますが、ご家族の考え方や対応が変わることで、ご本人が変わってきた、という例を私はたくさん見てきました。

Q.姉の行動で、もしや認知症のはじまりかも、と思ってしまう出来事がありました。本人は全く自覚がないので、検査をしたら?と言いにくいです。
A.明るくさらっと「私もいい年頃になって気になるから、お姉さんも一緒に検査してみない?」と誘うのはどうでしょう。「検査しないと!」とか、本人が傷つくような言い方は決してしないでください。
Q.怒りっぽくなるのも認知症の始まりの一つの特徴と聞いたことがあります。優しく接しなくてはいけないとわかっていても、怒られてばかりでは、辛いです。
A.確かに辛いですよね。そういう人は自分の話を人に聞いてもらうといいですね。話すことで自分の気持ちも整理できるし、心も軽くなります。認知症の方のご家族にとって大切なことは、自分1人で抱え込まないこと、話せる場所に行くことです。


 

えんぴつカフェ 9月20日は「野菜染め」にトライ。みぢかな野菜で一体どんないるに染まるのか…
前回、藍染め体験をして染めの面白さにはまってしまい、今回は、野菜染め。よもぎ(春に採って乾燥保管したもの)、ごぼう、玉ねぎの皮。媒染は焼きミョウバン、重曹、酢で試しました。定番の玉ねぎの皮はみんな綺麗に染まりました。ごぼうは重曹を入れるときれいな萌黄色に。でも、絞って見るとすっかり色が落ちてしまい、うっすらと色が残る程度。よもぎは酢で色止めしてベージュ色。布によっても染まり方が違います。今回は自然素材で染め体験をしましたが、媒染も鉄やアルミを使うとまた色の変化を楽しめるようです。

参加者感想
・ 初めての体験で、知らないことばかりでした。楽しかったです。
・ でき上がるまでどんな色合いかわからないところが面白かった!
・ ごぼうやよもぎの色が薄くて意外でした。玉ねぎはしっかり染まって嬉しかったです。初心者向きは玉ねぎかな。
・ 他のいろんな野菜で試したくなりました。

 


vol.216 熱中人 佐久島のゴミひろい 中川美穂さん


人が人を呼ぶ 中川流 さくっとプロジェクト

ゆっくり・のんびりエコツーリズム

中川 美穂さん 西尾市在住

一昨年から佐久島にご縁があり、何度も訪れていた中川さん。「この島は観光の島なんです。でも、人口減少で過疎化が進んでいます。この島が大好きで、何かお手伝いできないかと模索していたら島以外の人たちが参加できる、『さくっとプロジェクト』があることを知り、私は海岸のゴミ拾いをすることにしました」。
9月22日、一色港に9時に集合。9時30分発の船で佐久島・西港に到着。弁天サロンでプロジェクトに初参加の方はカードを発行してしてもらいます。次に自転車をレンタルして島を時計回りに。いざ出発!


今回は白浜海岸でゴミ拾いです。ゴミ袋は二つ。燃えるごみ用(プラスティック、ビニールなど)と燃えないごみ用(ビン・カン類など)。ペットボトルは稀に中身が入っているのでそれを捨てて回収。大きさもまちまち。1時間もするとゴミ袋にいっぱい集めることができました。
「ゴミの中で特に目立つのが、ペットボトルなどの軽いゴミ。陸から川を流れてやってきます。時期によっても(夏、冬)風の吹く方向がかわるので漂着物が多い海岸が変化します。潮の満ち引きによってゴミは行ったり来たりします。街から流れてくるゴミがほとんどなので、自分たちの街に帰った時にこの島のゴミを思い出してもらって捨て方を考えてください、とお願いしています」と語るのは、西尾市 交流共創部 佐久島振興課の三矢さん。

