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vol.221 自然に沿った生き方とは

 前号は、本間真二郎医師の講演会より、健康であるには「自然に沿った生き方」がとても重要だとお伝えしました。でも、そもそも自然に沿った生き方ってどんな生き方?たとえば、大原に住まいを構えハーブを育てながら暮らしておられたベニシアさんとか?(ハーブ研究家。72歳で亡くなる)。それともアメリカの絵本作家、ターシャ・テューダさん?(子育てを終え、長年の夢を叶え、バーモント州の山中に1740年代風の家「コーギコテージ」を建て自給自足、手作りの暮らしを続けた。 2008年、92歳で亡くなる)。それともポツンと一軒家みたいなところで自給自足をするとか?そんなイメージを抱いてしまいます。今号では、自己軸と他者軸からメンタルの部分を考えてみました。

 その前に腸内細菌について少しおさらいをします。講演は2時間でしたが、「腸内細菌」というワードが何回も出てきました。数百年前の腸内細菌は、1人あたり1600種と言われていますが、現代人は1000種と言われます。その1000種も、食事の変化や生活環境の変化、そして薬や抗生物質によって、以前のものとは大きく変化している。腸内細菌叢の変化が、現代の病気や健康状態に大きな影響を与えていると、先生はお話しされました。
 そして、腸内細菌の働きに注目。アレルギー・免疫疾患・花粉症・大腸疾患・アルツハイマー・認知症・うつ・うつ病・パニック・過呼吸・肥満・痩身・肌疾患・喘息・膠原病・疲労感・焦燥感などなど、今まで考えられていた以上に、健康に大きな影響を持っているとも。腸内細菌を元気にすることが、健康の秘訣。はてさて?どうやって元気にするのか。それが「自然の沿った暮らし」なんですね。ここまでは前号。


ハッピーな“ちょうどいい暮らし”とは?
本間先生は、栃木県の那須烏山市に移住されました。大きな理由は、それまで「医師として漠然と抱いていた疑問」を解決するためには、専門の「医」だけではなく、もっと根本的なところから総合的に考える必要があると思ったからだそう。

移住先で調味料づくりを始めた理由
自然に沿った生き方の根本である「身土不二(しんどふじ)」という考え方を、自分の住む土地の麹菌を使うことにより、実践できるから。
身土不二とは、「私たちのからだと住んでいる土地は同じもの、切り離せない」という意味。だから暮らしの中で、私たちが住んでいる土地と一体になっていくことが非常に重要だということ。ということは、その土地でとれる旬のものを食べるのが、いちばん身体にいいということであり、その食べものをつくっているのが、その土地の微生物というわけです。
“自然に沿った生活”とは、“微生物と共生する”ということなんですね。
しかし、私たちが農業を始め、食べるものを自分で作ることを実践できるかといえば、なかなかに難しいと思います。現実問題として農業は肉体的にもとても厳しいし何より土地がなくてははじまらない。
だけど「~~しなければいけない」「~~するのが豊かである」といったいわゆる思い込み(他者軸)に寄りかかりすぎないことが大事。まずはどう生活を見直せば微生物を大切にした生活が可能か、考えて実践してみることが大切ではないでしょうか。


「自己軸」と「他者軸」という考え方
たとえば新型コロナウイルスで考えてみます。感染、発症、重症化、死亡という進行は、ウイルスという「他者」ではなく、自分の免疫力という「自己」の力により決まります。三密回避などでウイルスという他者に軸を置いた対策でも、効果は期待できるかもしれませんが、状況がどこまで進行するかは、自己の免疫力次第なんです。ここが重要です。
さらに、健康に限らず、あらゆる分野で「何かに頼る」「他者軸に依存する」ことが多すぎるのではないかと問いかけながら超早口で 内容はどんどん進みます。次ページと重複しますが、自己軸を高めるには「自分で考え」、「自分で行動し」、「自分の力で問題と向き合い」、「自分で責任をとる」こと。
  また、自己軸を確立したうえで他者軸を取り込む「自他の統合」も大事だと言います。「精神的」にも「身体的」にも、他者を理解したうえで自分に生かすことで人間は成長するから。それを人間は体内で無意識のうちに行なっています。免疫力と菌がコミュニケーションを取り合い、身のまわりの菌やウイルスを取り込んで少しずつ完成し、維持される免疫系などは、そのいい例ですね。次ページに講演の抜粋を掲載します。


本間 真二郎(ほんま しんじろう)医師。那須烏山市国民健康保険七合診療所所長。1969年、北海道札幌市に生まれる。札幌医科大学医学部を卒業後、札幌医科大学附属病院、道立小児センター、旭川赤十字病院などに勤務。2001年より3年間、アメリカのNIH(アメリカ国立衛生研究所)にてウイルス学、ワクチン学の研究に携わる。帰国後、札幌医科大学新生児集中治療室(NICU)室長に就任。2009年、栃木県に移住し、現在は那須烏山市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、自然に沿った暮らしを実践している。


vol.221 自然に沿った暮らし方 農 食 医療

身体(目に見える部分)を元気にすることはめちゃくちゃ簡単です。腸内細菌を元気にすればいいだけと、前号に掲載しました。今号は「目に見えない部分・メンタル」についてまとめます。

 

メンタルについて

全ての生き物は地球の分身
光から有機物(生命だと思ってください)を作れるのは光合成をする植物だけ。動物はこの植物から、もしくは植物を食べた動物を食べ生きています。だから我々を含む全ての生き物は植物が作ったエネルギーで生きています。全ての生き物のエネルギーとされている植物の正体は地球です。その上にすべての生命が生きている。ということは、地球上の全ての生き物は、地球の土・水・空気です。なぜこの話をしたかというと、地球を傷つける行為は、回り回って我々自身を傷つけることになる。なぜなら我々の源は地球だから。

地球、環境を傷つける行為とは
我々がやっていることの全てが地球や環境を傷つけています。戦争は論外ですが、公害、産業廃棄物、放射能、排気ガス、抗生剤、ワクチン、うがい薬、歯磨き粉、農薬、肥料…自分たちの身の周りを見渡してください。台所、トイレもみんな抗菌グッズなどで滅菌・殺菌・除菌・抗菌って。少なくとも先進国に住む我々がやっていることはほぼ全て地球を傷つけています。
この現状を理解した上でじゃぁどうすればいいのか。ここに本当の知恵があります。

人は生態系である
人は単独の生物ではなく、微生物と共生している生態系です。手や口の中にはものすごい数の常在菌が、腸内には1000兆個もの腸内細菌!一緒に住んでいる微生物が実は人の健康にとって最も大切な存在だということ。今この概念は全く逆になっているんです。菌を敵にしていますから。
腸内細菌にダメージを与える食事や生活は徹底的に辞めることです。ほんとにこれだけ。 腸内細菌がやられていくと順番に病気になっていきます。このことは前号でお伝えしたとおりです。

心は体の上位中枢
体と心は表裏一体。健康には体と心の両方が大事。本質的には心の方が体の上に位置しています。
◎ 体と心は表裏一体 ◎ 健康には体と心の両方が大切 ◎ 本質的には心は体の上位中枢 ◎ 心は、心と身体の病気のすべてに関与している ◎ 心の問題とは簡単にはストレスのこと ◎ ストレスの根源は本当の自分を表現できない。
心の方がなぜ難しいのか、いわゆるストレスというものが人によって全く違うから。人によってその種類も違えば、対処も違うし、性格も違えば、遺伝子も違う。全部違う。ストレスの根源はたった一つ「本当の自分を表現できないこと」
(上位中枢とは:ヒトを含む脊椎動物の中枢神経系のうち、脳を意味する表現。 これに対して、脊髄を下位中枢という。)


本当にしたいこと・自己軸
本当にしたいことを出そうとすると、必ずといっていいほどそれを止める力が現れます。これを他者軸といいます。本当はこうしたいんだけど「まぁいいや」と言い出す力ですね。その時に人はどうするか・・・ここに仮面が登場します。
みなさん自分の心の中を見てください。本当にしたいことと実際にしていること。本当にしたいことと、やらなければならないこと。本当にしたいことと、やらされていること。必ず二面性を持っています。
人間は常にこの状態なんです。ここに矛盾が生じます。では、この矛盾をなくしたらいいか?実はそれをやってはいけないんです。矛盾をなくそうとするとますますストレスが悪化します。対処法は、まず自分ときちんと向き合うことです。そして、なるべく多くの人の助けをもらうこと。やってはいけないことは、逃げる、ごまかす、他人に問題を取ってもらうこと。
ごまかすと一番大事なことから目を背けて、結局これも「逃げ」になり解決しません。むしろ可能な限りたくさんの人の助けを借りてください。そして何度も言いますが、自分としっかり向き合うこと。これこそが自他の統合です。矛盾をすり合わせ、矛盾を味わい尽くすということです。
わかりやすい例としてマスクで考えてみます。みんなに合わせて本当は嫌なのにつけました。自分を消していますね。社会に合わせるがために。 自分を消すと、軋轢はかからなくて楽に生きられる。でも自分の思いと逆行しています。他者軸を全く無視しても、社会からの要請はかかり続けます。そこで、自他を統合します。矛盾を抱えた時に自己を消すのでもなく、他者を消すのでもなく、他者を飲み込んだ自己になる。それを統合といいます。他の言葉で言えば自他をすり合わせた自分になる。
メンタルの問題というのは、ちゃんと向き合った瞬間に、どのような問題でも消えていく。弱い自分を認めて問題にちゃんと向き合った瞬間に消えていくんです。

人間の成長はすべて自他の統合
自己軸は非常に重要です。自分で調べること、自分で考えること、自分で決めること、自分で動くこと、自分が自分のやったことの責任を取ること、他者に依存しないこと。これらはすべて自己軸といいます。実は人間の人生とはこの自己軸を確立して、それを成長させることなんです。それが人生だと思ってください。
自分以外のすべてが他者です。だから動物も物も微生物も宇宙もみんな他者です。
自己と他者は基本的に向かい合うし必ず反対の関係です。仲がいいほど喧嘩する、といいますがそれは同じ方向を向いてるつもりでも、”つもり”なんです。自分が向く方向は無限の方向があるのに、同じ方向を向いているって、ほとんど奇跡だと思いませんか?同じ方向を向いていることが当たり前になった瞬間、喧嘩になるんです。自分と全く関係ない人がどっち向いていても関与しませんが、仲が良いほど同じ方向を向いてる確率は高い。だから、同じ方向を向いているのになぜそんな風に思うの?となぜ?なぜ?となり要求が大きくなって喧嘩になるんですね。親子であろうが夫婦であろうが、自己と他者で向かい合っているんです。もし自分と同じ共感する部分があったり、同じ方向を向いているとしたら、それは本当に奇跡なんですよ。めったにないことをありがたいって言うでしょ。だから「ありがとう」って言わなきゃダメなんですよ。

自分らしく生きること
自己軸はそれぞれが持っている自由な自分。他の誰でもない、他との取り替えがきかない自分になること。世界にただ一つの花になること。とにかく人間の成長全て、自他の統合なんです。このことがとても重要です。
心も結局は自他との統合によって成長していくんです。
精神面から病気とは?と問うと、「自己を表現できないこと」、もしくは「成長できないこと」ということになります。

自己軸を育む子育てとは
親は、子どもが自分の力で乗り越えられるように導くことが大事。見守る・支える・自分の力をどうやって引き出すのか、本当の意味で子どもを信頼するということです。
ですが、してはいけないこと、言ってはいけないことをするのが子どもです。当然人間としての最低限のルールを守れるように時には親が、威厳を持って指導することも大切です。
現実には、今の子どもたちは、園とか学校が始まる前から地域や家庭で徹底的に否定され続けていますよね。危ないとかそんなとこに座っちゃいけないとか、1日に何回も何十回も否定される。子どもは否定され続けるとどうなるか、「はいはい」となります。そう言っていれば全てが解決するからです。そして、周りに合わせていないと不安になり自分が本当に何がしたいのかわからなくなってしまう。それに加えて、子どもが経験すべき項目に今の親はとにかく先回りをして、それを取ってしまったりしますよね。
 一番わかりやすいのは私はワクチンだと思っています。子どもにワクチンを打つ。例えば水疱瘡のワクチンを打ったら、水疱瘡の免疫がついて、ある程度水疱瘡を防いでくれるかもしれない。それは間違いないけれど、それはメンタルに、どういう影響を与えているか、ということを考えてみます。「お前には水疱瘡は克服できないから」、私たちが「先周りして防いであげよう」ってことになりませんか?水疱瘡とか軽い病気は自分の力で乗り越えればいいだけの問題です。「お前が辛いだろうから」というのは本当の意味で子どもの力を信じていない。だからあらゆることで子どもの成長を阻んでしまう。しかも、みんなお前のため、あなたのため、という。学校教育もみんなそうですよね。そんなんでは自己軸を持てるわけないです。
逆に放任すると他者軸になってしまいます。だから子どもを成長させるためには、適切な声かけが重要です。それが本当の親の役割です。

 

本間 真二郎氏 講演会より  5月26日 可児市文化創造センターala
主催:未来の命をまもる会


vol.221 その水道水、だいじょうぶ?


問題は解決していこうという姿勢が大事。

なぜ血液検査をするのか。PFASが摂取されると血液中に含まれます。ですから身体の中を調べるのが一番、それくらい血中濃度は大事なんです。それぞれ生活習慣が違うし、もし脂質異常とかおこるのなら検査するときちんと対策を取ることができるので、検診は本当に大事なんです。
また、総合戦略として地域における対応が大事で、知見がないのはどこも同じ。日本の基準値は50ng/l でアメリカは4ng。さらに国際基準で厳しくなる可能性はあります。だからこそ、これからの長期的対策が必要です。
泡消化剤は、火災が起きなくても訓練で使用するので、それが地下水汚染につながります。地下水汚染も長期的対策が必要です。我々にできることは、まず日用品のPFAS使用は避けることはもちろん、フッ素樹脂配合のモノも使用しない。最低でもこの2つは覚えておいて欲しいですね。

原田 浩二(はらだこうじ)京都大学大学院医学研究科准教授。専門は環境衛生学。2002年に京都大学で小泉昭夫教授(現・名誉教授)の調査チームの一員としてピーファス汚染に取り組み、近年は国内各地の市民団体と協力しながら、PFAS汚染の調査・研究に取り組む。
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各務原市の水道水の水源である「三井水源地」では、発がん性が指摘されているPFASの値が、3年前から国の定める目標値を超えていました。公表が遅れたことを受け、「PFAS汚染と市政を明らかにする会(代表/小川 麻美さん)」が市長宛に要望書を提出しました。
令和6年3月15日に各務原市長からの回答が以下の文面(上)。相対的に岡山県吉備中央町の取り組みも掲載します。(下文面)

岐阜県 各務原市の姿勢

要望1.水道基本料金の減免の実施
要望2.浄水器の配布もしくは購入した場合の購入費の補助

回答:水道水として遵守しなければならない水質基準(全51項目)は全て基準値を満たしていること、また令和5年10月以降は、既存の曝気槽を利用した活性炭による浄化システムが稼働し、国が認める暫定目標値(50ng/l以下)を下回った水道水を供給できていることから水道基準料金の免除及び浄水器の配布や購入費の補助を実施する予定はございません。

要望3.希望する地域住民へのPFOS及びPFOAの血中濃度測定の実施

回答:血液検査につきましては、現時点での知見ではどの程度の血中濃度でどのような健康被害が生じるかについては明らかになっておらず、PFOS及びPFOA が人体に影響を与えるメカニズムも解明されていないことから、健康影響を評価するための血中濃度に関する基準を定めることが困難な状況です。このことにより、市で血液検査を実施する予定はございません。

要望4. 三井水源地対象地域への継続的な説明会の開催

回答:三井水源地から配水している水のPFOS及びPFOAの濃度、活性炭施設の運用状況またモニタリング調査結果等について、市ウェブサイトや広報誌を通して最新の情報をお伝えしております。しかし、 現在稼働している活性炭施設の状況等、現地に出向き実際に見ないとわからないことも多くあると思いますので、現場での説明会や視察の受け入れはご希望により対応いたします。

一方、同じような状況下にある岡山県吉備中央町は

岡山県 吉備中央町の取り組み

1.血液検査の実施

希望する住民を対象にPFASの血中濃度を調べる血液検査を今年度に実施、5年後も実施する予定。
町はこの血液検査の分析などに関する研究を岡山大学に依頼。

岡山大学は
① PFASの血中濃度の分析
② 血中濃度を下げる要因 の研究
③ 特定健診の既存データ を活用した脂質や肝機能 などの調査
④ 学校健診や乳幼児健診の結果分析

計画案を作成した岡山大学大学院の頼藤貴志教授は、「住民の健康状態が把握できるような仕組みを作りたい。健康影響を解明することができたらいいし、住民の不安の解消につながればと思う」
町の保健課は「PFASの問題はわからないことが多いので、住民の不安解消や実態の解明につながればと思い研究を依頼した」と話しています。

2、給水の住民に3年分の水道料金返還

令和6年2月、対象となる約500世帯で水道料金を返還。
必要な費用はおよそ1億1500万円。

3、住民説明会などの実施

令和5年10月、吉備中央町の会場で住民およそ200人が集まり説明会開催。最初に山本雅則町長が「ご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
令和5年11月、円城浄水場のPFAS検出に関する健康影響調査結果の中間報告説明。
令和6年1月、円城浄水場健康影響に係る、ご意見ご質問等についての回答。町の不適切な対応を検証する第三者委員会の立ち上げ健康診断などを検討する専門委員会の立ち上げ。

健康への影響
・ 脂質異常症、甲状性疾患、子どもの出生体重、ワクチン接種後の抗体値、一部のがんなどのリスクが上がる
・ 健康被害とリスクの違い
リスクは確率。PFAS濃度が高いとその割合が徐々に上がってくる。

対策は?
・発生源を止めること。
・ 除去する方法は、単純でも活性炭が導入しやすい。
・ 行政対応が第一!
・ 個人として出来ること。
浄水器、値段が高くなくても良い。浄水器の活性炭は定期的に交換すること。日用品のPFASはできれば避けること。
・ 長期的な視点を持つこと。これからの対応が重要となってくるので、色々な視点で知識を得ておく。

まとめと今後
総合戦略として地域における対応が大事。知見がない というのは言い訳にならない。今後基準値は、アメリカはもっと低くしていくと考えられる。特にPFASは未だに広がっているというのが現状。健康上も行政が積極的に取り組むべき。
・ 日本では水道水の目標値は当面50ng/Lが続くと思われるが、リスク評価は常に進行しており、より厳しくなってきていることに注意が必要。
・ 評価が定まっていなくてもリスク管理。
・ PFAS汚染が見られる地域での血中濃度は健康リスクを懸念する状況。
・ PFOA,PFOS以外のPFASも含めた調査が必要。
・ 高い曝露がある地域では血中濃度調査は選択肢
濃度に応じて、健康管理と予防。
・ 環境、健康をよりよくしていく取り組みへ。

 

Q:50ng/lから減っているから各務原市民は安心している。
A:研究者としてここの地域を調べていますが、PFASは活性炭で除去できると  はいうものの、抜本的にPFASを含まない水源を確保することが重要。ずっと使い続けられる水源を確保すること。中途半端な選択はしないこと。なぜなら余計にお金がかかることになるから。解決は政治。各務原市役所は消極的のようですね。議員を動かすのも市民の力です。

Q:三井水源地付近に住んでいます。土壌汚染が気になります。無農薬で畑をしているのですが、野菜が心配。
A:土壌中の濃度がどれくらいなのか、地域によって変わる。一定の割合でPFOSは含まれると思う。しかし、水道から摂取するよりも野菜は影響は少ない。

Q:放射能の汚染もそうですが、日本人はすぐに忘れがちです。
A:公害の健康被害に比べ、PFASは広い範囲で少しづつ、リスクが広がるので被害が見えにくい。行政は管理をちゃんとすること。全国的な課題として、行政は責任を取らないといけない。地域が違うと、関心が低い環境問題。いろんな地域でいろんな被害を受けている人のことに思いを馳せて欲しい。

