「やってみた」シリーズ 第3弾
ボタニカルアート入門してみた! 太田 豊志さん(60代)
太田さんがボタニカルアートを始めたのは今年2月のこと。各務原市のサークル発表の会場でボタニカルアートの展示作品が目に留まった。「ああいいなあ、やってみたいなぁ」。その何日か後、新聞でボタニカルアートの通信講座の広告を発見。ハーモニカのサークル、料理教室、家庭菜園など、多趣味で忙しい日々だが、通信講座なら隙間時間でできると早々に申込んだ。昔から絵画や美術が好きで、以前は版画や油絵も描いていた太田さんだが、ボタニカルアートをいざ始めてみたら、形のとり方、葉のふくらみや葉脈の書き方、花びらの重なる微妙な色具合、色の重ね方やぼかし方…。難しいことばかり。
ボタニカルアートは植物をデフォルメしたり色を変えるのはNGで、忠実に描かなくてはいけない。「僕は元来がせっかちで早とちり、キッチリしたことが苦手な性格。なのに、こういうのに惹かれるのは不思議だねえ。でも、一枚描き終えたときは嬉しいね」
難しくて筆がなかなか進まない時は無理して描き上げず、日にちを少し空けて描いた方がうまくいく。自分に合ったスタイルも少しずつわかってきた。教材や身近な植物を描いては送り、返ってきた添削・講評されたものを見るのも楽しい。「どういうところに気をつけないといけないとか教えてくれるでしょ、そしたら、よし次はそこを気をつけて描こうってね」。時にはパソコンでyoutubeの動画を参考にするなどし、少しずつ自分の力を積み上げてゆくことも楽しい。
当面の目標は来年の春まで講座を無事やり通し、終了証書を受け取ること。「でも、講座終わっても描き続けると思うけどね」その頃には今は未だ難しくて手を出せずにいる薔薇や紫陽花も、太田さんはきっと作品に仕上げていることだろう。
好奇心おう盛な太田さん、なんでも挑戦して楽しむ姿はまさしく「人生まだまだこれから!」。
※ボタニカルアート:「Botanical」は植物学の、ARTは美術(画)と言う意味。植物のありのままの姿を植物学的な見地から 何の誇張もまじえずに、正確、細密に描きあらわしながら、芸術性を併せ持った絵画。近代科学が発達する前のヨーロッパで本草学(薬物を研究する学問)で薬のほとんどが植物だったため、正確に描写された植物図が求められたのがボタニカルアートが生まれ発達した背景にある。
あなたの「やってみた」をご紹介させてください。掲載された方には人生これから!編集のライフデザインノート『ゼロの昇天』を進呈!
えんぴつカフェ<自分の葬儀、どうしたい?>
自分の葬儀は「残されたものが好きにやればいい、任せる派」と、「自分らしい葬儀を望む派」と分かれました。2回にわたって話しあった<自分の葬儀>それぞれの思いを拾ってみました。
6月20日(参加者12名)
・ 自分が亡くなった時に、家族が困らないように、必要なことはノートに書いてあるし、葬儀の費用のためにと生命保険にも入っています。葬儀に関しては残された家族がいいようにやってくれると思っているので、何も心配していません。
・ 私も自分の葬儀は残った家族が好きなようにやればいいと思う。先日印象に残った葬儀に出席しました。簡素で小さな式でしたが、バイオリン奏者が「糸」という曲を演奏し、見送りました。彼女らしい式で、それまで本人が家族とどう向き合ってきたか、どう接してきたのか、そこが問われると思いました。
・ 今、親の墓じまいを思案中です。私たちは親の墓の面倒は見ても子どもには期待できない世代かなと思う。自分のお骨もどこかに撒いてもらってもいいな、と思っています。今は余分なものは持たないように気をつけながら、日々を楽しく過ごしたいと思っています。
・ うちにもお墓はあるけど、どうにかなると思っています。ただ、自分の遺影は自分で選んでおきたいな、と。家族に任せるといいのを選ばなさそう。
・ 私の住む地域では昔からお墓がありません。お骨は京都の本山に収めて終わり。なのでお墓の管理や墓じまいとかそういう心配はないんです。
7月16日(参加者13名)
・葬儀会社を始めて18年目、お客さんの想いを形にしたいと思いながら仕事をしています。
・印象に残るのは嫁の葬儀。家族だけで行ないましたが、棺に入れませんでした。葬儀の常識、と言われるけど、出来る範囲があるはず。亡くなった方に「こうしてあげたい」とした事は、残された家族のその後の人生に大きく関わって来ます。豊かな人生を送ってほしいです。
・私は今まで3回喪主を務めました。2、3回目は自分でプロデュースし、値段も抑えました。自分の時は葬儀はしても、49日や一周忌などその後はなにもしたくないとお寺さんに伝えて了承もいただいてます。
・先日老衰でなくなった方のお通夜に行きました。枯れるように亡くなって、最後はとても細かった方なのに遺影はとてもハンサムでいいお写真でした。聞けば、以前叙勲を受けて東京に行かれたときご夫婦で撮ったものだそう。奥さんが亡くなった時にもその時の写真を使う約束で、そうすればあの世でわかるからって。すてきなご夫婦でした。
・直送ということも選択肢としてあるんだけど、本当に直送でいいのか、ということ。亡くなった方をキチンと送ってあげなかったという気持ちは遺族のその後の人生にずっと尾を引きます。お金だけが問題なら、何とかやりようがあるのでは、と思います。
えんぴつカフェは毎月第3木曜日 13:30-15:30
にらめっこ編集室にて。