ゴミ拾いの後は海岸でお弁当タイム。参加者同士の交流の時間です。「がっつりゴミ拾いかと思って参加したけど、こんな時間(交流タイム)もいいですね」「ゴミ拾いとランチタイムに交流するというやんわりムードなら参加できる」「食べたもので血液が作られるんだよ。この塩むすび最高!」と様々な意見・感想を述べながら自己紹介。最後はみんなで歌を歌って帰路につく。東港から帰るルートで、他の海岸に寄るとそこも目に余るゴミが…。「今度のゴミ拾いはここだね」と、誰からともなくそんなつぶやきが聞こえました。
大空に飛ぶトンビが「また来てね〜」と言わんばかりに頭上を旋回していました。


vol.216 夢か悪夢かリニアが通る!vol.45

高速道路「東京外郭環状道路」(外環道)の地下トンネル工事により東京都調布市の住宅街で陥没事故が起きてから10月18日で丸3年になります。トンネルルート沿いでは今、「地盤補修」という名の街壊しが進んでいます。住民自慢の閑静な住宅街は更地や空き家が目立つようになり、街全体が工事現場のようになってしまいました。残された住民は今、地盤補修工事の騒音や振動にもおびえる日々を送っています。      井澤 宏明・ジャーナリスト

 

「地盤補修」という街壊し

入間川に蓋をするようように敷かれた管の束。両岸には住宅が迫っている

公園も工事ヤードに

3年前の陥没事故と続いて次々と見つかった地中の空洞は、地上に影響を与えないことを大前提とした「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(大深度地下使用法)で認可された地下トンネル工事が原因でした。ところが、事故現場の街壊しが進む一方で、外環道工事は再開され、同法で同じように認可されたリニア中央新幹線の大深度地下工事も始まりました。「大前提」が崩れてしまったのにも関わらずです。
秋晴れの10月10日、地盤補修工事の現場を巡る見学学習会が開かれました。主催したのは事故現場の周辺住民とNPO法人「市民科学研究室」で結成した「外環振動・低周波音調査会」です。事業者の東日本高速道路(NEXCO東日本)が行おうとしない住民の健康被害や住宅の損傷被害などの調査を地道に行ってきました。
京王線つつじヶ丘駅を出発した一行は甲州街道(国道20号線)沿いにあるプラントヤードを見学しました。住宅街にセメントを送り込む拠点で、住宅や動物病院と隣り合った敷地に4本のセメントサイロやコンプレッサーが所狭しと置かれ、コンクリートミキサー車が並んでいます。
NEXCO東日本が約2年間かけて行うという地盤補修工事は次のような大規模なものです。
トンネル直上の長さ約220メートル、幅約16メートルの範囲の約30軒の住宅を解体して更地にし、地中にセメントを高圧噴射して土と混ぜ、直径約4メートル、高さ約40メートルの円柱状の塊を約220本作って地盤を強化する。
プラントヤードを出発したセメントスラリーは、甲州街道と京王線の下をくぐり、入間川に蓋をするように敷かれた管を通じて陥没事故の起きた住宅街に至ります。子どもたちの声があふれていた「入間川ぶんぶん公園」は中継ヤードにすっかり形を変えてしまいました。
公園の向いにこの春まで住んでいた近田眞代さんも見学学習会に駆け付けました。夫の太郎さんが育った家を夫婦の退職金で建て替えた窓の多い瀟洒な3階建ては既に解体され、長女の誕生記念に植えた桜の木も今はなく、地盤補修のための工事現場の一画になってしまいました。

 

周知されない「危険」

案内してくれたメンバーの1人、岡田光生さん(東京都杉並区)によると、ここから地盤補修箇所までセメントが380気圧もの「超高圧」で管を通して送られます。氷山と衝突して111年前、沈んだタイタニック号が眠る水深約3800メートルと同じ水圧がかかるというのですから、「どこかで配管の一部が破裂したときに、そんなのが当たったら我々はモロに死にますよ」と、プラントのエンジニアとして海外でも働いた岡田さんが危機感を感じるのも無理はありません。
現地見学の後、東部公民館で開かれた意見交換会で「市民科学研究室」代表の上田昌文さんは地盤補修工事について警鐘を鳴らしました。
「(NEXCO東日本が)こういう危険な工事を周知していない、自治体が関与しようとしていないのは大変おかしいこと。自治体には住民の安全を守る義務があるので、住民が住む真っただ中で行われる工事ですから、事業者(NEXCO東日本)が対策をとっているかどうかをチェックしなければいけないが、そのあたりが全然、手薄になっているのが日本の公共工事のあり方です」
続けてリニア工事にも言及しました。
「ここを改めていかないと、リニアでも同じこと(事故)が繰り返されるのではないか。自治体への働きかけは今のところ住民の力でするしかないので、早い段階から頑張っておくことが大事です」

 


vol.216 ボーダーレス社会をめざしてvol.75

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

 