Q:血中濃度が気になります。
A:とにかくPFOS PFOAの摂取を減らすこと。そうすることで1/2また1/2と減っていきます。それによって、リスクも下がっていきます。

 

 


vol.221 ぎむきょーるーむ 空間認知能力

空間認知能力…あまり聞きなれない言葉ですね。先日、孫娘の保育参観がありました。近くの中学校の体育館で「サッカー体験」がありました。その時、サッカー指導者から「サッカーをはじめとするボール遊びは空間認知のトレーニングになります」という言葉を受け、知的好奇心がむくむく。早速調べてみました。元幼稚園園長(今は退職)さんも「幼児期に大事なトレーニングの一つ」といわれ、ますます興味が湧きました。なので、今回は「空間認知能力」をテーマに編集しました。

 

空間認知能力とは
空間にある物の位置や形などをとらえる力のこと。空間にある物の位置・形・大きさ・速さ・向きなどを、素早く正確にとらえる能力のことをいいます。空間認知能力が高い人は、実際に目の前にない物でも素早く頭の中で結び付けてイメージすることができます。
日常の場面では、地図を見て行き先を把握する、バスケットボールやサッカーのゴール位置をとらえ正確にボールを放つ、展開図を見て出来上がりの形をイメージする、といったようなときに発揮される力です。

空間認知能力が低いとどうなる?
空間認知能力が低いと身体の感覚や動作が鈍くなり、距離や幅、高さをとらえる事が難しく、物にぶつかったり、つまずいて転んだりする事が多くなります。
また、運動やスポーツも空間の認識が低いと、ボールを投げる距離や速さの予測、跳び箱の踏切位置などの感覚を把握するのが難しい為に苦手になる場合もあります。
スポーツ中はもちろん普段の生活の中でも特定の動作が苦手になる場合があります。効率的に動けなかったり小さなミスが増えたりすると、本人のイライラやトラブルに繋がってしまうことも。

空間認知能力が高い子どもの特徴
 空間認知能力が高い子どもの一例として、以下のような特徴が見受けられます。
・人や物にぶつからずに歩ける

空間認知能力があれば、人・物と自分の間にある距離感をうまく測れるので、近づきすぎぶつかったりすることなく、うまくスペースを確保しながら進めるのです。
・ボール遊びがうまい
ボール遊びをうまくこなすためにはボールが落ちる場所を予測し、目的地との距離を感覚で把握する必要があります。空間認知能力が高ければ高いほど、キャッチボールやバスケットゴールへのシュートといった動作がうまくなるでしょう。
・ご飯をうまく食べられる
しっかりと食べ物を口の中に運ぶためにはスプーンや箸を用いた場合の距離感覚を把握する必要があるため、空間認知能力が活かされるのです。食べこぼしの少なさや道具を使いこなすスキルにも繋がります。

空間認知能力を鍛えるスポーツは?
バスケットボールやサッカーといったスポーツも、かなりオススメです。 多くのスポーツでは、ボールや選手の位置を把握して、それらの動きや速度を予測しないとうまく対応できないため、自然と空間全体を意識するようになります。

空間認知能力を鍛える遊びは?
屋外では鬼ごっこやキャッチボール、アスレチックなどの物や空間を意識して行う遊びがおすすめ。 鬼ごっこでは鬼から逃げるにはどう逃げればいいのか、鬼は捕まえるためにはどう動けばいいのか考えて動くことになるでしょう。
室内では、お絵描き 描こうとする物をよく観察したり、出来上がりをイメージしたりすることによって空間認知能力を鍛える効果があります。他にもブロック・積み木・折り紙 ・パズルetc.

空間認知能力は何歳までに鍛える?
5歳までに鍛えるべきです。 一般的に子どもの空間認識能力は3〜5歳の時に著しく成長するので、この時期を逃さない手はありません。


空間認知能力はどのように発達する?
小さな子どもは空間認知能力がまだまだ未熟です。大人は子どもから目を離さず、交通事故などの危険から守る必要があります。両眼視ができるようになる4歳ごろからは、空間認知能力が徐々に高まり始めます。

5~9歳頃
不完全ながら空間認知能力が身についてきます。それにより、これまでは平面的に捉えていたものを、立体的に捉えることが徐々に可能になるでしょう。
この頃には、対象物を複数の視点から捉えたうえで合体させた「ピカソ」のような絵を描くことがあります。これは空間認知能力が発達しつつあることのあらわれです。9歳近くなると、歪みのある立体を描けるようになります。

10~11歳頃
対象物を立体的に捉えられるようになります。個人差はあるものの、大体この頃には歪みのない正確な立体が描けるようになります。
空間認識能力が発達した分、球技などのスポーツがうまくなったり、地図を読むのにかかる時間が短くなったりするでしょう。不慮の事故などから身を守る力も高まります。

空間認知能力は遺伝?鍛えることはできる?
対象物に気づき、それを自らの知識などにもとづいて推理し、判断・理解する情報処理過程のことを「認知」と言います。この認知能力の個人差は、遺伝的な要因や環境的な要因などが複雑に影響し合ってあらわれると考えられています。
現代の生活様式のなかで、子どもたちが空間認知的な学習をする機会が少なくなっていることについて心配する声もあるようです。ひと昔前の子どもは、あやとりやお手玉遊び、木のぼりなどの立体的な遊びを中心に行っていましたが、現代の子どもたちの遊びは室内でのテレビゲームなど平面的なものが中心となっており、空間を強く意識する機会が減っています。
このような生活様式のなかで、周りにいる大人が子どもたちの空間認知能力を十分に伸ばすためには、その能力を鍛えるための働きかけを積極的に行っていくことが大切になります。

コエテコとサンキュ! kosodateより


vol.221 やってみた フラダンス 有馬 周子さん

やってみたシリーズ第24弾

20代の頃、古典絵の講座を受けて、先生に言われた言葉。それ以降、気がつくと何でも10年は続けるようになっていた。今は、「フラダンス」。今年で13年になる。

 フラダンスの衣装は、南国らしいパウスカートが多く、かわいいスカートをはいて踊ることでストレスも解消でき、体調不良なども軽減できます。 華やかな衣装を着てフラダンスを心から楽しむことで日常を忘れられる楽しいひと時を満喫することができます。(Web参照)

日常を忘れられる楽しいひと時を満喫
たった一時間の練習なんだけど、弟から「行く時と、帰ってきた時の顔が全然違うね」って言われたことがあって。満足しているのが顔に現れていたんでしょうね。聴いた曲に身体を合わせて踊る。それだけなんですが、心地いいのは確かです。好きなハワイアンで自然に身体が動くんです。ここハワイ?って思うくらい。体育館なんだけどね。練習の時も、レイをつけて、こんな衣装を着て。みんなで合わせるのも楽しい。特に、10人より20人と人数が多ければ多いほど、手の高さや姿勢が揃った時は、インスパイアを感じます。全員が揃うのはなかなかむずかしいけど、揃った時の一体感は感激です。そのために練習をしているようなものですから。

フラの魅力
フラは手話なんですよ。歌の内容を手で表現しているのね。その土地に根付いたものを伝えるためにハワイ語を復活させて、でもそれが英語に変えられてしまって。何年か前にまた復活されました。そしてフラの楽譜はハワイ語です。でも、ローマ字読みができるからわかりやすいの。
このパウスカートで見えないと思うけど、腰を落としてステップを踏むから、フラは太ももの筋肉をすごく使うんです。運動神経は関係ないので足が動かなくなるまで続けようかなって思っています。実は、日本舞踊も能も腰を落として表現されていますよね、腰で動き、頭は上下させない点では共通していますね。

楽しいが一番
名古屋の発表会の時、本番でみんなが同じ方向を向くのに、反対を向いてしまって…そうすると、隣の人と顔が向きあちゃって。もう笑うしかないですよね。そうしたら見てた人から、「あのときの笑顔がすごくよかった」って。楽しいが顔に出ていたんだよね、きっと。
楽しいが笑顔につながり、気分転換にもなる。そもそもフラはラブソングが多いから気分もいいんですよ。

フラ以外にも…
余談ですが、2017年に句集「ほろほろ ほろと 夕まぐれ」という本を出版しました。描写するものは素の部分が出るし、これは先生について教わるものじゃないなと思っているので、我流です。2007年には、私が還暦で、母が米寿の時、短歌の「母娘歌集」を作りました。
短歌に対して俳句は一瞬を切り取り余韻を残しながらも説明しない。なにより潔よい!のが俳句の魅力かな。

 

長く続けるタイプとご自身のことを評価されていましたが、それに加えて、なんとマルチタイプな方か!しかも探求力も、形に残すことにも精力的。とっても魅力的な方でした。(み)


vol.221 えんぴつカフェ 脳トレと生活習慣で認知症予防

 2023年の高齢者(65歳以上)は3623万人、このうち4〜5人に1人は認知症になると推定されています。最も多い認知症のタイプは「アルツハイマー型」です。
年齢を重ねると誰でも物忘れをするけれど、病的な認知症と加齢による物忘れというのをわけないといけません。
もしも軽度認知障害(MCI)だったら、認知症予備軍ではあるものの、認知症ではないので、薬や対処で改善する可能性があります。本当に認知症なのか、もし認知症だったらどういうタイプなのか、それによって治療方法も対応も全く変わってきます。今どこまで進んでいるのか、MRIやCTで画像診断すればわかるので、きちっと専門医に診断してもらう事が大事です。
アルツハイマー型認知症の防御には、・意欲を持って生きる・ソーシャルネットワーク・知的活動・運動・家族とのコミュニケーション。これらが一番大事という事がわかってきました。これらがない人は認知症になるのも、なってからの進行も大変早くなっています。
認知症も情緒が安定しているかしていないかで進行度合いが違います。中でもストレスが一番大きい障害になると言われています。まずは情緒を安定させる、ストレスを取り除くことが予防にはすごく重要です。
予防のために、知的な方面ではエピソード記憶、注意分割機能、計画力や思考力、そういったところを鍛えていきます。学習や教育によって神経細胞は増えないものの、シナプスの密度が関係して代償機能が働き、認知症の程度が抑えられるのです。それは知的刺激・運動・ソーシャルネットワークの量に相関しますので、それらが多いほど予防ができます。

 一番いい予防は実は、「歩くこと」なんです。歩くと脳が活性化してきて、前頭葉が強化されます。足の血流も増加し、心臓に血液が戻り、脳全体の血流も増加します。
また、運動すると体へのストレス反応がなくなります。歩いていると嫌なことも忘れますよね。最近は関節が悪い人は1日に3~4000歩でいいと言われますけど、できれば関節を丈夫にして、1日1万歩いてほしいです。
★一度に数品料理を作る。
★人と話をするときに、相手の表情や気持ちに注意を向けながら話す。★仕事や計算をテキパキ行う。
(注意分割機能訓練/複数のことを同時に行うときに適切に注意を配る)
★家計簿、日記をつける
(エピソード記憶訓練/体験したことを思い出す)
★旅行、献立、買い物の計画をたてる。
できれば効率良い方法の工夫を。(計画力を含む実行機能訓練/新しいことをする時、段取りを考えて実行する)
*他にも囲碁、将棋、麻雀など頭を使うゲームをする、やり慣れたことではなく、新しいことをやる。
★動きやすい身体、関節をつくる。(筋トレ前に関節運動を!)
★複雑な動きを加える
★趣味を楽しむ。
自分の好きなことを楽しんでもらって、笑顔で、不機嫌にならないこと。脳にストレスを与えないことが一番大事と思っています。楽 しんでもらって、みんなが笑顔で過ごせればいいかなと思います。

 

先生おすすめの大人が楽しめるグッズ「誹諧カルタ、仏像の塗り絵、木の絵本」。このうち木の絵本を使い、各自サイコロのように振って出た絵柄をテーマに、軽い話をしました。お茶をいただきながら、みんなで楽しく認知症予防!

 

 

講師:後藤 真澄さん(ごとうますみ)
中部学院大学に25年勤務。現在は看護リハビリテーション学部 名誉教授として非常勤勤務。専門領域は地域在宅看護、老年看護学を担当、医療と福祉の連携を目指して活動中。

 


vol.221 熱中人 山下 香里さん

 もともとお菓子を作ったり料理が好きだったので、みんなと共有したいなと思っていたら、たまたま家の近くに放課後等ディサービス(以後放ディ)が新規オープンしたので、そこでパートとして働き始めました。

ある講演会を聞きに行った時のこと。「発達障がいは、食で改善する」っていう話があって、すごく興味を持ちました。自分の好きな食のことと、放ディに来ている発達障がいのある子どもたちと、強い結びを感じて。もっと知りたくなって、京都まで月一回ですが一年間通い、学びました。学んだことを自分で体験したくなって放ディで実践してみたんです。すると何人かの子どもが改善してきて、これはすごい!と思いました。そこで関市の市民講座でもその話をしたり、お弁当を作る教室も開いたり、いい流れが出来てきたのですが、そのタイミングでコロナです。できることが何にもなくなってしまいました。
そんな中、知人が武芸川で放ディを始めるから、パートで来てくれない?って誘われて…で、引き受けることにしました。でも、オープニングからいろんなことが起きて、スタッフの何人かが出て行ってしまいました。その時すでに契約しているお子さんが2人いたので、私はやめるわけにはいかなかった。それから私が責任者となって3年が経ちました。今では利用者も増え、スタッフも充実してやっと軌道に乗り始めました。放ディでは色々な子どもたちが関わっています。なので福祉に関しては、さまざまな研修に参加して学んでいます。
でもその前に、ある母娘に出会うんです。お母さんはすごく娘さんと関わっているし、そのおかげなのか娘ちゃんは伸び伸びしている。そういう姿を見ていたのが、自分にとってとても大きかった。自分が楽しいと、子ども達も働く人も楽しいよなって。楽しいが一番ですね。周りも楽しくなってきますし。その母娘に出会ったから今があるって感じです。

食で改善、その手応えは?
講習に一年通った時に、宿題とか提出しなくちゃならなくて、放ディに来ている方にモニターになって頂いて、お子さんが朝昼晩、食べたもの、毎日の様子を書いてもらったんです。そのお子さんは当時6年生。支援学校に行っていて、発語がほとんどない子でした。意思表示もあまりできなくて、手先がうまく使えない。排泄もオムツでした。発達に障がいのある人たちは腸が弱い人が多く、浣腸の子が多いんです。モニターになって頂いた数日後、お母さんが、「初めて息子のオナラを聞きました」って。腸がちゃんと動いたんですね。また、あるお子さんは勉強嫌い。それまで全く勉強をしなかった子が、だんだんやり始めて、しまいには「鉛筆が勝手に動く!」って。なんか手応えというか、効果あるんだなって実感しました。

インプットすれば自然にアウトプットできる
子どもが改善していく様子を目の当たりにすると親さんが変わるんです。食事を変えるっていうのは、ハードルが高い気がするけど、ミネラルたっぷりのふりかけをみそ汁の中に混ぜるとか、今あるものに足すことは簡単です。我が子が改善していくのを見ると、食べる物に興味が湧いてきます。「こうやってご飯を作るといいよ」と食事を作ることに発展していきます。さらに「油はこのオリーブオイルを使うといいよ」とか、「次は調味料を変えてみて」とかね。普通のスーパーで買えるものでもちゃんと商品の裏を見て吟味して買うこと。と、伝えています。そういう選ぶ目を持つことは大事ですからね。
 あと、日記のように書いて記録することが実はとても重要です。一行でも一週間分でもいいので、最初にできないこととかを書いてもらいます。一ヶ月後にふりかえってみて、「あっこんなことできんかったんだね」って。そうするとよけいに「できた」という達成感を実感できるんですよ。
月に一回、味噌玉と、ふりかけを子どもたちと一緒に作っています。「このふりかけはミネラルがたっぷり。ミネラルってなんだと思う?」って聞いたりしてインプットします。すると自然にアウトプットができるんではないかと思って。子どもたちが喧嘩を始めたとき「ミネラル足りんやん」って言ったときは正直驚きました。とりあえず刷込み成功!ってスタッフみんなで喜びました。ミネラルが足りなくなると怒りっぽくなるという具体例を書いたものがあるんですが、喧嘩の場面でその言葉が出たときは「よっしゃ〜」と思わず声が出たくらいです。(笑)

「放課後等デイサービス ブルースカイ武芸川」は、子どもたちが「将来1人で生きていける心と体を持つこと」を目指して、「自然とのふれあい、食へのこだわり、体を動かす」の3つを大切にした支援をおこなっている施設です。

 


vol.221 解毒できないものは摂りたくない


永遠の化学物質PFAS

PFASは自然界に存在しない物質で、フライパンの表面をこびりつきにくくするフッ素加工や、レインコートの撥水加工、スキー用のワックスなどに使われています。全てのPFASが体に悪いと確定したわけではありませんが、『PFOS(ピーフォス)』と『PFOA(ピーフォア)』の2種類については、国際条約で製造・輸入が禁止されています。これ以外のPFASについては、まだ分からないことも多いということです。徐々に規制が進むPFASですが、地下水や土壌などには残っているとされます。

添加物
保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるもの。日本人の平均的な食品添加物の摂取量は、1日摂取許容量(一生食べ続けても健康に問題がないと認められた1日あたりの摂取量)を大きく下回るとされています。しかし、安全性については単一の添加物ごとに調査しているため、複数の添加物を摂取した場合の検査は十分ではないという指摘も。このため摂取する添加物の種類や量は、できるだけ少ない方が安心といえます。

遺伝子組み換え食品
遺伝子組換え技術は、もとの生物には無かった外来の遺伝子を組み込みます。したがって、最終的に組み込んだ外来遺伝子は新品種に残り、自然界で行われる交配では発生しない現象。安全性審査や表示が義務付けられ、組換えDNAの検査法が厚生労働省や消費者庁から公定法として通知されています。

ゲノム編集食品
生物の特定の遺伝子を変化させる技術により品種改良された食品。ゲノム編集食品は、もとの生物の遺伝子とは異なる外来遺伝子が残らないことが原則であり、外来遺伝子を組込み残す遺伝子組換え食品とは異なります。ゲノム編集食品では表示義務はなく、この点も遺伝子組換え食品とは異なります。

 

食べすぎると危険? 注意が必要な食品添加物6選

① 亜硝酸ナトリウム(食品の黒ずみを防ぐための発色剤)・食肉加工品(ハム、ソーセージ)・魚肉ソーセージ・いくら<亜硝酸塩は強い毒性があり、過剰摂取によって発がん性や下痢、嘔吐の危険性が指摘されており、アメリカではベビー食品への使用が禁止されています>
② アスパルテーム/アセスルファムK(カロリーオフといった標記のある食品に合成甘味料)・炭酸飲料・ノンアルコール飲料・低カロリー食品<過剰摂取によって、がんや認知症、鬱病などに影響するとの指摘があり>
③ タール系色素:赤色3号、赤色102号、黄色5号、青色1号、青色2号(合成着色料)・菓子、アイス類・ジャム・漬物<不妊症や胎児に影響を及ぼす可能性が指摘されている>
④ ソルビン酸カリウム(合成保存料) ・食肉、魚肉製品・弁当類・乳酸飲料・漬物、佃煮<過剰摂取によって、発がん性や発育不良、免疫障害といったリスクにつながる>
⑤ OPP、TBZ(防カビ剤)・オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類や、・バナナをはじめとした、フルーツなどの農産物に使用ポストハーベスト農薬として、TBZ(チアベンダゾール)などの種類が使用<TBZ(チアベンダゾール)には、遺伝子損傷性、変異原性、染色体異常、発ガン性などの危険性が疑われている食品添加物>
⑥ 臭素酸カリウム(パン生地改良剤)食品衛生法でパンの製造のみに小麦粉改良剤として使用が認められている。<初期の悪心、嘔吐、腹痛、下痢等の消化器症状から、急性腎不全(乏尿、無尿)、内耳毒性症状(難聴、眩暈)などが発現>

 

なるべく添加物を摂らないための方法

甘いものやお菓子・ファストフードを控える
市販のお菓子やファストフードなど、手軽に安く買えるものは添加物を多く含む傾向にあります。添加物の量が多いと明らかにわかる食品を控えることが、摂取量を減らすための近道といえます。

