vol.196 ぎむきょーるーむ 号外!各務原の学校再開に向けてのアンケート〜結果報告〜

 こんにちわ。「各務原の学校再開に向けて保護者の声を届ける会」です。緊急事態宣言の解除が視野に入ってき、学校一斉休校の解除が取りざたされてきた2020年5月17日~5月24日の期間で、各務原市立小学校・中学校に在籍の児童・生徒・その保護者に「学校再開に向けてのアンケート」を実施しました。

 休校期間中の学校や教育行政の対応や、学校再開に向けての情報が少ない中、私たち保護者の多くは不安を抱いていました。いよいよ再開か、という段階になっても、あまりにも情報が少なく、不安感が高まってきた声を保護者間で耳にするようになり、それならば、保護者有志でアンケートを実施しよう、と取り組むことになりました。アンケートで頂いた皆さんの声を各務原市教育委員会、学校教育課へ届け、安心できる学校運営と再開指針の策定の参考にしてもらおうという趣旨で行いました。(※私たちはいち保護者有志グループであり、意見を届けるものの、このアンケートの声に応えるよう行政に対応を迫ることを目的としていません。

以下は自由回答からの抜粋です。
紙面ではすべてご紹介できず、一部ご紹介します。
※webでは、すべての自由回答も掲載しています。
https://note.com/kakamigaharaclub/n/nb520250ad9a9

子どもたちの意見

・早く登校したい。
・学校行事がなくなるの?
・今年が中3なので、部活動が出来るのか心配。
・休校中にまだ習っていないところが宿題で出ている。
・修学旅行、音楽発表会、やりたい。
・学校で咳などをしてコロナだと思われいじめが始まるのではないか心配。
・簡易給食で5時間目、6時間目まで学習するのは嫌。給食は学校生活での楽しみの一つ。普通の給食が食べたい。
・学校が休みになり、大喜び‼
・ともだちとあそべないし、おかあさんがしごとでいないときに、ひとりでるすばんするのが、かなしいです。

保護者の意見

・簡易給食の内容が成長期の子どもに悪影響だと思う。
・仲間と過ごせる事が嬉し過ぎて、ソーシャルディスタンスなんてとても守れないと思います。
・多様な支援体制を整えて頂きたい。
・逆に、家にいれば安心
・一斉授業よりeラーニングに効果を感じています。補助制度 があればなお良いです。
・不安を取り除けないお子さんと今後再開後に交流することになること。
・発症した子と接したときの状況を教えてもらいたいです。
・運動不足による肥満・選択肢に「時間に厳しい生活」とあるが、厳しいと感じるご家庭だけではないと思う。学校生活を厳しいだけのものとしては見ないでほしい。


簡易給食:小学校-パン、牛乳、ジャム、ゼリー。
(中学生はパン2個)ときどきナンも。
すべて個別包装され衛生的ですが、育ち盛りの子どもたちには圧倒的に量が少ないかと。小学1年の子と6年の子が同じ量については、もう少し配慮してほしいところ。内容は今の現状を考えると、しばらくは致し方ないかと。しかし、食べることは生きること。大切な「食」です。給食に関して、また左記のe-ラーニングについてもさまざまな意見があると思います。これを機に意見交流ができると嬉しいです。関心のある方は下記へお問い合わせください。
citizensvoice.kakamigahara@gmail.com

e-ラーニング:一般的にインターネットを使った学習を意味し、オンライン学習とも呼ばれます。
学習者側の4つのメリット&デメリット
メリット:1.場所や時間にかかわらず、自由な時間、場所で学習ができる。2.個人の習熟度、理解度に応じて学習を進められる。3.視覚的に理解がしやすい。4.学習進捗状況や小テスト結果などがすぐに確認できる。

デメリット:1.モチベーション維持が難しい。2.講師やほかの学習者との交流が図りにくい。3.実技を伴う科目には向かない。4.インターネット環境を常時確保できない学習者の受講が難しい。


【教育長にお渡ししてきました】
 結果は222件の回答を得、市内全小学校区にまたがり、328人の子どもたちの声が反映されています。2020年5月27日(水)に会を代表して、加藤教育長に集計したアンケート結果をお渡ししてきました。教育委員会の委員長他、市役所の職員の方2名様に同席して頂き、アンケートに至った経緯・趣旨の報告をしました。また、日頃から感じている学校と保護者の距離が遠い事などについても率直にお話ししてきました。
 教育長は、面談中に集計結果にざっと目通しした感想として、「大体こちらで把握しているような声が多いように思いますが、中には想定していない意見もあるかもしれません。頂いた声を現在策定作業中の指針と照らし、各学校の指針作りの参考にするようにしていきます」とお話し頂きました。

アンケート活動を通して感じたこと

今回、実施に至ったアンケート活動を通して、保護者と学校・教育行政とはどのような関係を築くことが必要か、など、感じることが多くありました。とても多くの壁・情報伝達不足・システム的な問題があるのではないか、という実態が以前よりもよく見えてきました。

<今後の活動>
この取り組みを機に、多くの保護者・地域住人の方と、学校、教育行政と一緒に各務原の公教育を考えていきたいと思いました。学校が再開され、分散登校から一斉登校になり、子どもたちの生活が段階的に平常化していく経過を見守りながら、新しい取り組みを模索していこうと思います。ともに学校の在り方・教育行政とのかかわり方について考えていく活動をしたいという仲間を増やしていきたいと思います。
どういうことをやるのか関心のある方、一緒にやってみたい方、とりあえず話を聞いてみたい方、ご意見などがありましたら、下記までご連絡ください。

citizensvoice.kakamigahara@gmail.com







About Niramkko



にらめっこ


〒504-0855:岐阜県各務原市蘇原新栄町3-15
TEL・FAX

058-383-8666
Email

info@niramekko.com
情報誌情報

創刊:1987年
発行日:偶数月の第4月曜日
発行部数:22,000部

配布地域

岐阜県各務原市、岐阜市、関市、可児市、大垣市
設置場所

幼稚園、図書館、児童館、郵便局、教育関係などの公共機関、 大手スーパー、スポンサー様の窓口