がんと向き合って

2012年に胃ガンの手術をして、11年が経ちました。最近、知人が乳がんになり、「伊藤さん、どんな食事をしていた?何に気を付けたらいい?」と質問攻めにあっています。私が何を頼りに、何を食べて、何を大切にしてきたかを今回は書こうと思います。
抗がん剤が合わなかったと以前書きましたが、体に力がみなぎってこなくなり、明らかに死に向かっているなという感じでした。一度座ったら立てないんですから。抗がん剤をやめようと決心したのは草思社出版の「論より証拠のガン克服術」(中山武さん・著)を読んで、明かりを見出せたからです。
医師に頼らず、患者自身が「自分の心と体質の改善」に努力し、ガンを退縮させている現実が書かれていました。ガンは生活習慣病だから、体質改善をすれば良くなる。食生活やストレスでガン体質になったためにガンになった。ガン体質を改善しない限り、別の場所にガンができるのは当たり前。事例がいくつも書かれ、中山さんが率いる会の10年間平均生存率は95パーセントです。
こんな現実を知らせされたら同じようにやってみようと思うのはそれこそ当たり前ではないでしょうか?書かれていることを私流にやってみました。①玄米菜食。よく言われる言葉です。2年間は徹底的にやりました。「酵素玄米」を食べます。ネットで調べると出てきますが、玄米・小豆・塩・雑穀米を入れ、焚き、3日間寝かせます。柔らかい玄米ご飯が出来上がり、おいしいです。これを食べることにより、便通がよくなりました。腸の環境が良くなったのでしょうね。現在も食べています。②塩。にらめっこの裏表紙に書かれているコトノハ工房さんの記事をご覧になればよく分かると思いますが、「塩の質こそが大切」です。基本的に、スーパーで高い塩を買えばいいと思っています。安い塩は買わないことです。私は栗國の塩や塩の袋の裏面を読み、製法にこだわっているものを購入しています。昔からの製法で作っているおいしい塩が至る所にあります。旅行先で見つけては買ってきています。③砂糖。砂糖は取らないことが一番。我が家に砂糖はズーとありません。その代わりにハチミツを使っています。岐阜の大野町に小森養蜂場という所があり、そこのハチミツを使っています。甘いものは厳禁です。④カタカナで書かれる食品は極力食べない。パスタ、パン、ラーメン、ビザなどは食べない。⑤胡麻。黒胡麻はご飯の上にかけて食べています。胡麻を食べ続けると甘いものを欲しくなくなるとか?⑥発酵食品。体にいいと言われていますので、納豆・味噌汁は、1日1回は食べる。味噌汁は具だくさんで、芋類、人参、きのこ、海藻を入れ、後は家にある野菜を入れる。味噌汁だけで栄養は十分かもしれません。⑦油。オリーブオイルとえごまオイル・胡麻油を使っています。胡麻油も九鬼の圧搾法を使った油がいいそうです。これはにらめっこさんで教えていただきました。調味料も安い偽物は使わない。昔を惜しむと年寄り扱いされますが、添加物が入っていない老舗と言われる店の調味料を使っています。
いろいろ試してきて分かったことは、昔ながらの食事が、たぶん日本人の体に合った食事だという事です。体に負担のない良い食事なのだと思っています。食事以外に心の持ちようも大切です。自分で考え、自分で勉強し、他人ではなく自分が決定権を持ち治療することです。


vol.216 モザンビークからレポートvol.10

人気スポーツはサッカー

モザンビークに歴史的な日が訪れました!アフリカカップ(CAN…1957年に始まり、1968年からは2年ごとに開催されているアフリカ大陸のサッカー大会) の予選を突破し、来年の本リーグに進出です。日本のサッカー史上で言うところの、ワールドカップ予選を初めて突破した   年の時のような感じでしょうか。モザンビーク3ー2ベナンの大接戦の上での勝利。