できるだけ自炊をする
外食や弁当は、どのような添加物がどれだけ入っているか確認できません。このため、意識しないうちにたくさんの添加物を摂っている可能性があります。添加物の少ない食材と調味料を使って自炊をすれば、安心して食事ができます。さらにハムやウィンナーは下ゆでして調理するといった工夫を加えることで、よりいっそう、添加物の軽減につながります。

原材料表示をチェックする
 パッケージに書かれた「原材料表示」から、添加物をチェックするのもひとつの方法です。原材料表示では、重量の割合の多いものから順に記載されており「/」のあとには添加物が表示されています。つまり「/」のあとにたくさん書かれていれば、それだけ多くの添加物が使われている証拠です。
まずは原材料表示を確認することで、添加物を意識できるようになりますよ。前述したできるだけ注意したい添加物(亜硝酸塩・アスパルテーム・タール系色素・ソルビン酸)だけでもチェックしてみてくださいね。

添加物を摂らない生活を無理なく続けるコツ
せっかく無添加生活を心がけても続かないともったいないですよね。続いては、添加物を摂らない生活を無理なく続けるコツを紹介します。

外食のときは気にしない
外食では、どんな原材料や添加物を使っているのかを知ることは難しいです。メニューにすべてが書かれていることは少ないですし、店員さんに細かく聞くのも気が引けます。このため、外食のときは気にし過ぎずに「食事を楽しむ」ことに重きをおきましょう。

まずは調味料から変えてみる
無添加生活を始めようとして、一気に食べるものすべてを変えるのは大変です。まずは味噌や醤油、みりん、塩など毎日使う調味料から無添加のものに切り替えてみましょう。そうすることで、特別な調理をしなくても食材本来のおいしさに気づけるようになるはずです。

無添加食品を扱うスーパーで購入する
買い物の度にすべての食品の原材料表示をチェックするのは面倒なもの。無添加食品をメインに扱うスーパーであれば、過度に気をつけなくても安心安全な食品を気軽に購入できます。「こだわった食品を置いているスーパーが近くにない」というときは、オンラインで購入できるところもあるので、ぜひ活用してみてください。


vol.221 ボーダーレス社会をめざしてvol.80

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

いろいろな国の人に出会った研修

6,7月に新たな挑戦として、実務者研修というものを受けました。5冊の本を読み、自宅学習。ネットで質問に答えつつ、70点以上が合格ラインです。それをクリアーすると、通学講習です。20代・30代の人たちに交じり、介護過程5日間、医療ケア2日間、岐阜駅前の教室に通いました。9時30分~18時までびっしりと座学と実習です。人生で初めて脳がフリーズすることを経験しました。何を考えているのかさっぱり分からなくなる。集中力が全くなくなってしまう状態に陥りました。これは面白い経験でした。
普段は頭の中に空き容量があり、考えているのだなと思いました。研修の内容はすべて高齢者の介護のことでしたが、結構新鮮で楽しかったです。障害者の支援をしている者であっても、この講習を受けないと資格がもらえないのです。何か変だなと思いつつも制度なので仕方がありません。15人の参加者のうち、なんと半数は外国の方でした。インドネシア、ネパール、モンゴルなど国際色豊かでした。彼女たちは日本語も堪能で理解力も優れていました。きっと優秀な人ばかりが集まってきているのだなと思います。外国人の介護は嫌だと思っていましたが、彼女たちは真剣で、優しく、日本語は上手です。少し仲良くなり、どうして日本を選んだの?とかお給料はいくら貰っているのとか?聞いてみました。
中国語は漢字ばかりで難しい。韓国語より日本語の方が、ひらがながあるからやさしいという答えでした。お給料は内緒ですが、無茶苦茶低くはなかったです。その後、よくよく聞くと介護福祉士の資格があれば、日本で働く期間が5年という縛りがなくなり、何年働いてもいいのだそうです。そして家族も呼び寄せられるのだそうです。だから真剣でした。勉強して自分のものにしようと意欲満々でした。研修用の本、資料には、ルビが打ってありました。どうしてルビが打ってあるのか不思議でしたが、疑問が解けました。休憩時間も皆さん集まり、勉強しておられる姿が見られました。
彼女たちが介護福祉士を取ることは、生活に直結しているのです。私の隣の席の人は、ネパールの人で、家族への仕送りは給料の半分以上だと言ってらっしゃいました。私自身は、彼女らに会い、介護の勉強以上の勉強になり、刺激を受けました。授業が終わって  へ買い物に行くからと、一緒に名鉄岐阜駅の方へ歩いている時に25歳のインドネシアの人が、以前勤めていた施設の事を話してくれました。夏の暑い時に、『「クーラーを入れるな」と施設長が毎夜、見回りに来るんです。私たちを人間と思ってないんですよ。腹が立ったから、すぐその施設は辞めました。今の施設はそんなことなく、とてもいいです。』と。外国の人を下に見ている人も少なからずいるのだと思いました。
その後、「伊藤さん、一緒にご飯食べに行きますか?」と誘ってくれましたが、「ごめんなさい。家族が待っているから」とお断りをしたのですが、彼女たちともっと話したかったなと思いました。
今では、海外から働きに来る人は多く、エンジニア・バスの運転手など職種は多岐にわたるようです。日本人と同じ待遇で雇用されることを願っています。福祉の世界は人材不足と言われますが、お給料が安いので、ここにお金をつぎ込まない限り、解決はないと思われます。この研修で若い人たちのやる気満々の姿を見ることができ、本当に嬉しかったです。また、講師の方もパワフルで、心底高齢者の方の幸せを考えて下さっている方でした。明るい未来を少し垣間見ることができました。


vol.221 夢か悪夢かリニアが通る!vol.50

 

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事によって岐阜県瑞浪市大湫町の共同水源や井戸、ため池で水枯れや水位低下が起きていることが今年5月15日、中日新聞や岐阜新聞で報じられました。山梨実験線(42.8キロメートル)で起きた「悪夢」が繰り返されてしまいました。      井澤宏明・ジャーナリスト

 

水枯れの「悪夢」再び

「天王様の井戸」が枯れた
大湫町は中山道の宿場町として栄えた300人余りが暮らす小さな集落です。被害が起きた当時、旧宿場町西側の地下約110~150メートルのところで「日吉トンネル」(全長約14.5キロメートル)の掘削が進んでいました。JR東海は、被害が工事の影響だったと認めています。
リニア工事ではこれまで、1990年代からの山梨実験線建設工事で簡易水道の水源や桃などの果樹の水やり、農薬散布に使っていた沢の水が枯れる被害が続発しました。実験線以外で大規模な被害が明らかになったのは今回が初めてです。
300年以上の歴史を持つといわれる「天王様の井戸」も枯れました。筆者が5月16日に大湫町を訪れると、ため池の底にひび割れの跡がハッキリと見えました。近所の女性によると、いったん枯れた後、雨水が溜まったそうです。女性は「ウシガエルの季節なのに鳴き声が聞こえなかったので池をのぞきに行ったら、カラカラに乾いていて、オタマジャクシがカピカピになっていた。枯れたのは初めて」と驚いていました。
母親の介護のため毎週里帰りしている三輪均さん(72)宅では50年以上枯れたことのない井戸が枯れたといいます。井戸水は生活用水に使ってきました。トイレに使っている水道「東濃用水」を井戸水の管につなぐJR東海側の応急工事で急場をしのぎましたが、「井戸水は年中、一定の温度なので夏場は冷たく感じる。使えるようになったら使いたいけど、何年先になるか」とこぼします。

工事中断求めても続行
今回明らかになったのはJR東海の後手後手の対応です。
今年2月20日、JR東海が設置した3つの観測用井戸で水位低下を確認。同月26日には5つの共同水源のうち「清水水源」が枯れていることが分かり、瑞浪市に報告しました。4月下旬には計14か所(後に15か所)の井戸、共同水源、ため池の水が枯れたり減ったりしていることを確認し、応急措置として上水道への接続工事を開始。ところが、県への報告は5月1日。住民説明会が行われたのは同月13日のことです。
日吉トンネル掘削工事現場では今年2月中旬に発生した湧水が、8月に入っても止まっていません。湧水量は毎秒20リットル、1日1728トンで、25メートルプール約4杯分。ところが、減水効果があるという「薬液注入」をJR東海が始めたのは、5月20日のことでした。
 JR東海の対応のお粗末さはこれにとどまりません。被害が次々に広がり住民から工事の中断を求められても、工事を続けたのです。5月16日になって、丹羽俊介社長が記者会見で「中断」を発表しましたが、すぐにではなく集落の手前まで200m掘り進めてから。瑞浪市の水野光二市長から「即時中断」を求められたりして、翌17日に中断するドタバタぶりでした。
「工事を続けたために、被害が拡大したのでは」。5月29日に岐阜県庁で開かれた環境影響評価審査会地盤委員会終了後、県内のリニア工事のトップ梅村哲男・担当部長に筆者が質問を投げかけると、「何とも言い難い」。さらに問い詰めると「水位が低下したのは事実。工事は確かに続けておりました」と、関連を頑なに認めようとしませんでした。
もし薬液注入でトンネルの湧水が減ったり止まったりしたとしても、地下水が回復するかどうかは分かりません。県審査会でJR東海は「湧水を止めることで地下水が少しでも回復することを期待しているが、必ずしもそうならない可能性があると考えている」と明言しています。
「山全体が枯れている」。6月10日夜、一連の報道後初めての住民説明会が報道陣をシャットアウトして開かれ、危機感を訴える男性の声が漏れ聞こえました。男性が続けて「大湫の水は一番おいしい。絶対取り戻してください」と呼びかけると、会場から大きな拍手が沸きました。


vol.221 ここいく日記 はじめの38歩!

娘のお産から学んだこと

今年の2月に娘が里帰り出産!つまり、生まれるまでの約1か月半は妊婦が自宅にいるということ。これはチャンスと思い、1月2月の「いのちの授業」の参加を娘にお願いしたら、快く引き受けてくれて、ほぼ全ての授業で、赤ちゃんの心音を聞くことができました。
精子と卵子が出逢い受精卵となる。その受精卵が子宮の中で成長していくお話に赤ちゃんの心音がプラスの授業はラッキーです。(妊婦さんがいないと無理)助産師がドップラーをお腹にあてて、「赤ちゃんはどこかな?」と心臓を探している間、子ども達はシーンとして耳を澄ませます。そして、「ドクドクドク」と心音が聞こえると子ども達は心音に合わせて体を動かしリズムをとる。この反応は、約束しているわけではないのに、どこでも同じ。あ~生きている。ここに命が宿っている。そう感じた瞬間はとても感動し、保護者の方などは(親子参加の場合)泣いている人もいます。8回の授業に参加した娘は、多くの参加者から「出産頑張ってね」「元気な赤ちゃん産んでね」「今日はありがとう」と優しい声をかけていただき、その度に嬉しかったと喜んでいました。生まれる前から、赤ちゃんの力って凄いなと感じています。機会があれば、生まれた赤ちゃんとの触れ合い授業もやってみたいです。
 「いのちの授業」で心音を聞かせてくれた孫は無事生まれました。ここいく代表の中村さんがマイ助産師で、本能のままに産む娘と生まれる赤ちゃんの邪魔をしないよう、寄り添い伴走してくれました。

私は娘のお産で様々なことを学びました。どんなお産をするか。その選択は自由です。でも、選択するための情報が誰にでも当たり前にあるわけではありません。麻酔分娩や自然分娩の特徴やリスクを丁寧に伝える情報より、食事やエステなどのサービスの情報が豊富な環境の中で産む場所を決める人が増えています。そして多くの女性が言われるまま受け身のお産をしています。
母と子と家族の尊厳を傷つける言動、決めつけ、おどし、必要の根拠ない検査、説明回避、説明・同意なき医療介入、放置などが、産科医療における暴力に値することすら知らずトラウマに傷ついている人がいます。
コミュニティが希薄になっている現在、出産・育児をめぐる知恵は家族や近所の人間関係の中で育むことができなくなっています。人が人を産み育てる教育を簡略化せず、安心と信頼、親になる力と希望を育む出産教育が必須です。ここいくの「いのちの授業」でも取り組んでいきたいです。
国は、2026年を目途に、分娩を保険適用にすることを検討しています。これまで日本は「出産は病気ではない」という理由で保険適用されてこなかった。その根幹が崩れるとどうなるのか心配です。

 9月からはここいくの拠点「あいのね」は引越しをします。新たな場所で、「こころ」と「からだ」と「いのち」を考え学びあえる活動を充実させていきますので是非、遊びに来て下さい。

担当:ここいくメンバー 古川 明美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.221  菌ちゃん野菜応援団 vol.41

 


今年もまた暑い夏がやってまいりました!!

夏というと熱中症の心配がありますね。熱中症予防に
大切なのが、とにもかくにもミネラル!!!
 夏はいっぱい汗もかくし、水分も減るし、見えないところで身体はバランスを取るのに必死。その時にたくさん使われるのがミネラル、特に塩分であるナトリウムは絶対必要。人の血や汗がしょっぱいのは塩分があるから。健康のために減塩を、なんてやっていたら夏は乗り切れません。夏こそ、増塩!適塩!!なのです。塩を舐めてみて甘いなー、と感じたら身体は塩不足。もう要らない、というくらいしっかり塩をとってみてください、シャキッとしてきますよ。大丈夫、人は砂糖の取りすぎはできるけど、塩の取りすぎはよほどでない限り出来ません!!身体が欲するだけしっかりと舐めてくださいね。
この時に大切なのが塩は「自然塩」をチョイスすること。塩の成分表示にナトリウム成分90〜95%と書いてある自然海塩がベスト。間違っても99%以上ナトリウム成分である精製塩はやめてくださいね、身体をこわす原因にもなりかねません。反対にナトリウム成分以外わずか5%の中に様々なミネラルが含有されている自然海塩、は例え取りすぎたとしても体に害を与えることはありません。とはいえ、ミネラルもただ多ければ良いというわけではないので、あくまでも食べて美味しいなと思えるお塩をチョイスしてくださいね。

丁寧に作られた天日海塩で漬ける野菜の浅漬けは夏の暑さもふっ飛ばしてくれること間違いなし!
この時もぜひ自分の手の常在菌を排除することなく、キレイに洗った素手で漬けることが大事。
これで、お腹の中のバランスが整ってきますよ!!
さぁ、畑に実る夏野菜をモリモリ食べて元気に毎日過ごしていきましょう。


vol.221 プレゼントコーナー

221号PRESENTS

ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1-あなたの省エネ残暑乗り切り方は?今年も暑かった!いや、まだ暑い!省エネで元気に乗り切りたいですね。
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望を必ずお書きください)
※Dは編集室までとりに来られる方
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成
〆切:〆切:2024年9月25日  当日消印有効。Dは7月16日
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.CINEX映画招待券   CINEX様より…ペア3組様

29年前の映画が、現在の被災地を思い、蘇る。スクリーンで観る震災前の美しい能登の風景が心に沁みます。映画館ではこんな作品にも出会えます。写真は映画「幻の光」の一コマ。柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


B.よりよく生きるためのライフデザインノート「ゼロの昇天」

人生これから!様より…3名様

必ずやってくる“そのとき”まで、自分らしく生きたい!
でも自分らしくって?このノートに向き合うことで、いろんなことが見えてきます。絵本作家高畠 純さんのイラストがなんとも温かいノートです。


C. After noon JAZZ liveご招待

アートギャラリー是様より…ペア1組様

ジャズは曲のソロパートで各奏者が曲の軸となる音に合わせて自由に演奏を披露する。今回はサックスとピアノ。アドリブ演奏を心ゆくまでお楽しみください。


D.マグカップ&ソーサー1客   にらめっこより…3名様

暑かった夏もあと少し!涼しくなったらこんなポップなマグカップでホットドリンクはいかが?ちょっと大きめサイズなので、たっぷり淹れてまったり過ごせそうです。こげ茶、緑、黄の3色。お好きな色をお選びください。

にらめっこ編集室でお受け取りください。


vol.220 スローフード・スローライフ

 イギリスのことわざで、「食べることは生きるための手段であって、決して目的と取り違えてはいけない」という意。このことわざは、ギリシャの哲学者であるソクラテスの格言『Thou shouldst eat to live; not live to eat.』から由来したと言われています。
人間は生きることが最大の目的であり、食べることは手段にすぎません。このことわざは、「人間にとって本当に大切なものは何か」という問いを私たちに投げかけています。

「スローフード」運動がおこった1986年にどんなことがあったかというと…  実は大手ハンバーガーチェーンがイタリアに進出し、 ローマのスペイン広場に1号店を開店したことからはじまります。イタリア人のアメリカ資本のファストフード店に対する反発は、 私たち日本人の想像をはるかに大きく超えたもので、 この際に起こった反対運動が、 伝統的な食文化を評価する「スローフード」 運動に発展したそうなのです。食を根本から考え直すという深い意味合いがある、とても素敵な言葉ですね。

 

スローフードの発祥
スローフードは、1986年にイタリアのピエモンテ州ブラで提唱された草の根運動のことです。イタリアが発祥のこの運動は160以上の国に広まり、国際組織となっています。日本でも、スローフード国際本部から承認を受けた一般社団法人日本スローフード協会が2016年に発足されました。
大きな組織はありますが、スローフードはまず個人的に行うもの。住んでいる地域で作られた食材を使い、食生活や地域に根付いた文化を見直すこともスローフード運動になります。

ファストフードとスローフードの違い
調理時間が短いものや注文してすぐに食べられるファストフード。代表的な食べ物としてはハンバーガーやフライドチキンが挙げられます。また、一部のうどんや牛丼もファストフードに分類されています。
外国から入ってきた食事形態のように思われがちですが、日本でも古くから存在していました。江戸時代に屋台で市中を回っていた蕎麦屋、おでん屋、天ぷら屋は、注文してすぐに食べられるファストフード。寿司も立ったまま気軽につまんで食べるものでした。
ハンバーガーに代表されるアメリカ式のファストフードが日本に伝わったのは、1970年代の初めごろ。以後、日本で続々とハンバーガーチェーン、牛丼屋、うどん屋などが誕生しました。
一方のスローフードは「食べ物をじっくり見直し生活に豊かさを持ちましょう」という活動を表すもので、食べ物自体を指す言葉ではありません。

スローフードと地産地消は同じもの?
スローフードと似た言葉として地産地消がありますが、この二つの言葉(活動)は、まったく同じではないものの、一部では重なりもあります。
スローフードは、その土地で作られた食材を使い、食生活や地域に根付いた文化を見直すことが大きな目的なのに対して、地産地消はその土地で作られた食材を使うこと自体を目的としています。ですから、文化にまでは深入りしていないのですね。つまり、大きなくくりで捉えると、スローフードという大きな活動の一部分に地産地消の考え方がある、と理解しても構いません。

スローフードは、「たべ物ものをじっくり見直すことから、生活に豊さを持とう」という運動であることがわかりました。
ということは、食品添加物を使わない伝統的な食材、その土地ならではの素材を生かした食べ物のこと。日本なら、米や味噌、しょうゆといった伝統的な食材、それらを生かした郷土料理など。自然栽培された旬の野菜など、その時、その場でしか食べられないものなどの価値を見直していくことが、環境にもいい影響となっていく…そんな生活を取り入れた生活スタイルは「スローライフ」と呼ばれています。

日本から「おいしい」があふれる地球へ

毎日にある「おいしい」は、お腹だけでなく、心も満たしてくれます。地球の未来を守るための「おいしい」。7世代後の子どもたちに届けたい「おいしい」。食はいのちであり、未来です。私たちの「おいしい」が、これからもずっと続いていくために誰かや何かの存在でそれが成り立っていることを私たちは決して忘れてはいけません。それは、地球が織りなす大地や海、生態系のハーモニーと日々それに向き合い続ける作り手たちの存在。Slow Food Nipponは、草の根活動であり、国際的な組織として地球とすべてのいのちが生き生きとあるための「おいしい」を日本中、そして世界中の人たちと共に考え、選択し、実践していきます。