試合に誘ってくれたアントニオも大喜び。今回の記事執筆にも協力してくれました。

モザンビークでの人気スポーツ、誰もが口を揃えて、サッカーと答えます。首都近郊にあるスタジアムに全モザンビーク中から4.5万人のファンが集まりました。立見も大勢いるほどの観戦率。観戦料金が100~200メティカイッシュ(200~400円)と、安い食堂のご飯が食べられるくらいの料金設定というのも万人へ観戦機会が開かれています。みんなモザンビークの代表カラーである赤の服を着ていましたが、モザンビークの国旗やオフィシャルグッツを身につけている人はさほど多くありませんでした。常に伝統楽器の太鼓の音が鳴り響き、モザンビークの歌を歌ったり、ところどころ拍手したり、基本的には日本でのサッカー観戦と変わらないのに、ゴールを外した時やミスした時の惜しみ方や、責めたりする感じの一つ一つのリアクションがまるで日常会話のまんまでした。
ベナンチームがゴールを決めた瞬間の静けさと静止具合と言ったら、都合の悪い時に何も答えない日々の習慣が如実に現れているようでした。なんと、モザンビークが得点を重ねたときには掲示板もすぐに加点されるのに、ベナンが加点したときには何分たっても掲示板が変わらない。私にとってはそんなところ面白かったです。
試合は、ベナンが1点入れたところから動き出しました。どっちが勝ってもおかしくない攻防戦でしたが、ベナンの方が常にボール回しができている感じでした。それでも、やはり観客の力でしょうか。残り7分20秒のロスタイムが表示されて、3分くらいたった頃、最後の3点目。心臓バクバクの90分の後、歓喜に溢れかえりました。シャパ(乗合バス)の中でも大盛り上がり。「月曜日は祝日だ!」と大きな声で話す人が何人もいたり、道を歩きながら国旗を掲げてプープーと笛を吹いて練り歩く人もいて、その余韻は夜通し続くんだろうと想像しました。ちなみに、今回ベンチ入りした23人の選抜選手には勝利金として1人70,000メティカイッシュ(14万円)、さらに試合の出場割合によって325,000メティカイッシュ(約70万円)×○○%の賞金が出ました。「首都の平均月給7,500メティカイッシュ(15,000円)とは比べ物にならない額を、選手達は90分の試合で手にしたんだ。」と友人は呟きました。


vol.216 菌ちゃん野菜応援団vol.37

記録的猛暑もようやく山を超えすこーし秋の気配が漂ってきました。畑は秋冬野菜の準備に入っていますがあまりの暑さに苗も萎れ気味。頑張ってー、と声をかけながら水やりをしたり草のおふとんを敷いたりする日々です。

 

前回は、身体の外からくる敵を3つの方法で防いでいますよ、というお話をしました。その働きとは
①物理的にシャットダウンする。
②もともと持ってる自然免疫でやっつける。
③後天的に獲得した獲得免疫でやっつける。の3つ。
身体はそこまでして私達を病から守ろうとしてくれているんです。1つづつ説明していきます。
まず「身体」には「体内」と「体外」があります。
「体内」とは読んで字の如く、体の中のことですが、これは皮膚や粘膜に守られた内側の細胞という意味です。
心臓や肝臓などの臓器があるところや血管や筋肉、骨があるところ。そこを体内といいます。
反対に体外とは皮膚など「外のものと接触出来るところ」。あと、口から肛門までは1つの管で繋がっていて外と接触出来ますから身体の中にあるように見えて実は「体外」というくくりになります、なんとまぁ、びっくりですね!
私たちが住む地球の環境下には、食べ物や飲み物のほかに、たくさんの微生物(菌ちゃん)やウイルス、ホコリ等も存在します。それらを口や鼻から私達は吸収するわけですが、必要なものと必要ではないものを身体は分けて行く必要があります。皮膚や粘膜はそこに付着したものが要るものなら体内に、要らないものなら体外に排出します。つまり①のシャットダウンするとはどういうことかというと、
○皮膚でブロックする。
○身体の中に入ってしまったウイルスやばい菌を物理的に粘液で捉え、くしゃみや鼻水などで体外に排出する。
○腐ったものや体に合わないものを食べたときは吐いたり下痢をしたりして体外に排出する。
文字通り体内に入れないぞ!!!とシャットダウンしている、ということになります。これが防衛の第一関門です。
シャットダウンが行き過ぎて過敏に反応してしまったの
が花粉症やアレルギー反応。防衛がうまくいかず、ウイルスやばい菌などが「体内」に入ってしまって悪さをし始めると、病気になったと言うんですね。
まぁ、基本はこの第一関門でほとんどの不要物が淘汰されますから、私達の免疫力って素晴らしいんです。そして、防衛機能が健やかに働くために必要なのは、皮膚を強くしたり粘膜を強化すること。その働きに大きく寄与するのが微生物。微生物のバランスが整っていれば皮膚も強くなるし粘膜もつよくなる。つまりは難なく防衛に成功するってこと。やはり菌ちゃんは身体にとって大切そうですね!