スローライフを生活に取り入れるポイント BoConceptより

スローライフとは「時間に追われることなく、自分のペースで日々の暮らしをのんびりと楽しむライフスタイル」のこと。私たちの生活は昔と比べて格段に便利になりました。その反面仕事でもプライベートでも効率を重視しすぎて時間に追われ、過度なストレスがかかっているのも事実です。
スマートフォンを通して大量に入ってくる情報や、いつでも誰とでもつながれる生活は、オンとオフの境目をあいまいにするため心身がなかなか休まりません。このような行き過ぎた情報化や効率化に疑問を抱く声が増え、スローライフが注目されるようになりました。

スローライフを実践することで得られる効果
第一にあげられるのは、ストレスの低減です。多忙な生活は心のゆとりを失わせストレスにつながりますが、スローライフを上手に取り入れれば時間的なゆとりが生まれ、ストレスを減らすことができます。
第二が健康面でプラスの効果を見込めることです。スローライフを実践して一日をできるだけ自分のペースで過ごせれば「忙しく追われている感覚」をなくすことができます。規則正しい生活や自然と触れ合う生活は身体の健康につながります。

自然光の活用とアウトドアリビング
アウトドアリビングとは、室内リビングとつながったテラスやウッドデッキなどの屋外リビング。部屋と外の自然がつながっているように感じられ、スローライフを体感できます。アウトドアリビングでガーデニングをすれば、植物の四季折々の美しさを部屋から日々愛でることができるでしょう。小さな読書コーナーを設けるのもおすすめです。


VOL.220 自然に沿った暮らし方

本間 真二郎氏 講演会より

(5月26日 可児市文化創造センターala 主催:未来の命をまもる会)

約2時間。弾丸トークでのお話は、幾つものキーワードがあった。「自然」「不自然」「免疫力」「健康」「自然治癒力」「腸内細菌」「微生物」「自己軸」「他者軸」「統合」「発達障害」「ワクチン」「生態系」「現代病」「食べ物」「伝統」「環境」…テープ起こしをしてA4に26枚。そのどれもが重要なメッセージで、さてどのように編集したらよいか悩んだ結果、できるだけ大切なことを2回に分けてお伝えします。


自然に沿った生活をしましょう
私が伝えたいことは単純明快。「自然に沿った生活をしましょう」ということ。この一点に尽きるんですよ。
全ての病気の原因は不自然な生活から。自然に沿っていれば病気だけじゃありません、すべてがうまくいく!ということ。
病気の原因は自然に反した生活、生き方そのもの。自然とは命を育むシステム。だから自然から離れれば離れるほど命が減っていき、病気になる。病気になった原因は遺伝でも体質でも歳でも、運でもありません。もちろん神様のせいでもありません。病気とは自分の生活、今やっていること、もしくは今までやってきたことが、ただ心身に現れているだけ。病気は結果。
何が不自然なのか、自然の仕組みに沿っていない生活です。体、身体的には腸内細菌や環境の微生物、自分の周りにいる微生物に悪影響を与えるような生活です。自由に自分らしく生きて体と心の両方を問題がない状態、それを健康と言います。

もともと備わっている自然治癒力
 主な慢性疾患、推定患者数は、高血圧4300万人。日本人の人口は一億2千万ですから、3人に1人が高血圧です。糖尿病 2000万人、脂質異常症1800万人。西洋医学はすごい勢いで今も発達し続けています。毎年ノーベル賞を受賞したり、新しい治療法がでたり再生医療が出たり、素晴らしい薬が次々登場している。なのになぜみんな病気になってる??おかしいと思いませんか?
ほとんどの病気自体は元の健康な状態に戻す力が働くんです。これを自然治癒力って言います。本来我々の体にはそういう力が備わっています。自然治癒力が働く時に出てくるのが、症状です。バイ菌が入ってきてそれをなんとかするために自分の体の方が熱をあげるんです。熱が上げれば上げるほど免疫力が上がるから。症状は辛いかもしれないけれど、自分が治そうとする力のあわられ。症状を取るということは自分の治癒力も削いでしまうということです。

対症療法と根本療法
西洋医学は対症療法です。まず対症療法について、木を例にお話しします。木に毎日赤い水をやったら葉の色が赤くなった(症状・病気)。赤くなった枝や葉っぱを取ってしまいます。取りきれない赤い葉は上から緑色で塗る。塗るのはそもそも毒なんです。赤い水は与え続けて、根本の原因を全くわかろうとしない。赤い水をやっているのが間違っている。水を透明に戻せば当然病気は治るはず。根本の原因にアプローチするから、これが本当の根本治療です。
さらに西洋医学では、がんができたら手術で取りきる。お医者さんに「良かったですね。退院して元の生活にお戻りください」。でも、元の生活ががんを作っているんです。日常生活に問題があるから病気になるので、日常生活の悪かったところを改善するのが唯一の根本療法なんです。それ以外は全て対症療法。元々の原因にアプローチするのが、本当の治療なんです。

現代病は産業革命から始まった
現代病とは、現代に爆発的に増えている病気のこと。一番の代表がアレルギーで日本には6000万人。2人に1人です。70年前、終戦直後は1万人に1人だった。異常に増えているのはアレルギーだけではありません、自己免疫疾患(膠原病)、がんも増えている。鬱、自閉症、発達障がい…
同じ原因で増えていることが気になります。その原因は、微生物を排除していること。なぜ微生物を排除すると現代病がこんなに爆発的に増えるのかというと、免疫系に異常をきたすから。産業革命以降、微生物が減少しています。世界で初めて農薬が登場した時、ワクチン、抗生剤、食品添加物…社会の環境悪といわれる化学物質が地球上に初めて登場したのは、1850年ごろ。この地球上に不自然な化学物質がものすごい勢いで増え始めたのは1900年ごろ。だけど、現代病が出現したのは、その100年前。何を意味しているのか。 この現代病を出現させたのは産業革命なんです。革命以前の人たちは、ほぼ全員農民。農業すなわち微生物いっぱいの「土」に毎日触れてたんです。しかもこの時代の土は、化学肥料も農薬も一切ない時代。微生物やエネルギーに富んでいる土に毎日触れるような生活をしていた。しかし、産業革命を境にこの農民たちが次から次へと都会に引っ越して、農業をやめて工場の労働者になった。土や微生物に触れることのない生活を始めたことが、実は現代病を生んだのです。
すべての化学物質はたった一つの共通した役割を持っています。それは微生物を排除すること。ものすごい勢いで増え続けている化学物質が微生物の排除に拍車をかけた。それで現代病の出現!しかも激増です。
なぜ微生物を排除すると現代病が増えるのか
免疫細胞(簡単にいうと白血球)の調節は腸内細菌の常在菌が行なっています。常在菌は周りにいる菌とコミュニケーションしているんです。働いているのは白血球自体なんだけど、その調節は腸内細菌が行なっている。微生物と接触しないと免疫系は、子どもだったら正常に発達できないし、大人だと健康を維持できなくなる。免疫系が正常に機能しなくなる。その結果が現代病です。

腸内細菌とは何者か
善玉菌・悪玉菌・日和見菌というのは、わかりやすく名前をつけているだけで、こういう分類をしているのは日本だけ。重要なのは悪玉菌も必要、ということ。良い腸内環境というのは、多様性とバランスで決まります。次に、善悪関係なく種類が多ければ多いほどいい。それぞれ持っている遺伝子が違うので、たくさんの仕事をしてくれるから。でも、善玉菌がちょっと多いほうがいいですね。

腸内細菌の役割と自然のシステム
 消化吸収を助けてくれる、栄養を供給する、有害物質を分解する、免疫系調整する、病気を予防する、第二脳活動・精神状態まで調整する…。必須アミノ酸や何やらを全部腸内細菌が整えてくれる。自分の健康を根底から支えてくれるのが腸内細菌です。
例えば、妊娠中のお母さんの体内は無菌なので胎児に腸内細菌はいません。お母さんの膣内はわざわざペーハーを下げて、乳酸菌を増やします。乳酸菌は善玉菌中の善玉菌です。実は、腸内細菌を作る時には順番が大事。何百種類もあるので、とにかく先に入ってきた菌がいい場所を占めます。一番先に入ってくる菌を一番の善玉菌である乳酸菌を選ぶ。これが自然のシステムなんです。お母さんの乳頭には、乳酸菌以上のビフィズス菌がなんと常駐。お母さんの母乳の中には、数百種類ものオリゴ糖という特殊なものが入っている。オリゴ糖は、取り込んだ乳酸菌、ビフィズス菌を育てる役割があります。すべてがうまくいくようになっている。これが本当の自然のシステムです。

次号は「食」と「メンタル」について。

「食事」「生活」「メンタル」という3つの柱
食事と生活が体を作っています。メンタルは心の動き。身体は人間に見える部分。心・精神は人間に見えない部分。体を元気にすることはめちゃくちゃ簡単。腸内細菌を元気にすることです。でも、メンタルはなかなか難しい。そこを編集してお届けします。


<本間 真二郎> 専門はウイルス学・ワクチン学で主にノロウイルス、ロタウイルスの研究に携わる。現在は地域に密着した医療に携わりながら、プライベートでは自然栽培で季節の野菜と穀物を育てたり、調味料(みそ、醤油、みりん、酢など)の自給自足を行うなど農的生活を送る。また、農的生活を通じて新たに細菌やウイルスなどの微生物の存在意義を再認識し、日々の生活や診療に取り入れる。
 


vol.220 水道水を煮沸するとどうなる?

 無色透明に見える水道水ですが、そこには目に見えないさまざまな物質が含まれています。日本では、水道法で蛇口において0.1mg/L以上の塩素濃度が保たれるよう定められています。しかし塩素は鼻にツンとくるようなカルキ臭を生じさせ、味を損ねてしまうことがあります。また、塩素は有機物と反応してトリハロメタンを生成することでも知られています。発がん性が疑われるトリハロメタンは、なるべく体に取り込みたくないですよね。

 

煮沸の方法と安全に飲むコツ

水道水を煮沸する
水道水の塩素は熱に弱いため、煮沸によって除去することができます。ただし、その場合は沸騰してから「さらに15分以上」沸騰し続けることが大切。なぜなら、水道水には消毒処理の過程で発がん性があるとされる「トリハロメタン」が含まれている場合があり、水道水を沸騰させることでその量は2〜3倍に増え、沸騰直後には最もその濃度が濃くなるからです。水道水が沸騰してからさらに15分ほど沸騰し続ければ、ピークを超え水分中のトリハロメタンを除去することができます。
なお、気化したトリハロメタンを空中に逃がすため、やかんのフタは開けたままにしておきます。

水道水を汲み置きする
このほか、汲み置きした水道水を日光に6時間以上当て、紫外線によって塩素を分解する方法もあります。日光の当たらない室内で汲み置きするのも有効ですが、6時間ひいては1日放置しても塩素を完全に除去することはできません。室内だとかなり時間がかかってしまうので、水道水を汲み置きするのであれば日光に当てるのが無難です。なお、塩素を除去した水道水は殺菌作用が失われ雑菌が繁殖しやすくなる上、とくに夏場は温度が高く細菌が活性しやすくなるので、注意しましょう。

水道水にレモンを入れる
水道水の塩素を除去する際は、レモンを使うのもおすすめ。ビタミンCには塩素を分解する作用があるので、輪切りしたレモン一切れまたはレモン果汁を水に入れることで除去できます。このほか、ビタミンCが豊富なオレンジやキウイを入れても塩素を除去できるので、レモンがないときは代用するとよいですね。

水道水に活性炭を入れる
塩素を除去する方法としては、水道水に活性炭を入れるのも有効。活性炭には、目に見えない細かな隙間が無数に存在しています。そのため水道水に活性炭を入れると、その隙間に塩素が吸着し取り除かれるというわけ。くわえて活性炭にはミネラルが含まれているため、水道水に入れるとミネラルが溶け出し、まるでミネラルウォーターのような仕上がりになります。

市販の浄水器を使用する
塩素の除去方法には、市販の浄水器を利用するというものもあり。浄水器には活性炭をはじめとするろ過材が使用されており、そこを水道水が通ることで塩素を除去できます。浄水器を蛇口に連携すれば、あとはいつも通り水道水を使用するだけでOKなので、誰でも手間なく塩素を含まない水を味わえます。ただし、浄水器を手入れしないまま使い続けると、劣化により機能が低下します。浄水器のカートリッジは定期的に交換するようにします。

【+α】塩素を除去した後の注意点
塩素を除去した水道水は、いわば「殺菌作用を失った水」です。長らく放置すると雑菌が繁殖する恐れがあるため、早めに使い切るように。「すぐに使い切れない」場合は、塩素を除去した水道水をきれいな密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。ただし、それでも2日以内に使い切ることが大切です。

次は問題の「化学物質PFAS」。煮沸するとどうなる?
PFASに汚染された水道水の対策について考えてみましょう。 まず、煮沸消毒などの処理ではPFASは消えません。 消えるどころか、逆に煮詰めることでPFASの濃度は高まることになります。
浄水器の有効性には、活性炭やイオン交換樹脂(※-1)、逆浸透膜(RO)を使った浄水器では除去できる可能性があります。 PFASが心配な場合は、PFASを除去できる機能の付いた浄水器を使うと良いでしょう。浄水能力を保つために、浄水カートリッジを定期的に交換することも重要です。ただし逆浸透膜(RO)は美味しい水の必須要素であるミネラルまで除去してしまい、純水(※-2)に近い飲料水となるため、美味しい水にはなりません。

 

※-1イオン交換樹脂とは、水に含まれているイオンを掴み、代わりに元々自分が持っているイオンを離すことで、イオン交換を行う樹脂です。

※-1イオン交換樹脂とは、水に含まれているイオンを掴み、代わりに元々自分が持っているイオンを離すことで、イオン交換を行う樹脂です。

 

硝酸態窒素(硝酸性窒素/硝酸塩)は?
硝酸態窒素は土や水の中に含まれており、植物の栄養源になる一方で、水質汚染の原因や野菜への残留濃度が問題視されています。また食品添加物として「硝酸塩」と呼ばれ、水に溶けると「硝酸イオン」になりますが、すべて同義語。
窒素は植物が生長するのに欠かせませんが、化学肥料に含まれた窒素が土中で硝酸性窒素となり、水道水源となる地下水にまざることで、私たちの生活に届きます。
硝酸性窒素を体内に摂取しすぎると、メトヘモグロビン血症になったり、発がん性が高くなります。硝酸性窒素は加熱しても消えないどころか、反対に濃縮されてしまうので、乳児に与えるミルクには井戸水を使用しないようにしましょう。

日本の硝酸性窒素
環境省が1994年から3年がかりで河川・湖沼・沿岸部・地下水の硝酸性窒素の汚染実態を調査したところ、特に地下水の汚染が深刻で、全国5548ヶ所のうち259ヶ所で硝酸性窒素の飲み水基準値10mg/lを上回る数値を示しています。また、1994年の水道統計では、上記の基準値10mg/lを上回る「浄水場」は3件であったのに対して、1997年には12件とわずか3年の間で9件も増加しています。実は、現今の「浄水場」はこの硝酸性窒素を除去する機能は備えてはいないのです。
WHO(世界保健機関)では、亜硝酸性窒素(硝酸性窒素が還元 されてできるもの)に よる動物実験を行った結果、新たな毒性を発見、1998年1月、飲料水質ガイドラインとして、新たな基準値を制定しました。
これを受けて、日本でも 1998年6月、水道水質基準として0.05mg/lという非常に低濃度の基準を異例の早さで制定しています。

硝酸態窒素を含んだ水を飲むと…
・酸素欠乏症を引き起こす可能性。赤ちゃんが窒息状態になったケースも(ブルーベビー病)
・発ガン性物質を生成する可能性も。研究者も警鐘を鳴らしています! さらに、汚染された水は、危険なトリハロメタンが含まれている場合も!

硝酸態窒素を水道水から除去する3つの方法
1. 蒸留する(液体を一度気体にしたのち、再び液体にして集める方法のこと)
2.イオン交換によって硝酸態窒素の他すべての陽イオン、陰イオンを他の物質に換える。
3. RO(逆浸透膜)によってすべてのミネラルを物理的に除去(分離する)

 

 

 


vol.220 閑話休題


自然(じねん)自ずから然るべき
自然と人間を区別せず両者が一体となる世界

先日、恵那にある“庭文庫”で開かれた「自然の哲学」(じねんのてつがく)というお話会に参加した。そこで、ファシリテーターの高野氏(名古屋大学大学院環境学研究科教授・博士)の元、参加者全員が自己紹介をして対話が始まった。

まず初めに最低限の約束事を示された。・否定しない・人の話を聞く・話に割り込まない・話をまとめない・異論にしっかりと耳を傾け、その真意を推し量る。
そこでは主題を限定しない。 自己紹介で様々な問題定義があり、常に参加者達に思考することを投げかけてくる。今回の参加者は12名。職業も年齢も様々で話題は多岐にわたり、とてもフラットな人間関係がそこにはあった。
 話題は、半農半X、ゲーム、起業、有機農業、再生エネルギーなどなど。特にゲームの話題で盛り上がったのには訳があった。リアルとメタバース(仮想世界でコミニュケーションに重点を置く)の一件。地元でフリーペーパーを発行している方が、実はネーミングはゲームから発想した、というくだりに全員がびっくりしたから。リアルな今回のようなコミュニティーに対して、メタバースが根底にあるコミュニティー。いずれも「居場所」。時代の変化についていけてない自分がいた。これを単なるジェネレーションギャップと捉えるのか、新たな視点の気づきと捉えるのか。今までゲームをあまり肯定的にみていなかった自分を俯瞰して改めてゲームを考えてみた。ここでいうゲームはネットゲームのこと。課金の問題は付いて回るが、何よりそこにあるコミュニティーはとてもフラットな人間関係で、すごく居心地がいいらしい。

「思考の現場」 で 交わされる対話は独自性を含み、フラットな対人関係を築いていく。 自分の意見をわかりやすく伝えるのは、とても難しい。 内に秘めた感情や信念を、参加者たちの前で語ることは、あらかじめ頭を整理しておかないとうまく伝わらない。が、最初に用意された模造紙にファシリテーターが素早く文字に起こすことで、発言が共有されていくことを確認できた。

参加者全員がそれまでの議論を振り返り、順に感想を述べて、終了。なごやかにかつ建設的な議論ができた。議論というより対話かな。 どの世代の参加者もそれぞれの目的(話すこと)を達成し、同時に想定以上の喜びを得て帰っていくように感じ、また自分も参加前と、その後の自分の変化を感じながら帰路についた。           (み)

 

 

 

 

 


vol.220 ぎむきょーるーむ 未来の食卓

We are what we eat.(私たちの体は食べ物でできている)
フランス南部に位置するバルジャック村では、村長と村民熱心な働きかけにより、小学校の給食を全てオーガニック化するという前例のない施策が講じられている。国民の健康よりも生産者や企業の利益を優先する現代の食産業の実態に真正面から触れ、人間と自然の調和をスクリーンに美しく描き出した意欲作。

フランスガール県バルジャック村

 ガール県のあるラングドック地方は、1年を通して温暖な気候aがブドウ作りに最適で、古くから優れたワインの産地としてとして有名。南フランスの陽気な太陽と、地中海から吹き込む風によって育まれた葡萄は「太陽と風のワイン」といわれ、フランスを代表するテーブルワインとして有名です。舞台となるバルジャック村もブドウ栽培が盛んな南フランス、セヴェンヌ山脈の麓に位置する小さな村。

 しかし、劇中にあったように、村人の63%が所得税免除の低所得だと言う事実があります。ガール県はオーガニック農家数が278世帯、フランス国内において、オーガニックの学校給食導入のリーダー的存在です。現在、ガール県内では75戸の農家が有機栽培のための転換期を過ごしています。

美しい自然に囲まれた南フランス、バルジャック村。ショーレ村長は子どもたちの未来を守るため“学校給食と高齢者の宅配給食をオーガニックにする”という前例のない試みに挑戦しました。大人たちは「オーガニックは値段が高いのに、村の財政でまかなえるのか」と戸惑っていましたが、オーガニック給食や学校菜園での野菜作りを通して自然の味を覚えた子どもたちに巻き込まれ、小さな村は少しずつ変化していきます。(でも、すべての子どもが野菜好きになるには、時間がかかります。フライドポテトが大好きな低学年のフィリップは、まだ抵抗しています!!)