次回は第2の壁、自然免疫についてお話しますね。

さつまいものツルのきんぴら
葉っぱを落とすだけで皮をむかずに甘辛く炒め煮すると、美味しいおかずの一品に。大人は七味を振って!
作り方は超簡単。
フライパンにごま油を熱して、3センチくらいに切ったツルをバサッといれる。しんなりしたら塩、醤油、好みでみりんで味付けてでき上がり。


vol.216 ここいく日記 はじめの33歩!

 様々な幼稚園、保育園で「いのちの授業」を行っていますが、2年に1度揖斐川町にある森のようちえん「こだぬき」で授業を行っています。今年は保育の活動場所が変更したと聞き、初めての場所に車を走らせます。ナビを頼りに運転していますが、どんどん山道に入っていくので、一体どこへ連れていかれるのかと少々不安。そしてついた場所はとっても素敵な森の中。森の一角にあるコテージで授業をさせていただきました。
なんで、こんな素敵な場所で保育が実践できるのかをお尋ねすると、揖斐川町は、豊かな森林に子どもたちが親しみ、学び、たくましく育って欲しいと考え「森のようちえん」の取り組みを支援しているそうです。そんな町の支援を受け、とても素敵なフィールドで「こだぬき」の日々の保育は実践されていました。
私たちが普段授業にお邪魔している、幼稚園・保育園とはちょっと違う環境の子どもたちとの「いのちの授業」は、あれ?なんだかいつもと違う感覚・・・思いがけず、大切な気づきをいただく授業となりました。
最初の導入は「おへそあるかな」のパネルシアターです。
いつもの通り、楽しく歌いながら、おへそある?ない?のクイズで楽しみます。これは、どの園でも子どもたちが楽しんで参加してくれるプログラムです。クイズの後は、おへそのない生き物は卵で産まれること、おへそのある生き物はお母さんのお腹の中で育ち生まれてくる哺乳類であることのお話をします。
「生まれた赤ちゃんは何を飲んで大きくなるのかな?
毎回、そう問いかけます。すると、即答で「ミルク!」と答えが返ってくることが増えてきました。
「それは牛の乳だよ。人間の乳はなにかな?」
そう問い返します。それでも答えがない時は、「お母さんの?」と、言葉かけをしながら「おっぱい」という答えを引き出していきます。しかし、こだぬきの子どもたちは即答で「おっぱい」と答えてくれました。「おっぱい」という言葉がなかなか出てこない傾向が多い体験を重ねていたので、わぁ~ 凄い・・・と、導入でいきなり感動しました。
私たちは、ミルク派・おっぱい派とか、どっちがいいとか悪いとかではなくて、人間も哺乳類という動物として、ただシンプルにおっぱいが自然なことを伝えたいだけです。おっぱいが出ないお母さんが、ミルクを活用することは何ら問題はありません。こんな簡単なやり取りのなかでも、不自然なことが、当たり前になっている現実を感じました。
最近、人間が動物として生きる力がとても弱くなっていることを日々感じています。エアコンの効く部屋で過ごすことで、汗をかく機会も減り、機械音に囲まれ、自然の音を感じることも苦手な子どもたちが増えています。また病気になるとお薬で熱を下げることが多く、菌と闘う力、自然治癒力も弱まっている気がします。

私たちは、授業で伝えるために、生き物の受精や生まれ方の仕組みを勉強していますが、それぞれの生き物が種の保存のために、様々な仕組みがあることを学べば学ぶほど、生き物って凄いなぁ~と感動します。授業では、お産のお話をしていますが出産に痛みがあることや、時間がかかることは動物として自然なこと。時として医療の力も必要で頼ることを否定はしません。でも、不自然なことに違和感を持ち、思い通りにならないことを、自然なこととして受け入れることが当たり前に感じる人が増えるといいなと思います。
便利になることが悪いとは思いませんが、「こだぬき」の子どもたちと出逢い、思い通りにならない自然の中で毎日を生きていると、動物としての感覚が失われにくいのかなと感じました。

担当:ここいくメンバー 古川 明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)