子どもたちの未来を考える
オーガニックライフのススメ
映画の冒頭、ユネスコ会議での「あなたの周りに、がんや糖尿病にかかった人はいますか?」という健康科学研究者の問いかけに、出席者のほとんどが挙手しました。ヨーロッパでは、がんや糖尿病などの生活習慣病の70%は食習慣を含む、環境に原因があると言われています。あなたはこの数字をどのようにとらえますか?
地球の温暖化、環境破壊にも農業のあり方と食生活が密接に関係しています。この映画は、有機栽培農家と一般農家との対話や、家族をがんで失った主婦の体験を通して、私たちでもできる新しい生活を見せてくれます。

ジャン=ポール・ジョー監督の想い
「環境問題を考えたとき世界を変えていくには、子どもたちと母親、そして未来の母親である女性の存在が大きいと思います。この作品を作るにあたって私は最後に希望を必ず残したかったのです。今すぐに行動すれば希望は失われないという希望です。ドストエフスキーはこういいました“美こそ世界を救う”と。この作品は自然の美しさへのオマージュです。そして自然の美しさを守る事こそが、子どもたちの未来を守る事だと私は信じているのです」

── 『未来の食卓』製作のきっかけは?
2004年、私は結腸がんに侵されました。がんはフランスにおける死因の一位です。私の場合、そのがんは外科手術によって摘出され、今では完治しています。私は自分の病気の原因を追究しようと考えました。そして、多くの事実を知るにつれて、これを作品にし、世界中の人々に知ってもらうことが自分の職業の使命だと思いました。死を覚悟するような深刻な状況で「生」について考えたとき、私の生命だけでなく全ての生き物、植物、動物、昆虫を含めた環境のことを真剣に捉えるようになりました。そして、私はドキュメンタリーの映画作家として環境保護のために生涯を捧げようと思いました。

── 給食のオーガニック化をテーマに選んだのは?
毎日給食を食べる子ども達の姿を記録したかったのです。06年の3月、フランスの市民団体アン・プリュス・ビオからガール県にあるバルジャック村を紹介してもらいました。バルジャックはまさにその時期、給食のオーガニック化を進めており、村の外観は一見美しい。ですが、実は土や水は汚染されていて、そこに住む人々が苦しんでいる。その事実とのギャップが私のイメージとぴったりでした。

── 子どもたちが給食や校庭の畑での野菜栽培を通して変化していき、子どもから影響されて保護者の意識が高まっていく姿がありますが、監督は予想していましたか?
親が子どもから影響を受ける事は、食に関わらず多いと思います。親は子どもを愛していますから、子どもの要望には応えたいと考えるのが普通です。9~10歳の子どもたちは色々なしがらみに捉われてなく、自分の感じたことを率直に信じることができる。だから、世の中を変えていく強さを一番持っていると思います。

── フランスでは上映後どんな反応がありましたか?
上映後にディスカッションを行い、中には市議会委員がいて地方で環境問題についての議案を提出したいと言ってくれたし、母親たちにも現在起こっていることがよく分かってもらえたました。バルジャックの人達は、全国から共感の声が届けられ、この映画を誇りに思っています。

★この作品のフランス語原題は、「子どもたちは私たちを告発するでしょう」。今の食品がどれほど化学汚染に汚され、それを食べる人の多くが身体を病んでいっていることを訴えた。
★村では、子どもたちに安心したものを食べてもらおうと、給食をすべて有機野菜や自然食、つまりオーガニックに転換するという、大胆な変革が行われていた。
★この作品での衝撃は、いかに我々が自分たちが口にしているものに毒が多いか、ということ。メタボ予防にと、野菜を多く食べても、農薬に汚染された野菜を食べ続けると、メタボから脱する前に命がなくなる、と言ってもいいくらい、今の食物事情は人を危機へとおいやっているのだ。この作品を見たあと自分の無知を嘆くばかりでした。
★今の環境問題とは、人類の良心が試されていることだ。人類の歴史は、自分たちの欲望のために、自然を壊すことにほとんどを費やしてきた。その欲を捨てなければ、真に環境問題を考えることなどできないと思う。
★オーガニックとは、作る人間と食べる人間との繋がりを大事にしている欲のないもののはず。その意味では、オーガニックとは人類の良心そのものなのかもしれない、とこの作品から感じずにはいられなかった。
★ほとんどが事実と正確なデーテに基づいたものであるから、この作品が訴えるオーガニック食品の重要性には、観る者はどんどん惹きこまれてしまう。それほどに、今の環境問題、人類の未来への危機意識を我々は早急に高めなければならないことに、危機感が募ってくる。

オーガニックの意味は、英語の「organic」という単語が元で、「本質的な」という意味や、生物由来の物質を指す「有機物の」、「有機的な」などの意味がある。 オーガニック商品は、有機栽培や有機農法といった生産方法や加工方法から、食品・化粧品・衣類などの商品まで幅広く含むのが特徴。

 

 


vol.220 続しょうがいをみつめる vol.2

『普通とはなんでしょうか』

「普通になりたいんです」
大人の自閉スペクトラム症の人たちと話をしていると、しばしばこういった願いを聞くことがあります。

自閉スペクトラム症とは、ものごとのとらえ方や感じ方に偏りがあり、いわゆるフツー(定型発達、多数派などと言うこともあります)の人たちと異なった考え方や行動をするために、社会生活において不都合が生じている状態の人に名付けられる障害名です。
彼らの考え方や行動がいわゆるフツーの人と異なるというのは、単なる脳の働きの違いであり、間違いでも異常なわけでもありません。
しかし、現在の学校や社会ではその差異が悪目立ちしてしまうことが多く、本人も周りの人も普通である(になる)ことを望み、求めます。
彼らは普通になるため、いわゆるフツーの人の言動を注意深く観察し、真似をします。観察と真似が上手な人は発達障害だと気付かれないほどです。
「変わった発言をしてしまわないよう聞き役になればいいと思った」、「全然興味のないアイドルの話題についていくのに必死だった」
これらは、自閉スペクトラム症の人たちから聞いた、彼らが普通になるために取った対処行動の例です。社会的カモフラージュ行動とも言います。
社会的カモフラージュ行動は、言ってみれば本来の自分の考え方や行動を無理矢理変えて生活をするということなので、それが続くと心と体に無理がたたって不調が生じやすくなります。実際、学校や仕事に行くだけでヘトヘトになり、家ではほとんど動けないほど疲弊しているという自閉スペクトラム症の人に何人も出会ったことがあります。

彼らをここまで縛り付ける『普通』とは一体なんでしょうか。考えてみると『普通』とは、かなり曖昧な言葉です。

 「普通の暮らし」と言った時、年収300万の人にとっての普通と、年収800万の人にとっての普通とは当然異なります。
また、車を所持していることを普通だと考える人もいれば、大学卒業して働いて結婚して子供を儲けることを普通と考える人もいるでしょう。
何(どこ)を基準とするかで『普通』の定義は異なるのですが、それを問題(明確)にすることなく、私たちはごく自然に『普通』という言葉を使ってしまいます。
それは、私たちがいわゆるフツーの人たちで、何が普通かを意識する必要もなく、大抵は普通に過ごせているからです。
自閉スペクトラム症には、「曖昧なものや目に見えないものが分かりにくい」という特徴があります。曖昧で目に見えない『普通』とは、彼らにとっては呪縛なのかもしれません。

近年は社会が多様化し、以前ほど普通にこだわる風潮は弱くなってきたように思います。
ただ、私たちの住む社会はいわゆるフツーの人たちが大勢を占めており、そんなフツーの人たち向けに作られているので、彼ら少数派の人たちの考えや行動は、意識しないとすぐに押し潰されてしまいます。
自分とは違った考えや行動をする人の存在を常に頭の片隅に置き、それも一つの考えや行動だと認めることの積み重ねが、全ての人にとって生きやすい社会を作る第一歩なのではないでしょうか。

 


vol.220 やってみた T・Kさん

やってみたシリーズ第23弾

何でも挑戦!の精神でジャズダンスしてます!T・Kさん(60代男性)

スポーツジムに通い始めて数十年のTさん。これまで各種マシンやプールなどを使い、スタジオではヨガ、エアロビクス、トレーニング運動などにも参加し、しっかり体力作りに励んできました。おかげで体力には自信があるし、歳のわりには若いねとよく言われます。
1年ほど前のある日、なんとなくガラス越しにジャズダンスのクラスを眺めていると、「一緒にやりませんか?」と先生から声をかけられました。見ると30名ほどの参加者は女性ばかり。一瞬ひるんだけれど、日頃から機会があれば新しい事には何でもチャレンジしようと決めているTさん。「何でも挑戦!」と自分に言い聞かせ飛び込みました。
始めてみれば、そういうプログラム内容なのか、この歳の初心者でも意外といける感じ。マシンで黙々とストイックに鍛えるのも良いけれど、音楽に合わせてみんなと一緒に体を動かせば、思いの外気分転換になるし、今まで使っていない筋肉を使うのが実感できました。知らないうちに結構な運動量をこなしていて、終わった頃には汗びっしょり。汗を拭えば爽快感もあります。その後男性が2人加わりました。楽しいスタジオレッスンが1つ増えてますます充実したジム通いを続けるTさん。
そんなある日、「各務原市の桜まつりの“桜ステージ”にこのクラスで出場しましょう」と先生。思わず「えっ!?」と心の声。これまでの人生で、ステージに立ち踊るなんてことはなかったこと。そして、これからもないと思っていました。しかし、次にあの「何でも挑戦!」の言葉が湧いてきて、よっしゃ、やるかと決断。ところが、男性2人が都合が悪くなり欠場することに。男性は1人の出場者になってしまいました。
曲目が決まり、お揃いのTシャツを買い、指にはめる長いリボンももらい、ステージでの並び順も決まりました。なんと新入りなのに最前列で踊る事に。
 いよいよ当日、始めて足を運ぶ桜祭りは噂通りのすごい人出。ステージのプログラムをみればジャズダンスに、キッズダンス、歌にベリーダンスやフラダンスと、実に多彩な内容で大勢の出演者。いよいよ本番、緊張しまくりでもなんとか無事にやり終えました。到底楽しむ余裕などなかったけれど、何でも経験してみないとわからないというのが正直な感想。来年もステージに立つかは未だ決めていないけれど、ジャズダンスはもう少し続けてみようかな。
ちなみに、ジャズダンスの効能を検索するとこんな一文が。「ジャズダンスは、音楽と身体を使った表現方法であり、ストレス解消やリラクゼーション効果があります。また、ダンスは右脳・左脳どちらにも刺激を与える運動です。 感情を司る部分、音楽を楽しむ部分、自分の動きを合理的に考える部分など、脳の様々な部分に影響を及ぼし、認知能力を上げる効果があります。 そのため、ダンスによって脳を活性化し、精神面に良い刺激を与えることができます。」これは続けるしかないとTさんは思うのでした。


vol.220 熱中人 滝本 知奈美さん

楽器を演奏・合奏できたら人生が豊かに過ごせると思いませんか?
サックスは始めやすい楽器です。とりあえず誰でも大体音は出ますから。でも、そこから音を作っていくところが難しい楽器です。
また、今習いに来られている方でも、誰一人同じ音の人はいません。声くらい音色が違うのです。それだけ音色の差の出る楽器も少ないと思っています。そこがまたサックスの魅力であり、自分の音を作っていくことがこの楽器の醍醐味です。要するに、音が出てから工夫がいる楽器です。
私は、大学の3年生の時、「成人式の着物はいらないから楽器を買ってほしい。」 と親にたのみ、この楽器を買ってもらいました。その当時師事していた先生も、同じ楽器を使っていらして「この楽器で自分しか出せない音を探しなさい」って助言され、必死に練習しました。
後に、ジャズを師事した先生には、「音符と音符の間がどうなっているか、そのニュアンスまでコピーしろ」と教えられました。そこに注意したことで、音やリズムはあっているはずなのに、自分が吹いたものが、CDとはまるで違う演奏になってしまうのか?ということの理由がやっとわかりました。

10人いたら10通りの音色がある
音色の違いは、楽器や、リードやマウスピースなど道具の違い、さらには、楽器の金属の練り具合とか、重み、ネジの一個の材質とか、そういうものでも変わってきます。信じられないかもしれませんが、首から楽器をぶら下げるストラップ一つでも変わります。
同じ道具を使ったとしても、吹く人によっても音色は全然違います。その人の骨格、息の出し方とか、音色が決まるには様々な要素があります。
また、誰にも憧れの音があるものです。あの人みたいに吹きたいとか。だけど絶対一緒にはならないものです。だからこそ、個性が出ますし、みんなが自分の音を見つけてほしいなと思います。

吹けない理由は、自分以外にあることが多い
大人の方で、せっかく楽器を手に入れても、やめちゃう人が多いのが気になっていました。
その原因は、吹けない原因が自分以外のところにあることが結構多いからです。
例えば、リードやマウスピースがその人にあっていなかったり、つけ方が悪いとか、構え方が悪かったり、楽器の調子が悪くなってきているということです。
初歩の段階で音が出ないことを自分が悪いと思い込んで、「あーやっぱり向いてなかった、サックスって難しいわ」といって辞めてしまいがちです。
ですから、このようなことでつまずかないように、この教則本では、音を出す以前のところに多くのページ数を使っています。

度胸が身につくステージが上達への近道
それから、上手になるには、一人で悩まないようアドバイスをくれる先生と仲間、そして演奏の機会を持つことですね。人前で演奏する機会があるとグッと上達します。目標があることはともて重要です。本番に向けて絶対にこの日にこの曲を吹けるようにする!と気合も入り、練習も集中力が上がりますしね。一回ステージに上がると次の日から変わります。それは不思議なもので、必ずみんな上手くなります。 それはレッスンを何十回受けてもわからないことが、場数を踏むと自分でわか
るようになるからだと思います。

音楽があふれる街って素敵ですよね
私の目標は「人が集まるところに音楽が自然発生する世の中になること」です。生徒の皆さんには「街の音楽家」になってもらいたいなということ。ここで教えている生徒さんたちが、自分たちで企画して、演奏会ができるようになるようサポートしていきたいですね。プログラムの組み方とか、ステージマナーとか、そういった演奏会を行うための目に見えない準備の部分って実はとっても大事です。あちらこちらで演奏が聴かれるようになると、まさに「音楽の街・各務原」ですよね。こうしたことの積み重ねがその街の文化を創生していくのだと思います。


vol.220 アウトドア特集 水と人との重要な関係性

「ブルーマインド(青い心)」とは
「ブルーマインド」は「レッドマインド(赤い心)」との対比で付けられた名前です。アメリカの神経科学者であるキャサリン・フランセン博士が、ストレスや不安、怒りや絶望といった感情を指す用語として「レッドマインド」という言葉を用いていました。
これに対して、「水」は平和で幸福感に包まれた穏やかな感情、つまり「レッドマインド」とは全く逆の感情を引き出すことから、ニコルズ博士が「ブルーマインド」と名付けました。

「ブルーマインド理論」とは
「ブルーマインド理論」では、「水」がブルーマインドを呼び起こす理由をさまざまな観点からまとめています。そのうちの一つに「水がもたらす安心感」があります。「水」を見たり、音を聞いたりすることで、脳が「自分は安心できる場所にいる」と反応し、呼吸や心拍数が落ち着くというものです。
人は母親のお腹の中にいる時から羊水という水の中で過ごしています。また、人の身体の約60%は水でできており、脳は75%が水です。人の身体にとって「水」は命を育む不可欠なもの。その「水」を近くに感じることは、命が維持できるところにいるという絶大な安心感を生むのです。

「ブルーマインド」と「レッドマインド」のバランス
また、「水」は静と動を併せ持つ存在で、そのことが脳のバランスを完璧に保つとも考えられています。例えば、穏やかな海を想像してみてください。そこには静かな世界が広がっていますが、時折、波が岩にぶつかったり、海鳥が通り過ぎたりという変化もあります。この変化のない状態と、ある状態が脳に休息と刺激を与えるのです。
変化のない状態はブルーマインドを生み、心身ともに安定します。一方で、変化のある状態は時にストレスになりレッドマインドを生み出します。しかし、生物が生命を維持するためには、レッドマインドも必要です。レッドマインドを感じることでストレスの原因や対処法を知り、変化という刺激によってやる気を生み出すドーパミンの分泌が促されるからです。
大切なのは「ブルーマインド」と「レッドマインド」のバランス。このバランスを保つのに、静と動を併せ持つ「水」が大きく貢献すると考えられています。

滝の音による癒やし
滝のそばにいると、さまざまな水の音を聞くことができます。勢いよく流れる音、岩に当たる音、滝つぼに流れ込む音など。川や海、そして滝のような自然界にある水の音は、気持ちをポジティブにしたり、心を落ち着かせたりする効果があることがわかっています。
また、水の音だけではなく、滝の周辺から聞こえてくる鳥の鳴き声、吹き抜ける風の音などにも癒やし効果があります。このような癒やし効果のある音は都会の雑音や騒音と区別して「ホワイトノイズ」とも呼ばれます。ホワイトノイズは自然界に多く含まれており、滝の周辺にもあふれています。

滝の美しさによる癒やし
滝の美しさは圧倒的です。滝を目の前にすると立ち止まらないではいられない気持ちになります。この圧倒的な美しさが、心を癒やす一つの理由です。
人間は美しいものに惹かれ、美しいものを追求したいという欲求を持っています。なぜ人間は美を求めるのかはまだ最新の研究でも明らかになっていませんが、美しい物を見ると人間の脳の一部が活性化し血流が増加することはわかっています。そのような脳の変化が、脳をリフレッシュさせ、ストレスを緩和したり癒やし効果を生んだりするのです。
ただじっと滝の美しさを鑑賞しているだけで、自然と心がリラックスしていきます。

滝は、その美しさ、音、マイナスイオンで心と体を癒やしてくれます。しかも、滝のそばに行ってじっとしているだけでいいのです。目安は30分。次の休みは滝に行ってその効果を体感してみてはいかがでしょうか。

 どうも最近イライラしたり、不安になったりするという人はレッドマインドの状態。ここで紹介した方法でブルーマインドを手に入れてみてください。その方法5つ紹介します。
① 釣りに行く 水や環境と対話
② 泳ぎに行く 水泳は有酸素運動で、幸せホルモンの一つであるエンドルフィンや、「至福」という名前を持つエンドカンナビノイドというホルモンの分泌を刺激します。これにより脳内のストレスや不安感が抑えられます。
③ 水族館へ行く 英国の研究では魚の泳いでいる水槽を10分間ながめているだけで、血圧や心拍数の変化に良い効果があったことがわかっています。
④ 風呂に入る 風呂に入ったり、5分間シャワーを浴びたりすることで、慢性ストレスの指標となる唾液中のコルチゾールが減少することがわかっています。
⑤ 水を飲む 人の身体の約60%は水でできており、脳は75%が水です。十分な水を飲むことが体にも脳にも重要です。


vol.220  菌ちゃん野菜応援団 vol.40

夏野菜の植え付けは終わりましたか??

野菜作りでも身体づくりでも何度も何度も伝えてきたこと。
【微生物と仲良くなろう】
 これを今年ほど痛感している年も少ないだろうと思っています。昨年生ごみ堆肥を入れた畝と入れなかった畝とで作り比べたいちご。微生物液を撒いたところと撒かなかったところでの成長の違い。勢いの差が歴然で実際見るとびっくりします。
畑を借りて日にちが浅いからこそ見えてくる育ちの違いがすごすぎて、来た人に説明しまくる每日。
みなさん、えーーーーっと目を丸くされますよ。生ごみ堆肥にたくさん居るのは微生物。微生物液肥にたくさんいるのも微生物。微小な生物、それを微生物と私たちは言うんですが、改めてその働きに度肝を抜かれる日々。
アナスタシアという本の中では畑に種を蒔く前に舌下に何分か浸したあと土に下ろすと自分の身体の遺伝子が種に伝わるから自分にとって良い影響を与えてくれる野菜が育つ、というものがありますが。わたしは微生物も交換しているんだろうな、と思っています。
様々な微生物が絡み合い、助け合ってその場を整えていく。
たからこそ、野菜も身体も健やかでいるんだろうな、と言うのが畑に立つとわかるんです。講座などでも話しますが、微生物は分解者。目の前にある死んだものや役割を終えたものを分解して次の命にむかわせる。わたしたちは消費者。目の前にある有機物をいただいて自分の命をつなぐ。私たちの命はたくさんの分解者によって支えられているんだ、といつも思うのです。人にとって悪さをする菌はほとんどいません。
微生物のほとんどは消費者である命を支えるための働きをするし、悪さをする菌も必要があっ
てそこにいる。命の循環ということを視野に入れて目の前のことを観てみると、今まで気づかなかったことにたくさん出会えますよ。

 今年は畑に欠かせない微生物ちゃん達を活かすボカシ作りなどのワークショップも時々やっていくつもりです。
ぜひ参加してみませんか?


vol.220 ボーダーレス社会をめざしてvol.79

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

障害者差別解消法

2024年4月から、障害者差別解消法が改正されました。障害者差別解消法とは、障がいを理由とする差別の解消を推進するための国内法制度です。「障がいのあるなしに関わらず、すべて命は同じように大切であり、かけがえのないものです。ひとりひとりの命の重さは、障がいのあるなしによって、少しも変わることはありません。
このような「当たり前」の価値観を、改めて、社会全体で共有していくことが何よりも大切です。」(内閣府が出しているリーフレットから引用)障がい者が、障がい者でない人と等しく、基本的人権を享有する個人として、その尊厳が重んぜられることを目的としています。今回の改正によって、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されました。努力義務から法的義務になりました。
一般の方にはちんぷんかんぷんかもしれませんが、合理的配慮とはいったい何なのでしょうか?日常生活・社会生活で提供されている設備やサービスなどで、障がいのない人は簡単に利用できても、障がいのある人にとっては利用が難しく、結果として障がいのある人の活動などが制限されてしまう場合があります。
例えば、・学校の受験や入学を拒否される。・不動産屋さんで、障がい者向け物件はないよと断られる。・保護者や介助者がいないとお店に入れない。・お医者さんが、本人を無視して介助者や支援者、付き添いの人だけに話しかけるなどです。
では、合理的配慮とは…障がいのある人やその家族などから、配慮を求める意思表示があった時に、負担が重すぎない範囲で対応することが求められるものです。相手側に負担が重すぎる配慮は受けられません。例えば、 ・会合の時に、聴覚障がいの方には、手話通訳や画面で説明するなど、障がいのある人の特性に応じた対応をする。 ・障がいのある人から、「自分で書類に書きこめないので代わりに書いてほしい」と伝えられたら、代わりに書いても問題がないようであったら、その人の意思を十分に確認しながら代わりに書く。 ・意思を伝えあうために絵や写真カードやタブレットを使う。 ・電車の乗り降りで段差がある時は、スロープなどを使って補助するなど簡単な手助けで障がいのある人が暮らしやすくなります。
1年ほど前に柳ヶ瀬のハンバーガーショップで、入口に階段があったため、車いすの人が中に入れず困っていらっしゃるのを見かけました。店内に入りたいと伝える手段もないようでした。お店の中はとても混雑していました。しばらくすると店員さんが気付かれたようで対応をしていらっしゃったのですが、今年からは、お店に入れるような対策をしなければいけなくなります。障がいのある人が、そこでこのお店に入るのを諦めてしまわれるかもしれないのですから。 そんな諦めがないようにするのが合理的配慮です。障がい者側から無理難題はいけませんが、障がいのない人は、その時にできる限りの力添えを惜しまないことです。コロナが5類になってから、障がいのある人の青年学級(高校卒業後の障がいのある人の集まり)が復活しました。軽度の人が多いのですが、少しの手助けで彼らはとてもいきいきとしていらっしゃいます。4年ぶりにバイキングに行ったのですが、お店では普通に対応をして下さいました。当日、支援する人が細かい手続きなどをするのですが、少しのお手伝いで彼らが楽しみにされているイベントが行えます。
日本国中の障がいのない人がこの法律を知り、手助けをして下さったら、どんなに障がいのある人たちが楽になる事でしょう。


vol.220 夢か悪夢かリニアが通る!vol.49

住宅地の真上を通るリニア中央新幹線の高架橋によって静穏な生活が破壊される――。山梨県南アルプス市の沿線住民6人(提訴時は8人)がJR東海を相手どり同市内のリニア建設工事の差し止めを求めて甲府地方裁判所に起こした裁判は5月28日、2019年5月の提訴から5年を経てようやく判決が下されました。リニア差し止め訴訟は静岡県や東京都でも続いていますが、これらに先駆けた初の司法判断に注目が集まりました。  井澤宏明・ジャーナリスト

 

 

工事差し止めを棄却

←判決後、マスコミの囲み取材に応じる志村さん。「3年ほど裁判が続きましたが」と記者から声をかけられると、左の手の平を広げ「5年ですね。現在6年目です」と訂正する場面もあった。提訴から5年がたち、放送局や新聞社内の異動や配置換えで、当時のことを知る記者は1人もいないようだ

 

原告「まったく理解できない」
「主文 原告らの請求をいずれも棄却する」――。新田和憲裁判長の声が法廷に冷たく響きました。「次の事件がありますのでご退室を」。呆気にとられる原告や傍聴人を、裁判所職員が追い立てます。「(こんな判決なら)もっと早く出せばいいのに」「(昨年12月の結審から)半年も待たせて」。原告らは落胆の思いを口にしながら法廷を後にしました。
雨の降る裁判所前で、原告代表の志村一郎さんがマスコミの囲み取材に応じました。「まったく理解できない。(山梨)実験線自体であれだけ欠陥が出ているわけですから。それより以上に(南アルプス市では)ひどいことになるんです。(棄却は)理由がまったく分からない」。志村さんはマスク越しに憤りを露わにしました。
リニアは品川―名古屋間約286㎞の9割近い約246㎞がトンネルですが、残りの地上部約40㎞のうち約27㎞(山梨実験線を含む)が山梨県内に集中しています。すでに完成し走行試験を行っている山梨実験線で、日照や騒音、振動などによる被害が相次いでいるのはこのためです。南アルプス市の約5㎞は、品川方面から名古屋方面へ北東から南西へ高架橋で通過する計画のため、多くの住宅地を斜めに横切ります。
原告の秋山美紀さんの場合、20年以上前に手に入れた一戸建て住宅の南側にある庭を斜めに横切る形でリニア高架橋の建設が計画されています。窓を開けるとすぐ目の前、住宅から2mほどしか離れていません。ところがJR東海側から示されたのは移転ではなく、リニア用地にかかる「三角形」の土地の買い取りと、1976年に出された旧建設省事務次官通知(2003年改正)に基づいた30年間の「日陰補償」でした。

 

「受忍限度の範囲にとどまる」
判決は日照被害について、「リニア路線の直下又は至近の土地に対し、相当程度の日照阻害が生じることはやむを得ない」としながらも、JR東海が「基準に基づいた相応の補償を講じるとしていること」を挙げ「工事自体を差し止める必要があると認めるのが相当であると判断される程度の違法性が存在するとは認められない」と断じました。
JR東海が秋山さんの宅地のうちリニア用地にかかる一部しか買い取らないとしていることについても、「提示された条件をそのまま強制的に受け入れることが義務付けられているわけでもなく、提示された条件に再検討を求めたり、対案を提示することが不可能とされているわけでもない」として、「不法行為に当たるとは認められない」と突き放しました。
判決直後に山梨県弁護士会館で開かれた報告集会。「ショックで言葉がないです。少しでもいい方向に、って思ってたんですけど。ちょっと今、言葉が出ないです」。秋山さんは言葉を絞り出しました。
原告らは、リニア建設予定地になったために土地や建物の価値が下落したと訴えてきました。
これに対し判決は「工事の着手に伴い、原告らの所有地の財産的価値もある程度下落している可能性があると認められる」としながらも、「交換価値自体、社会経済情勢等によって変動しうる一方、リニアには高度な公共性、公益性が認められるので、財産上の交換価値の下落という不利益は、原告らの受忍限度の範囲にとどまる」と言い放ちました。
梶山正三弁護士は「被告(JR東海)の言うことを鵜呑みにして、原告の損害、健康被害、環境の被害、生活妨害についても、(リニアには)それなりに事業の公益性があるから我慢する限度内だと、そういうありきたりの非常につまらない判決だ」と、65ページの判決書を手に厳しく批判しました。
住民らは控訴を決めました。闘いは東京高裁に移ります。


vol.220 ここいく日記 はじめの37歩!

 


防災イベントで人権ワークショップに挑戦!
「日常が大切」

 5月25日に、各務原市民公園で開催された「防災イベント」(もーやっこサークルさん主催)に参加しました。

現在のここいくは、包括的性教育に取り組み【性教育=人権教育】を根底に「性と生殖のこと」だけでなく「人間関係」「価値,権利,文化,セクシュアリティ」「ジェンダーの理解」「暴力と安全確保」も取り入れて授業をしています。
今回は「防災」の観点から、ここいくとして何が伝えられるか? 災害時に大事にしたいことは何か?を話し合い、『日常が大切』をテーマにしてみんなで考えられる場にしようということになりました。日常でできないことは、いざという時(災害時)もできない…だから日常の人権から知識、情報、関係性、コミュニケーション、仲良くあること、人権(体と心が大切にされてる?)、自分らしくいられることは何か?を考えることが大事!!そこで『ここからかるた』を使って、災害時 みんなの「こころ」「からだ」「性」を守るため、知る・話す・考える〝人権ワークショップ〟に挑戦しました。
「最近、嬉しかったことはある?」…“自分の言ったことに共感してもらえたこと!”
「誰かにされたことで嫌な気持ちになったことはない?」…“自分の言ったことを全否定されたこと”
「嫌だと思う触り方をされたらどうする?」…“やめてと言う”
「友達に無視されたらどうする?」…“時間をおいてもう一度話す”
「最近泣いたことある?」…“ドラマを見て泣いた” “お母さんに怒られて泣いた”
「自分の体、他の人の体を大切にするってどんなこと?」…“美味しいご飯を作る、食べる!” “お腹を出して寝ている人がいたら布団を掛けてあげる”などなど、かるたを通しての問いかけに参加してくれた子どもも大人も一生懸命考えて、自分なりの意見を話してくれました。「それ解る!!」と共感したり、自分とは違う意見に「あ~、そういうこともあるね!」と認め合うこともできました。
 災害時は何かと我慢しなくてはいけないことも多くなるけど、悲しかったら泣いてもいいよ! 嫌なことがあったら「イヤ」って言ってもいいよ! 楽しいことがあったら話して周りの人と共感できたら、少しは気持ちも楽になる?!感じ方はみんな違って、正解はないなど、参加してくれた皆さんと一緒に色々考えることができました。
そして最後に、一番伝えたかった【人権って何だろう?!】…「人間が人間らしく生きることができること!」「自分で〝こうしたい〟と思う生き方を選んでいいってこと!」を確認し合って、ワークショップを終えました。参加してくれた方からは「大事なことを考えるとても良い機会になりました」と言っていただけて、とても深くて楽しい有意義な時間になったと思います。

防災イベントに参加したことで、日常から人権について考えていくことが 災害時にお互いを尊重し合えるということを、私達ここいくも深められました。これからの活動にも活かしていけそうです。
担当:ここいくメンバー 横山 里美でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)


vol.220 プレゼントコーナー

220号PRESENTS

ハガキまたはe-mailで、下記のアンケートを
1〜6までご記入の上、編集部・プレゼント係りまでお送りください。

1-あなたがワクワクする時ってどんな時? ウキウキ、ワクワクと心が弾む♪あなたがそんな素敵な気分になる時はどんな時?
2- 気になるにらめっこ紙面での広告
3- 気に入った記事、気に入らない記事の
タイトル1つ・その理由もお書きください。
4- ご希望のプレゼント名 (第1希望・第2希望を必ずお書きください)
※Cは編集室まで受け取りにこられる方。
5- 本紙をどこで入手されましたか?
6- 氏名、年齢、住所、郵便番号、電話番号、家族構成
〆切:〆切:2024年7月25日  当日消印有効。Dは7月16日
宛先 〒504-0855 各務原市蘇原新栄町3-15
e-mail: info@niramekko.com
※お寄せいただいた個人情報は、本紙プレゼントの発送に限り、 使用させていただきます。
※当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


A.[SOUL STATION] after noon liveご招待

アートギャラリー是様より…ペア1組様

終了しました。


是で初ライブ決定!
ウッドベース、ピアノ、テナーサックスがエネルギッシュに響きあい聴く人の心を揺さぶります。日曜の午後、至福のひとときを過ごしませんか?


B.CINEX映画招待券 CINEX様より…ペア3組様


岐阜県東白川村が舞台のドキュメンタリー作品。故郷を離れた監督だからこそ、ツチノコを通して見えてくるものがあるのかも。ぜひ岐阜の映画館の大きなスクリーンで岐阜県を感じよう。写真は映画「おらが村のツチノコ騒動記」の1コマ。招待券は柳ヶ瀬のCINEXでご利用いただけます。


C.写真集「ばあちゃん ぼくが継ぐ」 加藤 麻美様より…3名様

飛騨河合で山中和紙を作り続けるおばあさんの、なんとチャーミングなこと。そして、それを手伝ってきたお孫さんや家族。単に、伝統という言葉ではないものが、ここにはあります。

20cm×28cm100ページ にらめっこ編集室でお受け取りください。


D.7月24日えんぴつカフェご招待  人生これから!様より…1名様

明るく生きるためのヒントがいっぱいの「えんぴつカフェ」。7月には中部学院大学看護リハビリテーション学部名誉教授 後藤 真澄先生に、脳トレやリハビリについて楽しくわかりやすく、お話いただきます。詳しくは、「えんぴつカフェ7月の案内」を参照ください。


vol.219 謎すぎる菌ちゃん

微生物。見えないだけに謎多き存在ですが、「私たちヒトは、微生物に支えられて生きている」と専門の研究者は語ります。微生物は、土の中にも存在し、土壌の生成や生態系の維持に大きな役割を果たしており、農業をする上でも無視できない存在です。そんな土壌微生物が、昨今、いままでになく注目を集めていることをご存じでしょうか。それは、いったい、なぜでしょう。

研究で解明されていることは、たった1%

「微生物」とは、肉眼で捉えることができない小さな生物の総称。例えば、「細菌(バクテリア)」「カビ」「原生動物」「藻類」など。よく知られている細菌といえば、「乳酸菌」「納豆菌」「麹菌」「ピロリ菌」等々です。微生物は、私たちの手、口、鼻、目、皮膚にも潜んでおり、腸の中には100兆個が存在していると言われています。それらはバランスを取り合って、私たちの健康を支えてくれています。他の生き物にも存在し、空気中や、あらゆる環境の中にも息づいています。ただ存在するだけではなく、その場で増え続け、何らかの影響を与えているのです。現在、地球上の微生物については、どの研究者もこう言います。「99%は謎」。
大きくわかっていることは、私たちは、「微生物に支えられて生きている」「微生物に生かされている」、さらには「微生物に支配されている」と研究者が語りたくなるほど、切っても切れない深いつながりを持つ最も身近な生き物ということ。


菌ちゃんが分解できないものは?
微生物にも分解できない“ゴミ”があります。 それは微生物にとって有毒な物質。 また、もともと地球上にはなかった物質、例えば人間によって作られたプラスチック製品などは、微生物による分解がむずかしい物質です。

では微生物は何を分解しますか?
通常、微生物は生物の死骸や枯葉などを好んで分解するのですが、中にはダイオキシンやPCB、残留農薬など、人間が合成した有害化合物を分解する変り者もいます。 このような微生物は、化学物質で汚染した土壌を修復するための、環境浄化技術に利用されています。

微生物は化学物質を分解できるのか
はい、自然界には分解されにくい化学物質をも分解してくれるような微生物が存在します。 そのような微生物、「分解菌」をうまく利用して汚染された環境を修復することを「バイオレメディエーション(bio=生物,remediation=修復)」といいます。 化学物質を食べて無害な物質に変えてくれる分解菌です。

希望のもてる最新研究
PFASをめぐる懸念のひとつは、人体や環境中にいつまでもとどまる点にあります。「永遠の化学物質」は、時とともに蓄積するおそれがあり、取り除くのは難しい。PFASを含む食品パッケージは堆肥化できず、ごみ埋め立て地を汚染します。

Fofbes JAPANによると、「永遠に残る」化学物質をナノテクノロジーと微生物で分解を目指す!として現在、ピッツバーグ大学とニューヨーク州立大学バッファロー校の研究者がその仕組みの解明に取り組んでいます。(218号にもこの記事の一部を掲載)

かたや、ヒトと微生物の関係について、日本の研究グループが、12年もの歳月をかけ、私たちの先祖をたどり、「アーキア」という微生物に行き着くことを解明しました。
私たちは、かつて微生物でした。微生物とは、深いところで繋がっていたのです。今、微生物のおかげで健康を保ち、私たちは生きています。微生物によって生かされているといっても過言ではないでしょう。

それならば、ギブアンドテイク。土が劣化しているのであれば、土の中の微生物が再び生きやすい環境を取り戻す手助けをする。それができたら、微生物も私たちも、正真正銘、共に地球を支え生きていることになるでしょう。土を耕し、土の健康を守ることは、実は私たちの健康を守ることにもつながっているのですね。
もう一つ。化学の進化は私たちの暮らしを大きく変えました。簡単、便利、安価…ばかりを追求すると自然界に大きなダメージを与えるばかりか、私たち人間に未知の不安を抱かせることになります。自然の理にかなった生き方を選択したいものです。
目に見えないものにもその気配を感じる事はとても重要です。PFASにしても放射能にしても、健康被害を与えないと言われる基準値は一応の目安ではありますが、それにとらわれると重要なことを見逃してしまう恐れもありますから。


かんじんなことは目に見えないんだよ
(サン=テグジュペリ)
小説の中で王子は「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と教えられました。現代社会に生きる私たちは、目に見えるものばかりに心を奪われて、数値ばかりを追い求めてきました。その結果、大切なものを見失い、目に見えない多くのものに支えられていることに気付かなくなってしまったのではないでしょうか。


vol.219 廃棄野菜をアップサイクル

廃棄される野菜たち
にらめっこ編集部でも過去に何度も足を運び、膨大な量のキャベツや小松菜、ほうれん草などを収穫させてもらったことがあります。車いっぱいに積んだそれらの野菜は、編集室に置きその場で公開。欲しい方にもらっていただきました。収穫しないとその野菜たちはどうなるのか?
「はい、トラクターで踏み潰し土に混ぜる」のだそうです。有機物として土に還るとは思いつつ、野菜たちの本望ではないだろう…。複雑な思いで事務所から一時間以上かかる畑に、何度通ったことか。こういう現状の裏には、農家さんの忸怩たる思いがある。大きくなりすぎたのは市場に出せない、のだそう。適度な大きさに育ったものを収穫して市場に出せばその畑の役割は終わる。だから、それ以降の野菜は、次の野菜を植え付けるのに邪魔なだけ。さっさと土に混ぜるか、何日かの猶予を残し、その間に欲しい人が好きに収穫する。そういう現実にびっくりすると同時になんとかならないものかと思っていました。

こども食堂や、独居の方など必要としているところへ配る。「世の中には不必要な命など一つもない」という吉田先生(菌ちゃん先生)の言葉に後押しされて、命を活かす方法を選んだボランティアの人たち。それでも限界はあります。そんな折に希望につながる記事を見つけたのでご紹介します。

廃棄野菜がクレヨンに!?紙に!? TOPCONより
 いま、廃棄野菜へ温かな目が注がれています。これまで農作物の世界では、取引や出荷の簡素化、流通の合理化によって定められた規格に適さない野菜が、「規格外」というレッテルを貼られ捨てられていました。いわゆる「食品ロス」です。  食品の廃棄は、「もったいない」だけではなく、捨てて燃やすことにより地球環境への負荷が増大します。そのため、日本では法整備され、SDGsへの取り組みとしても廃棄削減が強化されている最中です。つまり、不当な廃棄はNGへ。そこで、新たな付加価値を持たせる流れが盛んになりました。野菜を全く別のジャンルへと製品化させるのもその一つ。なんと、クレヨンや紙、洋服の染料へアップグレードさせる「アップサイクル」という方法が注目を集め、ヒット商品が続々と誕生しています。

隠れ食品ロス問題が2021年に浮上
食品ロスとは、「本来食べられるのに捨てられてしまう食べ物」のこと。売れ残り、規格外品、返品、食べ残し…。実は、ここには、出荷前に畑で廃棄される農作物は含
まれていません。畑で規格外と確認できる、曲がったキュウリ、丸くないトマト、先が分かれたニンジンやダイコンなどの変形野菜は、SNS映えはしますが、市場では廃棄されるとわかっているので、産地で処分。ダメージを受けている野菜も、同じく処分。また、豊作の場合も、価格を維持するための生産調整として産地で処分。これらは「畑の食品ロス」とも「隠れ食品ロス」とも呼ばれており、現状が見えにくくなっていました。

モノづくりにも廃棄野菜を活用
代表的なモノといえば、「おやさいクレヨン」(mizuiro株式会社)。廃棄された野菜(果物も)をパウダー状にして配合し作られています。それぞれのクレヨンには、色の名前ではなく、「きゃべつ」「ねぎ」「ごぼう」「ながいも」「とうもろこし」「雪にんじん」等と材料名の表記。
越前和紙の老舗工房「五十嵐製紙」が手掛ける「Food paper」も野菜のアップサイクルです。和紙職人の息子による5年間もの夏休みの自由研究『食べ物から紙を作る研究』がヒントとなり、地元の福井県で廃棄される野菜や果物を使用して紙類などが作られています。使用する野菜は、ニンジン、玉ネギ、ジャガイモがメイン。その他、オクラ、パプリカ、ショウガ、ナス等、収穫できる季節に合わせても製品化。
環境負荷が最も深刻とされるファッション業界でも、新しい価値が生まれています。野菜を中心とする廃棄食品に含まれる成分から染料を抽出し、素材や商品を提供するプロジェクトブランド「FOOD TEXTILE」(豊島株式会社)が名だたる企業をサポートしています。化学染料ではなく、野菜等による天然染料90%を使用したTシャツ、ネクタイ、シューズ、ハンカチといった洋服や雑貨に驚きを隠せない消費者が続出しています。トレーサビリティを徹底し、タグから読み取れる商品の背景や生産の過程を大切にしていることも大きな試み。持続可能を目指す社会では、ファッション業界でさえ取り組みが問われることを、このブランドは教えてくれています。

そもそも規格外野菜とは? なるほどSDGSより
市場で決められた大きさや形、品質、色の「規格」から外れてしまった野菜のことで、規格に合わない野菜や、傷がついた品質の良くない野菜は規格外野菜となるのです。
これらの規格外野菜は、商品として出荷はされません。カット野菜や加工品として商品になることもありますが、ほとんどが廃棄されているのが現状です。規格外野菜として廃棄される量は、生産された野菜量の約30%〜40%にものぼります。

では、なぜ規格が存在するのでしょう
規格を設ける主な理由としては、取引と流通を効率化するため。トラックで野菜を運搬する際、野菜はダンボールに詰められます。しかし、形がバラバラだとたくさんダンボールに効率よく野菜を詰めることが出来なくなります。
また、レストランなどの飲食店から野菜の形やサイズを指定されることも。それは、形の良い「きれいな野菜」を買いたいという日本の消費者の意識も関係しているでしょう。しかも、規格に合わせるように、必要以上に農薬が使われているのです。

食品ロスを減らす!私たちにできること
エシカル消費に徹すること。その取り組み例からできることを考えます。エシカル消費とは「人や地球環境、社会、地域に配慮した消費行動」のこと。このとき、・価格・品質・安全性・倫理性の4つのポイントで、「人、地球環境、社会、地域」に優しいものを選びます。


vol.219 永遠の化学物質を排出する!? 3つのデトックス方法


発汗による解毒
汗の分析は、ヒトにおける BPAの生体蓄積をモニタリングするための方法の一つとして考慮される必要があります。誘発された発汗は、BPAを除去する潜在的な方法のようです。BPAが体外に排出される主な経緯の一つが汗によるものだということが明らかになっており、サウナや運動で発汗することがBPA,PFASのみならず、他の有害な化学物質の除去を促進することが研究で明らかになっています。
誘発された発汗は、DEHFやMEHPなどの有毒な「フタル酸エステル化合物」の除去を促進するのに役に立つ可能性があり、汗から容易に特定される(おそらく組織に蓄積されているのでしょう)いくつかの有毒成分は、血清中には検出されなかった。誘発された発汗は、人体から多くの有毒要素を除去するための潜在的な方法であると考えられます。

「アブラナ科の野菜」による解毒
キャベツ、カリフラワー、特にブロッコリースプラウトのようなアブラナ科の野菜には、植物が本来、捕食者や病原体から身を守るための化合物である、ファイトケミカルの一つ、「スルフォラファン」が含まれています。スルフォラファンは、体の解毒力や抗酸化力を高める作用があり、がん予防にも効果的だということが、研究で報告されています。このスルフォラファンを含むものを摂取すると、私たちの体は「第2相薬物代謝酵素」として知られるものを放出し、 BPAや PFAS、その他の有毒な脂溶性化学物質(油に溶ける性質を持つ物質)を水溶性(水に溶ける性質)に変え、体がそれらを除去しやすくすることがわかっています。

腸内には、マイクロバイオームという細菌叢が存在します。肝臓の周り、そこから出ている総胆管にもマイクロバイオームがあり、肝臓から毒素を押し出しています。そこで野菜を使い、そこに存在するこれらの善玉菌に餌を与える必要があり、「アブラナ科の野菜」が有効です。これらは、肝臓の解毒を促進する素晴らしい効果があります。


発酵食品の解毒作用
近年の研究では、発酵食品には、BPAを分解して除去できる特別な細菌株が含まれていることが示されています。日本で行われた研究ではブレエベというビフィズス菌と、乳酸菌シロタ株の2種類の菌はBPAが腸内で吸収されるのを防ぎ、体内から排出するのに役立つものとして期待されています。また、2007年の日本、2013年のインド、2023年に韓国で行われた研究等でも、キムチ、大豆等(納豆)の発酵食品に含まれる細菌が、BPAをより無害な物質に分解することがわかりました。
腸内の微生物は、毒を分解する酵素を作り、解毒を助けます。オススメは、善玉菌とアブラナ科の野菜を組み合わせることです。例えばキャベツのような食物繊維のプレバイオティクスを発酵させます。キャベツはアブラナ科であるだけでなく、
発酵させると善玉菌にもなるため、解毒に役立つ
素晴らしい食品となります。


ファスティング、断食による解毒
化学物質の多くは、体内に多くのフリーラジカル損傷を引き起こします。それに対抗するため、私たちの体は「内因性抗酸化物質」と呼ばれる抗酸化物質を生成。特に断食すると、体がオートファジーの状態になり、体の損傷の修復のほか、病原体の除去も促進されます。断食は内因性の抗酸化ネットワークを増やすのにも役立ち、抗酸化物質がより多く生成され、免疫システムがより強力に。結果的に、体がフリーラジカルによるダメージに抵抗できるようになります。

大抵の環境毒は油に溶ける性質で、厄介な場合は脂肪の中に蓄えられます。その脂肪に蓄えられた毒を、最も効果的に解毒する方法の一つは食事を一時的に止めること、つまり断食です。食事を消化するのには、膨大なエネルギーが必要です。そこで、食べるのをやめると、体が一番助けが必要な場所を探して、そこにエネルギーを費やし始めるのです。ただその前に、まずその場所をきれいにして掃除しておく必要があります。それは、断食中にあなたの体が行なっていることで、解毒、デトックスがしばしばクレンズ(浄化)と呼ばれる理由なのです。

今回は摂取してしまったPFASやBPAを解毒する、有力な方法をリサーチしました。しかし、まずこれらの有害物質を極力避けるよう、食生活や生活態度を改めることが第一歩。摂取されたものに対しては、これらの手段が有効のようです。また、前述の野菜や、発酵食品を選ぶ際も、農薬、化学肥料、化学調味料、ある種の添加物などは、それ自体が毒素であり、そもそも解毒を行う肝臓、腸などの環境を悪化させるため、できるだけこれらのものを使用していない食品を選ぶ必要があります。

自分でオーガニック、有機野菜を買ってきて自然塩などで漬物を漬けるのも良いかもしれませんね。

※「マイクロバイオーム」とは、多様な微生物が集まったコミュニティのこと。 土壌や水中にはそれぞれの環境に応じたマイクロバイオームがあり、人体にも、口の中や皮膚、腸内、女性の膣内にもマイクロバイオームが形成されています。 その中で、特に近年注目されているのが腸内のマイクロバイオーム、いわゆる腸内細菌叢です。

岡山県吉備中央町
関係住民への血液検査 公費で実施
岡山県吉備中央町の円城浄水場から有害な有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出された問題で、町は22日、基本的な健康対策を発表した。関係住民への血液検査や継続的な健康調査を行うとしている。

町賀陽庁舎で記者会見した山本雅則町長によると、PFASの血中濃度を調べる血液検査の対象は、浄水場の水を使用した円城地区約500世帯の希望者。町が水道水の安全を確保した昨年11月までの約15年間に居住・勤務した人も含む。費用は町が負担する。

外部委は「血中濃度の医療的な低減策が確立されておらず、かえって不安が増す恐れがある」として血液検査を推奨していないが、山本町長は定期検査により「濃度の低下が確認できれば安心につながる」とし、検査機関の選定や希望者の募集を急ぐ考えを示した。

山本町長は「住民の皆さんには心配をかけている。今回の方針や対策を広く周知し、不安があれば相談してもらい、一緒に解消していきたい」と述べた。
(2024年03月22日 21時16分 更新)山陽新聞デジタル

広島県東広島市
PFAS」検出受け住民の健康診断実施
東広島市の川や水路で有機フッ素化合物(PFAS)のうち有害性が指摘される物質が国の暫定目標値を超えて相次いで検出されている問題を受けて、東広島市は23日、地域住民を対象に健康診断を行いました。

東広島市では、市内を流れる川や水路、それに井戸から「PFAS」のうち有害性が指摘される2つの物質が国の暫定目標値を超えて相次いで検出されています。このため、暫定目標値を超えている地域の住民を対象に健康診断を行うことにしていて、会場の集会所におよそ40人の住民が訪れました。

東広島市医療保健課の吉岡志保課長は「この問題で地域の人には健康面で不安を持っていて、市として寄り添うために実施した。受診した人には検診の結果を返しながらこの問題について話していきたい」と話していました。
市では、23日に受診できなかった人に向けて、4月以降も健康診断を行うことにしています。 NHKニュース


vol.219 ぎむきょーるーむ 早期教育のメリット、デメリット


今から20年ほども前の話。今は尾木ママで知られる尾木直樹氏の講演会がありました。(その当時から少しオネェことばだった気がします)それはともかく。早期教育は意味がない、とはっきりおっしゃっていました。 『早期教育を施して幼児期に特別な能力を身に付けても、小学校に入ったらほとんどが元の木阿弥。僕の娘の例をお話ししましょう。彼女は、カナダに留学するのですが、渡航前は、日本の勉強レベルはかなり上だったので、余裕のよっちゃん、意気揚々としていました。それは最初の一年だけ。あれよあれよという間にみんなに追いつかれ、抜かされて、慌てふためいたんです。向こうの学生は目的が定まることで、猛烈に勉強を始める。短期集中というかね。ということは、学力というものは、勉強に意義を見出せることが大事なんですね。』

もちろん、早期教育の全てが悪いわけではありません。でも、早期教育を始めるなら、いい指導者を見つけて、その後もずっとお金をつぎ込んで、子どもを「その分野で突出した子」にし続けていかなければならないの。尾木ママ(日経ウーマンより)

というわけで今回は「早期教育」を考えてみます。
早期教育は、未就学児に対して知識や技術の習得を目的に行う教育です。 英語や読み書き、運動などが例として挙げられます。 早期教育は、「好奇心や得意分野を引き出せる」といったメリットがある一方で、「自主性や創造性の発達が遅れる可能性がある」などのデメリットもあります。

早期教育と幼児教育の違い     ほいくらしより
早期教育と似ている教育方法のひとつに、「幼児教育」があります。幼児教育は、児童の日常生活における、あらゆる場面での教育の総称です。そのため、保育園や習い事などに留まらず、家庭での生活や地域活動なども幼児教育に含みます。
知識や技術の習得を主な目的とする早期教育と異なり、幼児教育では多様な社会性を身につけることも目的のひとつです。幼児教育で身につけた能力は、今後の人生において子どもの基礎となります。早期教育と幼児教育を混同すると、教育の方向性が定まらなくなってしまうため、それぞれの内容をしっかり覚えておきましょう。

早期教育のメリット
メリット1:子どもの好奇心や得意分野を引き出せる
小さい子どもの好奇心を引き出すためには、新しい経験や物事に接するきっかけを、親が提供することが重要です。思いもよらないものに興味を持つ場合もあり、子どもの可能性を広げることにつながるでしょう。
また、多くの事柄に触れるなかで、子どもの得意分野を引き出せることもあります。得意分野の専門的な教育を受ければ、さらに才能を伸ばすこともできるでしょう。

メリット2:子どもに「自分はできる」という自信がつく
できることが増えると、子どもが「自分はできる」と自信を持つようになります。自信がつくことで、自己肯定感が高まり、子どもはほかの物事にもどんどん挑戦するようになるでしょう。結果として、さらに経験や能力の幅が広がります。
「よくできたね」などの肯定的な声掛けを行うことが大切です。「もっとこうしなさい」といった否定的な発言は、子どもが自信をなくしてしまう可能性があるため、注意してください。

メリット3:育児の相談相手を見つけられる
早期教育は、子どもだけでなく親にとってのメリットもあります。 幼児教室に通う場合、先生やほかの親と交流する機会が増えるため、育児の相談相手を見つけることが可能です。
育児をしていると、日常的にストレスがかかる場面が多くなります。特に、母親は育児に専念していることも多いため、日ごろ他人とコミュニケーションを取る機会自体が減少しやすいでしょう。また、関係性が深いがゆえに、夫には話しにくいこともあるのではないでしょうか。
悩みや疑問を気軽に話せる相手を見つけられれば、親自身が楽しくリラックスできる時間にもなります。

デメリット1:自主性や創造性の発達が遅れる可能性がある
早期教育のなかには、先生から一方的に知識や技術を伝えるだけの場合もあり、主体性が身につかない可能性があります。事前に教室などの情報を集め、子どもが主体的に学べるような幼児教室やサービスを選ぶと良いでしょう。
また、子どもと友達が接する時間が少なくなると、遊びや日常的なコミュニケーションのなかで身につくはずの創造性が養われないことも懸念されます。反対に、早期教育によってほかの子どもよりできる事柄が増えてくると、周囲より優位であることを重視してしまう可能性もあります。

デメリット2:精神的負担を与える可能性がある
早期教育を詰め込むと、子どもにとって精神的な負担となる危険性があります。特に、親が早期教育に対して過度に期待している場合は、教育が訓練のようになってしまうことも考えられます。
子どものなかで、「親を喜ばせなきゃ」「親に怒られないように」などの義務感が発生し、プレッシャーがどんどん大きくなる可能性があります。

まとめ
早期教育は、未就学児に対して知識や技術の習得を目的に行う教育です。英語や読み書き、運動などが例として挙げられます。
早期教育は、「好奇心や得意分野を引き出せる」といったメリットがある一方で、「自主性や創造性の発達が遅れる可能性がある」などのデメリットもあります。 また、早期教育を行う上では、「子ども自身が楽しんでいるかどうか」や「子どもの自主性を抑圧しない」の2点が重要です。早期教育を失敗しないためにも、ぜひ2つのポイントを意識してください。


vol.219 続しょうがいをみつめる vol.1


『障害は個性か』
この問いに対する私の見解は、
「現時点ではNO ですが、社会(我々)が変わればそう言える日が来るかもしれない」です。

障害とは何か。

一般的には、目が不自由なこと(視覚障害)とか、半身麻痺がある人(身体障害)などと考える方が多いでしょう。これを、障害の「医学モデル」といいます。障害は、目が不自由だとか、半身麻痺がある『人』そのものがもっているという考え方です。だから、目が不自由な人はそれを補うため「点字を読めるようにしよう」とか、白杖の使い方を学ぼう」と言われます。半身麻痺のある人は、「杖を使ったりリハビリしたりして機能回復を目指しましょう」と。努力を求められるのは、障害のある人の側だということです。

「障害」という言葉を辞書で引いてみましょう。「物事の成立や進行の邪魔をするもの」とあります。この本来の意味に立ち返ってみると、障害は、目が不自由だとか、半身麻痺のある『人』がもっているものではなく、生活、学習、仕事の成立や進行を邪魔している『社会』の側にあるということになります。これを、障害の「社会モデル」といい、世界的には主流の考え方です。このモデルで障害を考えると、努力を求められるのは、社会の側だということになります。
日本でもこの考え方に基づいて、公共施設にエレベーターが設けられたり、要請があれば筆談で窓口対応をしたりといった環境がかなり整えられてきました。障害者差別解消法などという法律も整備され、障害者雇用率も上昇して社会的に活躍する障害のある方も増えています。
一方でなかなか変わらないのが、社会(我々)の価値観であるしょう。表立って差別することは流石に減ってはきていますが、何かがあると「障害者だから・・・」と言われることはいまだに多いのではないでしょうか。
「障害者だから・・・」と当事者が自分にレッテルを貼り、自ら機会を奪ってしまうことすらあります。
社会(我々)の価値観を変えることは容易ではありません。ですが、社会の仕組みを変え、法律を変え、目に見える部分から変えていくことはその第一歩であり、まさに今その途上にいると私は信じています。

「個性」という言葉を辞書で引いてみましょう。「個人に具(そな)わり、他の人とは違う、その個人にしかない性格・性質」とあります。
目が不自由であっても半身麻痺であっても、その人の望む生活、学習、仕事ができる社会(障害となるものがない社会)であれば、不自由な目も麻痺のある半身も『個性』だと言えるようになるかもしれないし、そうなってほしいというのが、私の望みです。
たとえそれが、まだ遠い道のりだったとしても、障害のある方々を支援する者として理想をもっていたいと思います。

ライター・障害者支援に携わっているS.Iさん


vol.219 やってみた 篠田 睦月さん

 

やってみたシリーズ第22弾
ゼロスタートで、作品展を開く
工房睦月・篠田 睦月さん

倉庫(作品の陳列)兼 アトリエ 兼 お昼寝べや…そんな工房・睦月を建てて早20年。2年ほど前に娘のプライベートの部屋も作ったので、製作の場が狭くなってしまったけど…そう語り始めた篠田さんは、もともと縫製が大好き。好きが興じてすてきなアトリエを作って、毎日せっせと製作しています。 「作ると、きれいにディスプレーして誰かに見せたくなる。でもここでは駐車スペースも少ないし、周りに迷惑をかけられないしね。なら、どこか他の場所でみんなに見てもらおうと、今回可児市文化創造センターalaをお借りして『アートと手作り作品展』を開催することにしたんです」。

自分の夢は学校で習得した大好きな縫製を仕事にすることだった。それで縫製に携わる会社に勤めたものの、“人にたのまれて作る”のではなく、“自分が創りたいもの”を作りたいという気持ちがだんだん強くなってきた。結婚を機に会社を辞め自分のスタンスで創るスタイルに舵を切った。それが売れるのか売れないのか、という問題はあるが、とにかく創ることを楽しみたいという気持ちが強くなってきたという。

「6年前、大病を患い初めて死を意識しました。その時、縫製にまつわる備品とか、コツコツ買い集めたパーツ(ファスナーとかボタンとか…)を手づくり仲間にあげちゃった。今まで作りためてきた作品もあったけど愛着もあるし、何より自分の思いがこもっているしと、作品の処遇を考えました。そこで、お客さんの中に赤十字に勤めている方がいらして、その方に『役に立ててもらえれば』と思って、ほとんど全部差し上げたんです」
後日、その方から連絡が来た。
「作品が好評で結構な収益になりました、ありがとう」と。自分が作ったものが、誰かの役に立てたんだと思うと、自分が救われた気がしたと本当にうれしそうに語る篠田さん。

「身辺整理をすると、なんかすごくスッキリしてね。人生のリセットというか…。そういう意味では、大病は良いきっかけを作ってくれました。今までの自分を棚卸しできたし。でも、元気になると、自分の人生を取り戻したいという思いがむくむくと出てきて。やっぱり洋裁が好きなんだと、再認識しました」。作品はみんな寄付したり、処分したけど、布だけは残してあった。
ゼロスタート!しようと作ったのが、この帽子。これでますます元気が出てきて、自分の人生を生きようと思った。病気で一度は覚悟した自分の命。よし、人生を仕切り直そう。売れる、売れないは気にせず、「創りたいものを作る!」と。
今は作ることが楽しくて、楽しんでできた作品を集めて作品展をしたいと思いを馳せ、この5月に第2回作品展が実現する。

 いろんな人と出会って…作品展のやり方を学んできた。そう考えると「自分の人生全部が作品」なんだという篠田さん。利益だけを追求するのではなく、「やることに価値がある」と。今回の文化創造センターの会場も一人では広すぎて…で、協力してくれる人を探していたら、呼応してくださった方が二人。今までお付き合いしてきた方々で、恵那の井口 久美子さんと(洋服)と、群馬の田中 克樹(切り絵)さん。

 「手作りの品って、丹精込めて作る割りに採算が合わないんだよね。でも作家たちはプライドを持っていらっしゃる。私は捨て身でやれるけど、お二方を巻き込むわけにはいかない。その塩梅が難しいです。でも、やってみなきゃわかんないです。今年は2回目。来年3回目ができるといいなぁ」と篠田さんは早くも来年の構想を練っているようだった。


vol.219 熱中人 青木 ラブさん

“普段遣いの女優”というキャッチーなフレーズを引っさげて颯爽と現れた青木ラブさん。マッシュルームヘアが印象的なラブさんは、今年2月24日から上映された「女優は泣かない」に出演した。

ーラブさんが演じた内田仁美はどんな人?
主人公の梨恵(蓮佛美沙子)は可愛い人なんですけど性格が悪くて友達がいないのね。内田は梨恵の地元の同級生で、唯一の友達。ちょっとキャラが強め、というのが私の役どころです。

ー映画のストーリーは?
主人公の梨恵がスキャンダルで仕事を干されて、その再起をかけた仕事を地元・熊本でドキュメンタリーを撮る。ドキュメンタリーを撮るのが、若手ディレクターの咲(伊藤万理華)。地元で撮りながら、彼女のルーツに触れていき、彼女の家の問題と、仕事を絡めた梨恵自身の問題がさらに絡んで、最後は家族の話になっていくんです。升毅さんが、梨恵のお父さん役。宮崎美子さんは梨恵の昔の彼氏のお母さん役。そして双子のマナカナのお姉ちゃんの方、三倉茉奈さんが梨恵のお姉さん役というキャスティングです。
まだ完成する前のたたきの状態の台本を読んで、なんていい本なんだって感激しちゃって。だからオファーをいただいたときは本当にうれしかった。

ー自分が演じた作品が、世の中に出ました。どんな気分ですか?
実はこの映画の企画ができたのは6年も前なんです。コロナ禍があったので、伸びに伸びてしまって。熊本ではクランクインして2日目でコロナになって、自分のパートを一つだけ撮ったら、監督から「ラブさんごめん、大事な話があります」って言われた時はドキッとしました。結局、監督はじめ5人の方がコロナに感染してしまい、もう撮れないと判断し一回中止しますと。そこからさらに1年。本当にやっとできた作品なんです。だから私、一演者なんですけど、この作品の宣伝をやれることがあれば全てやりたいと思って、東京でもラジオに出て、豊田と東海市のラジオ、高崎のラジオと岐阜のラジオ…ともう一人でいろんなところに行って宣伝していました。

ー青木さんの出身は岐阜県大垣市。高校では演劇部で活躍、大学卒業後は、就職活動はせずに女優の道に進みました。今、迷いはないですか?
それは…ありますね。やっぱり同級生の友達が大企業で働いてちゃんとした収入を得て生活しているのを見たり、友人の家に遊びに行くと、友人の子どもが懐いてくれて、それは楽しい時間なんですけど、こんなにも人と違う生活、人生を選んだ私。これで良かったのかなというのは、ついて回ってきますね。でも、今は邁進してやりきること。この映画の番宣をやりきる。そこから何か派生してお仕事に結びつくこともあるだろうし、いろんな人に出会えるチャンスだと思うんです。こういう風にちゃんとした映画になったものがあるので関心を持って頂ける。見せるものがないと、宣伝もできないし、評価もしていただけないですしね。なので今はこの映画の番宣をしながら自分の営業をしています。

ーこれから、目指すことは?
朝ドラに出たいですね。なんでかわからないんですけどすごく「朝ドラ」に出たい。年末に自身のプロフィールを持っていろんなテレビ局に飛び込みで営業に行きました。日本テレビと共同テレビ、テレビ東京。プロデューサーさんに手渡すんですが、最初は手も止めてくれない。でも自分はフリーの役者をしていてちゃんと自己紹介をして、ごあいさつをすると「えっ?本人なの?」って、きちんと正対して向き合ってくださるプロデューサーさんもいらっしゃいます。これはもう自分で行かなきゃと思ってます。ただ、朝ドラは日本放送協会。入構証がないと入れないんです。西島秀俊さんのマネージャーさんがとても親切な方で、その方が NHKに行かれる時に一緒に行きたいとお願いしました。

ー呪文のように「朝ドラ」「朝ドラ」に出るまでは…?
はい、髪の毛もツヤツヤにして、マッシュルームヘア(天使のリング)を売りに、こういう個性的な人、要りませんか?と記憶に残る飛び込み営業をし続けます。

あるオーディションを受けた時、大変すぎて帰りの電車の乗り換えがわからないほどヘロヘロになってしまって。体力には自信あったんですが、これじゃダメやと思い、心肺機能を高めようと始めたのが、キックボクシングです。もう7年続けていますが、運動することで心と体が保たれるんです。

*1983年生まれ、岐阜県出身。近年の主な出演作品に、映画『タイトル、拒絶』(20/山田佳奈監督) 、YouTube日本生命チャンネル「心配性の母ちゃん」(22)、TV「働かざる者たち」(20)、「スカッとジャパン」(21)、舞台「呼吸」(22/西条みつとし演出)、「快物」(19/倉本朋幸演出)ほか。秦建日子主宰演劇ワークショップTAKE1 出身。


vol.219 アウトドア特集

日光にあたるメリット
日光を浴びると、セロトニンやビタミンDなどが生成され、私たちの体と心に良い影響を与えます。

骨や歯を強くする
紫外線を浴びると、ビタミンDが生成されカルシウムの吸収を良くする働きがある。
脳の健康に役立つ
ビタミンDは、脳機能を正常に保つ働きがある. 年齢とともにビタミンDの摂取レベルが低下すると、認知を司る脳の機能が低下することが分かっています。
免疫力が上がる 体内時計をリセットする
朝すっきり目覚めたり、夜ぐっすり眠れたりと規則正しい生活を送れます。

日々の活力や健康的な体を保つためには、太陽の光が欠かせない。1日30分は外に出て、日光浴をする習慣をつけてみてください。

 


vol.219 菌ちゃん野菜応援団 vol.39

三寒四温、いや、五寒二温?というくらい寒さの残った3月。月末に雪が降るなんて何年ぶりだったでしょうか。
せっかく植え付けたじゃがいもが寒さで凍みたのでは!と心配になるほどでした。でも、春!春が来ましたね。
毎年この季節は、あー新しく畑仕事が始まるなぁとわくわくします。冬の間にためた生ごみ漬物を土に返し、コンポストの中の堆肥を取り出し、草を使って草堆肥の畝を作り。とにかく「土つくり!」土が出来てなければ野菜は育たない!!!発酵した土が出来ているか、つまりは土壌中にどれだけ微生物がたくさん居るか。そこがキーポイント。
 また腐敗菌を増やさないためにも今年は軽トラでたくさん炭を買い付けてきて畑にすき込みました。炭は光合成細菌の高級マンション。これで有用菌がきっとたくさん入居してくれることでしょう。
今年は畑活の日を固定にして皆様に参加してもらいやすい形にしていこうかな、と考えてもいます。各務原は水道水から検出されたPFAS問題もまだまだ未解決のところが大きいですよね。
PFASにとどまらず現代社会には様々な化学物質が溢れていて、そろそろ無視できないレベルに来ています。そこに光を当てるのが微生物!!地球環境問題も、体内環境問題も。微生物がうまく動いてくれるようにすることで解決に向うことは多いのです。畑にも菌ちゃん!体内にも菌ちゃん。さぁ、今季も菌ちゃんと仲良くしていきますよぉー!!

作り方は簡単。
大豆1キロ、糀1キロ、塩350グラムを用意。
①大豆は一晩水でふやかして柔らかく茹で、潰しておく。
②糀と塩を合わせた塩切り糀をつくる。
③庭に出てその場にある野草たちを摘んでくる。今回我家の庭にいたのは、はこべ、ふきのとう、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、カキドオシ、ユキノシタ、ヨモギ、ノビル、等など。
④野草をきれいに洗って細かく切り、①、②と共に合わせる。固いときは豆の茹で水で調整する。
⑤容器に空気を抜きながらきっちり詰めて密封。半年から1年後をお楽しみにします。
味噌汁にしたり、味噌和えにしたり、味噌炒めも美味しい。春の野草は身体の毒出しにもってこい。熟成が楽しみです!


vol.219 ボーダーレス社会をめざしてvol.78

NPO法人オープンハウスCAN 理事長 伊藤佐代子

住まいと意思決定

障がいのある人はどのような所で暮らしているのでしょう。まず、入所施設と言われる所があります。20年ほど前に「障がいがある人もない人も、同じように地域で暮らす」という「ノーマライゼーション」の考え方が主流になり、入所施設が建てられなくなりました。
次に現在多く利用されているグループホーム。高校を卒業後、そのままグループホームへという流れはできてきているようです。都会では、シェアハウスもあります。あとは、自宅です。親御さんの年代により大きく動きが違ってきています。放課後デイサービスなど多くの公的サービスを使い慣れてきている親御さんたちは、スムーズにグループホームの利用を考えられます。 私の年代の親は、子どもとなかなか離れられずにいます。そんな中、親と障がいのある人が一緒に暮らせる施設というものがあるというのを紹介したいと思います。
因島にある高齢者・障害者地域生活総合支援センター「はばたき」です。他の地域でも障がいのある人と親とが一緒に支援を受けられる施設というものが少しはあるようです。しかし、なかなか全国的には広がっていかないようです。国の制度では、経営・運営が難しいのだろうと思います。昔は施設か自宅かの二者択一でしたが、今は多様化してきています。しかし、親御さんと一緒に暮らしていらっしゃる方は多いと思います。 障がいのある人が高齢になれば、当然、親はもっと高齢です。家族そのまま地域で支援という事が、これからは増えてくるだろうと思われます。先日そのような会議がありました。高齢者の支援者と障がい者の支援者との顔合わせがありました。家族支援となると当然の成り行きですが、初めての経験でした。親が介護保険を利用し、障がい者が障害福祉サービスを利用するというケースです。
障がい者に携わっている人が、高齢者支援のノウハウを知らないのと同様、高齢者を支援されている方は、障がい者についてほとんどご存知ないのが実情です。これからは何度も話し合いの場を持って理解を深めていくより仕方がないのかなと思います。果たして障がいのある人の事をどれだけ、高齢者支援の方々が理解していらっしゃるのか・・・?興味津々でした。
話し合っていくと障がい者が、よく分からないようでした。
① 経験したことは、理解できますが、経験していないことは、分からないのではないでしょうか。
② 選択肢は3つくらいまでで、ことばだけでは多分理解できないでしょう。
③ 「今後どうしていきたい?」という質問は、難しく、具体例がないと分からないと思います。
④ ゆっくり分かりやすいことばで話してほしい。など、本人を交えての会議では知っていて欲しいことを4つほど障害福祉サービス側からお話ししました。
「分かりませんか??どう話したらいいでしょう?」と困っていらっしゃる姿は印象的でした。本人主体と言っても、ご本人がどうしたいと言えない人がいるという現実に愕然としていらっしゃるようでした。
障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドラインというものがあります。
① 本人への支援は、自己決定の尊重に基づき行うこと。
② 職員等の価値観においては不合理と思われる決定でも、他者への権利を侵害しないのであれば、その選択を尊重するように努める姿勢が求められる。
③ 本人の自己決定や意思確認がどうしても困難な場合は、本人をよく知る関係者が集まって、様々な情報を把握し、根拠を明確にしながら意思及び選考を推定する。
高齢者支援の方と一緒に、できる限りご本人の意思を推定し、物事を進めていくことが大切になります。


vol.219 夢か悪夢かリニアが通る!vol.48

 

JR東海の丹羽俊介社長は3月29日、リニア中央新幹線を巡り「残念ながら2027年の開業は実現できる状況にはない」として品川―名古屋間の「27年開業断念」を公式に表明しました。しかし、その原因については「静岡工区が開業の遅れに直結している」と相変わらず静岡県が県内の南アルプストンネル着工を認めない「せい」にしています。もし、この4月に着工できたとしても、開業は「34年以降」になる見通しだとか。ところが、同県の川勝平太知事が辞意を表明し、4月3日に記者会見すると翌4日、同社は山梨、長野両県の工事でも31年まで工事が遅れることを初めて明らかにしました。静岡県以外の沿線各都県でも工事が大幅に遅れていることは以前から指摘されていましたが、同社は頑なに認めようとしませんでした。リニア事業が足元から揺らぎ始めています。       井澤宏明・ジャーナリスト

『2027年断念』の波紋

「リニア問題が大きな区切りを迎えた」。辞職を決断した理由を述べる川勝知事(2024年4月3日、静岡県庁の記者会見で)

「失言」と「リニア区切り」で辞職決断
川勝知事の辞意表明のきっかけは県の新採用職員への訓示でした。
「静岡県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あるいはものをつくったり、ということと違って、基本的に皆さま方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」
猛批判を受け報道陣に釈明した2日夕、突然漏らした辞意。川勝知事は3日、改めて記者会見し、「特に一次産業、農業、酪農、水産業は最も大事にしてきた産業で、そういう方たちの心を傷つけたとすれば誠に申し訳なく、心からおわびを致します」と謝罪しました。
辞職決断の原因として「失言」以上に強調したのが「リニア問題」でした。
「一番大きかったのはリニアです。私は(任期の)4期目はリニアの南アルプストンネル工事から、南アルプスの水と生態系、環境をいかに守るかということに心を砕いてきた。リニア問題を解決するのは、事業計画を見直す以外にないと思っていた」
川勝知事は「27年開業断念」を挙げ、「丹羽新社長が事業計画見直しに踏み出された。リニアの問題が大きな区切りを迎えた。県民と約束したリニア問題で一里塚をしっかり越えた」と自賛してみせました。
さらに、「リニアについては将来世代のことを考えなくちゃいけない。南アルプスは国立公園ですから、自然を保全することは日本の国策であると信じているし、ユネスコエコパークですから、政府が関わっているので国際的公約であると。(リニアは)国家的事業とはいえ営利事業ですから、堂々とものを言わなくちゃいけないと思っていた」と、自負ものぞかせました。

「南アルプストンネル、ペイするのか」
静岡工区に関しては国の有識者会議が23年11月、約3年半の議論を終え報告書をまとめました。とはいえ、南アルプストンネル掘削により大井川の水が減ったり、上流の沢が枯れて生態系が破壊されたりする恐れがなくなったわけではありません。県は国に議論を求めていた47項目のうち30項目が「未了」だとして着工を認めず、専門部会で同社と対話を続けるとしています。
3日の記者会見ではこの点についても「道半ばで解決されていないのでは」と問われましたが「仮に工事をやる場合にしても2040年近くまでということだから、いかに南アルプス(トンネル)工事が長い時間かかるものでペイする(採算がとれる)かどうか問われているんじゃないか」と、繰り返し主張してきた南アルプストンネルの「ルート変更」を示唆する回答で応じました。
リニア事業そのものについても「立ち止まってどうしても考えざるを得ない段階。従来とはまったく違う次元に至っている」と、問題提起しようとする場面もありましたが、マスコミが取り合うことはありませんでした。
リニアの県内着工を巡って「命の水を守る」と国やJR東海と対峙し続け「静岡バッシング」の的となってきた人物の突然の退場劇。NHKが夜7時のニューストップで報じるなど、リニアの行方とからめて注目を集めています。川勝知事は任期を1年残して4月10日、辞職願を提出する意向です。直後の知事選でリニア問題がどう語られるのか、注目したいものです。

「2027年開業断念」を公式に表明した丹羽社長(左、YouTube鉄道局チャンネル「第2回リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」から)

 

 


vol.219 ここいく日記 はじめの36歩!


いのちの授業 じっくり編
普段の授業は決められた時間の中で、性教育の国際水準ともされているガイダンスのようにジェンダーへの理解や、体と心の発達、性や生殖など包括的性教育の一連の内容をギュッと凝縮して伝えています。でも、本当はもっと時間をかけて丁寧にじっくり伝えたい。昨年の「いのちのつながりフェス」をきっかけに、通常の授業をテーマごとに分けて取り組むことに挑戦しようと決めたここいく。まずは、今年3回に分けて自主授業を企画しました。今回はその授業の様子をお知らせします。

2月10日(土)☆成長する体の仕組み・食育☆
通常の射精・月経・プライベートパーツのお話に食育をセットで伝えました。大人の体に近づいてくると、いのちをつなげる体に成長します。成長するには食べることが必然。じゃあどんな物を食べる?朝は?昼は?10年、20年先、健康な精子が作られる体であること、赤ちゃんが産める体であること、そのために食べることを大切にして欲しい。砂糖・添加物の話では、ジュースにどれだけの砂糖が入っているかをクイズにしてみんなで考えます。普段飲んでいるものに、想像以上の砂糖が入っていることを知ると、子どもも大人もびっくり!!まずは知ることが大事。知っていることで何を食べるか自分で選択できる。本当に食は大切ですね。食育だけの授業をやりたいぐらいです。

2月24日(土)☆いのちの始まり・性の多様性・心の話☆
通常は人間の性交や受精しか教えませんが、他の生き物はどうなのかな?魚は?ニワトリは?精子は空気に触れると生きられない。どの生き物も水がないと生きられない。知れば知るほど面白い。いのちってすごい!生きるってすごい!
それぞれの生き物が様々な方法でいのちをつないでいる…いのちの神秘、精子と卵子の出逢いを知ることで、自分のいのちも大切にできる。そして性の多様性やジェンダーの話の中から、お互いの違いを認め合うことで、ありのままでいいんだ…自分らしくでいいんだ…と感じてもらえたら嬉しです。性交も受精も、生まれ方も産み方も、性別も家族の形も、み~んな多様であることを伝えたい!そんな思いのプログラムとなりました。

3月17日(日)☆妊娠と出産の話☆
妊娠中の胎児の成長を、お腹の中の赤ちゃんの様子や重さの変化で伝えます。今回は、途中でお空に帰るいのちのこと(流産・中絶)も伝えました。そして出産へ。普段の授業では、経腟分娩での出産劇を見てもらい、帝王切開については話をするだけですが、今回は両方とものお産を出産劇で伝えました。妊婦さんが、「触って欲しい、欲しくない、この体勢がいい!」などハッキリ自分の意思を伝えながら陣痛と向き合う迫真の演技に、参加の子どもたちは本当に心配そうに見ていました。帝王切開も手術の様子をリアルに再現。お腹を切って、子宮を切って赤ちゃんを取り出します。自分も帝王切開で生まれたのと教えてくれた女の子。自分の出産の時を思い出しましたと話してくれたお母さん。終了後に、参加者の皆さんの感想を聞き、交流ができてとても良かったです。

もっともっと伝えたい、学びたい、ここいくは今も進化中!!自主授業も続けていきたいと思っています。

担当:ここいくメンバー 小田 佐知子でした。
ここいく☎090-3446-8061(中村)